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Divine Gate -ディバインゲート- 攻略データベース

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ストーリーまとめ【大いなる希望=絶望】

大いなる希望=絶望

エビルアーサー出現後のアーサーに関するストーリー、および第3章「大いなる希望=絶望」に関するストーリーをまとめました。

簡易年表

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  • 扉が閉じて

    エビルアーサー、誕生

    • ロキ勢力に取り込まれる
    • シラユリ、開花

    ランスロット、エビルアーサーに仕留められる

    サンタクローズ、変わり果てたエビルアーサーを前に失意

    エリザベート、アーサーとサンタを追いかけて常界へ

    ナマリ、エリザベートへ会いに行く

    ノアが聖銃士たちをヴィヴィアンのもとへ

    ヴィヴィアン、聖銃士たちを病神のもとへ

    聖銃士たち、復活

    • 隊服を脱いだランスロットとモルドレッド

    ロキの元、エビルアーサーとノア・ヴィヴィアンが交戦

    黄昏の審判が終わる

  • 聖戦の裏

    エビルアーサー、オベロンと再会

    円卓の騎士が復活

    • 聖王代理トリスタン

    ライル≒ランスロット、育ての親ヴィヴィアンから聖剣を受け取る

    ライル、失意のサンタクローズを叩き起こし、聖王奪還へ結託

    モルガン、鞘を盗む

    モルガンとリオ、聖王を倒すために結託

    トリスタン、一部の聖銃士をアカネ、アオト、ミドリのもとへ

    • 聖王奪還と鞘奪還に向けた動き

    エリザベート、スノウィの説得に応じず

    マーリン、エリザベートと合流

    ナマリ、エリザベートと合流

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エビルアーサー、誕生

エビルアーサー

王の帰還、様変わりした姿。世界評議会を代表して、彼に新しいコードネームを授けよう、さぁ、エビルアーサーよ。それは、お揃いの仮面をつけた一人の男から発せられた。アンタの帰りを、待ってたのに。傷だらけの聖銃士があげた悲痛な叫び。そして、その声を終らせたのは腹部を貫いた【エビルカリバー】だった。

♯12 聖なる銃輪

たまにはと思って本気出してやったのに、もー最悪だわ。約束通り、アンタに殺されてやるよ。でもさ、なんだよその顔。なんで泣いてんのよ。悲劇の王でも演じてるつもりかよ。男の涙なんかに、興味はないんでね。やっぱアンタのこと、大嫌いだわ。

堕王エビルアーサー

貫いた銃剣型ドライバは【エビルカリバー:バースト】へ姿を変えた。扉の前、聖王は死んだのさ。悪戯に笑う仮面、咲いた白百合、生まれた堕王エビルアーサー。少し人間を侮っていたようだな。空へ離脱する竜王。そんな戦場に遅れて現れたのは、聖王へではなく、幼馴染へ、昔からの名前で呼びかける聖者だった。

マクベス

一人の風を纏いし少女達が辿り着いた聖なる扉、だけどもう、そこには扉はおろか、人も何もかも存在してなどいなかった。唯一残されていたのは、無残に破られた大きな袋。聖なる文字を継ごうとも、所詮は妖精ね。そう口にしたのは、ふいに少女達の前に現われたマクベス。失意の風は一人の悪しき炎を加速させた。

無戯獣ロメオ

無戯獣ロメオに手渡されたのは仮死毒ではなく、嘘偽りの無い本物の毒だった。もう、演じるだけの人生には疲れたよ、どうせ私は彼女と結ばれない運命なんだ。自らが生まれた理由に気付き嘆く無戯獣ロメオ。君はどう思うんだい。それは、たった一人の名前を永遠に呼び続ける虚ろな目をした一人の青年に向けられた。

無通者タシン

不安因子を、完全に取り除きたいんだ。無通者タシンには特殊任務が下され、赴いた先には二人の青年の姿が。運命に抗おうと毒を捨てた青年の心は読まれた。死を恐れてはダメよ。そして言葉は続く。なぜ、なぜあなたの心は。目的だったはずの人物の心は読めなかった。いや、心が存在していなかったのかもしれない。

エリザベート、二人の王子を追いかける

プチユリ

私はいったい、誰に仕えればいいのかしら。まだ花開くことのない彼女は、無の大精霊に尋ねた。告げられたのは、聞き慣れたひとりの男の名前。プチユリが花開く時、それは仕えた者の最期の時。そして、それはその者が無に帰す時。彼女はそれが、何を意味するのかもわからず、ただ、告げられた男の元へと向かった。

シラユリ

告げられた名前を手掛かりに、ひとりの男へと辿り着いた時にはもう、遅かった。男が向かった先、それは、触れてはいけない聖なる扉<ディバインゲート>の真実。黒から白の隊服へと着替えたその意味を知り、自ら花開き、シラユリとなった妖精は、会うことの叶わなかった仕えるべき男へ、涙とその身を献げた。

無の美女エリザベート

自らの産まれた世界を守る為、一人の王子は常界へと帰った。そんな彼を気遣って、もう一人の王子も常界へと降り立った。しかし、届いてしまったのは一人の王子に仕えるはずだった妖精の開花の知らせ。無の美女エリザベートは焦る気持ちを落ち着かせる暇もなく、二人の王子を、大切な幼馴染を追いかけて常界へ。

無の拘束獣

やっぱり私の思った通りね。それに彼もきっと、気付いてたんじゃないのかしら。眠そうな顔してるくせに、まったく乱暴なんだから。でもあの時、彼が私を逃がしてくれなかったら。せめてもの恩返しよ、会いに、伝えに行ってあげるわ、無の美女に。

世界評議会の竜

サクス

サクスに与えられた指令は、他の楽奏竜とは異なっていた。調査対象は教団ではなく、世界評議会に属する竜達。一族を裏切った道化竜と二体の人工竜、そして、それぞれ二体ずつ存在する混種族<ネクスト>と次種族<セカンド>の竜達。彼らは飼いならされたのか、それとも、飼いならされたフリをしているのか。

闇奏竜サクス

特務竜隊を追いかけ、聖なる扉へ。青年による文明竜の全滅と、主である竜王の降臨、そして堕ちた王の登場。特務竜隊はそんな主役達を取り囲み、攻撃姿勢をとりながらも、誰一人として攻撃をしようとしなかった。あの日闇奏竜サクスが感じた違和感、その正体に辿り着いた時、背後には半分の仮面の男が立っていた。

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円卓、復活へ

ヴィヴィアン

すまない、私は彼らの王を見くびっていたようだ。理想郷からほど近い湖畔、向き合った竜王とヴィヴィアン。この子達を、連れて来てくれてありがとう。傷つき、倒れた十二人の聖銃士。きっと、あなた達の声は届くよ、だから、今は少しだけお休み。彼女は、その体に似つかわしくない、一本の大剣を握り締めていた。

アムネジア

人間は死んだらどこへ行くのだろうか。天国か、地獄か、それは生前の行いにより決められるのだろうか。だけど、その手前、生死の淵を彷徨う頃、生きるべき人間か、死ぬべき人間か、その判断を下す神がいるとしたら。そんな神に仕える病神・アムネジアは、約束された未来から弾かれた二人の男女に語りかけていた。

喪失神アムネジア

おい、じじい、起きろ。喪失神アムネジアは槌型ドライバ【アウェイクW01:セカンド】で初老の男性の頭を叩いた。まだ、あんたの王は待っている。続いて狙うは胸元の開いた緑色のスカートの女性。ちみは眠ったままでもいいぞ。にやつく口元。気持ち悪いんだけど。女性はそう悪態をつきながらも、目を覚ました。

ゼロフィリア

剣を手にした少女の一途な誓い、強すぎた想いが生み出した無自覚な嫉妬。眠れる獅子もまた、今もなお忘れ得ぬ親友へ抱き続けていたのは嫉妬にも似た憧れだった。その秘めたる嫉妬はやがて炎となり、そして二人の身体を焦がしていく。再び、灯った炎。病神・ゼロフィリアは、その様子をただじっと見つめていた。

嫉妬神ゼロフィリア

燃える炎はやがて魂をも灼き尽くす程の大きさに。全身が包まれる中、閉じた瞼の裏で聞こえた言葉。あんたら、王様より先におネンネなんて、羨ましいご身分なこった。嫉妬神ゼロフィリアの皮肉に牙を剥くかの如く目を醒ました眠れる獅子と一途な少女。だが、彼らはまだ知らない。聖王がもう、聖王でないことを。

パラノイア

病神・パラノイアは、傷付いた二人を優しい妄想へと誘う。王の隣、並んで歩く少女。いつも見上げていた筈の顔が、今はこんなにも近くに。幼き少女は、そんな未来を抱いて眠る。傍らで、男は自分が欠けた未来を見つめていた。王の宝物を守ることが出来た。それが最後の仕事となったことを、男は誇りに思っていた。

妄想神パラノイア

ずっと居て良いんだよ。妄想神パラノイアは語りかける。君達の王は、もう帰って来ないんだから。辛い現実は忘れて、ずっとここに居ようよ。そんなの嘘だ。少女は抱いた妄想こそが現実だと信じ、壊れた宝物を抱いて走りだす。まだ、仕事が残ってたみたいだな。男は軋む身体を起こし、くわえた葉巻へと火を点けた。

マイソフォビア

全ては王の目指す世界の為、時に傷つき、涙し、汚れた仕事でさえも引き受けてきた彼女は純白だった筈の手袋を外した。復讐を遂げた少年もまた、そこには何もなかった、復讐は何も生まなかったと目を反らしていた。そんな二人の頭の上、病神・マイソフォビアは【アウェイクA01】を逆さまにひっくり返していた。

潔癖神マイソフォビア

凍りつく程に冷たい水を全身に浴び、目を覚ました二人。潔癖神マイソフォビアは、寒さに震える二人に語りかける。その手が穢れたのなら、何度でも洗い流せば良い。その心に罪の意識があるのなら、無理せず留めておけば良い。濡れた隊服、冷え切った身体、駆け出した二人の吐く息は、真っ白に澄み切っていた。

メランコリア

何も見えない、深い闇の中を彷徨う二人。忠誠を胸に掲げ走り続けた男は、かつて闇夜の中で見つけた光の行く末を案じていた。自らを否定してまで戦った女は、その戦いの未来を見つけ倦ねていた。そんな憂いな顔をして、何処へ行くんだい。闇の中、何処からか聞こえてきた声の主は、自らをメランコリアと名乗った。

憂鬱神メランコリア

憂鬱神メランコリアは語り始めた。それは光に包まれた世界の光景。男は光を輝かせる為、より深い闇になるべく、溶ける道を選んだ。君はどうするんだい。問われた女は何も答えないまま、男の背中を見送った。やがて踵を返した女の前には、長い影が伸びていた。気が変わったのよ。目を開けたのは、一人だけだった。

インソムニア

眠るのも惜しんで、走り続けてきたんだね。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の少女へと向けられた言葉。そんなに彼に拘っていたら、眠る暇も忘れちゃうよ。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の青年へと向けられた言葉。病神・インソムニアはそんな二人に優しい言葉をかけた。おやすみなさい。

不眠神インソムニア

優しい枕より、厳しい言葉の方が、アタシは安心するんだ。そして目覚める一人の少女。君はどうするんだい。悪いけど、俺は降りさせてもらうわ。そして隊服を脱ぎ捨てた青年。だから言ったろ、俺はアイツのこと、大嫌いだから。だが、不眠神インソムニアは気付いていた。それが、彼なりに選んだ、王の為の道だと。

黄昏の審判

光の翼

湖妖精と竜王が辿り着いた塔の最上階。相手をしてあげなさい。悪戯な神は、変わり果てた聖王に剣を握らせた。遠慮しないからね。湖妖精と竜王は全力で応戦。無駄な足掻きですよ。だが、余裕を見せていた悪戯な笑顔は曇り始める。はじめまして、神様。少し遅れ、その場に駆けつけたのは神の威を狩る神主狐だった。

扉の君:完全体

応戦空しく、完全体へと変化を遂げた扉の君。焦りをみせる湖妖精と竜王、そして神主狐。さあ、黄昏の審判を始めましょう。笑顔を崩さない悪戯王と虚ろな堕王。笑ってんじゃねーよ。そう吐き捨てた天上獣は観測者を送り届け空へと消えた。そして隣りには、四人の男女が立ち並んでいた。さぁ、反撃を始めようか。

♯40 悪戯

世界評議会からの発表です。黄昏の審判は終わり、統合世界は救われました。しかし扉を開いた少年少女と、世界の裏切り者である道化竜は現在逃亡中です。発見次第、殺して下さい。そして、悪戯王の最後の言葉。やっぱり、再創<リメイク>ですね。

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堕精王との再会

オベロン

ふぁあ、よく寝た。解放されてしまったオベロン。彼は綴られた存在でありながら、神になるという禁忌を犯した妖精であり、そして世界を敵に回した。おはよう、元気だったかい。目覚めた彼の前、一人の仮面の男は現れた。今ね、世界がとても、大変なんだよ。そして返す答え。世界なんざ、生まれた時から俺の敵だ。

堕精王オベロン

久しぶりの再会に嫌悪を示す堕精王オベロン。目障りだ、消えてくれ。それは仮面の男に連れられたもう一人の男に向けられた言葉。綴られた存在に子供が存在していたとしたら、その子供に前世が存在しないということは、ごく当たり前の事実だった。悪いが、俺は好きにやらせてもらう。開いた掌に咲いた花は散った。

ライルとサンタ、手を組む

聖夜に願いを:前編1

隊服を脱ぎ捨てた青年は育ての親から聖剣を託されていた。どんな使い方をしても、良いってことだよな。わざと吐き捨てた言葉。大丈夫だよ、私はあなたを、あなた達のことを、信じているから。湖妖精に見送られ、一人先に湖畔を後にしたのだった。

ライル≒ランスロット

隊服を脱ぎ捨てたライルは光さえも脱ぎ捨てた。そして一人向かった先。どけよ。殺意を向けられた無通者と無戯獣。おい、立てよ。虚ろな目の聖者に向けられた言葉。俺が殺したいのは、今のアイツじゃないんだ。突きつけたのは聖剣型ドライバ【カリブルヌス】だった。待ってんだよ、アイツは今も、一人で、ずっと。

聖夜に願いを:前編2

青年は自分のせいで大切な親友を失った。ずっと一緒にいたのに。誰よりも一緒にいたのに。なぜ、気がつかなかったのか、彼ならきっと、わざと間違った使い方をすると。そんな失意の青年の目を覚めさせたのは封印されし聖剣による鈍い一撃だった。

聖叛者サンタクローズ

ったく、おかげで目が覚めたよ。そして聖者は無数のドライバを手に。今年も仕事は休業か、オマエはどうすんだ。問いし相手は隊服を脱ぎ捨てた男。俺は別の道を行く。そっと見つめる聖剣。今宵、サンタクローズは聖叛者へ。例えこの命が尽きても、必ず取り返す。全ては青すぎた春の為、さよならの冬を越えて、今。

聖夜に願いを:後編1

殺したいほど憎かった。いつか殺すと思っていた。だが、それが愛情の裏返しであると気付いていた。ただ、気付かないフリをしていた。アイツさえいなければ、オレは今頃。聖剣を手に、青年は鞘を捜し求めて旅立つ。オレが殺すまで、待ってろよ。

聖夜に願いを:後編2

袋に詰め込んだ数え切れない夢と希望。これでもまだ、足りないな。そして、聖剣を手にした男と一つの約束を交わした。一人の男は殺す為に、一人の男は生かす為に、異なる想いを抱きながらも交わした約束。それは、聖王の奪還という約束だった。

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レオラ、アスル、オリナ、主人公のもとへ

レオラ=ベディヴィア

新たな隊服を纏ったレオラが髪を切ったのは覚悟の為などではなかった。気付いたんです、恋だったって。それは甲士と共に悪しき炎を退けた後の告白。でも、本当の想いに気付けなかった。見上げた先はかつての理想郷。だから、これは失恋です。溢れる笑顔。そしてもう一度、本当のあの人を、好きになりたいんです。

アスル=ブルーノ

オレもアンタと一緒で、目を覚まさせたい人がいるんだ。アスルが告げた聖王代理の計画。聖戦を止める鍵となる聖王奪還へと向かった炎咎甲士と円卓の仲間。そして水を留めた少年は双子の弟との決着を、新しい隊服に袖を通した少年は帰らない王の為の鞘を、二人はそれぞれの思いで、教団本部へと向かったのだった。

オリナ=ラモラック

再会を喜ぶ二人、だが時間は待ってはくれない。なんで私を。ゆっくり説明をしている暇はなさそうなの。オリナは風咎棍士の手を引く。臨戦態勢の天界と魔界、頂上に君臨した二人の友達。その裏で暗躍する二人の女と二人の男。そして行方知らずの悪戯神に動き始めた教団。二人が向かった先は、教団本部だった。

マーリン

聖王代理のすぐ隣にいたのは樹杖型ドライバ【ブリージア】を手にしたマーリン。まだ彼の行方は掴めませんか。少し不安そうな声。大丈夫よ、私達の王は絶対に、死んでも死なないような男だから。それにね、うちの子達もあの頃より頼れるのよ。二人はにやりと笑う。そうでした、彼と、彼が選んだ部下達ですもんね。

ミレン=トリスタン

聖王代理を務めるミレンは、一部の隊員を鞘の奪還へ、一部の隊員を帰らぬ王の奪還へと向かわせた。仕事後の執務室、指でなぞったのは溶け出した氷。全員で、迎えたいのに。こぼした溜息。もし、あの子の言葉が本当ならば。彼女が気にしていたのは、隊服を脱ぎ捨てた一人の女の言葉だった。世界は、彼を許さない。

アカネとレオラは聖王奪還へ動き出す

アカネ:黒タキシード

どの世界にも、結婚式はあるのだな。ウェディングドレスを纏った炎精王。なにも、こんな格好じゃなくたっていいじゃん。黒いタキシードを纏った炎咎甲士。ふたりとも、とっても似合ってますよ。隣で眺める聖銃士。変装は、関所を突破するために。指名手配って、面倒くさいな。そして、彼らは先へと進むのだった。

炎精王の予感

見つからないようにと、姿を隠しながら行動する炎咎甲士のすぐ側に存在していた炎精王。向う先は堕王の玉座。嫌な予感がする。それは、彼と彼の父と、そして彼らを繋ぐ一つの機体を知っていたからこそ、感じた予感だった。炎が、泣き叫んでいる。

リオとモルガン、手を組む

フィア:E03

突き刺さる落雷。ごめんなさい。悲鳴と共に勢いを増す雷鳴。ごめんなさい。ただフィアは謝ることしか出来なかった。だが、そんな少女の愚考をある女が制止した。ごめんなさいとありがとうは、同じ数だけ言えと教わらなかったかしら。その女は、ありがとうだけを残して消えた男の、ごめんなさいを待ち続けていた。

フュンフ:L08

あなたにも、生の希望が必要みたいね。天界を後にした女は魔界へ辿り着いていた。あなた達は何も悪くはないわ。フュンフへと伸びていた長い影。ただ、私の邪魔だけはさせないわ。そして魔界は、いつもの闇に覆われていた。彼女達の裏には、誰が。女は休む暇もなく、たった一人で竜界へと向かうのだった。

ゼクス:M07

天界と魔界、そして竜界に起きた災害を収めたのはあなただったのね。意識を失ったゼクスの隣にいた女へと、隊服を脱ぎ捨てたかつての仲間へと向けられた銃槍。あなたに、あの人の代理は務まらない。投げ返す殺意。戻って来なさいとは言わないわ。眼鏡越しに返す真意。私達は今も信じている。必ず、帰ってくると。

リオ≠モルドレッド

リオは淡々と話し始めた。温かい世界、それは彼にだけ冷たい世界。優しい世界、それは彼にだけ厳しい世界。肯定される世界、それは彼だけが否定される世界。信じられる世界、それは彼だけが裏切られる世界。だから私は、彼を殺す。生きていてはいけない。私は、彼の、あなた達の敵。それが、彼の為の世界だから。

モルガン

鞘を盗んだのは、あなただったのね。モルガンの元を訪ねた、隊服を脱ぎ捨てた一人の女。あんなの、要らないわ。投げ捨てた言葉。それは異母弟を生かす為かしら、それとも、殺す為かしら。問い詰めても、答えは出ない。なら、実妹を生かす為かしら、それとも、殺す為かしら。上がる口角、見えたのは八重歯だった。

闇愛精モルガン

あーあ、つまんないの。闇愛精モルガンは口を尖らせていた。アタシはね、パパが大嫌いなの。だから、パパから全てを奪うの。だったら、私と目的は一緒かしら。二人の女は手を組んだ。アンタも、堕ちた側なのね。そして続く言葉。人を堕とすのは、いつだって愛よ。いつの時代も、世界は、歪んだ愛で形成されるの。

マーリンとエリザベート、そしてナマリ

雪術師スノウィ

魔界勢力に対抗するのにウェザードリーズだけでは力が及ばないことは明白だった。そして声がかかった六人の美女。だが、一つ生じた誤算。それは天界から行方を眩ませ、音信不通となっていた無の美女の存在。ほら、やっぱり彼らったら。雪術師スノウィは飽きれていた。いいよ、僕達の邪魔をするのなら、その時は。

♯06 エリザベートのお清め

決して色褪せることのない遠い日の記憶。彼女はそんな思い出の中へと逃げ込んでいた。辛過ぎた現実から逃げ出していた。いつまでも、私の中のあなた達は笑っているのに。そんな無の美女の後ろに立っていた一人の男。逃げるのはここで終わりだよ。

♯06 スノウィの予報

もう、君達に好き勝手動かれるわけにはいかないんだ。雪術師は無の美女へと語りかけた。君には、君の仕事をしてもらわないと。だが、縦に振られない首。だったら、ここで消えてもらう。その時現れたもう一人の男。彼女の仕事はね、他にあるんだ。

魔術師マーリン

僕は僕の出来ることをしなければならない。そして一人、向かった先は天界の外れ。やっぱり、ここにいる気がしたんだ。そこは在りし日の聖王と聖者がよく喧嘩をしていた川沿いの土手。彼女と話をさせてもらうよ。優しい表情のまま発した殺意、仕方なくその場を後にした雪術師。共に行こう、彼に、お帰りを言いに。

雪化粧

彼と彼女の出会いは牢獄だった。なぜ彼が私を助けたのかはわからない。ただ、協力者が欲しかったんだと思う。語られる聖者との出会い。あの人、相変わらず強引ね。くすりと笑う無の美女。だが、鋭さを増す雪導犬の眼光。あなたは選べるのかしら。

大切な人を守りたい、それは当然の想い。もし彼がそれを望まなかったら、あなたはどうするのかしら。相手の意思を尊重し、守ることを放棄するのか、それとも自分の意思を尊重し、それでも守り抜くのか。なぜ、そんな質問を。本質はそこにあった。

彼は、ずっと待っている。まるで、あの雪の日のように。彼は、ずっと泣いている。そう、あの雪の日のように。だから、私は今、ここにいる。純粋な目で語る雪導犬。だが、魔術師が抱く疑問。聞かせてくれ、君のいう彼は、いったいどっちなんだ。

どちらかなんて、どうでもいいの。遮られた問い。彼は彼で、彼は彼、きっと、そういうことなのよね。無言で頷く雪導犬。そして発した言葉。彼と彼が出会う時、そこにはあなたが必要なの。だから、最後にもう一度、覚悟を問わせてもらえるかしら。

あなたは、あの時目を逸らした。それは紛れも無い事実。そんなあなたに、いったい何が出来るのかしら。だが、そんな問いにも、無の美女は穏やかに答えた。あの時、私は逃げ出した。だからもう、逃げない。例えこの命が尽きても、必ず取り返すわ。

雪導犬ナマリ

ついて来てくれるわよね。雪導犬ナマリの前、無言で頷く二人の男女。初対面の彼らが、なぜ一言で全てに気付けたのか、それは彼女が二体の自立型ドライバを引き連れていたからだった。いつも一緒だった三人が、離れ離れになっていた三人が再び集う時、そこに訪れるのは冬か、春か。止まっていた季節は動き始める。

悪戯神からの贈り物

神才の視点

正義の反対がまた別の正義なら、正しさなんて存在しないと思うんだ。それは議論されつくした理論。だからね、私が正解をあげようと思うんだ。それは、神故の発想。だって、神様は王様よりも偉いんだから。神才は、下位なる争いを見下ろしていた。

ねぇ、君はどっちに憧れたのかな。神才は俯いた王に語りかける。照りつける太陽かな。それとも、照らし出すお月様かな。答えることのない王。この世界はね、君が愛するに値しないと思うんだ。それにさ、君に流れる血は、人間だけじゃないよね。

僕の王様に、ちょっかいを出さないでくれないかな。神才を遮ったのは悪戯神。彼はね、僕という神の存在証明なんだよ。民は王に縋り、王は神に縋る。そう、だから彼は、僕に縋ってくれさえすればいい。だって僕がいなきゃ、生きられないんだから。

彼の為に僕が存在するように、僕の為に彼が存在するんだ。だが、神才はそれを否定した。だってさ、彼は王である前に。続く言葉を遮る悪戯神。それは、僕達が決めることじゃない、彼が決めることだよ。だから彼に、愛した世界を見せてあげようよ。

だからって、それはあんまりなんじゃないかな。神才は口を尖らせる。だって、君が見せようとしているのは。そんなことないよ、これは僕からの贈り物さ。そして見上げた空。きっと彼は、大いなる希望を届けてくれる。だから僕が、大いなる――。

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新たな舞台、王都ティンタジェル

悲戯者シェイクスピア

民が辿りつけるように、王都への道を綴るんだよ。それは悪戯な囁き。そして少女が綴る。ただ楽しそうに、悲劇に通ずる道を。みんな、王様に会いたいんだよ。これは希望の物語なんだ。いつかの小さな希望が、こうして大いなる希望になった。だから彼に希望を見せてあげようよ。そして、新たな舞台の幕は上がる。

綴られし物語

少女の筆先が綴る物語。その結末は終わりだった。そして、始まりだった。だが、終わりでもあった。そして、始まりでもあった。さぁ、結末は希望だろうか、絶望だろうか。終わりか、始まりか、それを君に選ばせてあげるよ、ねぇ、僕だけの王様。

大いなる希望:序章

キミの為の王都に、ようやく民が辿りついたみたいだよ。ロキは堕王に語りかける。ねぇ、彼らはキミに縋りたいみたい。だからさ、キミはもっとボクに縋ってくれていいんだ。さぁ、みせてあげよう、大いなる希望を。そして、キミはただ選べばいい。

大いなる希望:序章

アカネとレオラが辿り着いた王都ティンタジェル。それは常界の廃棄地区に存在していた。これはまやかしです。その場所に王都があるはずはなかった。だが、確かに存在していた。そして、閉ざされていた王都への入口。だったら、こじ開けりゃいい。

入口に突き刺さった無数のドライバ。こじ開けられた入口。アカネとレオラは顔を見合わせ、そして同時に振り返る。プレゼントを届けに来た。そこに立っていたのはサンタクローズだった。アカネとレオラが浮かべた笑顔。取り返そう、俺達の王様を。

私は嘘をついていた。ミレンは隊員達に告げる。聖王の奪還、それはきっと彼は望んじゃいない。だからこれは代理としてじゃなく、副官としての命令なの。だが、そんなことなど全員気付いていた。さぁ、行きましょう。私達の王様は、彼しかいない。

大いなる希望:ロキ

うーん、どうしたらいいかな。これじゃあどうしても、希望のお話になっちゃいそうだよ。筆を走らせるシェイクスピアは不思議だった。いいんだよ、これで。ロキは楽しそうにその物語を見つめる。だって、彼にとっての希望は、彼らにとっての――。

あぁ、私は今、世界で一番美しい景色を見ているのですね。ヘンペルは王への道を切り開く民達に心からの賛辞を送っていた。これが、愛。なんと美しいことでしょう。これが、希望。なんと儚いことでしょう。あぁ、私は間違っていたのでしょうか。

トゥーン、トゥーン、ヨットゥーン。マクスウェルは新しい鼻歌を口ずさんでいた。やぁ、準備はどうだい。そんなマクスウェルに声をかけたロキ。うん、結構かなり大分ほどほど良い感じだよ。だけど、そっちは大丈夫かな。随分、劣勢みたいだけど。

あぁ、困っているところなんだ。ロキは顔をしかめていた。彼らの成長は、ボクの想像を超えていたよ。このままじゃ、本当に辿りつかれちゃうかもね。そして、顔は笑顔に変わる。本当に、どうなるかわからないからさ。だからボクは、見たいんだよ。

そして、ロキは玉座の堕王へ語りかける。キミは聞こえるかい、この希望が。キミは見えるかい、この希望が。キミは感じるかい、この希望が。キミはこの希望を、どう受け止めるのかな。さぁ、選択の時だ。見せてもらえるかな、キミが選んだ道を。

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玉座へ

大いなる希望:アカネ

王都に進入したアカネ達の前に姿を現わしたのはカゲロウだった。こいつだけは、俺が相手しなきゃなんねぇな。一番に身を乗り出したアカネ。私も力になります。刀を構えたレオラ。じゃ、先に行かせてもらうぜ。二人はサンタクローズを見送った。

息をする暇もなく攻撃を繰り出し続けるカゲロウ。殲滅対象ハ、炎才ノ息子。その対象はアカネだけだった。こいつの狙いは俺だけだ。だからお前は先に行け。会って、想いを伝えたい人がいるんだろ。だが、その言葉に対してレオラは首を横に振った。

きっとあの人だったら、あなたを守れと言うはずです。それは、一途に想うがゆえの想い。だから私はあなたを守り抜きます。じゃなきゃ、あの人に顔向けできません。恋焦がれていた乙女の恋は散り、そして散った恋は愛へと花開いていたのだった。

だったら、いっきに終わらせようぜ。火がついた二人は畳み掛ける。俺はお前によく似た奴を知ってる。蘇る温かき思い出。だけど、そいつはお前みたいな瞳をしてなかった。もっとさ、温かい瞳をした奴だったよ。だからお前に、温かさを教えてやる。

レオラが切り落とした両翼。アカネが砕いた心。活動を停止したカゲロウ。んじゃ、その顔を見せに行こうぜ。間もなくして辿り着いたのは王の間。そして、目の前にはたった一つの玉座が置かれていた。だが、その玉座に『王』は存在していなかった。

大いなる希望:サンタ

アカネ達に見送られたサンタクローズが対峙したのは金色の装飾が施された第二世代自立型ドライバだった。金色の奴をぶっ飛ばしたいと思ってたんだ。サンタクローズが起動させる無数の武器型ドライバ。勝負は一瞬だった。肩慣らしにもなんねぇよ。

一人、聖王が待つ場所へ。だが、サンタクローズを遮ったのは再び綴られた三つの戯曲だった。悲劇なんか、見たかないね。そしてあの日の嘘を口にする。だって俺は、みんなに幸せを届けるサンタクローズなんだ。その言葉は活路へと変わるのだった。

活路を遮る次の悲劇。あなたはロメオね。どうしてジュリエットが。運命に背きし二人の自由はかりそめだった。そして、再び綴られた悲劇はサンタクローズへ襲いかかる。運命に背いたのは、私も同じだよ。そしてもう一人、立場を捨てた美女がいた。

かけつけたのは美女だけではなかった。僕も相手をさせて貰います。杖を構えたマーリン。約束は果たしたわ。銃を構えたナマリ。足ひっぱんなよ。笑みをこぼしたサンタクローズ。もちろん。笑みを浮かべたエリザベート。悲劇は終演を迎えていた。

俺たちの親友を、永遠の思い出を取り返しに行こう。王へと通じる道を進むサンタクローズ達。やがて現れた大きな扉。辿り着いたのは王の間。そして、目の前にはたった一つの玉座が置かれていた。だが、その玉座に『王』は存在していなかった。

大いなる希望:円卓A

王都中に蠢く無数の第四世代自律型ドライバ。それは堕闇郷が改造を施した機体。俺達はザコでも掃除するか。ロアが預けた背中。道は綺麗な方が歩きやすいからな。ランが預けた背中。だから、みんなは先に行け。二人は戦場で背中を預けあっていた。

勝負しようぜ。それはロアの提案。悪くないんじゃない。それはランの返答。撃墜数を競いあう二人。別々にカウントされる撃墜数。だが、そんな二人は背中を預けあいながら、同じ未来を見つめていた。さぁ、さっさと終わらせて追いかけようぜ。

王の下に集いし民。だが、例外も含まれていた。あなた達の愛はキライよ。ヒルダとブラウンの前に姿を現したのはモルガンだった。彼が帰ってきたら、私は目的が果たせないの。パパから全てを奪う。そう、王都には、また別の思惑も存在していた。

なにその格好、ダッサ。ヒルダのついた悪態。この雨のなか、その格好は冷えるじゃろう。ブラウンが真似た悪態。アンタ達、死にたいのね。モルガンがみせた八重歯。私達はね、どうせあの時一度死んだの。だからこの命、捨てるのは怖くはないのう。

そういうの大キライ。攻撃を止めたモルガン。いいわ、行ってらっしゃい。どうせ時間の問題よ。そして開かれた道。四人が辿り着いたのは王の間。そして、目の前にはたった一つの玉座が置かれていた。だが、その玉座に『王』は存在していなかった。

大いなる希望:円卓B

これはなんなんでしょ。フェリスとローガンの前には、今にも消えそうな無数の民が存在していた。王に仕えるには、ちいっとばかし心もとねぇなぁ。シェイクスピアが綴りし偽りの民には、王都への侵入者を攻撃する台本が用意されていたのだった。

フェリスは楽しげに斧を振り回していた。随分やる気じゃねぇか。ローガンも負けじと撃ち出す銃弾。パパに褒めてもらいたいの。パパがいなくても、私は強くなれたんだよって。それは聖王のいなかった空白を肯定する為の、力いっぱいの笑顔だった。

来ると思っていたわ。ミレンの前に立ち塞がったのは隊服を脱ぎ捨てたリオだった。どうして、彼を求めるの。どうして、彼を楽にしてあげないの。リオはただ唇をかみ締める。それがあなたの優しさね。だが、ミレンはかつての仲間へ再び刃を向けた。

彼を殺してあげて。交わる刃。それは出来ない。交わる言葉。隊服を脱ぎ捨てながらも聖王の真意に従った女と、隊服を纏いながらも聖王の真意に背いた女。二人が見つめた未来は違えど、互いに一人の王の真意を大切にしたからこそのすれ違いだった。

フェリスとローガンが駆けつけた時、すでに勝負は決していた。あなたの新しい隊服なら、用意してあるわよ。そんな四人が辿り着いたのは王の間。そして、目の前にはたった一つの玉座が置かれていた。だが、その玉座に『王』は存在していなかった。

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玉座で待っていた、神

聖神アーサー

これが彼の選択みたいだよ。悪戯な神の微笑みは喜びに満ちていた。少し伸びた前髪の隙間から見つめた大いなる希望。王都ティンタジェルの玉座、そこにいたのは人でも妖精でもなく、神の道を選んだ聖神アーサーだった。天高く掲げた剣、轟く雷鳴、崩壊する王都。王でなくなった男に、王都も、民も、必要なかった。

大いなる希望:終章

轟く雷鳴、崩れる王都、玉座の聖神。それは大いなる希望が辿り着いた景色。俺はお前の選択を認めない。サンタクローズが漏らした声。だが、その声が神の道を選んだアーサーの心へ届くことはなかった。だけどね、キミたちの希望は無事に届いたよ。

サンタクローズは再び無数のドライバを起動させた。ここは危ない、隠れていてください。エリザベートへと促すマーリン。ううん、私はもう逃げないから。対峙した二人を見つめるエリザベート。そしてナマリはただ、その行く末だけを見つめていた。

なぁ、なんでだよ。炎を灯したアカネ。私が恋したのは、あなたじゃありません。レオラは剣を振り上げた。越権行為をお許し下さい。コートを脱ぎ捨てたミレン。パパの目を覚ましてあげなきゃ。フェリスは今すぐ飛びつきたい気持ちを抑えていた。

始末書は自分で書きます。ローガンは葉巻を咥えた。やっぱ、わかんねぇな。ロアが送る視線。それが俺らがここにいる理由だよ。ランが返す視線。一発じゃ済まないわね。ヒルダが引いた弓。ここにいては冷えますよ。それはブラウンの覚悟だった。

帰って来い。聖神となったかつての聖王、アーサーへと向けた一斉攻撃。込められたそれぞれの想い。巻き起こる粉塵、鳴り響く衝撃、零れ落ちる涙、噛み締める唇、色褪せた永遠の思い出。だが、それぞれの想いは、六つの影により遮られたのだった。

我らが主君の子に手出しはさせない。訪れた静寂が姿を照らし出したのは、神刃型ドライバを手にした六人の神だった。神に抗いたいのなら、どうぞご自由に。悪戯な神は笑いが止まらなかった。皮肉だね、キミ達の行動が、彼にこの選択をさせたんだ。

聖神アーサーへと、それぞれに跪く北欧の神々。大いなる希望を見つめるアーサーの手をとったロキ。さぁ、行こう、ボク達が帰るべき場所へ。そして、ロキが見上げた空には、聖なる扉<ディバインゲート>が希望を蔑むかのように浮かんでいた。

帰ってくることのなかった聖王アーサー。神々と共に消えた聖神アーサー。目の前の現実を受け入れることの出来なかった王という希望を失った民。そして、そこに残されていたのは大いなる絶望。この日、最後まで雨が雪へと変わることはなかった。

大いなる絶望

優しき人の血、綴られし妖精の血、禁忌の神の血、男の体に流れていた三つの血。そして男は、王都に訪れた大いなる希望を前に神の血を選択した。捨てられた人の血と妖精の血。それは人として過ごした永遠の思い出を、妖精の血による繋がりを捨てたのと同義だった。大いなる希望が、男にその選択をさせたのだった。

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原初の機体と偽物の機体

大いなる希望:序章

メビウスは足元で大破しているヨトゥンを見つめながら呟いた。今のあなたなら、きっと大丈夫。見送った一体の機体。直後、現れたのは無数の評議会警備局員。あなたを拘束します。だが、メビウスは満足げな笑みを浮かべた。希望が、聞こえるよ。

レプリカ:ホムラ

君に邪魔されたくないみたいなんだよ。王都からほど近い上空、近づいていた偽物の機体の前に現れたのは神才。だからちょっとの間、遊んでもらえるかな。神才の背後には目を覚ました六体の機体。だが、臆することのない偽りの機体。燃えるように稼動するエレメンツハート。再起動<リブート>、モード:ホムラ。

レプリカ:マブイ

あなたには、沢山の想いが乗せられているよ。聖無才が収集したデータは、全てレプリカへ込められていた。偽物だけに搭載されていた機能、それは偽者であるが故に、何物にでもなれる自律変化の機能だった。撃墜された風速機と光明機。本当に凄いよ、君は。感動を覚えた神才。再起動<リブート>、モード:マブイ。

レプリカ:カグラ

続け様に撃墜された炎熱機と闇磁機。再起動<リブート>、モード:カグラ。そして、残された水冷機と無音機が撃墜されるまでに5秒も要さなかった。息一つ乱れることのないレプリカ。君は本当に強いんだね。そして神才もまた、不安一つみせることはなかった。だからそろそろ、出番をお願いしちゃっていいかな。

レプリカ:ナユタ

そして、神才とレプリカの間を割って現れたのは原初の機体。立ち上がらなければ、二度も同じ目に合わなかったのに。再起動<リブート>、モード:ナユタ。それでもあなたは、偽物なの。ぶつかり合う光と光。互いに一歩も引くことのない攻防戦。本当に気に入らないわ。原初の機体は授けられた大きな翼を広げた。

レプリカ:オロチ

放たれる無数の光線。だが、その全てを受け止めたレプリカ。直後の再起動<リブート>、モード:オロチ。それは守りを捨てた覚悟の姿勢。振り下ろされる大鎌、散った翼の羽。そんな、まさか。姿勢を崩した原初の機体は地上へ。ボクには翼がない。だけど、羽ばたけるって教えてくれた。みんなが教えてくれたんだ。

レプリカ:ミヤビ

危ない、逃げて。神才がその場で書き換えたプログラムは原初の機体を再び稼動させた。そろそろ撤退だよ。神才と共に遥か上空へ退避した原初の機体。そして、レプリカが追いかけなかったのは、地上を多い尽くす無数の第六世代の量産型ドライバを目の当たりにしたからだった。再起動<リブート>、モード:ミヤビ。

量産型ヨトゥン

王都を取り囲むように姿を現したおびただしい数の【量産型ヨトゥン】。みな、同じ姿形をしていたのは、量産型であるが故の当然の事実だった。なぜ、神の手を持つほどの神才が、わざわざ量産型を開発したのか。それは神が人間に対して覚えた好奇心と、そして好奇心による探求の果ての一つの解答でしかなかった。

量産型ヨトゥン:ゼロ

殲滅行動を開始した量産型。だが、偽物の機体は臆することなく次々と撃墜を繰り返す。再起動<リブート>、モード:――。立ち昇る白煙、雨に濡れた残骸。そして、偽物の機体一機が全ての量産型を撃墜し終えた時には姿を消していた神才と原初の機体。だからこそ、神才達は知らない。偽物の機体の七番目の姿を。

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