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Divine Gate -ディバインゲート- 攻略データベース

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主人公シリーズ
0001 アカネ】
そして少年は「炎」に出会った。真っ赤に燃える炎、それは幼き日からいつも傍に感じていた様な暖かさ。亡き父から譲り受けた甲型エレメンツドライバ【イグナイト】はアカネの右腕、左腕へと収まり、炎を灯す。開かれた扉、聖なる入口<ディバインゲート>、交わった世界、運命の火蓋が今、切って落とされる。
0002 甲士アカネ】
「炎」を灯す者として、聖なる出口<ディバインゲート>を目指し、統合世界<ユナイティリア>を自らの拳で壊すことを決心したアカネ。新たな炎を灯し、【イグナイト:セカンド】へ進化を遂げるドライバ。父が託した意味、それが仕組まれた運命だとも知らずに、戦いへの熱い闘志を燃やし、反逆の狼煙をあげる。
0003 炎甲士アカネ】
火竜さえも凌駕した「炎」は火花を散し、ドライバは【イグナイト:サード】へと進化した。自ら上げた狼煙は災いの火種となり襲いかかる。それはこの統合世界を正常化する為に発足された「世界評議会」にアカネの良く知る「ある男」が選ばれた影響であり、約束された未来の存在と黄昏の審判に気付き始める。
0004 火炎甲士アカネ】
仕組まれた運命、歩かされてきた道、立ち塞がる壁、見せつけられた力の差、消えかける心の灯火。哀傷のままに誘われたのは火想郷<アルカディア>。全てを受け入れ、そして再び炎を灯すアカネ。生まれ変わった相棒【イグナイト:ホムラ】と共に、今度は自らの意思で、自らの拳で、新たな戦いの狼煙をあげた。
0005 アオト】
ぽつり、ぽつり、降りだす雨。そんな空を虚ろな瞳で眺める少年の空いた心を埋める様に、滴り落ちる雫は「水」となり流れ込んだ。さざ波を立てることすら嫌うアオトと共に、刀型エレメンツドライバ【ワダツミ】は静かに動き出す。開かれた扉、聖なる入口<ディバインゲート>を見つけ、世界の交わりを止める為に。
0006 刀士アオト】
数多の戦いを経て、【ワダツミ:弐式】へと進化を遂げたドライバ。それは「水」を留める者として、聖なる出口<ディバインゲート>を目指す者としての願いの表れ。ただ1つだけ、けれども大きな、彼を戸惑わせる一言、青い下級悪魔が言い残した「君の罪」という、その一言だけが今もアオトを苦しませている。
0007 水刀士アオト】
天界<セレスティア>にて、水を司る精霊の試練を突破したアオトは進化を遂げたドライバ【ワダツミ:参式】を握りしめ、虹の架かる青い空を見上げた。けれどまだ、彼の心に残る決して洗い流してしまうことの出来ない罪の意識。いつまでも止む事を知らない大粒の雨は今もまだ、空いた心にだけ降り注いでいた。
0008 流水刀士アオト】
間近に迫る審判の日を前に、自分へのけじめを、親殺しの罪の償いをつける為、向かうのは常界<テラスティア>に浮かぶ孤島、竜宮郷<ニライカナイ>。本島へ戻って来たアオトの手に握られた双刀型ドライバ【ワダツミ:マブイ】。洗い流すのではなく、留めることを選択した瞳は晴れ空の様に澄み切っていた。
0009 ミドリ】
少女は走る、誰よりも早く、今を駆け抜ける為に。小さくも巻き起こした「風」を身に纏って。小さな体で軽々しく振り回す棍型エレメンツドライバ【フォンシェン】が巻き起こす風が止んだ頃にはもう、既に嵐の前の静けさに終わりを告げ、開かれた扉、聖なる入口<ディバインゲート>へ駆け出したミドリはいない。
0010 棍士ミドリ】
聖なる出口<ディバインゲート>へ駆け出したミドリ。「風」を纏う者は風に乗り、風になる。進化したドライバ【アル:フォンシェン】は新たな風を生んだ。だけど彼女は怖かった、この風が止んでしまうことが。だから今はただ駆け抜ける、置き去りの昨日に、諦めた夢を忘れる為に。例え、向かい風が吹こうとも。
0011 風棍士ミドリ】
大きな風を巻き起こす新たなドライバ【サン:フォンシェン】を手に、ひとり先に常界<テラスティア>へと向かったミドリ。そう、気付いてしまった約束された未来を変える為、誰よりも早く駆け出した。けれどその想いは焦りとなり、浮き足立つ心。地に足をつけることを忘れた彼女の前に、静けさの後の嵐が訪れる。
0012 疾風棍士ミドリ】
天高く聳える仙境、蓬莱郷<ホウライ>で流す汗。誰よりも早く駆けることが出来ていたら。風を止め、汗と共に流した悔し涙。やがて、風精王が起こした竜巻に乗り、皆の前に現れたミドリ。風と遊び舞い踊る竜が如く、生まれ変わった【フォンシェン:カグラ】を元気いっぱい振り回した少女は今、再び駆け出した。
0013 ヒカリ】
光り輝く太陽の様な笑顔、少女はいつも笑っていた。楽しい時も嬉しい時も、哀しい時も苦しい時も、笑うことしか出来なかった少女は「光」を宿していた。両手で持つのも大変な大きな剣型ドライバ【リュミエール】の剣先は開かれた扉から溢れた光を指し示す。ヒカリを導く様に、決してその笑顔を曇らせない為に。
0014 剣士ヒカリ】
格別な「光」の資質を見せるヒカリ。その宿した光を「あの方の様」と言い表した光の精霊との出会いを経て、進化を遂げた【リュミエール:ドゥ】は天界<セレスティア>を指し示した。戸惑いながらも今はただ、光が指し示す方へ。それが本当の自分と、知りたくない真実と、向き合う事になると気が付きながら。
0015 光剣士ヒカリ】
光を司る精霊は告げる、お帰りなさい、と。それはヒカリが混種族<ネクスト>であると共に、皆とは異なる本当の人間ではないという証明。気付いていた真実、用意していた笑顔、新たなドライバ【リュミエール:トロワ】を手に笑ってみせる。だけどそれは、自分の為じゃなく、皆の笑顔を曇らせたくはなかったから。
0016 閃光剣士ヒカリ】
訪れたのは天界<セレスティア>に浮かぶ、誰もが光溢れる笑顔をこぼす永遠郷<シャングリラ>。本当の笑顔を、その意味を探す為に。生まれ変わったドライバ【リュミエール:ナユタ】と共に、誰かの為じゃなく、自分の為の笑顔を浮かべるヒカリ。けれど、それでもその笑顔は、審判の日を前にした皆を笑顔にした。
0017 ユカリ】
少女は夜が好きだった。訪れる静寂、紫色に染まる街、暗く深い「闇」に包まれていた。夜を、闇を愛するユカリと呼応するかの様に現れた鋭い刃を持つ鎌型ドライバ【アビス】を手にした時、浮かび上がるのは闇夜を切り裂きながら進む死神の姿。それは小さな死神、か細い死神、だけど間違いようのない、死神の姿。
0018 鎌士ユカリ】
【アビス:セカンド】を振りかざし、聖なる出口<ディバインゲート>へと闇雲に道を切り裂く。それは「闇」を包む者としてではなく、探し物を見つける為に。幼き日の僅かに残された記憶、闇に包まれた世界。その正体が知りたかった。真実へ近づき始めた頃、ユカリの足元に導かれたように闇猫が寄り添った。
0019 闇鎌士ユカリ】
闇を司る精霊はユカリを優しく包み込み、探していた過去に触れた。私と同じ匂いがする、と。それは喜ばしくも、悲しくも、堕ちた者への烙印。小さな死神は【アビス:サード】を掲げ、魔界<ヘリスティア>へ反旗を翻す。闇へと堕ちる悲劇の連鎖を止める為に。だけどまだ、彼女は憎しみの闇に捕われたままだった。
0020 常闇鎌士ユカリ】
魔界<ヘリスティア>の外れ、闇夜に浮かび上がる死後郷<エリュシオン>。向き合う心の闇、抱いた憎しみ、無くした過去を問う。捕われた闇を包み込めた時、ドライバは【アビス:オロチ】へと生まれ変わる。今もまだ「闇」を包む者として審判の日へ向かう。だけどユカリは、抱いた闇こそ人間らしいと愛せていた。
0021 ギンジ】
やりたいこともない、夢なんてない、将来なんてどうでもいい。少年はいつも無関心。そしてそんな「無」を好んだ。斧型ドライバ【ヤシャヒメ】を振り回し、力こそが正義だと、力だけを信じた。自分さえよければ他はどうでもいい、全てに無関心なその刃は、残酷なまでに、自分以外の全てをこなごなに粉砕する。
0022 斧士ギンジ】
力を増した【ヤシャヒメ:弐式】を手に暴れ倒す。全てを、交わった世界を無に帰す為に。このまま全て、無くなってしまえばいい。手にした「無」の力に酔いしれるがまま破壊を繰り返すギンジ。それが、その力が生まれた理由であるかの様に。無を求めるが故の、無による衝動は、全てを無に帰すまで終わらない。
0023 無斧士ギンジ】
我は想ふ、無とはこの世の理なり。我は問う、果たしてそれが真実か。無の起源<オリジン>でありながら、自分の出生すら知らない無を司る精霊に諭されるが如く、無の持つ意味に疑問を感じるギンジ。全てを無に帰すという黄昏の審判の真意を見極めに、【ヤシャヒメ:参式】と共に常界<テラスティア>へと。
0024 絶無斧士ギンジ】
無の生まれた真実を求め、地底郷<アガルタ>へ。他の5つとは異なる力、自分に与えられた力のみが持つ真実を。全てを知ったギンジは生まれ変わった【ヤシャヒメ:ミヤビ】を携え、皆と同じ道を歩み出す。それは、交わったこの統合世界<ユナイティリア>の、交わってしまった、という事象を「無」に帰す為に。
0894 炎咎甲士アカネ】
再会した三人の友達と、その身を力に変えた四人の大精霊と共に打ち破った聖なる入口。だが、評議会の策略により少年は咎人となり、その身を湖畔に隠していた。渡せなかった聖剣を抱き寄せた湖妖精は言う。聖戦に、行くんだね。炎咎甲士アカネは消えた大き過ぎる背中を見つめる。父さんの想いを、無駄にはしない。
0895 水咎刀士アオト】
千本鳥居の下、雨は少年を打ちつける。開かれた扉の神は消え、大切な仲間達も数多く消えた。終焉を迎えた黄昏の審判、新たに始まる聖戦、それは聖なる出口を賭けた争い。それでも君は、行くと言うんだね。見送る神主狐。再び罪人になろうとも、水咎刀士アオトは歩き出す。もう二度と、君を失くしたりはしない。
0896 風咎棍士ミドリ】
開かれた扉の神に抗った少女もまた、戦犯者として指名手配されていた。竜王により逃がされた先は竜界。失った仲間達を思い出しては、逸る気持ちを抑えていた。そんな彼女を尋ねる初老の男性。その腕輪、見せてくれませんか。力失き声と穏やかな笑顔。風咎棍士ミドリの時は動き出す。今度こそ、一緒に走るんだ。
0897 光妖精王ヒカリ】
黄昏の審判は終わり、天界と神の繋がりは途絶えた。綴られし妖精王は消え、辿り着いた歪な平和の真実。美宮殿で難しい書類に目を通すのは妖精王の座を継いだ光妖精王ヒカリ。その直ぐ傍、世界評議会を抜け、幸せな世界を求める天才の姿が。新たな女王は告げる。今度こそ、私がみんなを幸せな世界へ連れて行くよ。
0898 闇魔女王ユカリ】
終焉を迎えた黄昏の審判、平穏を取り戻した統合世界。だが、それは束の間の平穏だった。新たに即位した魔界の女王は大好きな幼馴染を抱きしめていた。あなたと私は、二人で一人。闇魔女王ユカリが口にした宣戦布告。神へと加担した歪な平和を壊す為に始まるのは、魔界と天界の聖戦。そうよ、戦争を始めましょう。
0899 無英斧士ギンジ】
神様のごっこ遊びは幕を閉じた。世界評議会から悪戯王と聖王は消え、道化竜は戦犯者として統合世界全土へ指名手配に。また、黄昏の審判を阻止した一人の英雄も存在していた。その男の名前は無英斧士ギンジ。彼は全てを知りながら全てを語ることなく、世界評議会最高幹部の席へと就いた。まだ、終わってないんだ。
0927 ヒカリ:ハロウィン】
常界の仕来りに習い、天界ではハロウィンパーティーが行われていた。お忍びで参加する光妖精王ヒカリの目的はもちろん期間限定クレープ。妖精と人間の間に生まれた子が天界を治めることへの反発に耐える彼女に訪れたほんの一時の安らぎ。だが、彼女の父の存在に気づいてしまった妖精達は、ただ恐怖に怯えていた。
1065 アオト:晴着】
うん、良く似合ってるよ。それはお正月の出来事。息抜きも必要ですから。狐の一家に匿われたアオトは晴着に袖を通していた。そんな彼は石段から行き交う人波を眺めていた。もう、全部終わりにしてしまいたい。何度そう考えただろうか。でも、まだ、終われない。そして、この戦いで最後にすると誓ったのだった。
1175 ミドリ:春風】
着なくなって、どれだけ経つんだっけ。立ち寄った懐かしの我が家、クローゼットから引っ張り出した思い出。二人の出会いは入学式、春。そして数多の夏で汗を流し、共に頭を悩ませ続けたのは秋、寒さに負けないようにとはしゃぎあった冬、染み付いていたのはそんな匂い。ミドリはそっと袖を通した。ありがと、ね。
1313 アカネ:黒タキシード】
どの世界にも、結婚式はあるのだな。ウェディングドレスを纏った炎精王。なにも、こんな格好じゃなくたっていいじゃん。黒いタキシードを纏った炎咎甲士。ふたりとも、とっても似合ってますよ。隣で眺める聖銃士。変装は、関所を突破するために。指名手配って、面倒くさいな。そして、彼らは先へと進むのだった。
1314 ギンジ:白タキシード】
たまには、正装するにゃん。無英斧士に手渡された白いタキシード。これ、違くねーか。そう言いながらも、袖を通した。ならば我も楽しむとするか。神父へと化けた無精王。これで、会議に行くにゃん。そして出席した最高幹部会。沸き起こる歓声。いったい、なんの冗談だ。征服神は、いつまでもお腹を抱えていた。
1354 ユカリ:浴衣】
始まり告げる朝の風鈴、握り締めた小銭、跨る自転車、目指した蜃気楼、蝉の輪唱、見上げる入道雲、畦道の向日葵、辿り着いた隣町、すれ違う通り雨、一休みの駄菓子屋、香るアスファルトの匂い、橙色の帰り道、着替えた浴衣、裏山を彩る雪洞、賑わう神社、終わり告げる夜空の花、ユカリはあの夏を思い出していた。
1415 アカネ:サマー】
これは、もしもの話。海に遊びに来ていた六人。誰が言い出したのかなんて、どうでもいい話だった。満面の笑みのアカネが用意したスイカ。だが、その笑顔を引きつらせたのは刀を手にした水の少年。おい、それは卑怯だろ。だが、二人は楽しそうだった。この勝負、僕は負けられない。そんな、熱い夏の一日が始まる。
1416 アオト:サマー】
ねぇ、なんでシャチじゃないの。アオトが手にしたサバフロートに興味津々の風の少女。だが、そんな問いに平然と答える水の少年。大切な人に、貰ったんだよ。そして、大きなサバを小脇に抱え、駆け出した砂浜。晴天の夏空の下、輝きを増した海は呼んでいる。夏を追いかけようよ、夏が逃げる前に、僕達だけの夏を。
1417 ミドリ:サマー】
賑やかな水着になって、初めてわかる日焼け跡。意外と焼けてるね。対照的に白い光の少女。でも、昔はもっと焼けてたんだよ。ミドリが話す思い出、それは幼き夏の日。緑に囲まれた田舎町、外で遊ぶしかない少女を照りつける太陽。だからね、私、海に来たのは初めてなんだ。夏は、少女たちを焦がしていくのだった。
1418 ヒカリ:サマー】
甘い匂いに誘われて海の家へと向かったヒカリ。みんなの分もだね。炎の少年にはイチゴ、水の少年にはブルーハワイ、風の少女にはメロン、無の少年にはミゾレ、だが、闇の少女の分だけはなかった。ごめんね、丁度良いのがなくて。そして、そっと差し出した二つのオレンジフラッペ。だからね、私とお揃いにしたよ。
1419 ユカリ:サマー】
パラソルの下、夏から逃げるようにカーディガンを羽織っていたユカリ。どうした、泳がねーのか。話しかけてきた無の少年。事情があるのよ。だが、そんな事情は、浮き輪を見れば一目瞭然だった。もしかして、泳げないのか。し、失礼ね。そして、少女は夏へと駆け出す。泳いでみせるわ。夏はまだ、終わらない。
1420 ギンジ:サマー】
サーフィンを楽しむギンジは沖へと流されていた。辿りついた離れ小島、途絶えた連絡手段、沈み始める夕日。俺はまだ、終われない。だが、奇跡は起きた。なんだ、島の裏側にいたのか。そこには炎の少年が立っていた。涙を浮かべながら喜ぶ無の少年。こうして、暑い夏の一日は終わりを告げた。これは、もしもの話。
1734 アカネ:幼少期】
少年はいつも、追いかけていた。大きすぎた父の背中を。だが、その背中は突如消えた。少年にはそれが信じられなかった。信じたくもなかった。そして思い出したのは、父がいつも話してくれた聖なる扉の伝承。聖なる扉を目指せば、きっといつか、もう一度父さんに会える。そんな小さな思いを、アカネは抱いていた。
1735 アオト:幼少期】
少年は理解していた。両親の歪んだ愛を。自ら選んだ出来損ないの道。だが、少年の心はその状況に耐えることなど出来るわけもなかった。噛み締める唇。だけど、これで弟は救われる。だが、すれ違う想い。弟が罪を犯したとき、少年は弟の名前であるアオトを名乗ったのだった。これは、僕が背負うべき罪なんだから。
1736 ミドリ:幼少期】
朝から晩まで終わらない追いかけっこ。それは春から冬まで。春は冬を追いかけているのかな。それとも、冬から逃げているのかな。その問いに対する少女の答え。私が春風だったら、きっと追いかけるよ。だが、終わりを迎えた追いかけっこ。そして、一人になったミドリは、一人で追いかけっこを始めたのだった。
1737 ヒカリ:幼少期】
笑顔は少女の味方だった。楽しいときも、悲しいときも。笑っていれば許された。だから少女は笑い続けた。その裏に本当の気持ちを隠して。だが、そんな少女が感じた光。ねぇ、私はいったい誰なの。そして光が指し示した道。それはヒカリにとって、知りたくもない、知らなくてはいけない真実へと通じていた。
1738 ユカリ:幼少期】
少女は幼き日々を、どうしても思い出すことが出来なかった。忘れたくても忘れられない思い出。思い出したくても思い出せない思い出。だけど、私は知りたい。知ったうえで、どうするかを決める。それがユカリの想いだった。ねぇ、教えて。私は誰。あなたは誰。それは夜の夢のもう一人の少女への問いかけだった。
1739 ギンジ:幼少期】
お題は夢、希望、未来です。だが、少年が提出した作文は空白だった。なにも記されていなかった。普通の両親の元に生まれ、普通の兄と弟に挟まれ、何不自由なく暮していた少年には、特別な未来などなかった。何者でもなく、何かを持っていたわけでもないギンジ。だが、それこそが幼き少年を動かした衝動だった。
1851 ヒカリ:BD2016】
ハッピーバレンタイン。それは一年に一度、ヒカリにとって大切な日。そんな日をみんなで過ごそうと、チョコ作りにいそしんでいた。きっと、私は幸せなんだ。少女がこぼした一言。それは純粋な言葉であり、そして誰かに似た一言だった。私はみんなを連れて行きたい、幸せな世界へ。たとえ、絶望が待っていても。
1852 ギンジ:BD2016】
トレーニングを終え、自室へと戻ってきたギンジの目の前にはケーキが置かれていた。そういや、忘れてたわ。そう、今日は四年に一度のギンジにとって大切な日。だが、少年はすぐに違和感に気がついた。このケーキ、生臭ぇな。そして、ソファの後ろに隠れた人影に気づかないフリをして、そっと呟いた。ありがとな。
1966 ユカリ:BD2016】
月が欠けた夜を泳ぐ魔女がひとり。そんなユカリに寄り添う一匹の猫。私はね、この日を絶対に忘れないわ。それは、誕生日であり、そして特別な夜が訪れる日だったから。どこにいるのかな。早く、捕まえに行きたい。散りばめられた星へと祈りを込めて。だから、見守っていてね。私だけが大人になる、そんな世界を。
1967 アカネ:BD2016】
ただいま、母さん。そんなアカネに、深くを尋ねない母。やっぱり、あなたはあの人の子供なのね。たくましくなった体に、胸をなでおろす。だけど、今日くらいはゆっくりしていきなさい。用意されていたホールケーキ。いつか、お父さんを追い越すのよ。それは、ただ流れる時間とは別の話。もちろん、そのつもりだ。
2054 アオト:BD2016】
双子は同じ夢を見る。それを迷信だという人もいる。だけど、私はきっと、同じ幸せな夢を見ているんだと思うな。アオトが左手で握り締めたネックレス。それは二人を繋ぐ思い出。きっと、もう大丈夫だよね。最愛の女性は、優しい瞳で彼を見守る。今日だけはゆっくり休んでね。目を覚ましたら私達も彼の元へ行こう。
2181 ミドリ:BD2016】
飾りの施された竜道閣、そこで開催された誕生日会。なんだか、ちょっと照れくさいよ。恥ずかしさを隠し切れないミドリ。大丈夫、だって私が選んだんだから。親友の心強い一言。それじゃ、みんなで待ってるからね。閉ざされていたはずのふたりだけの世界を開いたのは、未だ見つかることのない道化の火竜だった。
刃竜シリーズ
0025 レヴァ】
産まれたてのドラゴンが吐いた炎が村を一つ焼き尽くした。そんな伝承は昔の昔。進化した科学、化石修復、DNAの塩基配列分析、適合母体による遺伝操作。そして再び、炎の中から産声を上げた統合世界<ユナイティリア>の産物、ドラゴン。それは誰が何の為に。レヴァは何も知らず、今日も夢中に火を吐いた。
0026 レーヴァン】
産み出されたドラゴンは炎を食べた。その事象すらも、交わった世界による産物として受け入れ始めた頃、ドラゴンは進化を遂げた。レーヴァンは産声と共に炎を吐き出す。研究所の一室をわずか数秒で灰にする程の、以前とは比べ物にならない熱量を誇る赤い炎。常界<テラスティア>にドラゴンが君臨する日は近い。
0027 レーヴァティン】
炎と炎の共鳴<リンク>は更なる姿、レーヴァティンへと。吐き出された炎は刃となり、人々へ襲いかかる。偶然にもドラゴンが産み落とされた統合世界<ユナイティリア>で生きていくには少し大きくなりすぎた体。そして現れる、その持て余した力を解放する者。約束された未来に、君臨するのは人間かドラゴンか。
0028 レーヴァティン:プロト】
ドラゴンの力はやがて、解放せし者に握られる。それこそが炎のドラゴン【レーヴァティン】がこの統合世界<ユナイティリア>に産み落とされた理由。裏切りの刃は神々の悪戯に向けられるのか、約束された未来を壊す為に向けられるのか。今はただ、審判の日へ、その姿を変えながら、灼熱の炎を燃やし続けた。
0029 フロス】
深海に眠るロマン、海にはまだ誰も目にしたことのない、新種の生物が沢山生息している。ただ、近年危険種として指定された深海の生物、たてがみの様な背びれ、発達した腕に鋭い牙と爪、フロスと名付けられた生物。それは魚類でも哺乳類でもなく、交わった統合世界<ユナイティリア>が産んだドラゴンだった。
0030 フロスト】
最初に発見された深海よりもさらに深い海、優雅に泳いでみせるフロスト。研究の結果によりわかったことは、水のドラゴンの進化を遂げた姿だということ。母なる海の底、水に包まれたドラゴンは力を増した。その力は津波となり、決壊する防波堤。海岸沿いに暮らす人間は皆、この時ドラゴンの恐ろしさを知った。
0031 フロッティ】
新たなる姿への進化、それは水と水の共鳴<リンク>がもたらした事象。大海原の支配者として君臨したドラゴンは、神のみぞ起こせる天災を引き起こした。それは何者かに解放された力。水のドラゴン、フロッティはその力を発揮させてはなるまいと、再び深い海の底へ、深海よりも深い海へと帰っていった。
0032 フロッティ:プロト】
進化を遂げた深海の刃【フロッティ】の共鳴<リンク>は母なる海そのものへと。清らかな水の流れが、激しい海流へと飲み込まれると共に地上へ見せた姿、それは自然を生きる生物としてではなく、戦う為に生まれたかの様な姿。その獰猛な姿は、他のドラゴン同様、解放せし者の訪れと最悪の展開を予感させた。
0033 ミスト】
昔はこの空を恐竜が、空を見上げ呟く科学者。「あの鳥」のような姿なのか、東の空を飛ぶ「あの鳥」を目で追いかける。第一発見の声、「あの鳥」はまるで恐竜の様な姿だった。開かれた扉、交わった統合世界<ユナイティリア>が産んだドラゴン、空を自由に飛び回る「あの鳥」ミストの捕獲計画が動き出した。
0034 ミスティル】
再び発見された自由に空を翔るドラゴン、その姿はかつての姿を上回る大きさへと成長していた。ミスティルと名付けられたドラゴンは、気持ち良さそうに風を切る。邪魔するものなど何一つない、広がる空に起こした風。その小さな風は、やがて大きな風へと、そして集まる風、気が付いた頃、既に竜巻は生まれていた。
0035 ミスティルテイン】
天空の覇者、ミスティルテイン。解放された力が巻き起こす無数の竜巻。風と風の共鳴<リンク>は、交わった世界の偶然の産物であるドラゴンを、ここまで大きく育ませた。これは誰のせいでもない、全て神の悪戯だと、人間は研究することを止め、常界<テラスティア>の空は、風のドラゴンの狩り場と化した。
0036 ミスティルテイン:プロト】
優雅に空を飛びまわる天空の覇者。そこが、この空が、自分の居場所だと、それが当たり前のことだと主張するかの様に。やがて飛びつかれた【ミスティルテイン】が求めたのは宿り木、それは解放せし者の腕。羽を休める場所を見つけた時、ドラゴンはその姿を更なる姿へと、本来の姿である風の刃へと変える。
0037 グーン】
長く伸びた首を、水たまりへと下し、乾いた喉を潤わせる。それは動物園でもよく見なれた光景。ただひとつだけ、その光景と違っていたこと、それはキリンではなくドラゴンだった。綺麗なたてがみに鳥の様な大きな翼、そして大きな蹄。グーンの現れと共に差す後光、幸福をもたらすドラゴンが産まれた。
0038 グング】
幸福をもたらすドラゴンの成長に、歓喜する人々。常界<テラスティア>に災いをもたらすことのない光のドラゴンは、グングの名で呼ばれた。時おり見上げる空はいつも決まって曇り空。降り出した雨、雲の隙間に僅かな光。音より先に届いた光は、光のドラゴンの成長した力。落ち始めた雷は、もう後光ではなかった。
0039 グングニル】
荒れ狂った空、解放される力、天災を呼んだドラゴン、グングニル。それは光と光の共鳴<リンク>がもたらした新しい姿と力。明日世界が終わるのかも知れない、そう錯覚させる程の強い光の連続。遅れた音が届き終わった頃、割れた雲間から差し込む日差しを浴びて、羽ばたかせた大きな翼、北の空へと姿を消した。
0040 グングニル:プロト】
絶対勝利、それは光の刃【グングニル】に与えられた二つ名。帰還率100%のドラゴンがその重い身体を空へと投げた時、標的とされた者は終わりを知る。ドラゴンにより次々と崩落を迎える都市、その都市全ては黄昏の審判への抵抗を表明していた。何者かが力を解放し、約束された未来の訪れを望んでいた。
0041 ダーン】
とある村では、満月の夜が訪れる度に、神の使いと崇められているドラゴンへと特産品のブドウを献上していた。しかし、ドラゴンなど現れる訳もなく、それは月に一度の祭り行事として村人の楽しみと化していた。祭りの後、献上品を回収しに赴いた祭壇、そこには美味しそうにブドウを頬張るダーンの姿があった。
0042 ダーイン】
とある村ですくすくと育つ闇のドラゴンは、ブドウ以外は口にしなかった。それなのに段々と大きさを増していくその体。とある村人がある時気付いた異変。そう、徐々に短くなっていった夜の時間。夜を、闇を食べ終えたドラゴンが遂げた成長、変わる姿。ダーインへの進化と引き換えに、とある村は夜を失った。
0043 ダインスレイヴ】
夜を食べたドラゴンは、次に夜を産み出した。暗闇に覆われ始めた常界<テラスティア>に明けない夜が訪れる。闇と闇の共鳴<リンク>はより強い闇となり、そして闇のドラゴンを第三の姿、ダインスレイヴへ。解放された力が収まった頃、明け始める夜、昇り始める太陽。既にドラゴンの姿はそこにはなかった。
0044 ダインスレイヴ:プロト】
夜を食べ、そして夜を生む、それは悪意に満ちた世界。呪われし闇の刃【ダインスレイヴ】は次に世界中の闇を食べ始めた。その勢いは、まるでこの世界の闇を、全てを食べ尽くすまで、止まることを知らない。何の為に闇を食べるのか、それはその食べ尽くされた闇の力が解放された時、知らしめられることとなる。
0045 ティル】
進められていた湾岸沿いの埋め立て工事。網目上に組まれた鉄骨に、次々と流し込まれる強化コンクリート。順調に進んでいた建設は、ある日を境に途絶えた。埋立中の地面から這い出す一体の姿。雄叫びを上げたのは、無から生まれたドラゴン。そして次々とコンクリートから這い出す、無数のティルの姿が発見された。
0046 ティルファ】
無から生まれたドラゴンが、気が付けば食べ尽くしていたのは埋立地。ぽっかりと空いた穴に取り残されたのは姿を変えた新たな無のドラゴン、ティルファ。早すぎた成長は辺りに何も残さず、ただ衝撃だけを残した。崩れだす地盤、僅かとはいえ沈みだした常界<テラスティア>はドラゴンを無に帰す為に動き出した。
0047 ティルファング】
無のドラゴン、ティルファング。何一つ無い場所で、誰も知らない間に起きた無と無の共鳴<リンク>が引き起こした進化。そこには初めから何も無かったのか、それともドラゴンが無に帰したのか、知る者はいない。いや、知る者すらも無に帰されたのか。初めて無の恐ろしさを知った時には、その姿は無に帰していた。
0048 ティルファング:プロト】
生きる理由も、生きる意味も、何も持たない無のドラゴンが望んでいたのは、悪しき3つの願い。その全ては無の刃【ティルファング】の力を手にした「解放せし者」により叶えられようとしていた。解放せし者すらも叶えた際には無に帰すと言われるその3つの悪意は、統合された3つの世界へと、それぞれ向けられた。
リウムシリーズ
0049 アカリウム】
魔界<ヘリスティア>に生まれた炎、僅かながらも芽生えたのは自我。小さくとも持って生まれた悪意は、開かれた扉により常界<テラスティア>では事故の火種へと。無数のアカリウムが集まり、共に燃やす炎、そんな時こそ出番の消火器。例え悪魔であろうと、最下級の力が及ぼせる影響範囲は決して広くはなかった。
0050 フレイリウム】
無数のアカリウムが集まり、そして共に魂を燃やした炎から生まれた新たな生命、フレイリウム。一回り大きくなろうとも、自我は少なく、ただただ燃えている。常界<テラスティア>で増え始めた小火に山火事、僅かではあるが、下級であろうと、交わった世界による悪魔が及ぼす影響範囲は次第に広がり始めていた。
0051 アオリウム】
悪意に満ちた水滴、アオリウム。それは魔界<ヘリスティア>に降る雨粒に吹き込まれた生命。交わった世界は小さな悪魔を常界<テラスティア>へ招き入れた。地面に出来た水たまり、汚れた手を流す洗面台、食器を洗うキッチン、疲れた体を温めるバスルーム、あらゆる水場に潜む下級悪魔が行き着く先は、母なる海。
0052 ウォタリウム】
母なる海へと流された無数のアオリウムは、魔界<ヘリスティア>とは異なる独自の進化を遂げた。小さなクジラと並び、気持ちよさそうに大海原を泳ぐウォタリウムの群れ。見よう見まねで行う潮吹き、それが自らの体を消費する自滅行為であろうと構わない。自由を手にした下級悪魔は、母なる海にその命をゆだねた。
0053 ミドリウム】
魔界<ヘリスティア>の瘴気、吹きすさぶ幾つもの風、そんな重なりあう悪しき風が産み出したミドリウム。扉が開かれたことにより、毒素を含んだその体は、緩やかな風に運ばれて常界<テラスティア>へと辿りついた。どこまでも広がる空、時折吹きつけるつむじ風、気が付けば、どこまでも遠くへ運ばれていた。
0054 ウィンドリウム】
午前0時36分、地上の遥か彼方、上空を飛ぶ大型旅客機が異常気象を観測した。上空に浮かぶ緑色の雲、常界<テラスティア>の大気と混ざり合い、発生した大量のウィンドリウム。上空を、視界を、緑色で閉ざすだけの、害を与えることのない存在。ただ空を漂うだけ、だけどそれでも、紛れもない異常気象。
0055 ピカリウム】
開かれた扉が生んだ、小さな矛盾。天界<セレスティア>へと迷い込んだ下級悪魔の群れ。その多くが降り注ぐ光の眩さに耐え切れず死滅してしまう中、浄化されたまま生き長らえ、その光に適応した個体、ピカリウム。悪魔の体に宿ってしまった光の心。この小さな矛盾は、統合世界<ユナイティリア>の小さな光。
0056 シャイリウム】
眩い光を浴び続け、その頭上に光輝く大きな輪を浮かべたシャイリウム。それは悪魔の体でありながら、天界<セレスティア>で生き抜く為に適応し続けたピカリウムの新たな姿。だけど、限りなく精霊に近い悪魔。少しずつ、確実に大きくなり始めた小さな矛盾がもたらすのは、光輝く未来か悪しき闇の未来か。
0057 ヤミリウム】
狂気、絶望、虚脱、悪しき感情が渦巻いた魔界<ヘリスティア>の奥深く、数多の悪魔が生み堕とされる揺り籠から、今日も新たな産声が聞こえた。まだ歯も生えていない下級悪魔、ヤミリウムが触れた魔界の空気、初めて上げた小さな歓喜。泣き疲れた幼い悪魔は、やがて大きな闇になることを夢見て眠りについた。
0058 ダクリウム】
交わった3つの世界が交わらせた3つの闇、集まった多くの闇をその体に受け、膨れ上がった小さな体のヤミリウムは、闇の塊ダクリウムへと成長を遂げた。受け止め続けた闇、支配されてしまった感情、ナイーブな心、自らの存在を、悪魔ではなく雑菌扱いする常界<テラスティア>への復讐を、世界征服を夢見ていた。
0059 ムリウム】
無が形を成し、無が命を持ち始める。だけど、生まれた意味も、理由も持たない、ただ空白を、隙間を埋める為だけの存在であるかのような悪魔、ムリウム。常界<テラスティア>の様々な場所に存在する排水溝、壁の隙間、覗き穴、もしそれが急に塞がれた時、それは存在理由を見つけた無の下級悪魔が挟まっている。
0060 ムムリウム】
生まれ続けた小さな無、結合され、大きくなろうとも、それは大きな無でしかなかった。ムムリウムの誕生に意味はなく、また理由もなかった。存在するだけの存在。ただ、無意味な存在は、存在するだけで他者へと影響を与え、そこに意味が生まれた。認識され始めた無の意味の、本当の意味はまだ、定かではない。
ポックルシリーズ
0061 ヒノポックル】
ひのぽっくる は ほのおのこ ひのぽっくる は かじおこす ひのぽっくる に ひのようじん わるいこ どこのこ ひのぽっくる ひのぽっくる は ほのおのこ ひのぽっくる は やけどする ひのぽっくる に ひのようじん わるいこ どこのこ ひのぽっくる (ぽっくる民謡 第一節より抜粋)
0062 ヒノポックルン】
メーラメラメラ ボボボボボ メーラメラメラ ボボボボボ おいらのなまえをしってるか おいらにふれるとやけどする メーラメラメラ ボボボボボ メーラメラメラ ボボボボボ おいらのなまえをいってみろ おまえのこころにひをつける おいらのなまえはヒノポックルン (ポックルンのうた 一番より抜粋)
0063 ミズポックル】
みずぽっくる は おみずのこ みずぽっくる は なみおこす みずぽっくる に みずようじん わるいこ どこのこ みずぽっくる みずぽっくる は おみずのこ みずぽっくる は あめふらす みずぽっくる に みずようじん わるいこ どこのこ みずぽっくる (ぽっくる民謡 第二節より抜粋)
0064 ミズポックルン】
ピーチピチピチ ピチチチチ ピーチピチピチ ピチチチチ おいらのなまえをしってるか おいらのおうちはみずたまり ピーチピチピチ ピチチチチ ピーチピチピチ ピチチチチ おいらのなまえをいってみろ おふろだいすききれいずき おいらのなまえはミズポックルン (ポックルンのうた 二番より抜粋)
0065 カゼポックル】
かぜぽっくる は おかぜのこ かぜぽっくる は かぜおこす かぜぽっくる に かぜようじん わるいこ どこのこ かぜぽっくる かぜぽっくる は おかぜのこ かぜぽっくる は ふきとばす かぜぽっくる に かぜようじん わるいこ どこのこ かぜぽっくる (ぽっくる民謡 第三節より抜粋)
0066 カゼポックルン】
フールリルルル ルリルルル フールリルルル ルリルルル おいらのなまえをしってるか なんでもかんでもふきとばす フールリルルル ルリルルル フールリルルル ルリルルル おいらのなまえをいってみろ かぜにさらわれどこまでも おいらのなまえはカゼポックルン (ポックルンのうた 三番より抜粋)
0067 ピカポックル】
ぴかぽっくる は ひかりのこ ぴかぽっくる は ひかりだす ぴかぽっくる に ぴかようじん いいこは どこのこ ぴかぽっくる ぴかぽっくる は ひかりのこ ぴかぽっくる は かがやくの ぴかぽっくる に ぴかようじん いいこは どこのこ ぴかぽっくる (ぽっくる民謡 第四節より抜粋)
0068 ピカポックルン】
ピーカピカピカ ピカピカリ ピーカピカピカ ピカピカリ あたしのなまえをしってるか あたしはかがやくあいどるよ ピーカピカピカ ピカピカリ ピーカピカピカ ピカピカリ あたしのなまえをいってみろ あたしはあなたのあいどるよ あたしのなまえはピカポックルン (ポックルンのうた 四番より抜粋)
0069 ヤミポックル】
やみぽっくる は おやみのこ やみぽっくる は でんきけす やみぽっくる に やみようじん わるいこ どこのこ やみぽっくる やみぽっくる は おやみのこ やみぽっくる は よるにする やみぽっくる に やみようじん わるいこ どこのこ やみぽっくる (ぽっくる民謡 第五節より抜粋)
0070 ヤミポックルン】
ヤーミヤミヤミ ヤミミミミ ヤーミヤミヤミ ヤミミミミ おれのなまえをしってるか おれのこころはいつもやみ ヤーミヤミヤミ ヤミミミミ ヤーミヤミヤミ ヤミミミミ おれのなまえをいってみろ おまえのやみにつけこむぜ おれのなまえはヤミポックルン (ポックルンのうた 五番より抜粋)
0071 コロポックル】
ころぽっくる は おころのこ ころぽっくる は ころころと ころぽっくる に ころようじん ころころ どこのこ ころぽっくる ころぽっくる は おころのこ ころぽっくる は ころころり ころぽっくる に ころようじん ころころ どこのこ ころぽっくる (ぽっくる民謡 第六節より抜粋)
0072 コロポックルン】
コーロコロコロ コロコロリ コーロコロコロ コロコロリ ぼくのなまえをしってるの なにもないのがとりえだよ コーロコロコロ コロコロリ コーロコロコロ コロコロリ ぼくのなまえをいってみて なにもないけどなんかよう ぼくのなまえはコロポックルン (ポックルンのうた 六番より抜粋)
0297 メガヒノポックルン】
YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガヒノポックルン! メガなホノオにダカレテネムレ! YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガヒノポックルン! ホノオにダカレテネムリヤガレ! ポクラッチョ! (リリック・ザ・メガポックル フレイムチューンより抜粋)
0298 メガミズポックルン】
YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガミズポックルン! メガなミズにダカレテネムレ! YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガミズポックルン! ミズにダカレテネムリヤガレ! ポクラッチョ! (リリック・ザ・メガポックル アクアチューンより抜粋)
0299 メガカゼポックルン】
YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガカゼポックルン! メガなカゼにダカレテネムレ! YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガカゼポックルン! カゼにダカレテネムリヤガレ! ポクラッチョ! (リリック・ザ・メガポックル ウィンドチューンより抜粋)
0300 メガピカポックルン】
YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガピカポックルン! メガなヒカリにダカレテネンネ! YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガピカポックルン! ヒカリにダカレテオヤスミナサイ! ポクラッチョ! (リリック・ザ・メガポックル ライトチューンより抜粋)
0301 メガヤミポックルン】
YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガヤミポックルン! メガなヤミにダカレテネムレ! YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガヤミポックルン! ヤミにダカレテネムリヤガレ! ポクラッチョ! (リリック・ザ・メガポックル ダークチューンより抜粋)
0302 メガコロポックルン】
YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガコロポックルン! メガなムにダカレテネムレ! YO! YO! マイネーム イズ メガメガメガメガ メガコロポックルン! ムにダカレテネムリヤガレ! ポクラッチョ! (リリック・ザ・メガポックル ノーンチューンより抜粋)
キャットシリーズ
0073 キャット・ヒー】
開かれた扉は子猫の居場所すらをも奪った。寒さに凍え、今にも倒れそうな迷子の子猫が最後の力を振り絞り、辿りついたのは暖かな炎の社、天界<セレスティア>の炎を司る精霊の通り道。消えゆく命に注がれた炎、目覚めた深紅の瞳に、真紅の毛皮。炎の子猫、キャット・ヒーは自らを救った炎を探し求め歩き出した。
0074 ケット・ヒー】
辿り着いたいつかの炎、だけどそれは似て非なる炎、天界<セレスティア>に灯された炎を司る精霊が産み出した多くの炎。そして、今まで感じたことのない温かさ。ケット・ヒーへの進化の炎となり注ぎ込まれた炎と炎の共鳴<リンク>、いつかの炎を再び目指し、炎の聖地、火想郷<アルカディア>へと足を向けた。
0075 キャット・スィー】
ただ、大好きな魚が食べたいだけだった。お腹を空かせた子猫が覗き込んだ水面、映し出された顔、泳ぎ回る魚、伸ばした前足、滑らせた後ろ足。沈む体、薄れゆく意識、好奇心が猫を殺した。殺したはずだった。自由に水面を泳ぎ回る猫、キャット・スィーは大好きな魚と、新しい身体で楽しそうに戯れていた。
0076 ケット・スィー】
生き長らえた水の猫は、毛繕い代わりに水を浴びた。昨日は西の川で舌鼓、今日は南の海へ潮干狩り、明日は北の湖の珍味を求めて、呑気な猫は水を泳ぎ食に溺れ、気が付けばケット・スィーへと進化を遂げた。開かれた扉がもたらした、新たな美味だけに示された興味、まだ見ぬ逸品を求め、今日も荒波を越えていく。
0077 キャット・フー】
僕も自由に飛びたいな、夢見る子猫は浮かぶ雲を見上げ願った。無垢で無謀な挑戦、決行は強い風の吹いた日、恐る恐る空へと踏み出した前足。ふわり、浮いたその体、直後、叩きつけられた小さな体。けれど決して諦めない、いつかあの雲と友達になる日まで。風が叶えた無垢なる願い、キャット・フーは産まれた。
0078 ケット・フー】
叶った願い、新しい友達、その尻尾はその身体と共に風に運ばれて、天高く広がった空をふわふわり、呑気に漂う風の猫。大きさを増した雲を模した尻尾はケット・フーへの進化の証。交わった世界の風向きがいくら変わろうと、空の匂いが変わろうとも、ふわふわり、ただそこに風が吹いてさえいればよかった。
0079 キャット・ピー】
光の精霊達の笑顔こぼれる永遠郷<シャングリラ>に聳え立った宮殿、陽光降り注ぐその庭で、寄り添った子猫達が漏らした金色のあくび。その寵愛は幸運の象徴故に、放たれるのは闇さえも照らす光。降り立った常界<テラスティア>を所狭しと駆け回るキャット・ピーは、開かれた扉に怯えた皆に幸せを振りまいた。
0080 ケット・ピー】
沢山の愛を受け続けた光の猫の末路、ふくよかに育ったその身体は幸せの証。ケット・ピーは重くなった身体を人間にあずけた。自分の意志とは関係なく、撫でられ、抱きかかえられようとも動じることはない。自らに触れるもの全てが幸せになってくれればそれでいい、達観した視線はその先の光だけを見つめていた。
0081 キャット・ミー】
闇の匂いに導かれ、辿り着いた小さな死神。闇の子猫が寄り添うのは自分と同じ匂いの主、それはやっと見つけた安らげる場所。受け入れざるをえなかった闇の力、キャット・ミーは怖かった。だけどもう、大丈夫。差し出されたミルク、暖かい毛布、触れられる優しさ、堕ちたのは、自分だけじゃないとわかったから。
0082 ケット・ミー】
優しさをくれた主の側に、いつまでも寄り添っていられたらどんなに幸せか。堕ちた猫が願った唯一の、普通すぎる小さな願い。だけどそんな、小さな願いの邪魔をする受け入れ続けた闇の力。拒絶された天界<セレスティア>への道、遠ざかるのは安らげる場所、ケット・ミーは、叶わない願いの果てに、再び堕ちた。
0083 キャット・ムー】
常界<テラスティア>で自由に暮らす子猫にさえ影響を与えた交わった世界。どこへ行くでもなく、何をするでもなく、誰かに懐くこともなく、無を受け入れたその姿は変化を遂げたキャット・ムー。その首輪に意味は無く、皆に忘れられた路地裏で、隠した爪を研ぎながら、ただただニャーオと鳴き声をあげた。
0084 ケット・ムー】
受け入れ続けた無の力、誰も通らない路地裏の隅で、鳴き声をあげるケット・ムー。主人のいない猫は、外されることのない首輪を嫌う。無の力に取り込まれつつある心、もはや悪魔と見分けがつかない体、だけど自由に暮らす猫にとって、そんなことに興味は無い。研いだ爪を隠しながら、ただただニャーオと鳴き叫ぶ。
0689 ニャオ・ヒー】
黄昏の審判が差し迫る中、辿り着くことが出来たいつかの炎、そう、自らを救った優しい暖かな炎。炎の聖地での、炎の起源との再会がもたらした新たな共鳴<リンク>により、更なる炎を灯したニャオ・ヒーは、自らの命のお礼にと、その灯した温かな炎と共に、開かれた扉へ、審判の日へ炎の起源の為に走り出した。
0690 ニャオ・スィー】
至高の一品を求めて、越え続けた荒波の果てに辿りついたのは水の聖地、竜宮郷<ニライカナイ>。偶然にも訪れていた水の起源との共鳴<リンク>がもたらした進化。それでもグルメな猫が示す興味は美味へだけ。だけど、偶然にも手にした力は海の幸を得るには好都合。ニャオ・スィーは再び美味を求めて東の海へ。
0691 ニャオ・フー】
吹きすさぶ風に煽られて、気が付けば空高く。そして突如派生した竜巻に飲み込まれた体、失くした意識を取り戻したのは蓬莱郷<ホウライ>。風の起源による愛弟子へと向けた愛の鞭に巻き込まれ、そして保護を受けた風の猫が果たした進化。元気を取り戻したニャオ・フーは再び、ふわふわりと、空へと飛んでいった。
0692 ニャオ・ピー】
幸せを蓄えた光の猫は審判の日を前に、連れ戻された永遠郷<シャングリラ>で光精王との共鳴<リンク>により新たな姿、ニャオ・ピーへと。更にたくましくなったその体を抱きしめ、笑顔を浮かべる少女がひとり。ふてぶてしい表情さえも、愛らしいと思えるのは、それが人々の幸せの形だからなのかもしれない。
0693 ニャオ・ミー】
終わらない夜の世界、叶わなかった小さな願いに、拒絶された世界に、悲しみに打ちひしがれていた。そんな失意の闇の猫を優しく抱きしめるか細い腕。それは身に覚えのある温かさ、そう、初めて触れられた時に感じた優しさの温度。愛した夜の眠りから覚めた少女の腕の中、ニャオ・ミーは安らかな寝息を立てた。
0694 ニャオ・ムー】
意味もなく歩き続け、そして迷い込んだ地底郷<アガルタ>。遭遇した無と無の強い共鳴<リンク>、そして巻き込まれた無の猫は新たな姿、ニャオ・ムーへ。偶然居合わせたことに意味などは無く、だけどその意味の無いことの意味を、強すぎた共鳴から感じた無の猫は、1匹、開かれた扉へと意味ありげに歩き始めた。
トロンシリーズ
0085 フィアトロン】
59回、それは第三世代自立型ドライバ【フィアトロン】の起動実験の数。動力源に悪しき炎を利用した実験は成功した。直後、機体を中心として発生した大規模爆発、炎に包まれた研究施設。凍結された計画、封鎖された施設、動力源に関する詳細な情報は伏せられた。そう、実験は失敗という嘘の真実を残して。
0086 フィアトロン:ツヴァイ】
封鎖されていたはずの施設から漏れ出した橙色の明かりは燃える炎。その炎が溶かした計画の凍結。更なる強化が施され、牢獄を模した【フィアトロン:ツヴァイ】は開発された。その檻に囚われたのは、科学者が燃やした飽くなき探求心。全てを超越した動力源に魅せられて、願っていたはずの平和は忘れ去られた。
0087 ウォタトロン】
人間の過失、悪魔の所業、精霊の悪戯、あらゆる火種から発生する火災。街中に配備された自立型ドライバ【ウォタトロン】はいち早く現場へ急行し、消火作業を遂行する。扉が開かれたその日から、増え続ける火災の件数は消しきることの出来なかった争いの火種。もう、水だけで解決出来ることはなくなっていた。
0088 ウォタトロン:ツヴァイ】
増え続ける火災、その火種を消すために強化された自立型ドライバ【ウォタトロン:ツヴァイ】は追加の製造を中止された。裏社会で行われていた取引、戦闘兵器としての利用価値、動いてしまった不透明な外貨、自らがなってしまった争いの火種。そして、聖暦の天才の元へ舞い込んだのは、次なる世代の開発資金。
0089 ウィンドロン】
風の力を動力源へ変え、自立型ドライバ【ウィンドロン】が上げた悲鳴、響き渡るサイレンは風に乗り、遠く離れた街まで届く。危険と隣り合わせの日常、起き続ける事故、守るべきはずの人間が上げた悲鳴、膨れ上がる自立型ドライバへの不信感。音も無く崩れさろうとする日常、そこには不穏な風が吹きつけていた。
0090 ウィンドロン:ツヴァイ】
第三世代の自立型ドライバ【ウィンドロン:ツヴァイ】、交わった世界は科学までをも急激に進化させた。だけど、その技術は全て開かれた扉がもたらしたもの。そう、人類の進歩でさえも約束された未来に。次第に科学者達は抗うことを止め、手を休め始める。ただ6人の、「聖暦の天才」と呼ばれた科学者達を除いて。
0091 ライトロン】
怖いよ、暗いよ、痛いよ、みんなどこにいるの。明りを失くした夜、被災地にもたらされた僅かな光、自立型ドライバ【ライトロン】が発した光は多くを失くしてしまった人間の希望。だけどまだ、明けない夜。だけどそれは、明けて欲しくない夜。目の前の現実を、その悲劇の跡地を、浮かび上がらせる光は拒まれた。
0092 ライトロン:ツヴァイ】
絶望の光と忌み嫌われた光。進化した自立型ドライバが姿を見せるのは、決まって明りを失くした夜。辺りを照らす光は、自らが正義だと言わんばかりの眩しさ。そして、いつも悲劇の夜を終えた被災地に昇る太陽が最初に照らし出したのは、汚れひとつ見当たらない【ライトロン:ツヴァイ】の無傷な姿だった。
0093 ダクトロン】
辿り着いたひとつの答え、負の感情により闇の力は増幅する。それはひとりの天才が行なった実験の結果。新たな発見に物議をかもしだす世間。ニュースが知らせる多数の行方不明者、研究所付近で見つかった身元不明の無数の抜け殻。その全ては闇の力を動力源とした自立型ドライバ【ダクトロン】の開発の礎となった。
0094 ダクトロン:ツヴァイ】
繰り返された闇の力の増幅、強化の施された【ダクトロン:ツヴァイ】は罪のない人間の命を奪った。負の感情により増幅される闇の力、それは正しくも間違った答え。一時的に増した闇の力は制御出来ず暴走し、闇に魅入られ、そして収縮する。繰り返された罪、それこそが、辿り着いたひとつの、本当の答えだった。
0095 ノントロン】
各地で目撃された所属不明の自立型ドライバ【ノントロン】。その開発経緯は不明であり、行動理由も不明である。唯一判明した開発コードでさえも、存在しないことを示す「ノーン」が与えられていた。人畜無害な機体でありながら、稀にとる攻撃態勢は決まって、約束された未来を壊そうとする者達へ向けられた。
0096 ノントロン:ツヴァイ】
少しだけ判明したその存在理由、それはこの統合世界<ユナイティリア>の監視役。交わってしまった世界の、より近くで、より正確に、その全てを監視し、記録し続ける為に生まれた自立型ドライバが進化した姿が【ノントロン:ツヴァイ】。この世界が無に帰すその時まで監視を続け、そしてその妨げを排除する。
0437 フィアトロン:ドライ】
計算が正しければ、第三世代自立型ドライバは正当進化を迎えるはずだった。その計算が狂ったのは、約束された未来の存在か、いや、約束された未来には、計算が狂うことすら約束されていたのかもしれない。これからを生きる世代の為に、愛する息子の為に、炎才は全ての【フィアトロン:ドライ】の破壊を始めた。
0438 ウォタトロン:ドライ】
共通化されていた第三進化の設計、そんな【ウォタトロン:ドライ】の目的に水才は気がついていた。もう既に自分の範疇ではない、だけどそれも好都合。思い通りにならないドライバが思い通りの世界を作ってくれる。だったらいっそ、行く末は誰かに任せようか。ばら撒いたドライバに、水才は多くの初恋を求めた。
0439 ウィンドロン:ドライ】
優しい顔をした風才は可能性の探求という大義名分の元に動力源の限界を目指し、純度の高い風を集め続けていた。その過程で生まれた【ウィンドロン:ドライ】もまた、天界の風を求め、悲しみに囚われたままの風才の復讐道具へと。君は間違ってないよ、さぁ、もっと風を集めようか。世界評議会の黒い声が聞こえた。
0440 ライトロン:ドライ】
光才が本当に見たかった世界は幸せな世界か、それとも悲しみの世界か。第三世代自立型ドライバ【ライトロン:ドライ】が照らす世界はいつも、悲しみの跡。右目が見つめる幸せとは反対の、ドライバ越しの左目に映した世界は、放たれた自立型ドライバから送られてくる悲しみの果てであり、光才の世界の裏側だった。
0441 ダクトロン:ドライ】
繰り返される罪の果てに、意味はあるのだろうか。辿り着いてしまった答えは叶わなかった恋の傷を癒せるわけもなく、闇才を失意の底へと突き落とした。そして産み出された【ダクトロン:ドライ】は誰かに命じられたわけでもなく、ただ淡々と命を刈り続ける。闇才の恋の傷は、いつか癒える日が訪れるのだろうか。
0442 ノントロン:ドライ】
未来の声が聞こえなくなってしまった無才は、それでも開発を続けていた。阻まれた正当進化に気付かないフリをしながら、少しでも世界の情報を集める為に【ノントロン:ドライ】を作り続けた。自分は利用されている、そんなことは百も承知だった。いずれは暴走してしまう自立型ドライバに、僅かな希望を託した。
エッジシリーズ
0097 フレイムエッジ】
不吉な黒衣をはおり、不似合いなキャップがトレードマーク、耳元で流れるトラックにリリックを乗せながら人間観察。死刑執行人学園から課せられた三等悪魔への昇格試験は常界<テラスティア>の「罪人」を666人殺すこと。キャップもシャツも、ヘッドホンも血の様な赤を好む彼、フレイムエッジはテストも赤点。
0098 フレイムタン】
三等悪魔への昇格を果たし、炎の剣型ドライバ【フレイムタン】と共に名前を授かったものの、未だに止まることのない赤への執着、定期試験でのきなみ叩き出す赤点。情熱の男はきっと、これからも赤への飽く無き探究心を燃やす。学園を無事卒業し、一人前の死刑執行人<エクスキューショナー>になれる日はいつか。
0099 アイスエッジ】
365日、いくら暑かろうが、マフラーに手袋、ニット帽にモフモフ耳あて、ムートンブーツを外すことのない、芯まで冷えた冷徹な四等悪魔のアイスエッジ。いつもクールなその姿は女子生徒からの人気も高い。極度の低血圧な異常体質であり、驚くほどの寒がりであるということを知ってしまった者は消された。
0100 アイスブランド】
その手に握られているのは、昇格の際に名前と共に授けられた氷の剣型ドライバ【アイスブランド】。冷酷無残なその手に持つのが相応しいと授かったが、氷の剣は非常に冷たく、彼が気にしたのはますます外せなくなった手袋。そして、その刃で、昇格試験で唯一逃した青い瞳をした「罪人」の行方を今も追っている。
0101 ウィンドエッジ】
昇格試験、残り49人、見られた素顔、逃げ帰る魔界<ヘリスティア>。ウィンドエッジは誰であろうと素顔を見られることを許さない。見られた時には引き起こされる過呼吸。背中のボンベは猛毒ガス、ではなく緊急用の二酸化炭素。そう、ただの恥ずかしがり屋。クラスメイトでさえ、彼の素顔を見た者はいない。
0102 ウィンドピア】
ついにそのマスクを脱いだ彼。いや、見せた素顔は彼女だった。それは風の剣型ドライバ【ウィンドピア】と共に授けられた名前により、持つことが出来た自信の表れ。だけど今も、手放すことのない二酸化炭素ボンベ。未だに彼女を敵とみなす人間が住まう常界<テラスティア>へ赴く際に、マスクは欠かせない。
0103 ライトエッジ】
闇に生きる死刑執行人<エクスキューショナー>を目指しながらも、自分の存在を隠そうとすらしないライトエッジ。その大きさから余計に目立つ、夜であろうと外すことのないお気に入りのサングラス。交わった世界、縁起の悪い黒衣の中、フリルのシャツで決め込んで、ハニーを求めて天界<セレスティア>へと。
0104 ライトブレード】
天界<セレスティア>でうつつを抜かして見つけたマイハニー、光の妖精は悪魔を拒んだ。いい格好を見せようと、外したサングラス、パスした昇格試験、手にいれた名前と光の剣型ドライバ【ライトブレード】。二等悪魔になろうとも、きっと彼女は振り向かない。それでも彼は、彼女を追い求めることを止めやしない。
0105 ダークエッジ】
誰よりも死刑執行人<エクスキューショナー>への憧れが強いダークエッジ。昇格試験も残り僅かたったの8人。訪れた常界<テラスティア>の死刑執行に衝撃を受け、以来、黒衣の中に好んで着るボーダー服。それが処刑される側だったということすら忘れてしまう程の衝撃は、人間の残酷性と共鳴<リンク>したから。
0106 ダークサイズ】
フードを外し現れた癖の強い髪、気にしていたその癖も恥ずかしくなくなったのは、自分だけが他の生徒とは異なる特別な闇の鎌型ドライバ【ダークサイズ】と名前を手にしたから。次に与えられた昇格試験、6日以内に6人を6回殺すこと。まずはその言葉の真意を知ることから、次の試験はもう、始まっていた。
0107 ゼロエッジ】
そっと目を閉じ、心眼で相手を見定める。張りつめた空気、振り払う邪心、研ぎ澄ます無心、刃を抜く一瞬、刹那の居合、ゼロエッジは罪人を殺めた。常界<テラスティア>での試験の最中、訪れた極東国<ジャポネシア>、京の都での出会い、「誠を背負いし者達」が導いた武士道、彼は自ら信じる正義を全うする。
0108 ムミョウガタナ】
武士道を進むその姿は、彼だけにと無の刀型ドライバ【ムミョウガタナ】と共に名前を与え、そして魔界<ヘリスティア>への絶対なる忠誠を誓わせた。自らの正義こそが、この交わってしまった統合世界<ユナイティリア>を元に戻す鍵と信じて、今はただ無心に、目覚めたその正義を貫き通す為に刃を振るう。
0334 炎刑者フレイムタン】
遂に二等悪魔へと昇格を果たし、炎刑者の二つ名を名乗ることが許されたフレイムタン。罪人を焼き尽くすのは魔界<ヘリスティア>の悪しき炎。瞳に映る赤は、彼が追い求めていた真紅の赤。卒業試験まであと少し、最後に課せられた課題は自らを666回殺すこと。死刑執行人は罪人を殺すと共に、自らを殺し続ける。
0335 氷刑者アイスブランド】
昇格試験、6回殺すべき相手に選んだ青い瞳の男は、すでに罪人ではなくなっていた。罪人以外を殺めてはならない、それが死刑執行人学園の規則。追い続けた目標を失くしたアイスブランドの心は更に冷たく、そしてその冷たい心はいとも簡単に罪人を6日以内に6人、6回殺め、氷刑者の二つ名を背負うこととなった。
0336 風刑者ウィンドピア】
二等悪魔に昇格しようともマスクを手放せないでいたのは、まだまだ人見知りで恥ずかしがり屋なウィンドピア。そんな彼女も今や風刑者を名乗り、穏やかな風すらも罪人を切り裂く刃に変える風の死刑執行人<エクスキューショナー>となった。卒業まであと少し、優しい彼女は自らを666回殺すことが出来るか。
0337 光刑者ライトブレード】
止まることを知らないマイハニーへの想い、咥えたバラは求愛の証。種族を超えた愛が、立ち塞がる壁が彼を夢中にさせた。自らを高め、二等悪魔への試験も一発合格。だけど、光刑者の二つ名を得たライトブレードは知らない。追い求めていたマイハニー、光の妖精が求めていたのは、性別を超えた愛だということを。
0338 闇刑者ダークサイズ】
次なる昇格試験の真意に触れた時、その手は震えていた。一つ、対象の心を殺す、二つ、対象の世界を殺す、三つ、対象を殺す、四つ、対象を知る者を殺す、五つ、対象の記録を殺す、そして、六つ、対象を殺した者を殺す。完了する6回の殺し。自らの命を6回絶つことと引き換えに、ダークサイズは闇刑者となった。
0339 無刑者ムミョウガタナ】
罪人へ無の刑を与えることこそが自らの正義と信じ、そして貫いた武士道は彼を無刑者へと、二等悪魔へと導いた。だけど、卒業試験の束の間の休息、訪れた極東国<ジャポネシア>の京の都の鴨が泳ぐ川の隣、石畳が続く街の片隅で、枯れることなく咲き誇る桜を前に、聞こえてきたのは諸行無常の響きだった。
2238 炎魔刑者フレイムタン】
俺はオマエを、そんな風に育てた覚えはないぞ。死刑執行人の学園長室、呼び出されていたのはフレイムタンだった。俺は俺の思うがままに動いたまでだ。偉そうに胸張ってんな。学園長の鉄拳制裁。少しは加減しろよ。うずくまる小さな体。だが、今回は特例だ。退学代わりに炎魔刑者は一等悪魔へ昇格したのだった。
2239 氷魔刑者アイスブランド】
古ぼけたストーブにパイプベッド。ボロボロの毛布は投げ捨てられた。こんな日が来るって、わかってた。去りゆく背中へと声をかけた燃恋乙女。もう一度、彼に会いに行くんだよね。氷魔刑者アイスブランドは常界へ。それじゃあ、行ってらっしゃい。そこに不安はなかった。大丈夫、私はあなたを信じているから。
2240 風魔刑者ウィンドピア】
あの、失礼します。風魔刑者ウィンドピアが訪れたのは真嵐隊の隊長室。開かれたドアから吹き抜ける風。本日から研修にやってきました、って、あれ。そこに気配はなかった。いったい、どういうことなんでしょうか。なびくカーテン。風が答えてくれる、ってことさ。乗せられた声。彼女は今後が不安で仕方なかった。
2241 光愛者ライトブレード】
僕は君が大嫌いだった。魔界の共同墓地に揺れる二等悪魔のコート。だけど、君がいたから僕は強くなれた。真閃魔将は亡き友への想いを吐露していた。くっくっ、作戦成功。そんな姿を楽しげに見つめる光愛者ライトブレード。もぅ、いつまでたっても悪戯っ子なんだから。訪れたもうひとりの友。昔の俺は死んだのさ。
2242 闇魔刑者ダークサイズ】
よく働いてくれたな。ダークサイズを褒め讃えた学園長。別に、俺はたいしたことしてません。そして与えられた一等悪魔への昇格。オマエが影で働いてたのを俺は知っている。だから、もっと胸を張れって。問題児ばかりの死刑執行人学園で、彼のような生徒は珍しかった。そこで俺から、ひとつ提案があるんだ。
2243 無刑浪士ムミョウガタナ】
その格好、どうしたのさ。言い渡された破門。こうなることを望んでいたのかもしれません。すでに一等悪魔同等の力を得ていたムミョウガタナ。これからの私は、名もなき浪士です。そして、そんな彼の理解者がいた。それじゃあ、私たちで大義の誠を貫くとしようか。極東国、そこにはふたりの始まりが存在していた。
乙女妖精シリーズ
0109 プチドナ】
キスミー、ダーリン。扉が開かれた夜、交わった世界の片隅で、青い瞳に恋をした。禁忌の出会いに炎を燃やす、一途な乙女の恋心。きっとこれが最期の恋。刺さるような冷たさ、ねぇもっと私のことを見つめてダーリン。その冷たい瞳になら、私は堕とされたっていいわ。炎の妖精プチドナは今日も恋に恋焦がれる。
0110 エキドナ】
恋に恋焦がれ火照らす身体、刺さる冷たいその視線、今は気持ちいい絶頂感。抱かれたい、貫ぬかれるならその氷の刃で。禁じられた恋だとしても、例え火遊びだとしても構わない。この火照った身体を冷ませられるのは、あなたのその刃だけ。より強くなる想い、燃える恋は少女をエキドナへと。キスミー、ダーリン。
0111 プチメイド】
お帰りなさいませ、ご主人様。お風呂にしますか、ご飯にしますか、それとも、ううん、なんでもないです。ご主人の帰りを待ちわびていた水の妖精プチメイド。尽くし、喜ばれることこそ、彼女の幸せ。黒いメイド服に純白のエプロン、頭に乗せたカチューシャ、清らかなる容姿とその心はご主人へ身も心も捧げた証。
0112 マーメイド】
ご主人と共に訪れた浜辺、焼けつくような暑さ、照りつける太陽は清らかな少女さえも大胆にした。透き通る海、晴れ渡る空、駆け出す砂浜、脱ぎ捨てた服、それは少し大人になった姿、水の妖精はマーメイドへと。今だけは仕事を、交わった世界を、全てを忘れ、その体を、どこまでも広がった青へとゆだねた。
0113 プチラウネ】
穏やかな昼下がり、聞こえる小鳥のさえずり、飛び交う蝶々、辺り一面の大草原。生い茂る草花の中、交わってしまった世界、天界<セレスティア>の平和を願い、探していたのは四つ葉のクローバー。風の妖精プチラウネは願いを風にのせ、芽吹いたばかりの新たな希望の緑へと、そっと、小さなその手を差し伸べた。
0114 アルラウネ】
迷い込んだ森の中、抜け出せない迷路。心静かに、聞き耳を立てる。聞こえてくるのは草木や花々の声、届けられたその声は少女を出口へと誘う。迷いの森の出口に辿り着く頃には新しい姿で、アルラウネとして出て行けるように。緑に包まれた世界、僅かに差し込む木漏れ日は、少女を少し大人へと育ませた。
0115 プチキューレ】
天界<セレスティア>の皆が楽しみにしていたのは、月に一度の光の大精霊のコンサート。乙女親衛隊は今日も警備に忙しい。光の妖精プチキューレは白い軍服に袖を通し、自らが仕える大精霊の安全の為に、その身を挺する。そして誰よりも近くで、その歌声を聴く為に、その光輝く力を分け与えてもらう為に。
0116 ワルキューレ】
親衛隊長へと昇進を果たし、その姿を変えたワルキューレ。これからも、命に代えても光の大精霊をお守りする、それが光の妖精の務めだからと言い放つ。だけど、それは果たして忠誠心か。いや、それは恋にも似た感情。彼女はその芽生えてしまった気持ちを、その気持ちの正体を、決して認めることはなかった。
0117 プチバス】
そんなにひとりの夜が怖いのなら、私が一緒に眠ってあげる。月が照らす夜の狭間、窓が開けばそこには悪戯に笑う闇の妖精プチバスの姿が。浄化され、妖精になろうとも、忘れることのない、見る者全てを魅了する小悪魔な笑顔。彼女は悪魔か妖精か、その答えは一晩共に過ごせばわかるだろう、朝を迎える頃には。
0118 サキュバス】
もっと私を求めていいのよ、近づく唇、感じる吐息、香る色気、艶やかな髪、触れ合う肌、繋がれた小指、それは大人になったサキュバスの姿。気が付けば寝室へ、大人な夜を連れてくる。共に朝を迎えた者は皆、口を揃えたように言う、彼女は天使のふりした悪魔だと。だけど、その夜は、間違いなく天国だったと。
0119 プチースト】
気が付いたら浮かんでいた。既に落としてしまった命にすら気付かずに。だけど無の妖精プチーストにとって、そんなことはどうでもよかった。ただ、最近気になることは、無くした足の行方。だけどそれも、空へ浮かび、ただ漂っていたら、どうでもよくなってしまった。自分が誰かなんて、そんなことに興味はない。
0120 ゴースト】
ふわふわ浮かび、揺れていた。このまま全て、忘れてしまう事が出来たらいいのに。気付けば頭に乗っていた黄色い輪、纏った羽衣、白いワンピース、それは少女が大人になり、ゴーストへと昇華したから。だけど彼女はそんなこと、どうでもよかった。黄色い輪に関してだけ言えば、少し可愛いと気にいっていたようだ。
0444 恋乙女エキドナ】
止まらない胸を焦がす想い、大人になれない恋心は今日も体を火照らせた。もし明日世界が終わるなら、その冷たい腕に抱かれて眠りたい。目標を失くしうつむく氷刑者の背中、色の消えかかった瞳、それでも彼女が貫く恋。そんな恋乙女エキドナに向けられた氷の刃。命懸けの恋が迎えるのは、終わりか始まりか。
0445 癒乙女マーメイド】
激戦の果ての運命の傷痕でさえ、癒乙女は癒してみせた。それは訪れた常界<テラスティア>での、自らの誓いを貫き通した少年とのひと時、そんなひと夏が、少女を大人にした。背伸びした小さな背中に感じた不吉な未来、だけど未来を信じて進む彼を、例え少年であろうと、マーメイドには止めることは出来なかった。
0446 森乙女アルラウネ】
身に纏いし穏やかな風が、刃となり森乙女の命を狙った。間一髪で危機を退けるも、目の前にはガスマスクをした一人の悪魔が。なぜ、私を。そう、彼女達死刑執行人学園の生徒には、罪人以外に手出しをしてはならない決まりがあった。シュコーシュコー、ガスマスクから僅かに零れた言葉、妖精達は皆、罪人なの、と。
0447 戦乙女ワルキューレ】
光精王への想いを隠しながらも、使命を全うする戦乙女ワルキューレ。度重なる危険に遭遇しようとも、自らが盾となり命に代えてもお守りする、そう決めていたはずだった。天界<セレスティア>の成り立ちを、歪な平和の片鱗を知ってしまった時、彼女の中で何かが、信じていた大切な何かが崩れ去ろうとしていた。
0448 悪乙女サキュバス】
終わってしまったショータイム、命懸けの戦いは彼女を悪乙女へと。そろそろ、天使のふりは止めちゃおっかな。片目を閉じた無言の合図は多元嬢へと投げられ、そして一人、天界<セレスティア>からの救いの手を振り切り、自らが生まれた魔界<ヘリスティア>へと。サキュバスは歪な平和より、正常な混沌を選んだ。
0449 霊乙女ゴースト】
ふわり、ふわふわり。掛け違えた死装束に気が付くこともなく、霊乙女ゴーストはただ浮かんでいた。透明な空に映し出された未来、あぁ、もう行かなくちゃ。だけど面倒くさいなぁ。あれ、あの人なんで頭に尻尾が生えているんだろ。何にでもなれる無の力は、悪意ある無の力に引き寄せられ、そして京の都を後にした。
2233 燃恋乙女エキドナ】
聖戦を終え、氷刑者が帰ってきた家。彼の口からただいまの言葉はない。だが、それでも笑顔で出迎えたのは燃恋乙女エキドナ。愛してる、だなんて言葉はいらない。私のことを愛してくれなくてもいい。ただ、私は側にいたいからいる。それが彼女の決めた生き方。ふたりの関係は、言葉で言い表すことは出来なかった。
2234 萌森乙女アルラウネ】
そっか、彼女は頑張ってくれたんだね。萌森乙女アルラウネは聖戦でぶつかり合った風の戦いを翠妖精へと報告していた。それじゃあ、私も償わなきゃいけないね。都合の良い犠牲により、引き裂かれた友情。そして、後悔し続けていた翠妖精。これからは、私に協力してもらえるかな。未来の為に、過去は清算しなきゃ。
2235 極悪乙女サキュバス】
やっぱり、あなたって悪い女ね。妖精でありながら、真妖隊に属することとなった極悪乙女サキュバス。なんの話かな、私がここにいるのは隊長さんが気になるからなのに。同性へと向けられた興味。それは、真妖隊の将が、同性である実姉への愛をつらぬいていたからだった。女性を愛するその気持ちを知りたいだけよ。
2236 浮霊乙女ゴースト】
ふわふわ。浮霊乙女ゴーストは目を覚ますと浮かんでいた。彼女は自分がいままでどこにいたのか、なにをしていたのか。その記憶は定かではない。が、そのことを大して気にしていなかった。そんな彼女が気にしていたのは、極東国の枯れない桜の木の下、誠の文字を背負いし、頭に尻尾を生やした男のことだった。
変換獣シリーズ
0121 コンコン】
燃える尻尾を持った魔界<ヘリスティア>の狐、コンコン。黒の森の狩人と呼ばれるほどの好奇心旺盛なその性格は、何人たりとも侵入を許さない。また、死した時には殺された者に憑き、末代までもその人生を狂わせ続ける。もしも手懐けさせることが出来た時、それは黒の森に住まう赤い王女への道標となる。
0122 クビギツネ】
賑わう黒の森に立ちこめた煙。九つに割れた尻尾は悪しき炎を燃やした。クビギツネがもたらした幸福は赤の女王、魔界<ヘリスティア>を導く者の誕生。人間にとってその炎の力は紛れもない悪であり、そして履き違えた悪だった。役目を終えた黒の森の狩人が次に示した好奇心、それは約束された未来の行く末。
0123 ワオン】
青に包まれた不思議の国、それは魔界<ヘリスティア>の一区画に出来たワンダーランド。氷のたてがみを持った狼、ワオンが遠吠えを上げた上弦の夜。それは侵入者を告げる合図。その声に導かれた狼達が集い、成した群れは侵入者を地の果てまでへと追い立てる。青の王女への謁見は、氷の世界を抜けた先に。
0124 ハティ】
昼下がりのお茶会は終わり、夜を迎えたワンダーランド。昇った月を目指して上げた遠吠え、氷の狼の声が氷の世界に響き渡る。それは新たな青の女王の、新たなる戦いを知らせる合図。集いしは、開かれた扉への憎しみにも似た感情を抱いた悪魔達。それでもまだ足りない、ハティは再び、昇った月を追いかけ始めた。
0125 ブヒー】
光すら届かない眠れる森の張りつめた空気。風の体胴を持ったのは猪、周囲に警戒を促すブヒー。聞き慣れない足音、研ぎ澄ませた敏感な神経は大きなその体を隠した。いつまでも目覚めない緑の王女の、その眠りの妨げを取り除こうと鳴らす後ろ足。草木かき分け一直線へ、衝撃が揺らした命は音も立てず風に消える。
0126 ベヒモス】
開かれた扉が変えた眠れる森の風向き。魔界<ヘリスティア>の風に吹かれた猪は一直線に、風を巻き込みながら迷うことなく走り続ける。なぎ倒される草木、産まれる獣道、ベヒモスの後ろには一本の道が続いていた。それは、目を覚ましたばかりの緑の女王が、自分の足で、迷うことなく歩いて行けるようにと。
0127 ガルル】
ガラスの城、舞踏会の夜。光の体毛を持った番犬ガルルが示した高貴なる者だけへの服従。しつけられた狩猟本能が向けられたのは、招かれざる来場者。振られた尻尾、外された首輪、解き放たれた鎖、剥かれた牙は最上級のおもてなしへと。全ては華麗な夜のフィナーレを、黄の女王の、光輝く誕生を迎える為に。
0128 ケルベロス】
迎えたフィナーレ、鳴り止んだ音楽と共にケルベロスは目を覚ました。そして上がった歓声、喜びを見せるのは3つの首の、3つの表情。使命を果たした番犬は、与えられた焼き菓子に尻尾を振った。わかりやすい程の服従心、それは新たな黄の女王のものとなり、共に戦う光の牙となる。もう、番犬を縛る鎖は必要ない。
0129 カァーカ】
魔界<ヘリスティア>に昇る月に見守られた竹林、紫色の空を飛び交う闇の羽を持った鴉、カァーカ。発達した知能は人間をも凌ぎ、光輝くもの全てをそのくちばしでついばみさる。ゆれる葉音に重なる羽音、交じり合う好戦的な高い鳴き声、その全てが鳴り止んだ時、紫の王女の詠みあげる悲鳴にも似た歌が聴こえる。
0130 ヤタガラス】
鳴り止んだ雑音、響き渡る歌、それは欠けた月が満ちた夜。鴉は紫の女王の歌に乗り、漆黒の翼で天高く踊り舞う。紫色の空へ羽ばたいたヤタガラスは、三本の足で、三つの世界の行方を追いかけた。光は一体どこにあるのか、輝きを好んだ闇の行方こそ、この交わった統合世界<ユナイティリア>を元へと戻す鍵を示す。
0131 シュルル】
止むことを忘れ、いつまでも降り積もる雪、溶けることのない、白銀の世界。くねらせた長い体、遊ばせた舌先、悪戯に噛み付く牙、流れ出す毒は死への誘い。無の鱗を持った蛇、シュルルは待っていた。訪れない春を、行方をくらませた白の王女の帰りを。雪に埋もれた空白の時を動かす、新たな女王が産まれる日を。
0132 バジリスク】
満月の夜、降り続けた雪は止む事を思い出した。思い出させたのは没落した女王、そして帰ってきた白の王女。無の蛇、バジリスクは王女の軌跡を辿る。半分に持ちあげた体が撒き散らかせた毒と、既に撒き散らかされていた毒は混ざり合い、苦難の道を苦しみの道へと変えた。もう誰にも、その道を辿らせないようにと。
機械龍シリーズ
0133 サラマンダー】
審判の日へと向け、世界評議会の指示により開発された世界で唯一のワンオフ機、自立兵器型ドライバ【サラマンダー】の出現は常界<テラスティア>を恐怖へと陥れた。どんな軍事兵器も凌ぐその圧倒的な破壊力が人々へ向けられたら。そしてその本当の力が、今はまだ制限されている事実に気付く者はごく僅かだった。
0134 サラマンダー:バースト】
発動されたバーストモード、何者かに外されたリミッター。【サラマンダー:バースト】は自制を忘れ、全てを焼き尽くす。恐れていた事態、常界<テラスティア>への脅威へと成り代わった破壊力。最悪の事態こそ、黄昏の審判の始まりに過ぎなかったことに気付いたのは、神の悪戯を目撃出来た者だけだった。
0135 リヴァイアサン】
水中戦に特化した第五世代のワンオフ機、自立兵器型ドライバ【リヴァイアサン】の開発には海洋生物学者までもが参加した。サメの遺伝子構造がプログラムされ、攻撃的な人工知能を持ち、最も補食に適したフォルムを有している。今はただ、その攻撃性能が常界<テラスティア>へと向かないよう、祈るばかり。
0136 リヴァイアサン:バースト】
外されたリミッター、バーストモードの発動、暴走した【リヴァイアサン:バースト】はどこまでも深く潜り続ける。その目的地が魔界<ヘリスティア>であるとわかり、安堵をこぼす人間達と総攻撃を開始する悪魔達。始まろうとする黄昏の審判、それは統合世界<ユナイティリア>全てを巻き込んだ戦争となる。
0137 ヨルムンガルド】
自立兵器型ドライバ【ヨルムンガルド】が踏み鳴らす常界<テラスティア>の大地。量産型自立式ドライバ数千体に匹敵するとも言われる世界で唯一の機体は希望の象徴であり、また恐怖の対象にもなった。ゆっくりと、だけど確実に進み出す足、その行き先が、向かう先が、約束された未来ではないことを人々は願った。
0138 ヨルムンガルド:バースト】
その歩みを止めることのないリミッターが解除された【ヨルムンガルド:バースト】。発動されたバーストモード、希望の象徴は一瞬にして絶望の象徴へと成り代わり、辺りを巻き込み、被害を増やしながら、約束された未来へ向かい出した。始まろうとする黄昏の審判の影で笑う、悪戯な神の手のひらの上で。
0139 ファーブニル】
その長い身体をくねらせて、空から地上を監視する自立兵器型ドライバ【ファーブニル】は、世界評議会に名を連ねた絶対的ボスが君臨する理想郷<アヴァロン>のすぐ側で待機していた。異常事態が起こればすぐ現場へと、送り届ける為に。ただ、この待機自体が既に異常事態だということに気付く者は少なかった。
0140 ファーブニル:バースト】
急降下を始めた【ファーブニル:バースト】の背中に絶対的ボスの姿はなかった。悪戯に外されたリミッター、暴走した光の力は全てを浄化せんと魔界<ヘリスティア>へ。異常事態は常界<テラスティア>だけでなく、この統合世界<ユナイティリア>全土を巻き込んだ戦争へ。そう、全ては黄昏の審判の序章。
0141 ニーズヘッグ】
【ニーズヘッグ】は旧約聖書に刻まれた黄昏を生き延びたと言われる魔界の蛇の名を冠した唯一無二の自立兵器型ドライバ。全ては黄昏の審判へと向けて、審判の日を無事に乗り越える為に世界評議会により開発が進められた。何故ここまでの兵器を、その真意を知る者は監査会以外には現存しない。
0142 ニーズヘッグ:バースト】
各地で突如暴走を始めた自立兵器型ドライバと時を同じくして、解除されたリミッター、【ニーズヘッグ:バースト】は天界<セレスティア>へと羽ばたいた。解き放たれた闇の力に、恐怖に怯え、混乱する精霊達。発動されたバーストモードは人間だけでなく、統合世界<ユナイティリア>全ての脅威となった。
0143 ウロボロス】
古来より無限の象徴である【ウロボロス】の名が与えられた自立兵器型ドライバ。名前に込められた想い、それが何を意味するのか、始まりがなければ、終わりも存在しない。破壊と再生の歴史を辿ってきた世界の行く末は、黄昏の審判による破壊の未来か、聖なる出口<ディバインゲート>による再生の未来か。
0144 ウロボロス:バースト】
穏やかな天界<セレスティア>に突如として出現した脅威、リミッターの解除された【ウロボロス:バースト】が始める暴走。そして繰り返される破壊、いつかは訪れるであろう再生、発動されたバーストモードは無限の、終わりでも、始まりでもない、黄昏の審判の、終わりの始まりのトリガーとなった。
精霊王シリーズ
0145 イフリート】
天界<セレスティア>の炎を司る大精霊、イフリート。この世界に存在する炎の起源<オリジン>であり、その体は炎により形成されている。交わってしまった世界に業を煮やし、短い気を更に短くさせていた彼女。怒りの炎を燃やし、辺りが深紅に染め上げられた頃、その茜色を頼りに、新たな力を求めた甲士が訪れる。
0146 炎精王イフリート】
炎を灯した少年との出会いが彼女を変えた。起源<オリジン>である自分の起源を知るために訪れた火想郷<アルカディア>、彼女は炎精王へと生まれ変わる。種族を超えた出会い、炎と炎の共鳴<リンク>が燃やす熱い炎。全ては審判の日の為に、自分を変えてくれた少年が愛する常界<テラスティア>を守る為に。
0147 ウンディーネ】
水の起源<オリジン>であり、水を司る大精霊ウンディーネは波打ち際、ただひとり、潮風に長い髪をなびかせた。寄せては返す静かな波が連れ去り、少しずつ崩れていく砂の城。きっと全てが流れ去った頃、彼女の元を訪れるであろう刀士を心待ちにして。母なる青き海の、その波打ち際で、彼女は彼を待っている。
0148 水精王ウンディーネ】
竜宮郷<ニライカナイ>へと、それは、水を留めた少年との出会いを経て。母なる青き海に包まれた孤島、水と水の共鳴<リンク>は、全てを洗い流すのではなく、全てを受け入れ、そして留める力となり、彼女を水精王へと生まれ変わらせた。彼と彼女は歩き出す、波にさらわれぬよう、砂浜にふたりの名前を残して。
0149 シルフ】
風の起源<オリジン>であり、風を司る大精霊シルフは天界<セレスティア>では今日も風を巻き起こす。振り回す足、巻き起こる風が運ぶ様々な花の香。それは常界<テラスティア>の四季を知らせた。まだ若い棍士が起こした風は、噂となり彼女の元へ。心躍るがままに、新たな風を起こす存在を楽しみにしていた。
0150 風精王シルフ】
シルフは風を纏いし少女と共に蓬莱郷<ホウライ>へ、そこは冷たい風が吹きすさぶ天高き仙境。その全ての風を集め、そして止んだ風、風と風の共鳴<リンク>は新しい時代の風を生んだ。風精王へ生まれ変わったシルフは愛弟子と可愛がる少女を送り届けようと、その新しい時代の追い風になるよう、竜巻を起こした。
0151 ウィルオウィスプ】
光輝く天界<セレスティア>のアイドル、光の大精霊ウィルオウィスプ。その歌声は聞くもの全ての心を明るくする。交わった世界に不安を感じる精霊達は皆、彼女の歌声を心の支えに、希望の笑顔を浮かべる。本当の笑顔を無くした剣士は、彼女の歌声で笑顔を取り戻せるのだろうか。彼女は剣士に届くように歌う。
0152 光精王ウィルオウィスプ】
自らの遺伝子を継いだ光を宿した少女の、その偽物の笑顔を輝かそうと、永遠郷<シャングリラ>へ。溢れた沢山の笑顔は皆、心からの喜びに満ちていた。辛いことがあれば泣けばいい、楽しい時だけ笑えばいい。光と光の共鳴<リンク>、取り戻した笑顔から溢れた光はウィルオウィスプを光精王へと生まれ変わらせた。
0153 シャドウ】
魔界<ヘリスティア>へと初めて堕ちた存在、闇を司る大精霊シャドウ。一度堕ちた存在だからこそ、闇の起源<オリジン>となり、そして産まれた闇の力。誰よりも深い悲しみを知る彼女は、皆が安らげるよう、安心して眠れるようにと、優しい夜を生みだした。その夜は、やがて訪れる堕ちた鎌士を癒せるのだろうか。
0154 闇精王シャドウ】
闇を包んだ少女を案じ、選んだのは自ら再び堕ちる道。かつて過した深い闇に包まれし死後郷<エリュシオン>、その中で行われた闇と闇の共鳴<リンク>は闇精王へと生まれ変わらせるのには十分だった。シャドウの生む夜を愛し、そしてその夜に包まれ眠る少女を見て、自分の産まれた本当の意味に気付かされた。
0155 ゼロ】
自分は何の為に産まれたのだろうか、産まれたことに意味はあるのだろうか、無の起源<オリジン>であり、無を司る大精霊でありながら、そのあまりにもはっきりしない存在理由に頭を悩ませていたゼロ。繰り返す自問自答、出ない答えと、出る疑問。ある仮説へ辿り着いた頃、その問いに相応しい斧士が訪れた。
0156 無精王ゼロ】
無を好む少年と共に向かった地底郷<アガルタ>。そこには何も無かった。そう、自分の産まれたことに意味はなかった。無と無の共鳴<リンク>は繰り返される空白。そしてその空白が、選べる未来だと気付いた時、ゼロは無精王へと生まれ変わる。何者でもない彼女は、何者にでもなれる少年と共に、審判の日へと。
2653 炎茜精イフリート】
本当に、いいんだね。そう問いかけたのは聖精王。あぁ、みんなそのつもりだ。そう答えたイフリート。揃って首を縦に振った精霊王たち。綴られし存在に与えられた禁忌の血。それは呪いだった。私たちにも、その呪いを背負わせて欲しい。私たちの心はひとつなんだ。共に、イマの世界のために戦わせて欲しいんだ。
2654 水蒼精ウンディーネ】
ウンディーネたちは気づいていた。自分たちに禁忌の血が分け与えられる意味を。きっと、私たちは永遠の存在になるんだよね。だけど、それでいいの。私たちはこれから先も、イマの世界を守り続けなきゃいけない。そんな大切なお仕事が出来るなんて、とっても素敵だと思うんだ。やがて、永遠の孤独が訪れようとも。
2655 風翠精シルフ】
ウチらの可愛い弟子たちのためアルネ。シルフはいつもどおりに笑ってみせた。もちろんあの子たちも、すべてをわかったうえで背中を押してくれたヨ。だから、ウチらは選択したネ。ううん、あの子たちがいたから、ウチらは選択出来たアルネ。それに、王様にだけ業を背負わせるなんて、そんなこと選択出来ないヨ。
2656 光陽精ウィルオウィスプ】
ウィルオウィスプに与えられた禁忌の血。取り戻した体。だが、それは決して喜ばしいことではなかった。この呪いは、私たちで終わりにしましょう。じっと見つめ返した聖精王。いまにもこぼれそうな言葉。ううん、あなたがその言葉をいう必要はないんですよ。だからどうか、イマの世界だけを見つめていて下さい。
2657 闇紫精シャドウ】
少しだけ、怖いかもしれない。そう溢したシャドウ。だけど、きっと怖いのは私だけじゃない。私たちだけじゃない。きっとみんな怖い。色々な恐怖と戦っている。だから、私が安らぎをもたらさなきゃいけない。そう、だから私は乗り越えてみせます。取り戻した笑顔。イマの世界のために、みんなの安らぎのために。
2658 無銀精ゼロ】
なぜだろう、呪いのはずなのに温かいのは。それは体を取り戻したからではなく、聖精王の想いがその体に流れ込んできたから。それじゃあ、行くとしようか。再びドライバへと戻った精霊王たち。どうか彼らに力を。終わる世界に抗う力を。願うことはただひとつ。私たちは生き続けよう、終わることないイマの世界に。
進化素材シリーズ
0157 ヒノゲコー】
最も暑い地域と言われる火想郷<アルカディア>に生息する火の蛙、ヒノゲコー。精霊達の放つ炎を集め、オーブとして蓄える習性を持つが故、より多くの炎を蓄えているものが、優れたオスとして認められ、ハーレムを形成することが出来るが、オーブの熱さで舌を火傷してしまう為、優れたオスほど短命でもある。
0158 ミズゲコー】
綺麗な水辺でしか生息することの出来ない水の蛙、ミズゲコーは扉が開かれたことにより、自分達の棲家が汚れ始めて居ることに気付いた。僅かに残った綺麗な水をオーブに溜め込み、新たな居場所を求めて開始する移住。だけど、彼らはまだ知らない。もう今更、約束された汚れのない水辺なんてどこにも無いことを。
0159 カゼゲコー】
風の蛙、カゼゲコーは風を食べ、そしてオーブへと蓄える。高所に吹く強風を好んで食す為、彼等の食事は常に命懸け。気を抜けば崖の上から谷底へのダイブ。美味しい風を食べ、見事着地を成功する個体は2割程。残りの8割はそのまま風に煽られ、地面へと。それでも風を求め、今日も元気良く崖の上を跳ね回る。
0160 ピカゲコー】
良く晴れた日の午後、天界<セレスティア>の至る所で見かけるピカゲコー達の日向ぼっこ。光の蛙達は皆、光を湛えたオーブを大事そうに咥えていた。陽が一番高くなるのを合図に、蛙達は一斉にオーブを磨き始める。あのオーブが彼等にとって何を意味するのか、多くの学説が唱えられているが、真実は定かではない。
0161 ヤミゲコー】
日陰を好み、繁殖を繰り返しては増殖し続ける闇の蛙、ヤミゲコー。その大きな口に咥えられた闇を集めたオーブは意味ありげだが、意外とそうでもない。僅かながらも蓄えられた闇の力は、冬を越える為、全ては冬眠の為、それは蛙ならではの習性。ただ、天界<セレスティア>に冬が訪れないことを知る由もない。
0162 ムゲコー】
稀に何も無い空間から、ぴょこっと飛び出してくる無の蛙、ムゲコー。その生態は多くの謎に包まれており、何人もの学者が解明を試みたが、未だに何も分かっていない。最近、この蛙の目撃件数が急増しており、開かれた扉が原因であるとの説が学会で注目されているが、数千年に一度の繁殖期を迎えただけである。
0163 ヒノモッフル】
何時の間にか民家に潜り込む赤い毛玉、ヒノモッフル。暑さを好み、勝手に暖房を高温へと変える習性がある為、人々から警戒されているが、その愛らしさに取り憑かれた愛好家達は、赤い毛玉が住みやすい様にと、夏でも暖房を絶やさずに棲みつくのを待ち構えている。だが、未だ飼育に成功したという例は無い。
0164 ミズモッフル】
ぷかぷか、水面を漂う毛玉、青いもふもふ、ミズモッフル。人間に対する恐怖心は無く、子供達と一緒に混じって水遊びをする姿が見かけられるが、尻尾に触れられることだけは嫌がり、無理やり触れようとすると、拗ねて巣に戻ってしまうという気難しい一面も有る。が、そもそも巣がどこにあるかは定かではない。
0165 カゼモッフル】
カサカサ、カサカサ、草原にうごめく影、緑色のもふもふ、カゼモッフル。常界<テラスティア>で目撃されるようになったのは扉が開かれてから。天界<セレスティア>からの使者なのか、魔界<ヘリスティア>からの使者なのか、それともただの毛玉なのか、正体不明の獣は尻尾をカジカジするだけだった。
0166 ピカモッフル】
天界<セレスティア>産まれの光のもふもふは、開かれた扉の奥から溢れ出す光に誘われ、常界<テラスティア>へと足を踏み入れた。都会の光の下に、もそもそと集まる金毛のピカモッフル。眩いほどの人工の光を浴び続けたもふもふ達は、異常な速度で増殖し始め、やがて周囲の人工的な光を食べ尽くしてしまった。
0167 ヤミモッフル】
深夜の市街地に、大量に蠢く影。常界<テラスティア>へ突然放り出されたヤミモッフル達は困惑した。輝くネオン、煌めくビル群、いつまでも消えない灯り。この世界の夜は、もふもふ達にとっては明るすぎた。光を拒み、彷徨い歩くのはその身を隠せる死角を求めて。尻尾に刻まれた闇の刻印を抱きしめながら。
0168 ムモッフル】
世界のほんの片隅から産まれた無のもふもふ、ムモッフル。その尾に輝く無の刻印を、虚ろな目で見つめ、大きな無に誘われるまま歩き出すが、その行動に意味は無く、何かを産み出すこともない。だけど、その無意味な行進を眺めていると、不思議と心が癒されると、一部の人間の間では流行の兆しを見せていた。
0169 ヒノロボタン】
僅かな火さえあれば、それを動力源として活動することの出来るヒノロボタン。ドライバ開発より先行して実用化が期待されていたが、開発費の高騰により試作機段階で開発中止となってしまった。収集家達の間では、その機体の持つレトロな雰囲気が話題になり、オークションでは法外な値段で取引が行われている。
0170 ミズロボタン】
自らの意思を持ちながらも、自立型ドライバとは異なる独自の電子回路を持ったミズロボタン。確認された動力源は水、その事実には間違いもなく、また、いつの時代からか、気が付けば常界<テラスティア>に存在していた。タンクの水が消費し尽くされれば直ちに活動を停止し、修理を受け付ける工場も極僅か。
0171 カゼロボタン】
心地良い風が吹く丘で、畑を耕す小さな機械達。風を動力源として動くカゼロボタンは、農村において長い間重宝されていたが、風が止むと即座に停止してしまうことから、徐々に利用する地域は減ってきていた。ただし、その独自機構や、使われている部品には希少価値があり、近年、再び科学者達の注目を集めていた。
0172 ピカロボタン】
ドライバが開発される以前、光を動力源に動く機械として、世界で初めて開発されたのがピカロボタン。出力が安定しないため、実用化には至らなかったが、その画期的な動力機構は、現代科学の発展に大きく貢献した。今では入手困難な素材が使われていた為、新たなドライバの開発素材として再利用が検討されている。
0173 ヤミロボタン】
暗い倉庫の中、数十年もの間、スリープ状態のまま格納されていたヤミロボタン。だけど、扉の向こうから漏れだす闇が、その動力炉を再び灯した。錆びた体を軋ませながら、彼等は動き出す。既に焼き切れた思考回路、受け付けない緊急停止コード。ただ闇に誘われるまま、何処かに向かい、ただ歩みを進めていた。
0174 ムロボタン】
壊れた部品が寄せ集められ開発が進められたムロボタン。動く筈の無い機体を動かしているのは、有る筈の無い動力源。ちょっとした衝撃でバラバラになる程に脆い体は、周囲のガラクタを取り込んでは再び動き出す。この機体の仕組みが解明された時、人類の科学はまた新たな一歩を踏み出す、のかもしれない。
0175 ヒノテルテル】
極東国<ジャポネシア>で大流行、女子高生から絶大なる人気を誇るヒノテルテル。窓に吊るせば雨は止み、鞄に吊るせば沈んだ気持ちを照らす太陽に。そんな都市伝説じみた噂も、扉が開くまでのこと。真夜中、目撃されたひとりでに踊り出す姿、迷信は真実へ。学校への持ち込みが禁止された時にはもう遅かった。
0176 ミズテルテル】
常界<テラスティア>の各地で局所的に降る雨、落ちる気象予報士の評判。雨天中止となった体育祭、笑みを浮かべるひとりの少年。その手に握りしめられたミズテルテル。彼は知っていた。この人形が、雨を呼び寄せる力を持つことを。だけど、彼は知らなかった。それが人形なんかではなく、悪魔だということを。
0177 カゼテルテル】
客足は既に遠のき、シャッター街と化していたとある商店街。だけどある日、街は驚くほど活気に満ち溢れた街へと生まれ変わった。一様に店先にカゼテルテルが吊るされた繁盛店。それは商売繁盛のおまじないとして。元来、この街には一つ難点があった。いつ来ても強い風が吹いていて、とても歩きにくかったのだ。
0178 ピカテルテル】
最近流行りのおまじない。ピカテルテルに想い人の名前を記し、三日三晩肌身離さず居れば、やがて想いが成就するという。どうせ迷信と思いつつも、試さずには居られない乙女心。けれど、くれぐれもおまじないを途中で止めてはいけない。気付いた時には遅かった三日目の夜。彼女は想い人を深く憎むこととなる。
0179 ヤミテルテル】
最近流行りのおまじない。ヤミテルテルに恨み人の名前を記し、三日三晩肌身離さず居れば、やがて呪いが成就するという。どうせ迷信と思いつつも、試さずには居られない恨み心。けれど、くれぐれもおまじないを途中で止めてはいけない。気付いた時には遅かった三日目の夜。彼は恨み人と結ばれることとなる。
0180 ムテルテル】
過去をやり直せるんだよ、そんな謳い文句で始まるおまじない。ムテルテルを窓辺に吊るしておくと、無かったことに出来る過去の失敗。瞬く間に広がる噂、街中に吊るされる無の人形。だけどある日、窓辺からその姿が一斉に消え、誰もこの噂を口にしなくなった。そう、まるで最初から何事も無かったかのように。
0181 ヒノドラグルミ】
火山口付近でだけ採れる、一年中熱を湛えた特殊な綿を詰めて作られたヒノドラグルミ。そのぬいぐるみはとても暖かく、寒い冬の夜も抱いて寝ればぐっすり熟睡。だけど、素材となる綿が火山口付近でしか採れない為、ぬいぐるみの制作は文字通り命懸けであり、ぬいぐるみ職人達は後継者不足に頭を悩ませていた。
0182 ミズドラグルミ】
万年雪に咲く花から取れる種は、熱しても冷気を保ち続ける特性を持っていた。その種を綿代わりに詰めて作られたミズドラグルミはひんやり冷たく、熱帯夜でも心地よさを保つ優れものの安眠グッズとなり人気を博した。だけど近年、材料となる種の収穫量は落ち込んでおり、ぬいぐるみの価格は高騰し続けていた。
0183 カゼドラグルミ】
風船の様にフワフワと浮かぶのは、精霊が風を吹き込んだカゼドラグルミ。穏やかな風に運ばれ、どこかの子供の手に渡り、遊び相手として長い時を過ごし、やがて、子供が大きくなると、また別の子供の元へと、風に流され旅立っていく。その糸が綻び、中に詰められた風がなくなるまで、子供達に幸せを運び続ける。
0184 ピカドラグルミ】
精霊達が悪戯に作り出したのは、光を吹き込んだぬいぐるみ。その愛らしい姿はドラゴンへの憧れを込め、ひとつひとつ手作りで作られた。数多く存在するが、ひとつひとつ、縫い目や形が微妙に異なり、稀に存在する星の形の縫い目を持ったピカドラグルミは一部マニアの間で、非常に高価な金額で取引されている。
0185 ヤミドラグルミ】
幼い闇の精霊達が見つけたのは、扉の向こうから転がり込んだドラゴンを模したぬいぐるみ。精霊達はその綿を抜き取り、代わりに闇を吹き込んだ。自我の芽生えたヤミドラグルミは、闇の息吹を吐き、自らを闇のドラゴンだと信じて疑わない。やがて大きく羽ばたくことを夢見るが、小さな羽が育つことはなかった。
0186 ムドラグルミ】
100個限定で生産された、ムドラグルミ。生産完了後、問題が起きたのは出荷前の数量確認の時。何度数えても、ぬいぐるみが101個ある。そんなまさかと、再び数える。今度は102個ある。疲れてるんだと言い聞かせ、再度数え始めた矢先、目の前に広がる光景。数え切れない無数のぬいぐるみ達が蠢いていた。
1755 ヒノペルソナ】
ある芸術家はヒノペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
1756 ミズペルソナ】
ある芸術家はミズペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
1757 カゼペルソナ】
ある芸術家はカゼペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
1758 ピカペルソナ】
ある芸術家はピカペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
1759 ヤミペルソナ】
ある芸術家はヤミペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
1760 ムムペルソナ】
ある芸術家はムムペルソナという生物を描き続けることに生涯を費やした。芸術家は語る。その存在、容姿は人間の欲望が具現化したものだと。彼の語る事は周囲から理解されず淘汰された。しかし、多くの研究によりこの手錠に繋がれた生物が人に有益な存在とされた日、皮肉にもこの生物は人の欲望の象徴とされた。
1761 ヒノモックン】
どこから現れたのか、ヒノモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では炎の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
1762 ミズモックン】
どこから現れたのか、ミズモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では水の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
1763 カゼモックン】
どこから現れたのか、カゼモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では風の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
1764 ピカモックン】
どこから現れたのか、ピカモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では光の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
1765 ヤミモックン】
どこから現れたのか、ヤミモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では闇の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
1766 ムムモックン】
どこから現れたのか、ムムモックンは統合世界の各地を漂っていた。害はないとされているが、正体不明の奇妙さから一般的に歓迎されている存在ではない。しかし、頭上の輪などの容姿から一部の新興宗教では無の神の御使いであるとされている。最近ではその個体数が増えており、何事かの前触れかと噂されている。
エッグシリーズ
0187 フレアエッグ】
炎の力がぎっしりと詰まった、栄養満点のフレアエッグ。その殻は、触れるものを拒む様に熱い。食べたものは、全身を焼かれるような熱さに身悶えする程だが、その味は絶品である。また、その身に炎の力を宿す者達が食べることで、その力を高めることが出来ると言われ、乱獲による個体数の減少が危惧されている。
0188 ハイフレアエッグ】
少しだけ割れた殻から覗く、ゆらゆらと燃える炎の様な瞳。成長期を迎えた炎の卵、ハイフレアエッグは、より熱い環境を求め、その住処を火想郷<アルカディア>へと移した。更なる高温に耐えるため、その殻はより硬く進化していく。だが、新しい環境には天敵も多く、その硬い殻も身を守るには十分ではなかった。
0189 キングフレアエッグ】
運良く捕食を逃れた炎の卵だけが辿り着くことの出来る卵の中の卵、キングフレアエッグ。より熱く、より栄養を貯めこんだ炎の卵は多くの者の憧れの的。また、成長した卵の殻は更に硬く、性格も獰猛な為、捕獲には相応の労力を必要とした。運良く食べることが出来た者は、炎の恩恵を受けることが出来るだろう。
0190 アクアエッグ】
水の力がぎっしりと詰まった、栄養満点のアクアエッグ。その殻は、触れるものを拒む様に冷たい。食べたものは、その上品な味の激流に溺れ、息をすることが出来なくなる程である。また、その身に水の力を宿す者達が食べることで、その力を高めることが出来ると言われ、乱獲による個体数の減少が危惧されている。
0191 ハイアクアエッグ】
少しだけ割れた殻から覗く、水を湛えた様に冷ややかな瞳。成長期を迎えた水の卵、ハイアクアエッグは、全ての水の源を求め、住処を竜宮郷<ニライカナイ>へと移した。清らかな水を取り込むことで、その殻はより硬く進化していく。だが、新しい環境には天敵も多く、その硬い殻も身を守るには十分ではなかった。
0192 キングアクアエッグ】
運良く捕食を逃れた水の卵だけが辿り着くことの出来る卵の中の卵、キングアクアエッグ。より冷たく、より栄養を貯めこんだ水の卵は多くの者の憧れの的。また、成長した卵の殻は更に硬く、性格も獰猛な為、捕獲には相応の労力を必要とした。運良く食べることが出来た者は、水の恩恵を受けることが出来るだろう。
0193 ウィンドエッグ】
風の力がぎっしりと詰まった、栄養満点のウィンドエッグ。その殻は、触れるだけで皮膚を切る様な風を纏う。食べたものは、強烈な味の暴風に襲われ、立っていられなくなる程である。また、その身に風の力を宿す者達が食べることで、その力を高めることが出来ると言われ、乱獲による個体数の減少が危惧されている。
0194 ハイウィンドエッグ】
少しだけ割れた殻から覗く、そよそよと風に揺れる瞳。成長期を迎えた風の卵、ハイウィンドエッグは、流れる風に誘われるがまま、住処を蓬莱郷<ホウライ>へと移した。吹き荒れる豪風に耐えるため、その殻はより硬く進化していく。だが、新しい環境には天敵も多く、その硬い殻も身を守るには十分ではなかった。
0195 キングウィンドエッグ】
運良く捕食を逃れた風の卵だけが辿り着くことの出来る卵の中の卵、キングウィンドエッグ。より纏い、より栄養を貯めこんだ風の卵は多くの者の憧れの的。また、成長した卵の殻は更に硬く、性格も獰猛な為、捕獲には相応の労力を必要とした。運良く食べることが出来た者は、風の恩恵を受けることが出来るだろう。
0196 ゴールドエッグ】
金の鉱床に棲まう魔物が産み落とした金の卵、ゴールドエッグ。その殻は、あらゆる宝石、貴金属よりも強く輝き、最高級の宝飾品として扱われている。だが、珍味としても知られ、食べた者を煌めく幻想へと誘う。また、その身に光の力を宿す者達が食べることで、その力を高めることが出来るとも言われている。
0197 ハイゴールドエッグ】
卵の姿のまま成長した金の卵、ハイゴールドエッグ。大きく成長したその身体には、卵の中は少々窮屈で、硬い殻にもヒビが入り始めた。微かに割れた殻から覗く黄金色の瞳。永遠郷<シャングリラ>の光をその瞳に映し、煌めきを増す。卵達はより多くの光を取り込み、成長し、やがて再び故郷へと帰っていくだろう。
0198 キングゴールドエッグ】
天敵からも運良く逃れ、一族の王へと成長した金の卵、キングゴールドエッグ。この世界で最も富に恵まれた男が、その全ての財産と引き換えに、一度だけ食したとされる幻の逸品。男はそれ以降、何も口にしないまま余生を終えた。輝く金の卵を知ってしまったが故に、他の食べ物への興味を忘れてしまったから。
0199 ダークエッグ】
混沌とした闇より産み落とされし闇の卵、ダークエッグ。彼等にとって、殻の中の闇こそが世界の全て。何処まで歩いても、何も見えず、何も聞こえない。ただただ闇を食べ続ける闇の卵は栄養に乏しく、食用には適していない。だが、闇の力に囚われた者達にとっては、何よりも美味しい御馳走として扱われていた。
0200 ハイダークエッグ】
闇を貪り続けた結果、膨れ上がった闇が、その殻に亀裂を走らせた。退化した瞳に映る外の世界。差し込む光から逃げるように、更に深い闇を求めて彷徨い歩く。歩き続けた闇の卵が、やがて辿り着いたのは死後郷<エリュシオン>。闇の住人達は、快く卵達を招き入れる。目の前の御馳走に、溢れ出る涎を抑えながら。
0201 キングダークエッグ】
闇に紛れ、捕食を逃れた闇の卵が成長した姿、キングダークエッグ。闇そのものが凝縮されたその卵は、闇の住人達にとって至高の逸品である。運良く食べることが出来た者は、闇の深淵を覗くことが出来るとまで言われる。だが、卵の捕獲は困難であり、失敗すれば、闇に取り込まれ、二度と戻ることは出来ないだろう。
0202 メタルエッグ】
金属に似た硬い殻に覆われていることから、メタルエッグと呼ばれた卵型の生物。歩く速度が遅い為、簡単に捕らえることが出来るが、分厚く硬い殻が調理を困難なものにしていた。癖がなく、万人受けするその味は、昔から庶民に親しまれており、高価な食材にも関わらず、しばしば一般家庭の食卓にも並んでいる。
0203 ハイメタルエッグ】
長い年月をかけて、その硬い殻にヒビが入る。割れ目から覗く外の世界。だが、その光景に感動を覚える暇は無く、熾烈な生存競争へと身を投じる。お互いの殻をぶつけ合うことで優劣を競い、一族の中の頂点を目指すハイメタルエッグ。今日も地底郷<アガルタ>の何処かで、金属がぶつかり合う鈍い音が響き渡る。
0204 キングメタルエッグ】
登り詰めた一族の頂点。王となったキングメタルエッグは、その力を誇示するかの様に、敗北した同族の亡殻から、自らの王冠を作り出す。戴冠の儀を終えた王が産み出す新たな卵達。産卵を終え、安らかに眠る王はまだ知らない。産み出された卵達が、血統証付きの最高級品として市場へと出荷されていくことを。
0535 アプスタエッグ】
アプリの最新情報を頭に乗せた、面白さ満点のアプスタエッグ。頭に乗せたが故に、実際に読むことは出来ないが、そんなことは関係なかった。殻に閉じ込められた瞳では、本はおろか、外の世界すらも見ることが出来ないのだから。その頭に乗せたアプリスタイルを求め、情報を欲した多くの者に追いかけられていた。
0536 ハイアプスタエッグ】
少しだけ割れた殻から覗く、ドキドキワクワクな好奇心の瞳。成長期を迎えた卵、ハイアプスタエッグは、より面白さを求め、常界<テラスティア>を動き回っていた。更なる面白さを求めるが故に、その殻はより硬く進化していく。だが、頭に乗せたアプリスタイルが狙われる機会もまた、増え続けるのであった。
0537 キングアプスタエッグ】
運良くアプリスタイルの略奪から逃れることの出来た卵だけが辿り着くことの出来る卵の中の卵、キングアプスタエッグ。より面白く、より情報を貯めこんだ好奇心の卵は多くの者の憧れの的となり、以前よりも狙われる機会が増していた。運良く手にすることが出来た者は、アプリスタイルを読み解くことが出来るのだ。
0773 プラスエッグ】
近年、新たに発見された新種の卵。プラスエッグと呼ばれるその卵は、含まれる栄養素に未解明な部分が多く、一般的な食卓に出回ることは無い。だが、一部の者は本能で気付いていた。その卵を口にすれば、自らの力がより高まることを。副作用の危険が叫ばれる中、人々に卵を提供する違法なカジノが後を絶たない。
1116 カイザーフレアエッグ】
王こそが、一族の頂点である。その上位なる存在など、机上の空論でしかなかった。それでも繰り返された違法な実験。やがて研究者達は、未知の領域へとその足を踏み入れる。人の手によって改竄された、神の描いた二重螺旋。そして遂に、存在し得なかった筈の帝王、カイザーフレアエッグが創り出されてしまった。
1117 カイザーアクアエッグ】
王こそが、一族の頂点である。その上位なる存在など、机上の空論でしかなかった。それでも繰り返された違法な実験。やがて研究者達は、未知の領域へとその足を踏み入れる。人の手によって改竄された、神の描いた二重螺旋。そして遂に、存在し得なかった筈の帝王、カイザーアクアエッグが創り出されてしまった。
1118 カイザーウィンドエッグ】
王こそが、一族の頂点である。その上位なる存在など、机上の空論でしかなかった。それでも繰り返された違法な実験。やがて研究者達は、未知の領域へとその足を踏み入れる。人の手によって改竄された、神の描いた二重螺旋。そして遂に、存在し得なかった筈の帝王、カイザーウィンドエッグが創り出されてしまった。
1119 カイザーゴールドエッグ】
創造主にでもなったつもりだろうか。カイザーゴールドエッグは人間が創り出した贋作を冷ややかな眼で眺める。机上の空論だった筈の帝王は、確かに存在していたのだ。人間にとっては大きな一歩が、彼等にとってはとても些細な出来事だった。喰らうが良い、幾らでも。無知だからこそ味わえる、あぁ虚ろな幸せを。
1120 カイザーダークエッグ】
王こそが、一族の頂点である。その上位なる存在など、机上の空論でしかなかった。それでも繰り返された違法な実験。やがて研究者達は、未知の領域へとその足を踏み入れる。人の手によって改竄された、神の描いた二重螺旋。そして遂に、存在し得なかった筈の帝王、カイザーダークエッグが創り出されてしまった。
1121 カイザーメタルエッグ】
王こそが、一族の頂点である。その上位なる存在など、机上の空論でしかなかった。それでも繰り返された違法な実験。やがて研究者達は、未知の領域へとその足を踏み入れる。人の手によって改竄された、神の描いた二重螺旋。そして遂に、存在し得なかった筈の帝王、カイザーメタルエッグが創り出されてしまった。
1514 フレアSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もフレアSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に赤に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1515 ハイフレアSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイフレアSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。赤色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1516 キングフレアSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングフレアSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を赤色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
1517 アクアSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もアクアSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に青に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1518 ハイアクアSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイアクアSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。青色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1519 キングアクアSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングアクアSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を青色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
1520 ウィンドSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もウィンドSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に緑に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1521 ハイウィンドSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイウィンドSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。緑色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1522 キングウィンドSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングウィンドSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を緑色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
1523 ゴールドSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もゴールドSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に金に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1524 ハイゴールドSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイゴールドSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。金色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1525 キングゴールドSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングゴールドSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を金色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
1526 ダークSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もダークSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に紫に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1527 ハイダークSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイダークSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。紫色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1528 キングダークSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングダークSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を紫色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
1529 メタルSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もメタルSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に白に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1530 ハイメタルSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイメタルSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。白色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1531 キングメタルSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングメタルSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を白色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
1532 カラフルSエッグ】
卵に特殊な成長促進剤を施して誕生した、その名もカラフルSエッグ。技量促進に良い効果を持つとされる希少なエッグをついに人工養殖できるようになった。元気に虹に光る尻尾、出荷の為にSのシールを張られたその姿で、捕らえようとする飼育員から逃げ回る。他の卵種目より賢いとされる為、確保は困難だった。
1533 ハイカラフルSエッグ】
成功した特殊希少エッグの養殖。だが人の欲は底知れない。故に更なる高みを目指してしまう。倍の量の促進剤で運良く誕生したハイカラフルSエッグ。栄養素も倍だが、先天性知能も倍。虹色に光る頭部の豆電球を捕らえるのは至難の業。最近の養殖場では確保固体数よりも場外への逃亡数の方が多いとの報告も。
1534 キングカラフルSエッグ】
高名な資産家からの密約投資があった。コスト度外視で最高の希少エッグを作って欲しいとの依頼。そして試行錯誤の末、誕生したキングカラフルSエッグ。面影を残すのは変わらぬSのシールのみで、王冠と思しき電球を虹色に輝かせるその雄姿。肝心の栄養素はもはや測定不能、禁忌の食物の部類に属すだろう。
2048 キングカラフルエッグ】
運良く捕食を逃れた虹の卵だけが辿り着くことの出来る卵の中の卵、キングカラフルエッグ。より輝き、より栄養を貯めこんだ虹の卵は多くの者の憧れの的。また、成長した卵の殻は更に硬く、性格も獰猛な為、捕獲には相応の労力を必要とした。運良く食べることが出来た者は、虹の恩恵を受けることが出来るだろう。
2049 カイザーカラフルエッグ】
王こそが、一族の頂点である。その上位なる存在など、机上の空論でしかなかった。それでも繰り返された違法な実験。やがて研究者達は、未知の領域へとその足を踏み入れる。人の手によって改竄された、神の描いた二重螺旋。そして遂に、存在し得なかった筈の帝王、カイザーカラフルエッグが創り出されてしまった。
アームシリーズ
0205 ソードアーム】
積み重ねた実戦データが【ソードアーム】に与えた自信、引き起こされたのは予想出来ていたはずの偶発事故。その剣先は人間へと向けられた。止まることのない攻撃欲求、満たされることのない承認欲求、感じることの出来ない達成欲求。終わりのない成長を続ける自立型ドライバは、終わりのない剣を振い続けた。
0206 ソードアーム:セカンド】
どこからともなく飛んでくる無数の矢、それは銃弓から放たれた一筋の風。測定不能の戦力を前に、成長し続ける自立型ドライバは自らの意思で姿を変えた。炎のエレメンツコアが進化させた【ソードアーム:セカンド】に芽生えた求知欲求により、目覚めた解明欲求を満たす為、その剣先を風の始まりへと向けた。
0207 ランスアーム】
エレメンツコア、それは第四世代自立型ドライバに搭載された新たな動力源。水の起源<オリジン>により産み出された純度の高い天界<セレスティア>の水は自立型ドライバに革新をもたらした。開発の軸とされた槍と共に持って生まれた騎士道精神、自らの意思で【ランスアーム】は常界<テラスティア>を駆け巡る。
0208 ランスアーム:セカンド】
信仰心、道徳心、浪漫心、常軌を逸した騎士道は聖暦の天才の為であり、絶対の忠誠はその体が朽ちようとも、消えることはなかった。銃槍に貫かれ、一度は停止した機能類。エレメンツコアが施す自動修復、再び4つの足で立ち上がったのは、窮地におかれてもなお抗うべく進化した【ランスアーム:セカンド】だった。
0209 アローアーム】
新たなる自立型ドライバの開発へと、天界<セレスティア>に住まう精霊達は捕獲の対象とされた。抽出された風の力、悲鳴が生んだのは新たな起動源、風のエレメンツコア。第四世代のお披露目も兼ねた【アローアーム】により行われたデモンストレーション、3キロメートル先に用意された的は簡単に打ち抜かれた。
0210 アローアーム:セカンド】
繰り返される射撃訓練、回を重ねるごとに伸び続ける飛距離。伸び悩み始めたのは5キロメートル手前、越えることの出来ない距離。それでも繰り返し続けられた射撃訓練、2週間後、越えられなかった5キロメートルの壁を突き抜けたのは、自らの意思で進化をした【アローアーム:セカンド】の放った矢だった。
0211 アクスアーム】
崩れ落ちた瓦礫の山を、悲劇の跡地を更地へと均す自立型ドライバ。光ある未来への第一歩。だけど、いくら瓦礫と化そうとも、それは皆が生まれ育った家、青春の笑顔をくれた校舎、生きる厳しさを教えてくれた会社、沢山の思い出が詰まった、大切な瓦礫の山。その全てを、表情もなく【アクスアーム】は粉砕した。
0212 アクスアーム:セカンド】
ただ業務的に、振り下ろされる大きな斧、そこに何の感情もなかった。第四世代自立型ドライバ最大の欠陥を呼び起こしたのは、崩れ去った故郷を前に、泣き止んだばかりの小さな少女が振り回した銃斧。【アクスアーム:セカンド】への進化、それは受け止めきれない想いの重さに耐えるため、初めて見せた自らの意思。
0213 サイズアーム】
より実戦向きに開発された第四世代の自立型ドライバは全ての戦いを記録し、動力源とされるエレメンツコアに学習させた。鋭利な鎌を軸に開発された【サイズアーム】にとって、その鎌で刈り取った命の数はデータでしかなく、より豊富なデータを得るために、人間も精霊も悪魔も関係なく、命を刈り取り続けた。
0214 サイズアーム:セカンド】
刈り取った多くの命、蓄積されたデータ、エレメンツコアは自らを新たな姿、【サイズアーム:セカンド】へと進化させた。自立進化は第四世代の最大の特徴であり、最大の欠陥。意思を持ち、学び、そして成長するドライバ。刈り取られる命、開かれた扉により進化しすぎた科学は、悪魔と見分けがつかなくなっていた。
0215 ドリルアーム】
その両腕のドリルは地に穴を開ける為に、それとも分厚い壁を貫く為に、まさか天へと突き上げる為では、様々な憶測が生まれた無のエレメンツコアを動力源にと開発された自立型ドライバ【ドリルアーム】。無の力を動力源とした第三世代の自立型ドライバと同様に、開発経緯、行動理由、その全ては伏せられていた。
0216 ドリルアーム:セカンド】
安易に生まれた憶測、その全てが答えだった。交わった3つの世界、その全てに、穴を開け、貫き、突き上げる。突如として開始された破壊行動と共に報告された姿、それは既に自ら【ドリルアーム:セカンド】へと進化を遂げた後の姿。そう、第四世代の開発された本当の理由が、求めてもいない形で解き明かされた。
観測者シリーズ
0219 クロノス】
カチ、カチ、カチ、カチ、静かな音を立てながら廻り続ける長い針。時計通りの世界は相も変わらず、退屈な未来へと幾つもの季節を巡らせる。この世界の行く末を、ただ退屈に傍観する彼女。でもそれは、ディバインゲートが開かれるまでのこと。【タイムレス】が知らせる世界の異変、クロノスは傍観を止めた。
0220 観測者クロノス】
幾億万と繰り返されてきた破壊と再生の歴史。その全てを傍観し続けてきたクロノスは、開かれた扉が変えた世界を、動き始めた新たな歴史を、傍観ではなく観測し始めた。【タイムレス・ワールド】と共に、遥か彼方の刻の狭間から観測する。それは決して約束されることのない、変わりはじめてしまった未来の行方。
2333 観測神クロノス】
始まりが存在するから、終わりが存在するのか。終わりが存在するから、始まりが存在するのか。それは表裏一体の存在。私の役目は、イマの世界の終わりを観測すること。胸の奥底へ抑え込む想い。どうか、幸せな道を。統合世界に下された世界の決定。少し早いけど、オヤスミナサイ。さぁ、終わる世界へ。
進化神シリーズ
0221 ゴウエンニヤカレシモノ】
ワレハ ゴウエンニヤカレシモノ ホノオニ ミチビカレシモノヨ ナンジハ ワレニ ナニヲトウ ナンジハ ホノオニ ナニヲトウ
0222 リュウスイニタダヨイシモノ】
ワレハ リュウスイニタダヨイシモノ ミズニ ミチビカレシモノヨ ナンジハ ワレニ ナニヲネガウ ナンジハ ミズニ ナニヲネガウ
0223 センプウニフカレシモノ】
ワレハ センプウニフカレシモノ カゼニ ミチビカレシモノヨ ナンジハ ワレニ ナニヲノゾム ナンジハ カゼニ ナニヲノゾム
0224 センコウニテラサレシモノ】
ワレハ センコウニテラサレシモノ ヒカリニ ミチビカレシモノヨ ナンジハ ワレニ ナニヲイノル ナンジハ ヒカリニ ナニヲイノル
0225 トコヤミニダカレシモノ】
ワレハ トコヤミニダカレシモノ ヤミニ ミチビカレシモノヨ ナンジハ ワレニ ナニヲコウ ナンジハ ヤミニ ナニヲコウ
0226 ゼツムニハタセシモノ】
ワレハ ゼツムニハタセシモノ ムニ ミチビカレシモノヨ ナンジハ ワレニ ナニヲモトム ナンジハ ムニ ナニヲモトム
ハロウィンシリーズ
0251 クッキャー】
収獲魔が支配する魔界に位置するハロウィンランド、音もなく24時間稼働するお菓子工場、次々と生産されるのは悪意を持ったお菓子達。全ては子供を楽しませようと、それとも大人を驚かせようと、もしくは何かを収獲しようとしているのか。クッキャーは、そんなマスターの盾となる。例えその身が割れようと。
0252 デッドクッキャー】
割れた盾に割れた頭、それでも挫けずに立ち上がったのは、一度死を迎え、そして生き返ったデッドクッキャー。全ては自らのマスター、収獲魔の為に。常界を勇ましく歩くその割れた姿はまさに漢。本当のハロウィンを、収獲魔が望むハロウィンを始める為に、死した戦士はその身が割れようとも、盾になり続ける。
0253 キャンディア】
ハロウィンランドに位置するお菓子工場の1区画、充満した甘すぎる程の甘い匂い。それは誰もが好きな美味しい匂いを漂わせ、ハニートラップを仕掛ける甘いレディ、キャンディアの生産ライン。常界へと出荷される甘い悪意は、10月31日、人々に驚きと恐怖を与える為、暴れ回る。例えその身が砕けようと。
0254 デッドキャンディア】
出荷された甘い悪意は、常界にとびきり甘い匂いを撒き散らかした。一度は砕けた頭、だけどそれは、デッドキャンディアへの進化の始まりに過ぎない。再び撒き散らす甘い匂い、繰り返すハニートラップ、甘い悪意は甘い恐怖となり、本当のハロウィンを起こし始める。マスターが望む、ハロウィンを叶える為に。
0255 チョコラ】
キーンと冷えた大型冷凍庫、そこには出荷を控えた無数のチョコラ達で溢れかえっていた。我こそ先に、人々に恐怖を与えんと奮い立つ。ただ、彼らはまだ、冷凍庫の外の世界を知らなかった。そして我が身に訪れようとしている滅びの運命を。それでも、彼らはマスターの為に戦うだろう。例えその身が溶けようと。
0256 デッドチョコラ】
訪れた常界、初めて体験する冷凍庫の外の世界、触れた常温、そして時間と共に溶け始めた頭、甘い悪意はデッドチョコラへと進化を迎えた。時限式の進化、それはマスターが本当のハロウィンを、収獲魔による収獲を始める合図だった。人々へと襲い掛かる甘い悪意は、その体全てが溶け終わるまで、終わることはない。
0257 ジャックランタン】
トリック・オア・トリート!10月31日、ジャックランタンは声をあげた。ハロウィンランドから杖型ドライバ【パンプキン】で指揮をとり、無数の甘い悪魔を常界へと。ただ彼は人々を驚かせたいだけ、そんな悪戯心が一大事件になるとは思ってもいなかった。いや、気づかないふりをしていただけなのかもしれない。
0258 収穫魔ジャックランタン】
ハッピーハロウィン?カボチャを脱ぎ捨てた収獲魔ジャックランタンは真の姿を見せた灯篭型ドライバ【パンプキン:セカンド】と共に、甘い悪意が溢れかえった常界を眺めながら、大好きな甘いキャンディにかじりつく。全ては常界に生きる人々の命を収獲する為に。10月31日、本当のハロウィンが始まる。
2211 甘魔嬢ジャックランタン】
私だって、故郷が嫌いなわけじゃないの。聖戦の傷跡を癒したのは危険な甘さ。みんな、甘いもの好きなのね。ハロウィンの夜、配られたのは様々なお菓子たち。今日だけは、子供に戻っていいのよ。驚き、笑い、そして甘美に溶ける。そう、ひとときの安らぎがもたらす喜び。いいわ、いいよ、好きなだけ甘えなさい。
御伽シリーズ
0259 アカズキン】
魔界<ヘリスティア>の深い黒の森の中心に聳え立つ御城に席を構えた赤の王女、アカズキン。使役するのは自立型ドライバ【ヴォルフ】。思春期の少女は願っていた。そう、普通でいたいと。繰り返されるありきたりな、だけど楽しい日常。しかし、そんな彼女の日常は、審判の日が近づくにつれ、崩れ去っていく。
0260 赤の女王アカズキン】
666議会により、新たな王として選出されたアカズキン。賑いを見せる黒の森。きっとこの宴が最後の宴。そう、皆気付いていた。審判の日を阻止出来ない限り、選べる未来はないと。赤の女王は玉座で待っている。自分を超えてゆく、共に審判の日に立ち向かう人間を。ドライバの【ヴォルフ・シザー】と共に。
0261 アリス】
黄金色の昼下がりに、おいでなさいませ不思議の国へ。自立型ドライバ【チェシャ】が刻む時間さえ忘れさせるお茶会。スペードのスプーンにクラブのカップ、ハートのクッキーにダイヤのシュガー、女子の嗜みは世界共通。跡継ぎ問題なんて、角砂糖と一緒に溶けちゃえばいいのに。アリスは午後の紅茶に手を伸ばした。
0262 青の女王アリス】
青いドレスに身を包み、青い瞳を輝かし、青い春を終えたばかりの、青の女王はカップへと手を伸ばす。走る緊張、静寂の間。【チェシャ・クロノ】の刻む秒針だけが王広間に鳴り響く。審判の日へと、集結した不思議の国の全兵力は思い出にふけ、家族を想い、最期の覚悟を胸へ問う。そう、アリスの紅茶が空く前に。
0263 イバラ】
幾億種の魔界植物が生い茂る眠れる森の最深部、緑に覆われた御城の最上階。バラの薫り包まれたイバラが立てる穏やかな寝息。彼女の眠りを妨げまいと、幾重にも茨を張り巡らせる自立型ドライバ【ブランブル】。即位問題なんて露知らず、今日も彼女は夢を見る。深い、深い、眠れる森の、深い、深い、眠りの中で。
0264 緑の女王イバラ】
今日も眠れぬ夜がくる、緑の女王がこぼした溜息。開かれた扉、漏れ出した光が育ませたドライバ【ブランブル・ソーラー】。そしてイバラを深い眠りから、夢の世界から呼び覚ました。眠れる森の眠れる夜を求め、重い体を持ち上げて、彼女は審判の日へと歩き出す。深い、深い、眠りの為に、深い、深い、茨の道を。
0265 シンデレラ】
ガラスの城の舞踏会、それは魔界で最も華麗な夜、フィナーレに選ばれるのは新たな黄の王。綺麗なドレスに憧れて、ガラスの靴に想いを馳せる、そんなシンデレラは自立型ドライバ【トゥエルブ】と共に、掃除に洗濯に大忙し。だけど、彼女の前に現れた魔法使い、輝く世界、煌めく夜、少女は大人の階段を上り始める。
0266 黄の女王シンデレラ】
12時の鐘が鳴り響き、舞台の幕は降ろされる。けれどひとり、置き去りの少女。それはガラスの靴に選ばれし新たな王。降ろされた幕は再び開かれる。新たな時代の、黄の女王シンデレラの時代の幕開け。12は0へと意味を変え、【トゥエルブ・ゼロ】と共に新しい時代を。華麗な夜、女王は舞台の階段を下り始める。
0267 カグヤ】
魔界<ヘリスティア>の竹林、月御殿で夜涼みをするカグヤ。ドライバの【ミタラシ】と共に、月を頼りに歌を詠む。それは遠き故郷、月への想い歌。いずれ訪れる十五夜、逃れ得ぬは恐怖と不安、曇らせる心。やがて明け始める空を見上げ、彼女は再び歌を詠む。どうか夜よ明けないで。願い虚しく、沈み始める月と空。
0268 紫の女王カグヤ】
竹を揺らす風、わずかな葉音だけが響き渡る静寂の夜、欠けた月が満ちる頃。受け継がれた紫の王衣に袖を通した彼女が【ミタラシ・ゲッコー】と共に詠みはじめる歌。月下に舞い踊る願いの言の葉。今宵、十五夜に紡ぎ出された歌、それは、満ちたての月が照らし出した、紫の女王カグヤの、はじまりの歌。
0269 シラユキ】
7匹の自立小型ドライバ【ピグミーズ】と共に暮らす少女、シラユキ。くだらない女の嫉妬が彼女をひとりにした。吐き出す毒はせめてもの反抗。復讐の夜、阻害された過去を、過ごした孤独の足跡を消しさるよう、深々と白い雪が降り積もる。すぐに消える小さな足跡、そしてすぐ生み出される、迷いのない深い足跡。
0270 白の女王シラユキ】
鏡よ鏡、この世界で最も美しい女性は誰かしら。亡骸と化した女王の間で、満面の笑みを浮かべた少女は問いかける。7つの鏡に7人の、1人の幼い新たな女王を映し出した【ピグミーズ・ミラー】。復讐を遂げた朝、晴れ渡る空、輝く白銀、刻まれる新たな足跡。白の女王シラユキが刻む足跡を消す雪はもう、降らない。
1853 紅炎魔将アカズキン】
天界に響き渡る警戒音、発せられた避難勧告。だが、その勧告が届き渡ることなく、辺境の街は終わりを告げた。燃え上がる炎が消えたとき、そこに伸びた影は赤い頭巾。戦場に現れたのは、民を引き連れた女王ではなく、兵を引き連れた将だった。私は私の日常を取り戻す。そう、そこには紅炎魔将アカズキンがいた。
1890 蒼水魔将アリス】
進軍、開始。不思議の国の全勢力が従うのは、王という地位を捨て、戦場へと降り立った蒼水魔将アリスだった。それでも彼らが彼女に付き従うのは、地位ではなく、彼女そのものへの信頼。さぁ、パレードを始めましょう。響き渡る歓喜は悲鳴、兵隊が閉ざす退路。閉じ込められた多くの妖精。楽しんでもらえるかな。
1926 翠風魔将イバラ】
自分が王から将へと成り代わった事実に、翠風魔将イバラは気づいているのだろうか。寝惚け眼をこすりながら見つめたのは天界の辺境の街。そして、彼女は一言も言葉を発することなく、その街は茨に覆われた。これは、ただの時間稼ぎにしか過ぎないんだから。そして、彼女は再び深い眠りにつこうとしたのだった。
1968 黄光魔将シンデレラ】
鳴り響く24時の終わりの鐘。これは0時の始まりの鐘よ。定刻通り、黄光魔将は天界への進軍を開始した。そして、そんな彼女の前に立ち塞がる美光精将。ここで私が、食い止めます。それじゃあ、華麗に舞ってみなさいよ。舞踏会の幕はあがる。そうよ、踊り続けなさい。永遠に、永久に、私たちの手のひらの上で。
1970 菫闇魔将カグヤ】
先に仕掛けてきたのは、あなた達の方よ。美闇精将を前に、唇をかみ締めていた菫闇魔将カグヤ。彼女が連れてきたのは、蓮の花に包まれ、深い眠りに堕ちた友の想い。待ってよ、わかるように説明して。いまさら、なにを言っているの。すれ違う想いと、行き違う解釈。あなた達はいつだって、知らないフリをするのね。
2358 雪無魔将シラユキ】
常界遠征から戻った五色の魔将が踏み入れた部屋。真ん中に置かれたテーブルと、並んだ六つの椅子。そう、そのテーブルには六つの椅子が用意されていた。そして、すでに埋まっていた一席。もう、待ちくたびれたわよ。雪無魔将シラユキの帰還。待ちくたびれたのは、私たちの方よ。再会の涙は、次の戦いの力へと。
円卓の騎士シリーズ
0271 ベディヴィア】
世界評議会の一員でもある絶対王制を提唱する者の直属の特務機関ナイツ・オブ・ラウンドに属する女剣士。帯刀するのは炎の可変式銃剣型ドライバ【ベドウィル】。コードネーム・ベディヴィアの名を背負う彼女はボスの側にいられるだけでいい、その為に彼女は自分すらも犠牲にする。その命が燃え尽きるまで。
0272 聖銃士ベディヴィア】
審判の日を前に、業炎の甲士との激闘の中で、一途に聖王を想うその心が引き起こしたリボルバーシフトは、ドライバを【ベドウィル:リボルブ】へと可変させた。覚悟をみせた聖銃士へ託された「来るべき日の約束」、それは聖王の真意。来るべき日の訪れを止める為、彼女はその剣に、生き残ってみせると誓った。
0273 トリスタン】
優れた戦術的知能、指揮能力、そんな彼女にボスが与えたコードネーム・トリスタン。自らが戦場に赴くことは少なく、ボスに代わり指揮を執り、眼鏡の奥のその瞳は常に勝利だけを見つめていた。愛を込めて「ダンナ」と呼ぶ銃槍型ドライバ【イゾルデ】を手にした際は、機関内でもトップクラスの戦闘能力を誇る。
0274 聖銃士トリスタン】
彼女を前線へと駆り立てたのは、交わった世界に差し迫る審判。聖王により授けられし聖銃士の証、白い隊服に袖を通し、傷一つ無いその細長く綺麗な指を純白の手袋で包み込む。トリスタンは白い手で愛するダンナ【イゾルデ:リボルブ】を握りしめ、戦場の荒波へと。穏やかな笑顔で、その先の勝利を見つめながら。
0275 ガレス】
授けられたコードネーム・ガレスは、料理をこよなく愛するが故に。老い先短い未来より、これからの長い未来を背負って生きる若者の為、陰ながら支えることに徹する機関最年長の老人。愛用の銃杖型ドライバ【ボーマン】は初老の嗜みだと笑顔を浮かべ、杖つくことなくその足で、その体で、戦況に応じて駆け回る。
0276 聖銃士ガレス】
聖王の真意に反対しながらも、若き世代への橋渡しをすべく聖銃士へと。若さ故の過ちを犯そうとする絶無の斧士を正す為、可変させた【ボーマン:リボルブ】で応戦を。傷ついた体と心が癒えるよう、戦いの後に機関の仲間達へ振る舞うスープは薄口、だけどそれが、戦うことしか知らない皆の、一番の安らぎだった。
0277 ランスロット】
三度の飯よりも三度のキスを好むが故に、ランスロットのコードネームで呼ばれる色魔に取り付かれた男は、銃輪型ドライバ【アロンダイト】を華麗に操り、その場から動くことなく獲物に終わりを与えた。規則を嫌う男が機関に属した理由、それは、彼の瞳にボスを映し出した時に浮かべる笑顔を見ればわかるだろう。
0278 聖銃士ランスロット】
聖王へ裏切りの牙を剥き、発動させたリボルバーシフト、狙いを定めた【アロンダイト:リボルブ】。だけど、そんな彼さえも聖銃士へと昇格させた聖王。ランスロットにとって、聖銃士は忠誠の証ではなく、心を、体を、全てを縛る鎖となった。そして、それを受け入れたのは、まだ聖王の首を諦めていない証拠だった。
0279 パーシヴァル】
ボスから「とある勅令」を受け、隠密行動をとるコードネーム・パーシヴァル。隠密の名に恥じぬよう、銃剣型ドライバ【ディンドラン】で自分が殺されたことにすら気付かせず、死へと誘う。ボスからの勅令が、この交わった世界を、元に戻す鍵に通じると信じ、表舞台には立たず、闇夜に紛れ、暗躍する日々を続けた。
0280 聖銃士パーシヴァル】
「とある勅令」が指し示した夜の帳の中で、闇夜を照らす閃光の剣士と対峙した時、眩い光に感じた嫌な予感。聖銃士へのトリガーを引いたパーシヴァル、【ディンドラン:リボルブ】が響かす無数の銃声。聞かされる聖王の真意、隠せぬ動揺、それでも見せる聖王への忠誠、再び闇夜へ、表舞台からその姿を消した。
0281 ガウェイン】
機関に属する最年少の少女、コードネーム・ガウェイン。その若さから、朝はとてつもない強さを見せ、また夜になるとすぐに眠りへ落ちてしまう。父の様に慕うボス、寄り添う二人の姿はまるで本物の親子の様。ボスから誕生日に贈られた大きな銃斧型ドライバ【ガラティン】は少女にとって、この世界で一番の宝物。
0282 聖銃士ガウェイン】
私がもっと強かったら、私でもみんなの力になれたら、ううん、私でも力になれるんだ、私がみんなを守るんだ、私がパパを守るんだ。傷ついた仲間達を前に聖銃士へと目覚めるガウェイン。小さな体で大きな【ガラティン:リボルブ】を振り回すその姿はもう、少女ではなく、大切な人を守るひとりの女性の姿だった。
0283 ユーウェイン】
自らの手で奪ってしまった親友の未来、その償い、形見である銃鎌型ドライバ【ロディーヌ】と共に生きることを決めたユーウェイン。一旦前線から退き、自由気ままに気の向くままに過ごしていたが、その胸に秘めた眠れる獅子を解き放たんと、ボスにより機関に招かれた。眠れる獅子が目を覚ます、その日は近い。
0284 聖銃士ユーウェイン】
常闇の死神が大鎌を振りかざす。奈落の大蛇の名の前に、目を覚ました眠れる獅子、聖銃士へと目覚めるユーウェイン。亡き親友の想いを胸に発動させたリボルバーシフト、【ロディーヌ:リボルブ】が闇を切り裂き炎を燃やす。それは獅子奮迅の如く、気高き獅子があげた、二度と会えぬ友へと向けた、目覚めの雄叫び。
0285 ブルーノ】
亡き父の仇を討つ為に機関へ志願した少年、丈の長いジャケットに込めた誓いから授かったコードネーム・ブルーノ。子供だと嘗められないよう、身の丈程の大きな銃鎚型ドライバ【マラディザンド】を力任せに振り回す。込めた誓い、父の仇、それが親殺しの罪を背負った水を留めし者と対峙する道になるとも知らずに。
0286 聖銃士ブルーノ】
幾つもの噂を抜け、辿り着いた親殺しの罪を負いし男との対峙。だけど、その男に見覚えはなかった。2年前のクリスマス、自分の目の前で父を引き裂いたのは、金髪、碧眼、そして水を操りし義口型ドライバ。やりきれない想いに溢れ出した焦燥、聖銃士ブルーノは【マラディザンド:リボルブ】を片手に崩れ落ちた。
0287 ケイ】
口を開けば悪口ばかり、そんな毒舌家に与えられたコードネームはケイ。明るい笑顔で射抜いた直後に振り撒かれる毒は、嘘ひとつつけない純真な心の表れ。そんな彼女が超長距離から放つ銃弓型ドライバ【ウルナッハ】は風を纏い、正直なほど真っ直ぐな軌道を描き、その矢は逸れることを、1ミリですら許さなかった。
0288 聖銃士ケイ】
吹き荒ぶ嵐の中、可変した【ウルナッハ:リボルブ】の弓を引いた聖銃士ケイ。放たれた矢は迷うことなく空へと昇り、彼方の雲を突き抜けた。昇りきった矢が始める急降下、降り注ぐ無数の矢は嵐の中であろうと、その軌道を変えることなく一直線に対象へ向かう。初めから、射抜かれることが決まっていたかの様に。
0289 ラモラック】
生まれ故郷の武術が最大限発揮出来るよう、トンファーと思わしき対となった銃棍型ドライバ【モルゴース】を手に戦うラモラック。幼き頃より精通した武術、小柄な体を活かし、軽やかに相手を翻弄する。孤島を訪れたボスとの戦いに破れ、機関への参加を余儀なくされるが、今もなお、故郷の為を思い戦い続ける。
0290 聖銃士ラモラック】
ぶつかり合う棍と棍、旋風の棍士との戦いの刹那に見出したのは喜び。競い合える、高め合える相手との出会いがラモラックを聖銃士へ、そして発動させたリボルバーシフト【モルゴース:リボルブ】。芽生えた友情、交わる棍、けれど決して、交わることのない道を進む2人。彼女はいつかの再会を、楽しみにしていた。
0291 モルドレッド】
寡黙な彼女は光を嫌い、人は輝かしさに惑わされ、事の本質を見抜けなくなると述べた。暗殺任務を最も得意とするモルドレッドは、珍しいカタールを模した銃剣型ドライバ【ギネヴィア】を手に、紫の闇夜へと紛れた。胸に沸くボスへの不信に目を伏せて、今宵もその身に夜を纏い、悪意を光届かぬ闇の中へと誘う為に。
0292 聖銃士モルドレッド】
募らせるは聖王への疑心、誰よりも強く輝かしいその光は、いつしか彼女の心に闇よりも濃い影を落としていた。光を拒み続けながらも、聖銃士の道を受け入れ、そしてその光さえも届かぬ深淵へと始まる深化。禍々しく変容した【ギネヴィア:リボルブ】を手に、モルドレッドはひとり、聖なる闇へと堕ちていく。
0293 パロミデス】
用心棒稼業をし、無意味な毎日を過ごしていた彼は、その高い戦闘能力と引き換えに、機関という居場所と、パロミデスのコードネームを与えられた。何者でもなかった自分、意味を与えてくれたボス、誓うのは絶対の忠誠。相棒である重量級の銃砲型ドライバ【ビースト】は、彼以外、担ぐことさえままならなかった。
0294 聖銃士パロミデス】
その純粋な忠誠心はパロミデスに聖銃士の称号を与えた。紫煙くゆらせながら相棒の銃身を磨く最中、突如鳴り響いた轟音。聖王の身を案じ、駆けつけた円卓の間。怒りをあらわに、リボルバーシフトを発動させた【ビースト:リボルブ】の数多の銃口を突きつける。そう、瞳に映し出されたかつての仲間へと向けて。
0295 アーサー】
特務機関ナイツ・オブ・ラウンドの絶対的ボス、コードネーム・アーサー。最強と名高き銃剣型ドライバ【エクスカリバー】を担ぎ、絶対王制の名の元に決め込んだ高みの見物、遥か彼方に浮かぶ理想郷<アヴァロン>で浮かべた笑み。届いた推薦状、表明した参加の意、それは世界評議会が隠した鍵を暴く為に。
0296 聖王アーサー】
始まった黄昏の審判、約束された未来、統合の先にある融合、全ては自分の為にあったんだ、男は自らが聖王だと声高らかに名乗りを上げた。左手には見つけた鍵を、右手には【エクスカリバー:リボルブ】を、寄り添う12の聖なる銃と共に、開かれた扉のその先へ。聖王アーサーとして、聖暦の王の責務を果たす為に。
1012 ライル≒ランスロット】
隊服を脱ぎ捨てたライルは光さえも脱ぎ捨てた。そして一人向かった先。どけよ。殺意を向けられた無通者と無戯獣。おい、立てよ。虚ろな目の聖者に向けられた言葉。俺が殺したいのは、今のアイツじゃないんだ。突きつけたのは聖剣型ドライバ【カリブルヌス】だった。待ってんだよ、アイツは今も、一人で、ずっと。
1115 レオラ=ベディヴィア】
新たな隊服を纏ったレオラが髪を切ったのは覚悟の為などではなかった。気付いたんです、恋だったって。それは甲士と共に悪しき炎を退けた後の告白。でも、本当の想いに気付けなかった。見上げた先はかつての理想郷。だから、これは失恋です。溢れる笑顔。そしてもう一度、本当のあの人を、好きになりたいんです。
1200 アスル=ブルーノ】
オレもアンタと一緒で、目を覚まさせたい人がいるんだ。アスルが告げた聖王代理の計画。聖戦を止める鍵となる聖王奪還へと向かった炎咎甲士と円卓の仲間。そして水を留めた少年は双子の弟との決着を、新しい隊服に袖を通した少年は帰らない王の為の鞘を、二人はそれぞれの思いで、教団本部へと向かったのだった。
1201 オリナ=ラモラック】
再会を喜ぶ二人、だが時間は待ってはくれない。なんで私を。ゆっくり説明をしている暇はなさそうなの。オリナは風咎棍士の手を引く。臨戦態勢の天界と魔界、頂上に君臨した二人の友達。その裏で暗躍する二人の女と二人の男。そして行方知らずの悪戯神に動き始めた教団。二人が向かった先は、教団本部だった。
1267 ミレン=トリスタン】
聖王代理を務めるミレンは、一部の隊員を鞘の奪還へ、一部の隊員を帰らぬ王の奪還へと向かわせた。仕事後の執務室、指でなぞったのは溶け出した氷。全員で、迎えたいのに。こぼした溜息。もし、あの子の言葉が本当ならば。彼女が気にしていたのは、隊服を脱ぎ捨てた一人の女の言葉だった。世界は、彼を許さない。
1268 リオ≠モルドレッド】
リオは淡々と話し始めた。温かい世界、それは彼にだけ冷たい世界。優しい世界、それは彼にだけ厳しい世界。肯定される世界、それは彼だけが否定される世界。信じられる世界、それは彼だけが裏切られる世界。だから私は、彼を殺す。生きていてはいけない。私は、彼の、あなた達の敵。それが、彼の為の世界だから。
1728 ブラウン=ガレス】
仕込みは出来た、これは凱旋した後のお楽しみじゃ。キッチンで一人、スープの仕込みをしていたブラウンは真新しい隊服に袖を通し、過去を懐かしんでいた。あの時は、まだ三人じゃったな。それは特務機関結成時の話。再び私を戦前へ呼び戻してくれて感謝している。どうか、あの時止めなかった私を許さないでくれ。
1729 ヒルダ=ケイ】
新しい隊服に袖を通したヒルダは、与えられた任務に口を尖らせていた。どうして私が、こんなことしなきゃいけないのかしら。だが、その尖った口からは、かすかに笑みがこぼれていた。いいかしら、これだけは約束してもらうわ。彼が目を覚ましても、目を覚まさなくても、一発だけ、全力で殴らせてもらうから。
1730 ローガン=パロミデス】
やっぱり俺には戦うことでしか恩を返すことは出来ないみたいです。思い出すのは出会ったあの日。この命は、あなたのもの。あなたの正義が、俺の正義ですから。ローガンは新しい隊服に袖を通し、咥えた葉巻に火を灯した。だから、どうか帰ってきてください。若き世代の光に、争いのない理想を追い続けてください。
1731 フェリス=ガウェイン】
あの日、私を拾ってくれてありがとう。それは行き場をなくしたフェリスの新しい始まり。私を育ててくれてありがとう。隣で見てて欲しかった、なんて言わないよ。だって、パパにはパパのやるべきことがあったんだもんね。私はね、そんなパパが大好きだよ。だってパパはね、世界で一番格好いい私のパパなんだから。
1732 ロア=ユーウェイン】
カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの入口だった。よぉ、相変わらずへたくそだな。ロアが声をかけたのは奥で的を射ていた先客。お前は球でも突いてろ。その返事に懐かしさを感じながらも、二人は同じ場所で、別々の遊びを始めた。彼らはいつも別々の景色を見つめていた。それはどこにいても変わらなかった。
1733 ラン=パーシヴァル】
なぁ、あのとき俺たちの王様はなにを見てたんだと思う。ランは背中越しの男に問いかける。いつも一緒のオマエのことすらわかんねぇのに、俺が知るかよ。投げ捨てた言葉には続きがあった。だからさ、今度はあいつがなにを見ようとしてたのか、見に行こうぜ。カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの出口だった。
ゲリラボスシリーズ
0217 ロキ】
常界、天界、魔界、そのどこにでも突然現れる男は、自らを聖暦に生まれたロキだと名乗った。的を得ない発言、読めない行動、その全てが場をかき乱す。一貫性のないその言動の裏に隠された真実には、触れることすらままならない。聖なる出口<ディバインゲート>なんて存在しないよ、それが彼の口癖だった。
0218 悪戯王ロキ】
こんなのただの悪戯さ。解除されたリミッター、暴れ出す自立兵器型ドライバ、彼が始めた神々のごっこ遊び。それこそが、黄昏の審判の始まり。悪戯王ロキは慌てふためく統合世界<ユナイティリア>に暮らす者全ての敵となった。聖なる入口<ディバインゲート>なら存在したね、彼はそう言い残し、姿を消した。
0330 ユライ】
交わってしまった世界、残された富を独占したのは権力者。自らこそが解放の導き手と名乗りを上げたユライは、力による支配へ反旗を翻した。全ては弱き者を、自分と同じ持たざる者達を理不尽な弾圧から守る為に。何も持たざる者が、唯一手にした短刀型ドライバ【タトラ】は、彼を義賊から英雄へと導けるだろうか。
0331 義賊皇ユライ】
権力者により統制された情報は悪意すらをも隠した。そして、無実の罪により囚われ、冷たく重い手錠をはめられたユライ。そんな不遇の塊を打ち砕いたのは、持たざる者達の願いが集められたドライバ【タトラ・ケッテ】だった。風を纏った刃で聖暦の闇を切り裂いた時、義賊皇として奉られ、新しい時代の風が吹いた。
0332 イナリ】
7つ立ち並んだ楼閣の守り人、イナリはひとり下を向いていた。今も降り止むことのない世界の悲しみを受け止めるには小さ過ぎた赤いから傘を片手に。人々を導く炎となれ、天界<セレスティア>から与えられた使命を果たすのが先か、それとも、孤独に震え、降り止むことのない悲しみにその灯を絶やすのが先か。
0333 巫女狐イナリ】
やっと自分を見つけてくれた、その喜びに笑顔をみせたイナリ。もたらされた炎と炎の共鳴<リンク>は狐の少女を巫女へと導いた。次は自分が導く番だと、9つの尻尾が先陣をきって歩く。まだ、降り続ける悲しみは止まない。だけど、少しの悲しみでも受け止めたいと、小さ過ぎる傘を閉じようともしなかった。
0378 ジャック】
連なる極彩監獄へと収監されていた重罪人、ジャックは今日も考えていた。なぜ自分がココにいるのか、なぜ自分がココから出てはいけないのか、そもそもココはどこなんだろう。そんな彼の元へ何者かから内密に届けられたプレゼント、爪型ドライバ【リッパー】を手にした時、看守はひとり残らず姿を消した。
0379 切裂魔ジャック】
看守はおろか、囚人すらも姿を消した時、ジャックの手には進化を遂げた【リッパー:セカンド】が握られていた。溢れ返った残骸、刻まれた3本の傷。切裂魔は再び考えた。なぜ自分はココから出してもらえなかったのか。その問いに答えることの出来る人がいないとわかった頃、街にサイレンが鳴り響いていた。
0380 コスモ】
今宵もお楽しみのショータイム。コスモは杵型ドライバ【マレット】をステッキに見立て、おどけてみせた。プラネタラウンジに流れ着いた放浪者を持て成す支配人こそが今日は主役。目にも止まらぬ速さで振られるダイス、示された6の数。生き残った6人の勝者と笑みを浮かべる支配人が、全てを物語っていた。
0381 多元嬢コスモ】
日夜繰り広げられるショータイム、それはただのエンターテイメント。勝者にはこの世の栄光を、敗者にはこの世の絶望を。全てを超越した多元世界のお嬢様は自分こそがルール。【マレット:セカンド】を振りかざすコスモ、今宵、支配人は支配者へ。巻き込まれたデスゲーム、ダイスが決める未来。サイは投げられた。
0402 ゴルドラド】
宝石塔から発見された巨兵型ドライバ【ゴルドラド】は破壊行為だけをプログラムされたかの様に、瞳に映る者全てを駆逐した。全てを破壊し尽くした時、停止した活動、恐る恐る調べられた機構は第零世代とされた。何世代も前のはずの機体に乗せられた最先端技術、それは聖暦の天才の仕業か、それとも神々の悪戯か。
0403 ドス:ゴルドラド】
失われた科学技術を蘇らせようと、その独自の機構が解析される最中、第四世代以降にのみ搭載されていたはずの自立進化が始まった。四世代も前から実現されていたことが発覚した自立進化、それはもはや、神の所業。そして、神の巨兵型ドライバ【ドス:ゴルドラド】は自らが審判を下さんと、破壊行為を再開させた。
0443 ディバインロイド】
聖なる扉<ディバインゲート>が開かれる前、そう、聖暦がまだ西暦だった頃、1998年、一つのサービスが産声を上げた。そんなサービスも今では、統合世界<ユナイティリア>全土を繋ぐサービスへと発展を遂げた。だが、その裏では用途不明な自立型ドライバ【ディバインロイド】の開発が進められていた。
0531 ニトロ】
研究の結果が導きだしたひとつの答え、人工的に造られたドラゴンの誕生。そして、ニトロと名付けられた人工ドラゴンには、ありとあらゆる化合物が投与された。それは全て、このドラゴンの誕生を無かったことにする為に。止まらない暴走、訪れる恐怖、研究工程での誤算はひとつ、抹消方法の検討不足だった。
0532 化合竜ニトロ】
投与され続けた化合物でさえその体内に取り込み、成長を続けたニトロは化合竜へと進化を遂げた。その身体がどのような要素で成り立っているのか、どのような過程で成長を遂げたのか、それらの経過を書き記す暇もなく、続けられた投与実験。この研究が終わりを迎える時には、この研究所も終わりを迎えていた。
0626 ディバインロイド Mk-Ⅱ】
用途不明な自立型ドライバ【ディバインロイド】の開発過程で分離されたもう一つのプロジェクトにより生み出された自立型ドライバ【ディバインロイド Mk-Ⅱ】は、より外敵から身を守る為に様々な武装が施されていた。そう、まさに用途不明ではなく、戦闘の為に開発された機体。今、その体は紫色に光輝く。
0647 ギルガメッシュ】
常界から捨てられながら、それでも常界を愛した一人の王の命と引き換えに、聖なる入口は閉ざされた。だが、既に道化の魔法使いが呼び出した六つの光は天高く聳え立つ塔に降り立っていた。そんな塔を睨みつけ、ギルガメッシュは呟く。この私の体に半分流れる、憎しみの血に制裁を。彼女は一人、塔を上り始めた。
0648 征服王ギルガメッシュ】
聖なる入口が閉ざされ、本当の意味で統合されたこの世界に、聖なる出口など存在するのだろうか。閉ざされた入口の産物として完成してしまったのは統合世界と上位なる世界を繋ぐとある塔。下位なる種族と上位なる種族、人と神の混種族<ネクスト>である征服王ギルガメッシュが憎んだのは人か、それとも神か。
0978 ボーム】
廻る廻る、観覧車。廻る廻る、回転木馬。灯りの消えた遊園地、深夜に鳴り響くは筆の音。ボームは無我夢中に書き綴っていた。お疲れさま。でもまだ、この物語は終わらないよ。置いた筆、鳴らすは口笛。そして踊り出すキャスト、煌き出す景色。電飾に彩られた遊園地は、招待客への深夜営業が始まろうとしていた。
0979 道化者ボーム】
煌くパレードが持て成すのは行き場を無くした言葉無き四体。そんな四体に声をかけた初老の男。僕は、永久の魔法を信じることにします。最後の挨拶が、それでいいのかい。道化者ボームは語りかける。後はお願いします。そして男は姿を消した。少し未来の話、とある遊園地は、いつも多くの家族の笑顔が溢れていた。
1004 悪戯神ロキ】
民は王に縋るとしたら、王は何に縋るんだろうね。悪戯神ロキは問いかける。神に縋るしかないよね。それは下らない自問自答。もっと無様に争えばいいよ。遥か彼方の神界<ラグナティア>から、美味しそうに見つめる統合世界<ユナイティリア>。どうせ聖なる出口<ディバインゲート>なんて存在しないんだから。
1059 ビアンカ】
666議会に属する裁判官であるビアンカは公平無私を体現したような性格で、一切私情を挟まず物事を判断する。仕事だけでなく日常的に公平な判断をするため、感情や表情に乏しい。問題や事件が発生した時は、天秤型ドライバ【スタッカート】で罪の重さを量り、有罪か無罪を判決する。  デザイン:Garnet
1060 裁断者ビアンカ】
天秤により有罪と判断された者へは罰という名の攻撃が加えられる。感情という不確かなものではなく、事実という確かなもののみで判決を下す為、たとえ裁かれる対象が家族や友達であっても容赦はない。ビアンカの感情が乏しいのは裁断者のせいか、裁断者が彼女から感情を奪ったのか。   デザイン:Garnet
1270 幾元嬢コスモ】
ご機嫌いかがかしら。再会を果たした幾元嬢コスモ。よく、ここまで辿り着けたわね、妖精のあなたが。そう、ここは不夜城。とっておきの、ゲームを始めるのでしょう。彼女にとって、戦争はゲームでしかない。私は賭けたの、あなたが生きる未来に。そして、黒いウサギだけが生き残り、白いウサギが死ぬ未来に。
1273 征服神ギルガメッシュ】
部外者を推薦するなど、悪趣味な神もいたものだな。軽蔑の眼差しの征服神ギルガメッシュ。君は、歴史の目撃者なんだ。そう言い残し、消えた悪戯神。いつの時代も、歴史は美化され、そして英雄は作られる。仕方ない、掌で踊ってやろう。征服神ギルガメッシュは、新生世界評議会の最高幹部の席に就いたのだった。
1311 リイナ】
死刑執行学園の剣学部、銃学部、薬学部、弓学部、槍学部、斧学部、その他全ての学部を束ねるリイナには大きな理念があった。死んでいい者に、死んでもらう、それの何が悪い。だが、それは彼なりの優しさでもあった。誰かの命を奪うこと、その重みを俺達が背負ってやってんだ。だからこそ、学園は存在していた。
1312 学園長リイナ】
執行対象者に、情けをかけんな。それが学園長リイナの教えだった。誰だって、死にたくて生まれたわけじゃねぇ。だが、そんな彼には、唯一理解出来ない男がいた。俺のこと、殺したければ殺せ。どうせ、死ぬ為に生まれたんだ。その極端な考えに、彼はなにを思ったのか、こう返した。死に損ないは、生きて罪を償え。
1338 神威狐イナリ】
可愛い子には、旅をさせよ。それは、古来より極東国に伝わることわざ。大丈夫、あの子はもう、ひとりで歩けるから。【クズノハ・カムイ】を手にした神威狐イナリは、千本鳥居を歩き出す。暖かな想いを、背中に感じながら。彼女が向かう先に待つのは、神であり、神ではない存在。それじゃあ、神を冒涜してくるね。
1726 ハッター】
生まれし子は絶望を孕んでいた。望まれない生、望まれない種、望まれない存在に希望などなかった。母が悪いのか、父が悪いのか。いいや、生まれてしまった自分が悪いに違いない。だって、他人がいじめるのはいつだって僕なんだから。帽子に隠した姿と望み。だが、隠匿は更にハッターを蝕んだ。  デザイン:七罪
1727 堕精魔ハッター】
恐怖へと姿を変えた絶望。歪んだ心、重ねる悪行。姿が変わろうと、望まれない存在なのは明白だった。産んだ母が悪いのか、産ませた父が悪いのか、蔑む者が悪いのか。どうせ悪いのは全部僕なんだ。だから悪に染めてあげる。堕精魔ハッターは妖精のような純真な心の荒んだ魔物であろうとしていた。 デザイン:七罪
1822 少年K】
君は知りたいけど、知りたくない。君は認めたいけど、認めたくない。それは真実で、真実じゃない。君は開きたいけど、開きたくない。君は掴みたいけど、掴みたくない。それは嘘で、嘘じゃない。色のない世界、そこには少年Kがいた。どうして、ここには色がないんだろう。それは少年がそこに存在する理由だった。
2052 デネブ】
ふふふっ、盛り上がってるじゃない。二人のマネージャーを勤めるデネブは、ステージの裏で満足そうな笑みを浮かべていた。この子達には、もっと稼いでもらわなきゃいけないからね。被災地へ愛を届けたい。そんな純粋な想いの裏側には、芸能界とは切っても切り離せない、ビジネスの話が存在していたのだった。
2053 銀河精デネブ】
計画は順調に進んでいるか。デネブの耳元で囁かれた言葉。当たり前じゃない、アタシを、この子達を、誰だと思っているのよ。この調子で、全国を回ってくれ。そこで電話は途切れた。被災地を廻るゲリラライブツアー、それはただの序章に過ぎないのである。わたくしが、しっかりと記事にさせて頂きますね。
2212 切裂狂ジャック】
僕が君に、存在理由をあげるよ。だから、ちょっとだけその体を調べさせてもらえるかな。再び捕まったジャックが連行されたのはとある研究室。大丈夫だよ、ここは普通の人は入れないから。そして施された数多の実験。そうだなぁ、これからは僕の為に戦うべきだね。切裂狂ジャックを従えたのは水聖人だった。
2213 さすらいのユライ】
とある小国が陥った貧困。だが、その小国はある一晩の後に富を得ることが出来たという。また、とある小国で流行した疫病。だが、その小国もまた、ある一晩の後に治療薬を得ることが出来たという。統合世界に生まれる数多の奇跡。残されていたのは一通の伝言。奇跡の正体。人々は彼を、さすらいのユライと呼んだ。
2253 ヒナギク】
その日、事件は起きた。なんと、修復中も不動間から出なかった炎杖刀が、その場所から姿を消したのだ。だが、なぜ姿を消したのか。それは彼によく似た少女の行動を見れば一目瞭然だった。彼に似たジャージに、彼に似たゴーグル。そして、彼に似た杖刀型ドライバ。そう、ヒナギクが彼を探し回っていたからだった。
2254 火杖刀ヒナギク】
えっ、ウチは妹なんかじゃないですよ。火杖刀ヒナギクは語る。小さな頃、命を助けてもらったんです。それで、あの方のように強くなりたくて。あの方は、礼も聞かずに去ってしまいました。そして噂を辿り、入学を果たした精霊士官学校。だが、炎杖刀の活躍など、彼をよく知るもの以外、信じるわけもなかった。
2329 イネス】
くっ、くっ。不思議な部屋に響き渡る笑い声。私の見立ては間違ってなかったみたいじゃな。イネスは指先で書を記す。いつ来ても、この部屋は趣味が悪いですわ。壁に立てかけられた人体模型と人体標本。薄暗い明かりは灯された蝋燭。偽物の蜘蛛の巣。そして部屋の中心には、ぐつぐつと煮立った大釜が置かれていた。
2330 瞑想竜イネス】
間違いない、私の研究の成果により、教祖様は完全なる復活を遂げる。瞑想竜イネスは夢を見る。長かった、だけど短かった。それはかけた情熱と時間。もう、わたくしに気づかないなんて、本当にお間抜けさんですね。そっと閉じられた入口。でも、これで道を見つけましたよ。その道は、偽りの道へと通ずるのだった。
2331 ラパン】
この世に起きる難事件をまるっとズバッと解決しちゃう名探偵、その名はラパン。依頼報酬は決まって遊園地の一日無料券。それ以外の報酬は大金が積まれようと絶対に受け取らないという噂。遊園地でしか買えないキャラメルポップコーンが大好物で、それを食べるために遊園地に入り浸っている。 デザイン:スノウ
2332 探偵兎ラパン】
リスネコのお面を外したら、探偵兎ラパンの本領発揮。虫眼鏡型ドライバ【フォーカス:セカンド】で塵すら見逃さない。彼女がそのレンズ越しに見つめるのは真相であり、悪に染まった心。私にかかればズバっと解決。あなたの心、見透かしちゃうわっ。そんな掛け声と共に、事件は終わりを告げる。 デザイン:スノウ
2625 真怪魔将リイナ】
滝に打たれていた男を迎えに来ていたリイナ。理由なんか、別になんだっていいさ。俺たちは、俺たちなりにやろうさ。かつての聖戦、先の聖戦、生まれる絆。どれだけ勘を取り戻したか、試させてもらおうか。なめんな、ボケ。誰にも知れることなく終わった戦い。そして戦いの果てに、真鬼精将と真怪魔将は生まれた。
2627 鬼精刀ヒナギク】
ヒナギクは見つけていた。ひとり、滝に打たれ、そして刀を振り続けていた憧れの存在を。だが、ヒナギクは決して声をかけなかった。その代わり、すべてを真似し始めた。ある日、ヒナギクのいつもの岩場に置かれていた鍛練メニューの書かれたメモ。ふたりの間に会話はない。だが、そこに師弟関係は生まれていた。
降臨シリーズ
0295 アーサー】
特務機関ナイツ・オブ・ラウンドの絶対的ボス、コードネーム・アーサー。最強と名高き銃剣型ドライバ【エクスカリバー】を担ぎ、絶対王制の名の元に決め込んだ高みの見物、遥か彼方に浮かぶ理想郷<アヴァロン>で浮かべた笑み。届いた推薦状、表明した参加の意、それは世界評議会が隠した鍵を暴く為に。
0296 聖王アーサー】
始まった黄昏の審判、約束された未来、統合の先にある融合、全ては自分の為にあったんだ、男は自らが聖王だと声高らかに名乗りを上げた。左手には見つけた鍵を、右手には【エクスカリバー:リボルブ】を、寄り添う12の聖なる銃と共に、開かれた扉のその先へ。聖王アーサーとして、聖暦の王の責務を果たす為に。
0342 ヴァルプルギス】
ねぇ、どこにいるの。私をひとりにしないで。ずっと一緒だよって、約束したじゃない。魔界の最果ての地、初めての友達を探して彷徨う少女がひとり。友達とお揃いの、紫色したストールを握りしめて。出会いは突然に、そして、別れも突然に。ヴァルプルギスは【サヴァト】と共に、初めての友達を探し続けていた。
0343 魔女王ヴァルプルギス】
なんで、私がわからないの。私のこと、忘れてしまったの。ずっと一緒だって、嘘だったの。友達なら、私がいるよ。私だけの、友達でいてよ。そっか、みんな、殺しちゃえば、いいんだ。そしたら、世界は、私と、あなたと、ふたりだけの世界ね。ヴァルプルギスは【サヴァト・メア】と共に、魔女王の力を暴走させた。
0435 レプリカ】
【レプリカ】の名が与えられた第五世代自律兵器型ドライバは、光届かない破要塞<カタストロフ>に閉じ込められていた。止まったままのエレメンツハート。あぁ、ボクを呼ぶ声がする。ボクを求める声がする。迎えに来たよ、さぁ、聖なる入口<ディバインゲート>へ向かおうか。悪戯王はリミッターに手をかけた。
0436 レプリカ:バースト】
発動したバーストモード、終わらない暴走、全て神々のごっこ遊び。天界、常界、魔界、そんな三つの世界が交わり産まれた統合世界。更にその上位なる世界との扉を開く為に【レプリカ:バースト】は聖なる入口<ディバインゲート>へと。黄昏の審判の答え、聖なる扉に隠された真実の前、聖暦の王は引き金を引いた。
0533 ティターニア】
神々しいほどの輝きを放つ六つの光の出現に戸惑う常界<テラスティア>に舞い降りたのは、美を司る大精霊ティターニア。差し伸べた手は、光を宿した少女へと。これ以上、聖なる扉<ディバインゲート>に近づいてはなりません。それはまるで、幼子を叱る親の様。彼女は誰よりも、少女自身の平和を想っていた。
0534 妖精王ティターニア】
全て、精霊会議での決定です。それでも拒もうとする光を宿した少女へと向けられる強い眼差し。力を解き放ち、妖精王としての姿を露わにするティターニア。もう、時間がありません。強引に差し出された手は、歪な感情を纏っていた。これ以上、都合の良い犠牲を出すわけにはいかない。二人の間に光精王が立塞がる。
0594 ノア】
道化の魔法使いは統合の先の融合を見据え、六つの光を呼び出した。一人の王は融合という約束された未来を受け入れ、開かれた扉のその先の王であろうとした。そして、もう一人の王、古の竜の王ノアは、そんな二人を、世界評議会の企みを、融合を阻止すべく、【ナノ・アーク】と共に上位なる世界から舞い降りた。
0595 竜王ノア】
【テラ・アーク】は銃輪を、一人の青年の心と体を縛っていた鎖を噛み砕いた。人間にしては、なかなかやるみたいだな。それは最後まで大好きな仲間達を想い、そして、大嫌いな王を信じて戦った一人の青年へと贈られた言葉。竜王ノアと青年、そんな二人をいつの間にか取り囲んでいた特務竜隊は一斉に武器を構えた。
0624 グリュプス】
人の姿をしながらも黒い翼を持ち、頭に獣耳を生やした。左肩に見えるのは「000」の三文字。そう、それは次種族<セカンド>のプロトタイプを意味する三文字。手にした手袋型ドライバ【ソロウ】が壊すのは、自らが生まれた悲しみか、それとも、この世界に対する悲しみか。今、閉じていた翼は広がる。
0625 天上獣グリュプス】
お迎えありがとう。上品な声が聞こえてきたのは遥か彼方の刻の狭間。天上獣がお迎えに上がったのはたった一人の神様だった。さぁ、行こうか。差し出される【ソロウ:セカンド】、観測者を乗せた風は変わり始めてしまった未来の行方を目指す。彼らに背負わせるには荷が重過ぎる。大きな時は、動き始めた。
0751 アリトン】
アリトンの瞳は濁っていた。あの日、自らの親の命を奪い、身も心も悪魔に捧げた時からだった。僕のフリをしながら生きるのは楽しいかい。刃と共に突きつけた真相。別にかばってくれなくていいんだよ。それにね、もううんざりなんだよ。振り下ろされた水の刃、いつかの砂浜に残した二人の名前は、波にさらわれた。
0752 西魔王アリトン】
水の刃が切り裂いたのは、水を留めし少年をずっと見守って来た精霊だった。止めどなく溢れる水。もう、私がいなくても大丈夫だよね。最後の力を振り絞ってまで守りたかった少年は、水へと還る精霊を、一人の女性として抱きしめた。兄さん、僕たちは行くんだ、完全世界へ。西魔王アリトンは傷跡だけを残し消えた。
0863 パイモン】
パイモンがその場所に訪れた時、既に戦いは終わっていた。ハートの髪飾りは歪み、赤い薔薇は散り、ロングコートは凍りつき、シルクハットは焼け焦げていた。古の竜の血など所詮は敗者の、下等な血ね。吐き捨てた言葉。夢より素敵な魔法だなんて、聞いてあきれるわ。そこには、地面にうずくまった道化竜がいた。
0864 南魔王パイモン】
南魔王パイモンが作りし陽炎、そこに映し出されたのは捕われた家族達だった。これは夢です。現実だ。夢を見ているんです。現実だ。なぜ、いつも世界は僕達を。世界など、始めから誰の味方でもなければ、裏切りなど存在しない。そして、更に映し出された一人の少女。直後、グリモア教団から南魔王の存在が消えた。
0890 扉の君】
天高く聳える塔の最上階、突如として開かれた扉から現れた一人の存在、扉の君。聖なる入口は聖暦の王により閉じられたはずだった。そこには悪戯に笑う一人の神が。だが、そんな神の笑顔が歪んでいたのは、自らを犠牲にし、愛する家族の為に全てを捧げようとした約束された未来に抗う一人の男がいたからだった。
0891 闇の翼】
やっぱり早く殺しておくべきだった。悪戯な神がこぼした言葉、それは自らの過ちを認め、そして償いに、家族を想い、北欧の神々の力を改変した道化竜へと向けられた。これが僕の再創です。いや、これは魔法です。そう、道化の魔法使いは最後の力を振り絞り、そして大切な魔法を、永遠に失うことになったのだった。
0892 光の翼】
湖妖精と竜王が辿り着いた塔の最上階。相手をしてあげなさい。悪戯な神は、変わり果てた聖王に剣を握らせた。遠慮しないからね。湖妖精と竜王は全力で応戦。無駄な足掻きですよ。だが、余裕を見せていた悪戯な笑顔は曇り始める。はじめまして、神様。少し遅れ、その場に駆けつけたのは神の威を狩る神主狐だった。
0893 扉の君:完全体】
応戦空しく、完全体へと変化を遂げた扉の君。焦りをみせる湖妖精と竜王、そして神主狐。さあ、黄昏の審判を始めましょう。笑顔を崩さない悪戯王と虚ろな堕王。笑ってんじゃねーよ。そう吐き捨てた天上獣は観測者を送り届け空へと消えた。そして隣りには、四人の男女が立ち並んでいた。さぁ、反撃を始めようか。
0962 オリエンス】
何でみな争うのかしら。オリエンスは疑問を抱いていた。魔界も天界も、仲良くすれば良いのに。妖精である彼女は優しさや厳しさの風に吹かれ育った。四人の風の妖精達はいつも一緒だった。ねぇ、あなたはどう思うの。語りかけたのは共に育った一人の天才。よく言うわね。視線の先、そこに囚われのある家族がいた。
0963 東魔王オリエンス】
そいつらを返してもらう。教団本部、単身で乗り込んだのは永久竜。満面の笑みを浮かべる東魔王オリエンス。コイツらにもう用はないの。乱暴に解放される四体。喋れないコイツらは、永遠にあの日のお父さんを待つのね、けひひ。怒りを隠せない永久竜、一触即発の状況を制止したのは世界評議会を抜けた風才だった。
1008 アマイモン】
来客だ。教祖は告げる。どうすんの。アマイモンは問う。殺さずに、連れて来い。彼はその意味が理解出来なかった。冗談は止めろ。多銃砲型ドライバ【ベルセルク】に詰める弾。ここは僕が。水通者と共に現れた西魔王。女連れがしゃしゃんなよ。向けた敵意。君には、特別な任務を与えよう。教祖は言葉と共に消えた。
1009 北魔王アマイモン】
道化竜の家族は解放された。だが、その裏には北魔王アマイモンが存在していた。手を上げてもらおうか。永久竜の背後、突きつけられた多銃砲型ドライバ【ベルセルク:ゴア】と、更にその背後に潜む無数の教団員。けひひ。笑顔を浮かべる東魔王。そいつらと、交換といこう。鳴り響く無数の銃砲。レッツ、ハッピー。
1061 ネクロス】
あら、珍しいなぁ。蘇生院<リヴァイア>の呼び鈴は滅多に鳴らない。慌てて白衣を纏うネクロスは楽しそうだった。死者蘇生のどこがいけないのよ。彼女の研究は糾弾され、そして教団を追放された。それが神への冒涜だと言うなら、神になっちゃえばいいのよね。そして彼女は次種族<セカンド>になったのだった。
1062 死医者ネクロス】
死医者ネクロスの元に届けられたのは綺麗な顔をした男だった。そして、添えられていた一通の手紙。彼は魔物かしら。だが少し様子が違っていた。もしかしたら、竜なのかしら。ただ、そんなことは彼女にとってどうでもよかった。そして、この時彼女が蘇らせた男が、聖戦に必要不可欠な最後の欠片となるのだった。
1109 ヨトゥン】
ヨトゥンと名付けられた機体は第六世代の自立兵器型ドライバだった。自立も自律も、やっぱり私が一番乗りね。そんな少女の元に集まった原初の機体に煌びやかな装飾が施された機体、そして長き眠りから覚めた六体の機体だった。彼らは結局、失敗だったよ。敗れ去ったナンバーズ達。そろそろ、君たちの出番だから。
1110 水機兵ヨトゥン】
着々と準備を進めていた少女の元に届いた知らせ、それは天才である彼女にとっても、予期せぬ出来事だった。教団員を撃退した偽物の機体、修理を施した天才少女の名前、その全てが彼女をわくわくさせた。水機兵ヨトゥンに下された最初の指令、それは聖暦の天才の殲滅。天才はね、何人も存在したらいけないんだ。
1159 イヴァン】
久しぶりね。囚われた永久竜の元に顔を出したのはイヴァンだった。いくら信じてもね、王と、その道化に活路は見出せないわ。統合世界に加わり、神界との均衡が崩れた竜界と、その地に生きる者はみな、上位なる存在ではなくなっていた。王の証を失くした竜王じゃ、きっとこの世界を変えることは出来ないわ。
1160 雷帝竜イヴァン】
そろそろ時間が来たようね。雷帝竜イヴァンを呼びに来た教団員が伝えたのは、とある鞘が届けられたという知らせ。教祖は象徴でしかなく、それはとても脆い存在よ。そう、王も所詮、象徴でしかないの。込められた皮肉。だが、永久竜が動じることはなかった。私は信じている、彼が持つ、もう一つの意味と可能性を。
1202 マーリン】
聖王代理のすぐ隣にいたのは樹杖型ドライバ【ブリージア】を手にしたマーリン。まだ彼の行方は掴めませんか。少し不安そうな声。大丈夫よ、私達の王は絶対に、死んでも死なないような男だから。それにね、うちの子達もあの頃より頼れるのよ。二人はにやりと笑う。そうでした、彼と、彼が選んだ部下達ですもんね。
1203 魔術師マーリン】
僕は僕の出来ることをしなければならない。そして一人、向かった先は天界の外れ。やっぱり、ここにいる気がしたんだ。そこは在りし日の聖王と聖者がよく喧嘩をしていた川沿いの土手。彼女と話をさせてもらうよ。優しい表情のまま発した殺意、仕方なくその場を後にした雪術師。共に行こう、彼に、お帰りを言いに。
1263 アザエル】
南魔王はもういない。その事実は、教団員達に伏せられていた。奴の仕事、絶対嫌だかんな。そう言い放つ北魔王。私、自信ないよぉ。続く東魔王。僕は僕のやるべきことが。最後に西魔王。教祖は肩を落としながら自室へ。だがその矢先、教祖の元を訪ねる二人が。彼女が、新しい南魔王だよ。そこにはアザエルがいた。
1264 南魔王アザエル】
お初にお目に掛かります。だが、教祖はアザエルを認めはしなかった。私にとって、南魔王は奴だけだ。今も昔も、これからも。高ぶる感情。それでいいんだよ、君にとっての、南魔王は。崩れたのは砂上の楼閣ではなかった。そしてその日、教団全体にとある通達が。教祖は誰よりも先に、完全世界へと旅立たれました。
1274 ティルソン】
私はいつまでも、傍にいますよ。そう囁きながら注いだ紅茶。僕が君を、助けてあげよう。そう囁きながら撒いた飴。オレに指図するな、キミは消えろ。そう囁きながら弾いた障害。本当に幸せです、教祖様が一人で先に旅立たれてしまうなんて。ティルソンは続ける。ここからは、完全世界の翻訳をしてもらいましょう。
1275 執事竜ティルソン】
完全世界の為に、教団員の心を一つにします。執事竜ティルソンは続ける。人は、悲劇に心を動かされる生き物です。上がった口角、下りた睫。ですから、彼らには、華麗に散ってもらいましょう。見つめたのは四大魔王の椅子。そして、悲しみの夜が訪れた後には、黄金の夜明けが訪れるのです。全ては、あの方の為に。
1322 マリナ】
あなた様に、ずっとお会いしとうございました。そんな言葉と共に、水咎刀士の前に現れた少女マリナ。わたくしが、あなた様のお力になってみせます。そして、ぶんぶんと碇型ドライバ【アンクル】を振り回してみせた。なぜ、僕のことを。わたくしは、知っているんですよ。あなた様の、お父様を、お母様を、弟様を。
1323 流水獣マリナ】
あなた様は気付いていたんでしょう。ご両親の歪んだ愛情に。出来の悪い兄と、出来の良い弟。虐待される兄と、優遇される弟。だから弟様は。ただ、気付いていないことが、一つだけ残っているんです。続く一人言を遮る一言。君は誰だ。わたくしは、水先案内人です。誰の差し金だ。それはまだ、言わない約束です。
1379 ベオウルフ】
やっぱり、あいつは最高幹部に相応しくなかった。ベオウルフが腰をかけたのは空いた椅子。火竜はね、神話の時代から、始末される運命にあるんだよ。財宝ではなく、家族を守るだなんて、竜にしては愚かな行為だ。そこで姿を現した話し相手。だからね、キミを推薦したんだ。その言葉には、未来が暗示されていた。
1380 屠竜者ベオウルフ】
世界評議会最高幹部のベオウルフに与えられた異名、屠竜者。それは、竜を殺す者の証明。だが、彼は人でありながらも、竜の血を引いていた。その手にかけた数多の同胞、そして手に入れた名誉と地位。次にキミは、何を欲しがるのかな。昔にね、狩り忘れた首があるんですよ。そこには、歪な密約が存在していた。
1426 サマエル】
なぜ、そんなに悲しい瞳をしているんだい。教団本部の研究室、堕風才に問いかけたのは執事竜だった。君らしくないじゃない。だが、一向に返事はなかった。黙っていたって、わからないよ。そして、ようやく返ってきた返答。私にその女を受け入れろと言いたいのね。黙って頷くそのすぐ横に、サマエルは立っていた。
1427 東魔王サマエル】
これはね、僕と君との秘密の約束だよ。だが、頷かない堕風才。だったら、君の居場所はないよ。それは約束ではなく、一方的な脅迫。東魔王サマエル、彼女こそ四大魔王に相応しい。悲しい瞳は、深みを増した。翼をもがれ、手足まで縛られる気分はどうだい。それでも、堕風才は悲しい笑顔を浮かべていた。けひひ。
1446 名も無き教団員】
グリモア教団には、名も無き教団員が存在していた。少年が、いつの時代から所属していたのか、いつの時代から存在していたのか、その事実を知るものは少なかった。気がついたら、その少年は教団に存在していた。僕は、初めから存在していたんだよ。そう、教団設立時から、少年はずっと存在していたのだった。
1447 メイザース】
教団設立当時から仕組まれていた計画。人は悲劇を乗り越え、強くなる。だったら、悲劇の当事者が必要だよね。それは、教祖という記号だった。数多の教祖が死を迎えるたびに、創り出される偽りの教祖。だけど、それも今日までだよ。見届けようか、完全なる落日を。推薦状にはメイザースという名前が書き込まれた。
1448 ソロモン:サウス】
西魔王が横たわる西館の隠し部屋、東魔王の心が打ち砕かれた東館、北魔王の信念が切裂かれた北館。そんな三つのモニターに、教団員の視線と心は釘付けだった。そして、誰の興味の対象でもなかった平和で静かな南館に設置されたカメラが一瞬だけ捕らえた人影。直後、モニターが映し出したのは、ただの砂嵐だった。
1449 ソロモン:ウエスト】
君の行動は、想定内だったよ。メイザースは少し遅れて映されていた西館から続く隠し部屋をモニター越しに見つめていた。君の役目は、果されたんだ。西魔王に差し向けられた西魔王。そして君は、永遠に語り継がれるだろう。教団の為に死んだ、完全な存在としてね。あがいても無駄さ、逃げ道はどこにもないんだよ。
1450 ソロモン:イースト】
メイザースのすぐ近く、新たな東魔王はそこにいた。君の代わりは、すでに用意してあるから。見つめた先は東館を映したモニター。こうなることは、初めから知っていただろ。なのに、どうしてそんな瞳をしているんだい。その問いは、共にモニターを見つめる堕風才に向けられていた。さぁ、お別れの言葉を贈るんだ。
1451 ソロモン:ノース】
ドラマは、こうじゃなくちゃ。北館を映すモニターには、予期していた乱入者の姿があった。やっぱり、姫様を取り返しに来たんだね。浮かべたのは余裕の笑み。それとも、僕を始末しに来たのかな。崩れない笑み。いいよ、もっと派手に暴れてよ。抑えることの出来ない笑み。僕はずっと、君達に会いたかったんだから。
1452 真教祖メイザース】
そして再び、執事竜の演説が始まる。彼らは、最後まで完全でした。モニターを見つめる瞳。だけど皆さん、心配することはありません。陽が沈もうと、我々には真教祖様がついています。我々を、完全世界へと導いてくれる真教祖様が。祭壇に姿を現した少年。始めましょう、黄金の夜明けを。真教祖メイザースと共に。
1453 古竜王ノア】
もう一度戦うには、こうする以外に方法はなかったんです。自らの意思で体を捨てた道化竜は、在りし日の姿で古竜王ノアに寄り添っていた。温かいな、まるであの頃が帰ってきたようだ。それは二人だけがわかる、二人だけの思い出。頭に乗せたのは、少し変わった王の証。さぁ、いこう、お前こそが、私のクラウンだ。
1454 北従者アマイモン】
あの日、アイツは俺を拾ってくれた。蘇る思い出、いつかの路地裏。いつの間にか、忘れちまってたみたいだ。そしてアマイモンは首輪に手を伸ばした。今も昔も、これからも、俺は飼い犬でいい。剥奪された北魔王の地位、だが、嘆きはしなかった。そう、飼い主だけは、俺が決めるんだ。選んだのは北従者の道だった。
1478 西従者アリトン】
その日、西魔王は二度死んだ。旧西魔王は新西魔王を討ち、そして旧西魔王は、西魔王だった自分を殺した。だから僕は、何者でもない。そして、アリトンは自らの手で、自らの道を選んだ。僕は、死ねないんだ、死んだらいけないんだ。そっと、水面が微笑み返す。僕は、生きて、そして、罪を重ねることで、償うから。
1479 東従者オリエンス】
やっぱり、完全世界なんてなかったのよ。そして、オリエンスは左目を抉った。これで、お別れね。それは教団との決別を意味していた。私は不完全な存在になったの。だが、東従者となった彼女の残された右目には光が宿っていた。私の居場所なら、初めからあったのね。残された右目で見つめた一人の少女。けひひ。
1480 南従者パイモン】
なぜ、お前がここに。それは一筋の光。約束を忘れてしまったのですか。南従者が浮かべる優しい微笑み。なぜだと、聞いているんだ。その微笑みの返事にと、流れたのは大粒の涙。真っ暗な地下宝物庫で果された再会。そしてパイモンは、小さな体をそっと抱き寄せる。ずっと側にいるって、約束したじゃありませんか。
1510 スピカ】
女王の間へと届けられた沢山の稟議書類。あ、あの、ハンコをお願い出来ますでしょうか。だが、その呼びかけに応える者はいなかった。それは、スピカの声が小さかったからなのか、あえて聞こえないふりをしていたのか。闇魔女王は窓辺から夜空を見つめ続けていた。女王様は、お星様のことがお好きなのでしょうか。
1511 星屑魔スピカ】
星屑魔スピカは夜空を眺める闇魔女王の為に紅茶を用意した。ほのかに漂うオレンジの香りに、顔をゆがめる闇魔女王。お口に合いませんでしたでしょうか。だが、首は左右に振られた。ねぇ、あなたはどちらだと思う。開かれた唇。星が光り輝く為に、夜は闇を纏うのか、それとも闇を纏う夜の為に、星は光り輝くのか。
1741 エギュン】
あの三人がどこへ消えたかはわからない。それは闇通者の言葉。どうせもう、彼らは必要ないのよ。それは無通者の言葉。私達の教祖様は、この方一人だけなのだから。その隣り、真教祖は不敵に微笑んでいた。次は君にお願いすることにしたよ。そして、名もなき青年にはエギュンの名前と役割が与えられたのだった。
1742 西魔王エギュン】
あの日、二人の西魔王が消えた。でもね、だったら何度でも創ればいいだけの話だから。新たに創られた西魔王エギュン。そこには、壊滅したはずのグリモア教団員が集められていた。だけど、これで良かったのかもしれないね。少しだけ準備を整えよう、そして僕達の手で再創するんだよ、このちっぽけな世界をね。
1809 聖神アーサー】
これが彼の選択みたいだよ。悪戯な神の微笑みは喜びに満ちていた。少し伸びた前髪の隙間から見つめた大いなる希望。王都ティンタジェルの玉座、そこにいたのは人でも妖精でもなく、神の道を選んだ聖神アーサーだった。天高く掲げた剣、轟く雷鳴、崩壊する王都。王でなくなった男に、王都も、民も、必要なかった。
1811 量産型ヨトゥン】
王都を取り囲むように姿を現したおびただしい数の【量産型ヨトゥン】。みな、同じ姿形をしていたのは、量産型であるが故の当然の事実だった。なぜ、神の手を持つほどの神才が、わざわざ量産型を開発したのか。それは神が人間に対して覚えた好奇心と、そして好奇心による探求の果ての一つの解答でしかなかった。
1812 量産型ヨトゥン:ゼロ】
殲滅行動を開始した量産型。だが、偽物の機体は臆することなく次々と撃墜を繰り返す。再起動<リブート>、モード:――。立ち昇る白煙、雨に濡れた残骸。そして、偽物の機体一機が全ての量産型を撃墜し終えた時には姿を消していた神才と原初の機体。だからこそ、神才達は知らない。偽物の機体の七番目の姿を。
1813 レプリカ:ホムラ】
君に邪魔されたくないみたいなんだよ。王都からほど近い上空、近づいていた偽物の機体の前に現れたのは神才。だからちょっとの間、遊んでもらえるかな。神才の背後には目を覚ました六体の機体。だが、臆することのない偽りの機体。燃えるように稼動するエレメンツハート。再起動<リブート>、モード:ホムラ。
1814 レプリカ:マブイ】
あなたには、沢山の想いが乗せられているよ。聖無才が収集したデータは、全てレプリカへ込められていた。偽物だけに搭載されていた機能、それは偽者であるが故に、何物にでもなれる自律変化の機能だった。撃墜された風速機と光明機。本当に凄いよ、君は。感動を覚えた神才。再起動<リブート>、モード:マブイ。
1815 レプリカ:カグラ】
続け様に撃墜された炎熱機と闇磁機。再起動<リブート>、モード:カグラ。そして、残された水冷機と無音機が撃墜されるまでに5秒も要さなかった。息一つ乱れることのないレプリカ。君は本当に強いんだね。そして神才もまた、不安一つみせることはなかった。だからそろそろ、出番をお願いしちゃっていいかな。
1816 レプリカ:ナユタ】
そして、神才とレプリカの間を割って現れたのは原初の機体。立ち上がらなければ、二度も同じ目に合わなかったのに。再起動<リブート>、モード:ナユタ。それでもあなたは、偽物なの。ぶつかり合う光と光。互いに一歩も引くことのない攻防戦。本当に気に入らないわ。原初の機体は授けられた大きな翼を広げた。
1817 レプリカ:オロチ】
放たれる無数の光線。だが、その全てを受け止めたレプリカ。直後の再起動<リブート>、モード:オロチ。それは守りを捨てた覚悟の姿勢。振り下ろされる大鎌、散った翼の羽。そんな、まさか。姿勢を崩した原初の機体は地上へ。ボクには翼がない。だけど、羽ばたけるって教えてくれた。みんなが教えてくれたんだ。
1818 レプリカ:ミヤビ】
危ない、逃げて。神才がその場で書き換えたプログラムは原初の機体を再び稼動させた。そろそろ撤退だよ。神才と共に遥か上空へ退避した原初の機体。そして、レプリカが追いかけなかったのは、地上を多い尽くす無数の第六世代の量産型ドライバを目の当たりにしたからだった。再起動<リブート>、モード:ミヤビ。
1846 イッテツ】
起きてもらえるかな。起きてます。寝てるよね。寝てません。もう、立ちなさい。立ってます。終わりのない押し問答。横たわったままのイッテツ。その隣で呆れ返る精参謀長。こうなったら、奥の手を使うしかないわね。そして部屋に咲き誇る蓮の花。漂う目覚めの香り。わかったってば。そして二人の会話は始まった。
1847 炎杖刀イッテツ】
で、ワシになんの用だ。受け答えを始めたイッテツ。あなたの後輩たちも、持ち場に着きはじめたわ。その一言は、彼の意識を引くのに不十分だった。じゃあ、みんなに任せよう。呆れた精参謀長は部屋を後にした。そして、来客の去った部屋で、彼は一人立ち上がる。が、すぐに座った。やっぱり、みんなに任せよう。
1880 キャリバン】
しばらくウチに泊まりな。竜神と共に訪れた竜界、風咎棍士はキャリバンの道場に身を寄せていた。伝えられたのは聖王奪還の失敗、魔界から天界への進軍、各世界の往来手段の封鎖。だけど、私がここにいたら。想いを馳せたのは離れ離れの友達。だが、その想いを遮った一言。いまのキミに、なにが出来るのかな。
1881 暴風竜キャリバン】
世界と世界の争いに、民は口を挟めない。風咎棍士が気づかされた己の無力さ。キミはどちらかを選べるのかな。詰まる言葉。だけど、ウチの王様は不在なんだ。だから探してきてよ、出来損ないのアイツの本当の姿を。告げられた希望。それに、彼女ももう一度会いたいみたいだしさ。そこには、懐かしい笑顔があった。
1916 マトン】
魔界のとある街で囁かれていた噂話。それは幸福の羊。だが、その羊はどうみても幸せそうにはみえなかった。三つの炎を灯した燭台。闇夜にまぎれる黒いコート。そして、大きな角の生えた羊の頭。どこからどうみても、悪魔の使いのような姿をしていた。だが、確かに彼は、幸福の羊マトンと呼ばれていたのだった。
1917 幸福羊マトン】
脱ぎ捨てられた羊の仮面。そして、ついに明らかになった幸福の羊の素顔。その素顔は何かに怯えていた。自白した噂の真相。生まれつきのアフロ頭と角を隠すための羊の被り物、夜が怖いが為に手に持った燭台。いつも逃げていたのは、極度の恥ずかしがり屋な為。そう、彼に罪はなかった。ただの臆病者だったのだ。
1962 ナルキス】
これは戦争が始まる前の出来事。代々魔界の王家に仕えるナルキスは、新闇魔女王のことも、そして堕精王のことも受け入れられなかった。あなた様は、なぜ受け入れられるのでしょうか。問いかけられた魔参謀長。視野は広く持ちなさい。そんなあなたに、いい仕事があるの。そして、彼女が向かったのは竜界だった。
1963 水仙卿ナルキス】
なぜ、私がこのような場所に。竜界へと潜り込んでいた水仙卿ナルキス。そして、追いかける情報。かつて、神竜戦争で暴君と忌み嫌われた竜王家の紅蓮を纏いし竜と、王家を追い出された彼に付き従う三匹の古竜。なんで余所者の君が、裏切り者の彼らを追いかけるのかな。彼女の前に立ち塞がったのは流水竜だった。
2010 ロプト】
とある会議の場、いつも居たはずの二人が姿を消していた。始まった戦争。だが、最高幹部である男は違和感をぬぐえずにいた。まるで、初めから止めるつもりはなかったようだ。そして、その会議の場に現れたもうひとつの違和感。私は、初めからここにいましたよ。とある会議の場、そこにはロプトが存在していた。
2011 愚者ロプト】
誰の差し金だ。男の口をついた言葉。いや、んな質問は要らねぇな。そう、愚者ロプトの姿から、なにかを隠そうとする気は微塵も感じられなかった。私はただ、声なき指令に従うだけ。どうぞお見知りおきを。評議会に入り乱れる思惑。そして、更なる違和感が場を包む。わたくしも、潜り込ませていただきましたよ。
2019 天狂獣グリュプス】
失われゆく自我。オレはいったい、誰を恨めばいいっていうんだよ。わかりきった自問自答。オレが失敗作なら、最高の失敗作になってやろうじゃねぇか。最後まで、失敗作らしくあがいてやるよ。そして、片翼で始める悪あがき。その日、刻の狭間から天狂獣グリュプスは姿を消した。このオレが、後悔させてやるよ。
2020 アサナ≒マーリン】
失敗に終わった聖王奪還作戦。それでも、僕は彼を信じます。それは、幼き日の聖王を知っているアサナだからこその想い。きっと、彼はいまでも戦っているんです。だから僕たちは、いつか彼が帰ってきた時に、彼が心から安らげる世界を創る為に戦いましょう。そして、円卓の騎士達は各地へと散っていくのだった。
2021 広報局員マリナ】
はじめまして、ですよね。無英斧士へと語りかけるのは、広報局員へと立場を変えたマリナだった。わたくしは、来るべき日の為に、ここへと参りました。そんな彼女が広報局員として追いかけるのは、戦争に乗じて常界の各地で起きる暴動を人知れず抑制する存在達。だからどうか、力を貸して頂けないでしょうか。
2040 【追想】ヴィヴィアン】
すれ違う理想と、ぶつかり合う理念。変革なき平穏を願う天界、犠牲の先の革命を願う魔界。そんな二つの世界を絶対的な力で抑圧する神界と竜界。今こそ、革命の時だ。魔界の王は民の為に立ち上がる。こうして、かつての聖戦は始まった。そして、魔界への対抗勢力の一人に、ヴィヴィアンが存在していたのだった。
2094 【追想】ファティマ】
オレについてきてくれるか。王としての笑みを浮かべた魔王の言葉。その言葉の意味を、在りし日のファティマは頭で理解していた。そして、失って初めて気づく本当の意味。あの日、心の理解がおいつかず、ただ残された後悔。私は、あの日のあなたを否定しない。そして、過去を肯定し続ける生き方を選んだのだった。
2113 【追想】カナン】
なんで、どうして。在りし日のカナンを責め続けた理解し難い感情。天界と魔界の争いが激化するなか、一匹の竜が姿を消した。どうして、なにも言わずに消えてしまったの。残ったのは、幼き日にもらったバラの髪飾り。そんな彼女に、竜王は告げる。彼は私達を裏切った。だからもう、そんな物は捨ててしまいなさい。
2159 【追想】オベロン】
王として創られた男は、そのすべてが個の為に捧げられていた。そう、だって俺はその為に生まれたのだから。だが、そんなオベロンのことを、王でありながらも、友として接してくれたふたりの友がいた。迫る決断の日と、今も出せない答え。それは王でありながら、友を手にしてしまったがゆえの弱さと優しさだった。
2160 【追想】ヴラド】
王は個でなく、全である。それは魔王ヴラドが貫いた覚悟。そうさ、オレは友である前に、王なんだ。自ら下した苦渋の決断。民を守る為に、友を殺す。だが、どうしてだろう。天界への進軍前夜、真っ赤な月が滲む夜。王の瞳に溢れた想い。頬を伝うことはオレが許さない。そして魔王は、固く瞳を閉ざしたのだった。
2226 マハザエル】
マハザエルが目を覚ましたとき、それまでの記憶は存在していなかった。だが、それでも二重螺旋に刻まれていた存在理由。それは真教祖の為に生き、そして死ぬこと。そして、前北魔王の首を狩ること。なんだ、そんな簡単なことなのか。聖戦後の統合世界にて、再び、とある教団は動き出そうとしていたのだった。
2227 北魔王マハザエル】
これで、四つ目の柱も揃いました。執事竜が迎えたのは北魔王マハザエル。完全になれなかった彼らと違い、彼らは完全なる存在となることでしょう。そうだね、彼らは不完全だったんだ、二度と顔も見たくないよ。紅茶を舐めながら、真教祖が下した命令。それじゃあ、手始めに抹殺してもらえるかな、ひとり残らずね。
2256 ラスティ】
未だ各世界の自由移動は解禁されないまま、時間だけが過ぎていく。だが、それでもラスティはとあるルートを経て、常界へと降り立っていた。おさまることのない二次災害。どうして。聖戦は終結したはずなのに。そして、もうひとつの新たな疑問が生まれていた。なぜ、被害は最小限で食い止められているのかしら。
2257 水砕卿ラスティ】
世界を統べる者が不在の常界はいま、世界評議会に残った有志たちにより運営されていた。だからといって、こんなに上手くいくわけはない。水砕卿ラスティが辿る違和感の足跡。これ以上は、知らないほうが身のためですわよ。滴り落ちた雫。あなたは、いったい誰に仕えているのかしら。いまも昔も、変わりませんわ。
2334 執拗竜ティルソン】
お時間ですよ。細い足へとはかせた白い靴下。これからが楽しみですね。洗い立ての身体に羽織らせたのは白いシャツ。そして、その白を包み込むように、黒い靴と黒いジャケットを着せた執拗竜ティルソン。やっぱり、あなたって方は悪趣味ですね。私はそんなあなたを愛おしく思います。差し出された右手に口付けを。
2335 名も無き教祖】
人って生き物はね、いつだって誰かに従いたいんだよ。潜在的な拘束願望。そこには選択が生じなければ、責任も生じることはない。そう、だから僕が使ってあげようと思うんだ。名も無き教祖は再び砂上の楼閣へと。だけど、勘違いしないでね。僕は君に従うわけじゃないから。僕は僕、誰にも従うことのない神様さ。
2336 ソロモン:アルファ】
そう、僕は奇跡やドラマを必要としていた。それは、その先の未来を見据えて。だけど、いまはもう、そんな陳腐な涙は必要ないんだ。それは、その先の未来を見捨てて。ありがとう、これが世界の決定なんだね。そうさ、もう考える必要はないんだ、明日とか、明後日とか、未来とか、幸せとか、悲しみとか、イラナイ。
2337 ソロモン:オメガ】
だけど、ありがとう。僕がこうして、もう一度立ち上げることが出来たのは君のおかげでもあるんだよ。そう、初めからこうしていればよかったんだよ。あのときの争いのように、僕は裏切る存在なんだ。いくつもの刻を遡り、辿りついたのは神竜戦争の終結日。僕は僕で、あの頃の続きを始めさせてもらうとしようか。
2338 終教祖メイザース】
彼女が偽りの王への道を進むのであれば、僕は偽りの神への道を進むだけさ。そう、だから彼女は、彼女たちは、僕に、僕たちに縋るしかないんだから。だけど、これは僕たちだけの密約さ。さぁ、だから素顔を見せてごらんよ。外されたのは左半分の仮面。とても綺麗な瞳をしているじゃないか、まるで、――のような。
2381 スパジロー】
死刑執行人学園に存在する開かずの間、それは薬学部による実験室。なぜ、実験室が開かずの間と呼ばれているのか、その理由はただひとつ、常に危険な実験が行われているからだった。そう、あまりに危険なため、普通の生徒には扉を開けることすら禁じられていたのだった。そんな部屋にスパジローは篭っていた。
2382 薬学部特別顧問スパジロー】
ぐふふ、ぐふふふふ。実験室からもれる気持ちの悪い笑い声。悪いが、もう少し普通になってくれないか。実験室に立ち込める瘴気に臆することなく、学園長は薬学部特別顧問スパジローへと歩み寄っていた。いまのうちに特効薬を作っておいて欲しいんだ。そう、きっと俺たちは、アイツと戦うことになるだろうからな。
2443 【追想】クロウリー】
少女が感じていた違和感。私は誰なのだろうか。与えられた本に記されていた父、母、家族という存在。そのすべてが自分には当てはまらなかった。真実ではない真実。受け入れる以外の道はなかった。そう、私はクロウリー。教祖として生まれた存在。そして、少女は違和感を抱えながら、偽りの道を歩き続けていた。
2502 【追想】円卓の騎士Ⅰ】
少年に与えられた名前、アルトリウス。それはかつて存在したとされる偉大な王の名前。そして、少年にとっての新しい始まりの名前。少年はその名に恥じぬように、王になろうとした。その道は険しかっただろう。だが、それでも少年は王道を歩き続けた。それこそが、自分がこの世界に生まれた意味だと信じ続けて。
2503 【追想】円卓の騎士Ⅱ】
やがて時は経ち、少年は青年へ。青年が歩む王の道、付き従う12人の騎士たち。青年はかつて、自分が新しい始まりを与えられたように、12人へ新しい始まりを与えた。あぁ、俺はお前たちがいたから、ここまで歩いて来れたんだ。そして、それは騎士たちも同様。俺たちも、アンタがいたから、ここまで来れたんだ。
2504 【追想】円卓の騎士Ⅲ】
そこにはひとつの円卓があった。そこにはいくつもの想いがあった。そこにはいくつもの覚悟があった。そこにはひとつの誓いがあった。そこにはひとりの王様がいた。そこにはひとつの愛があった。そこには12人の騎士がいた。そこには沢山の笑顔があった。始めよう、俺たちの晩餐を。そこには最後の晩餐があった。
2505 【追想】ロキ】
目覚めなさい。聖暦という時代に、統合世界に生まれたロキ。いや、選ばれたというほうが適切だった。あなたは今日から私の息子よ。人間という身体に植え付けられた神格。あなたは自由に生きていい。その神格がすべてを教えてくれるから。そして創られた神は、存在しない証拠を隠すために仮面をつけたのだった。
2569 雷鳴竜イヴァン】
常界に鳴り響く雷鳴。ほらほら、もっと怯えなさいよ。ぎりぎりまで、足掻きなさいよ。現れたのは雷鳴竜イヴァン。生まれた多くの恐怖。だが、少なからず生まれた勇気。アタシたちは、その小さな勇気が欲しいの。それがきっと、次の世界をよりよくしてくれるわ。まぁ、アンタらは、ひとりも連れて行かないけど。
2570 【追想】パブロフ】
まどろみの淵、そこにはパブロフと子供がいた。俺は俺の人生を生きた。あぁ、知ってる。だが、最後に言わせて欲しい。聞きたくない。子供はわかっていた。その言葉がなんなのか。俺の父さんは世界で一番格好いいんだ。だから、そんな言葉は聞きたくない。それでこそ、俺の自慢の息子だ。それじゃあ、行ってこい。
2571 【追想】ロジン】
最後にまた会うことが出来て嬉しいよ。水溜りに手を伸ばしたロジン。映りこんでいたのは双子の顔。いつまでも、いつまでも見守っているよ。君たちがいたから、君たちがいる。そんなふたりを独り占めしてる、いまの私は幸せ者だね。だけど、私はもう行かなくちゃ。力いっぱいの笑顔。それじゃ、行ってらっしゃい。
2572 【追想】ティターニア】
私とあの人は同じ筆先から生まれた。あなたは、そんなあの人から生まれた。そして、ティターニアはいつかの言葉を否定する。あなたは「私の愛した人の娘」ではありません。あなたを「私の愛する娘」と呼ばせてください。子供の頬を伝う涙。子の旅立ちは、親にとって嬉しいことです。だから、行ってらっしゃい。
2573 【追想】ヴァルプルギス】
そこにはお揃いのストールがあった。暑すぎた日差しを遮る紫。冷たすぎた風を遮る紫。そして生まれた心地良いふたりだけの空間。もう、いいんだよ。私は後悔してないよ。ヴァルプルギスの声。それでも、ユカリは行くんだよね。小さな体が抱きしめたのはひと回り大きな体。ずっとだいすきだよ、行ってらっしゃい。
2582 屠竜卿ベオウルフ】
画神の襲撃を退けた聖暦の天才たち。だが、すでに天才たちの戦力の大半は失われていた。それじゃあ、最後の仕上げといきましょうか。現れたベオウルフ。まずは、裏切り者の君から。飼いならされた竜が襲う堕闇卿。少し遊んであげてください。異なる竜が襲う生まれたての自律兵器。命乞いするなら、いまだけだよ。
2583 【追想】オズ】
かつての神竜戦争、そして敗者である竜界が受け入れざるを得なかったのは、牽制という目的で綴られた火竜。だが、その役目を彼は知らされていなかった。そして、その事実を知るものはごく一部。ふつうの竜のように歳を重ねたオズ。だから、ボクはずっと楽しみだったんだよ。キミがその運命にどう抗い生きるのか。
2595 レプリカ:エレメンツハート】
砕かれたエレメンツハートに集積されていた在る戦闘の記録。かつて、偽者の機体は聖王により敗北を知った。だが、人が失敗を糧に成長するように、機械もまた失敗を糧に成長出来る。痛みはいつかきっと、力になる。そう、立ち止まりさえしなければ。そう、諦めさえしなければ。そう、可能性は無限大なのだから。
2596 レプリカ:フルバースト】
原初の機体と偽者の機体、そのどちらが正しいか。答えの出ない問。そう、答えなど存在しない。では、どちらが優れているか。答えの出せる問。そう、その答えのために刃を交えるオリジンとレプリカ。勝敗でしか辿り着くことの出来ない運命、喜びにも嘆きにも似た悲鳴。再起動<リブート>、モード:フルバースト。
2626 真鬼精将イッテツ】
よぉ、迎えにきたぜ。そこは天界の外れの大きな滝。この時代に滝打ちなんて、相変わらずだ。そう、目を閉じ、ひとり滝に打たれていたイッテツ。おぬしが来たってことは、戦いはすぐそこなんじゃな。そして、イッテツは立ち上がる。勘違いすなよ、ワシはワシの平穏のために戦う。それ以上でも、それ以下でもない。
2629 南魔神アザエル】
植えつけられた神格と引き換えに、失われゆく自我。そうだよ、もうすぐ世界は終わるんだ。自我なんか持ってたら、死ぬとき怖いじゃないか。だから、僕が忘れさせてあげるんだ。ほくそ笑んだ終教祖。そして生まれた南魔神アザエル。君は神様なんだよ。神様は、世界を創るべき存在なんだ。さぁ、共に創り直そう。
2630 西魔神エギュン】
西魔神エギュン、彼もまた神格と引き換えに自我を失っていた。だが、神格を得ることと、自我を失うことはイコールではない。自我を失う、いや、自我を奪うという選択をしたのは終教祖だった。僕以外に、存在価値なんてないんだから。また、ご冗談を。相槌を打った執拗竜。だが、終教祖の目は笑っていなかった。
2631 東魔神サマエル】
本当は笑いたかったのかもしれない。叶わない現実。本当は生きたかったのかもしれない。叶えられない現実。本当は、本当は、本当は。だが、終教祖により抑え込まれた本当。そう、嘘を突き通せば、それは本当になるんだよ。だから、東魔神サマエル、君は嘘を突き通してよ。ただ世界を壊したいという嘘を。
2632 北魔神マハザエル】
僕は君たちに約束しよう。終教祖が差し出した掌。必ず、新しい世界を創ってみせると。その約束は、終教祖の心からの想いだった。だが、その約束には犠牲が必要とされた。ねぇ、北魔神マハザエル。君に新しい世界を創ると約束したけどさ、新しい世界に連れて行くとは言ってないよ。可愛い可愛い、ボクの僕ちゃん。
2651 堕愚者ロプト】
植えつけられる神格。だが、それは確かなものではなかった。そう、その神格に耐えうる肉体、そして精神。幾度となく、植えつけられては死にゆく人間。そう、私は選ばれた。だが、私は選ばれなかった。堕愚者ロプト、それは悪戯神になれなかった男の成れの果て。だとしても、私は私の存在意義を見出すだけだ。
2689 愛を統べし者】
ひとつひとつの小さな愛が形作る小さな世界。そして、やがて生まれた大きな世界。真っ白な世界、飾られた地図、そして世界に恋をした少年。少年は歳を重ね、世界を愛した。やがて、世界のために命を差し出した。それもまた、小さな愛が作った世界。聖なる扉に包まれた命。すべては、聖なる扉を討たせるために。
2690 閉ざされた扉】
聖なる扉が壊れれば、世界は扉が現れる前の状態に戻るだろう。だが、それはイマを否定するのと等しい行為。扉によりもたらされた沢山の悲劇。だが、それでももたらされた沢山の喜び。幾億の命のすべてを肯定するために、少年少女たちがすべきこと。さぁ、聖なる扉は開かれた。進もう、すべてを肯定するために。
2691 絶望の扉】
世界を変えるには、ふたつの力が必要だった。ひとつ、受け取るべきは絶望。そして、世界は半分開かれる。扉は絶望を差し出したことで、絶望の扉は天へと開かれるだろう。そう、傷を負わずして、世界を変えることなど出来やしない。その覚悟があるか否か。すべては想いを。訪れる決断のときは、間近に迫っていた。
2692 希望の扉】
世界を変えるには、ふたつの力が必要だった。ひとつ、差し出すべきは希望。そして、世界は半分開かれる。扉は希望を受け取ったことで、希望の扉は地へと開かれるだろう。そう、傷を負わずして、世界を変えることなど出来やしない。その覚悟があるか否か。すべては想いを。訪れる決断のときは、間近に迫っていた。
2693 再創の瞳】
その瞳に映し出される世界。ひとりひとりにとっての世界。そんな世界が形作る世界。命あるものはいつか気づくだろう。自分が生きるべき世界を。たとえ小さな世界だとしても、それが大切な世界であると。そして、なぜ、その世界が大切なのか。なぜ、その世界を愛するのか。すべては自分を愛してくれる者のために。
2694 ディバインゲート】
そして、少年少女たちは歩き出す。聖なる扉が存在したからこそ争いは生まれた。それは、紛れも無い事実。だが、聖なる扉が存在したからこそ、多くの命は出会うことが出来た。そう、だから扉を開くでも、閉ざすでもない。それが俺たちの出した答えなんだから。俺たちは、扉を越えて生きていく、イマの世界を―。
聖暦の天才シリーズ
0344 パブロフ】
出会ってしまった炎と炎、彼は言った、大きく育ちやがったな。少年へと向けられた義腕型ドライバ【エルプション】は、59回目の起動実験の末の爆発事故の傷跡。炎に包まれた研究施設、死んだとされた彼は生きていた。そう、世界評議会の一員として、そして、パブロフという天才の名前を背負い、生きていた。
0345 炎才パブロフ】
全ては計算通りだった。炎才は息子ですらも利用した。進化を遂げた【エルプション:ホムラ】の前に崩れ落ちるひとりの少年。男だったら、必ずやり返しに来いよ。炎才は、再会の言葉と、茜色のピアスを1つだけ残し、姿を消した。それが、少年の空いていた右耳を飾り、そして、再び立ち上がる力になると信じて。
0346 シュレディンガー】
言葉を発することに意味はあるのか。所詮、他人同士が通じ合うことなど出来やしないのに。猫背が故にシュレディンガーと呼ばれた天才は、義口型ドライバ【ディラック】でその口を塞いだ。丁度雪が降り始めた季節、言葉を超越した交流に覚えた初恋。それは、刃と化した水が踊り舞う悲劇のクリスマスの始まり。
0347 水才シュレディンガー】
一夜にして666人の人間が殺された。2年前の冬、あまりにも悲惨な出来事は「蒼のクリスマス」と呼ばれた。シュレディンガーが覚えた初恋、交流という名の大量虐殺。逮捕された水才は【ディラック・ポール】で言葉を、口を閉ざした。そんな彼が再び姿を現したのは、世界評議会主催の新型ドライバ発表会だった。
0348 ラプラス】
折れた翼、傷ついた背中、それは天界からの追放の烙印。罪状さえも告げられぬまま、少女は空に堕ちた。加速する度に遠のく意識、あぁ、翼を下さい。そんな彼女を受け止めたのは、柔らかな衝撃。月日は流れ、想いは形を成し、義翼型ドライバ【エール】が完成されると共に、彼女は聖暦の天才・ラプラスと呼ばれた。
0349 風才ラプラス】
風の妖精達が立て続けに行方をくらませていた。そして、その裏で噂をされたひとりの少女。全ての記録から抹消されたひとつの名前、それは昔、有り余る才能が危険分子認定され、不遇にも追放を余儀なくされた悲劇の少女の名前。妖精は、時として悪魔になる。風才ラプラスは【ディアブル・エール】で天界を翔けた。
0350 カルネアデス】
世界の半分は幸せで出来ている。もう半分は、悲しみで出来ている。ひとりの天才は、繰り返される悲劇を前に、自らの左目を隠し、そして、彼女の世界は半分になった。聖暦のカルネアデスと呼ばれた彼女の右目が映したのは、幸せか悲しみか。左目の義眼型ドライバ【オプタルモス】は、何を見ようとしているのか。
0351 光才カルネアデス】
幸せを求めた光才は、新たな刑罰を提唱した。人に悪意を忘れさせるには、罰を与えることではなく、幸せを与えることである、と。幸福刑が施行された第七監獄は、ただ幸せに満ちていた。それが、カルネアデスが右目に映したかった世界。そして、進化を遂げた【ピソ・オプタルモス】は、その裏側を見つめていた。
0352 ヘンペル】
浴室に住まう光輝く美の妖精に恋破れ、彼の心は穴が空いた。だったらいっそ、心などいらない。ヘンペルと呼ばれた天才は、心の臓を失くした。そして、その空いた穴に、自らが開発した義臓型ドライバ【ヘルツ】を埋め込み、逃避した先は常界<テラスティア>の海岸線。そんな彼に、ひとりの男が手を差し伸べた。
0353 闇才ヘンペル】
差し出された手、招かれた世界評議会。与えられた研究施設と膨大な開発資金。繰り返されたのは、負の感情による闇の力の増幅実験。闇才となったヘンペルは、それが天界の脅威になると知りながら、あえて外しやすいリミッターを用意した。全ては、上位なる存在の為に。創り物の、【ヘルツ・リューゲ】を捧げた。
0354 メビウス】
天才の出現に、世界が沸いた。予言により免れた事故や天災。彼女が聞いたのは、未来の声。そして、次に予言された聖なる扉。だけど、扉が開かれたその時、彼女は悪魔の子と呼ばれ、痛烈な批判を浴び、世界に裏切られた。後にメビウスの名で人前に現れた時、彼女は義耳型ドライバ【ループ】で耳を閉ざしていた。
0355 無才メビウス】
彼女はひとり、怯えていた。聞こえなくなった未来の声。迫りくる不安、強化を施した【ループ・ループ】ですら聞こえない未来の声。最後に聞こえたのは、ドラゴンの解放による混血族<ネクスト>の訪れ。無才メビウスは、無数の監視役自立型ドライバと共に、もう一つの第五世代自律兵器型ドライバの開発を始めた。
1122 堕風才ラプラス】
あなたは取引材料だから。はだけた衣服、繋がれた手錠、それでも堕風才を睨み付けたのは永久竜。光届かない教団の地下牢、評議会を抜け、教団に身をおいたラプラスは少し退屈そうにしていた。哀れね、あんな裏切りの道化竜の為にここまでするなんて。鋭さを増した睨む眼光。もうすぐね、世界に完全が訪れるのよ。
1123 聖光才カルネアデス】
魔物でありながら天界にその身を置いたカルネアデスは聖光才として受け入れられていた。だが、それはごく一部の間でだけ。彼女は、敵だ。歪な平和が崩れた天界に蔓延る無数の雑言。そして彼女を傍に置くと決めた光妖精王に突きつけられたひとつの報告書。彼女は、眠りから醒めた一人の男と繋がっていたのだった。
1271 堕水才シュレディンガー】
もうすぐだよ、もうすぐ彼がここに来る。そう語りかけたのは水波神。堕水才シュレディンガーは、蒼き兄弟が再会する、その時を心待ちにしていた。あの日に溺れた初恋、彷徨い続ける狂気の海、二つに割れた恋が一つに重なり合う時、沈む先は空か海か。そして、溺れ続けた初恋に、最後の答えを出そうとしていた。
1272 堕闇卿ヘンペル】
私は、神に選ばれたのですね。堕闇卿ヘンペルの創り物の心は囚われていた。美しい神よ、美しい心よ、あぁ、今日も世界は美しい。同士も、そうは思わないかね。問いかけた先、堕王は虚ろな目で世界を眺めるのではなく、ただ映していた。そうか、同士も美しく感じるか、それは良かった。独り言は、響き続いた。
1788 聖無才メビウス】
聖無才メビウスが監視し続けた世界。集積された情報。辿り着いた成果の結晶。彼女は全てを知っていた。聖なる扉の前、聖王と偽者の機体の死闘を。だから私は、力になりたい。それは彼女が見つけた希望。そして、隣り合わせの野望。私にとってはあなたが本物。だから、それを証明してみせて。行ってらっしゃい。
花の妖精シリーズ
0356 プチモネ】
一途な想いは淡い恋。今はまだつぼみ、花咲くことない叶わぬ願い。薄れゆく希望に、悲痛な顔を浮かべたプチモネ。開かれた扉により、出会えたふたり。始まった審判により、引き離されたふたり。それでも彼女は胸に誓った。いつまでも、あなたを愛すから、と。二度と出会うことのない、緋色の瞳をした最愛の人を。
0357 アネモネ】
叶った願いは、彼女に迷いを与えた。向けられた銃口、もう、あの頃には帰れないふたり。再び出会わなければ、素敵な思い出のままでいられたのに。淡い恋は、悲恋へと、その痛みが、ひとりの少女をアネモネへ。緋色の瞳は、真っ赤に咲き誇った花を見つめ、そして、ふたりの関係に、サヨナラを告げようとしていた。
0358 プチニカ】
誰にでも屈託のない笑顔を見せる花の妖精プチニカは、水も滴る美女の元で、元気いっぱいに育てられていた。いつの日にか、黄昏の審判に立ち向かうひとりの、水を留めた少年の力になれるようにと、今はまだ、花開く時ではないと。そしてまた、花開く時が、永遠に訪れないことを、切に願われてもいたのだった。
0359 ベロニカ】
それでは、行ってきます。花開いてしまった妖精、ベロニカは常界<テラスティア>へと向かった。始まってしまった審判に、少しの役にでも立てればと、ひとり意気込む彼女。水を留めた少年に、いくら冷たくあしらわれようと、それでも彼女は忠実に、天界<セレスティア>の平和を願い、笑顔を振りまいていた。
0360 プチゼツラン】
図太そうに見えて繊細なプチゼツランは、いつも悩んでいた。もっとおしとやかでいられたら、あの子みたいにみんなが振り向いてくれるのに。羨みの対象は四つ葉のクローバーを追いかけていた風の妖精。優しさの風よりも、厳しさの風を吹かせる彼女は、自分の持って生まれた力の意味がわからず、花開かずにいた。
0361 リュウゼツラン】
天界に忍び寄る魔の手、それは空へと落とされたひとりの悲劇の妖精の悪意。次々と力を失う仲間達を前に、花開く時を迎えたリュウゼツラン。一度咲いたが最後、それが最期になると知りながら吹かせた厳しさの風は、多くの命を救った。厳しさが、本当の意味での優しさだと知った時、彼女はもう、目を閉じていた。
0362 プチワリ】
私は、あなただけを見つめているわ。唐突に言い放たれた告白、それは、光の戦乙女へと向けられていた。これは憧れかもしれない、だけどきっと、私にとってはこれが愛なの。真っ直ぐ過ぎるその瞳に、動揺を隠せないでいる戦乙女を見て、花の妖精プチワリは、笑顔を見せることもなく、ただ答えを求めていた。
0363 ヒマワリ】
自分の気持ちに、何の迷いもなかった。恥ずかしがることも、隠すこともないその一途な想いは光輝き、そして、花開いた彼女はヒマワリへと進化を遂げた。今もまだもらえない答え、それでも彼女は、ただひとりだけを見つめていた。そんな一途な想いの邪魔をする光の悪魔に対し、彼女は軽蔑の眼差しを向けていた。
0364 プチオラ】
天界<セレスティア>の海岸線、彼女はそっと、耳打ちをした。彼女にとって、それはちょっとした悪戯。だけど、それはひとりの天才の心に穴を空けてしまうほどの悪戯。時に、愛は憎しみへと変わる。まだ、花開くことのない妖精プチオラは、すれ違ってしまった恋によりもたらされる災いを、知る由もなかった。
0365 ビオラ】
男女のすれ違いが、こんなことになるなんて。天界<セレスティア>へと向けられた悪意を前に、自らの悪戯を精算すべく、常界<テラスティア>の闇才の元へと急いだのは、少しだけ大人になった花の妖精ビオラ。彼女は自らの悪戯を悔み、そして、大人の男女の恋のすれ違いによる恐ろしさを、この時初めて知った。
0366 プチユリ】
私はいったい、誰に仕えればいいのかしら。まだ花開くことのない彼女は、無の大精霊に尋ねた。告げられたのは、聞き慣れたひとりの男の名前。プチユリが花開く時、それは仕えた者の最期の時。そして、それはその者が無に帰す時。彼女はそれが、何を意味するのかもわからず、ただ、告げられた男の元へと向かった。
0367 シラユリ】
告げられた名前を手掛かりに、ひとりの男へと辿り着いた時にはもう、遅かった。男が向かった先、それは、触れてはいけない聖なる扉<ディバインゲート>の真実。黒から白の隊服へと着替えたその意味を知り、自ら花開き、シラユリとなった妖精は、会うことの叶わなかった仕えるべき男へ、涙とその身を献げた。
クリスマスシリーズ
0368 スノウマン】
降り出した雪、色めく街並み、恋人や、大切な家族と、各々が愛しき人達と過ごす聖なる夜、スノウマンはひとりぼっちだった。きっと君は来ない、わかっていながらも、用意したプレゼント。目の前を横切る人波に探した後ろ姿、それは、いつかマフラーを巻いてくれた、笑顔の似合う金色の髪した大人の女性だった。
0369 セイントスノウマン】
セイントスノウマンになることが許された聖なる夜、今年も渡せないプレゼントを、いつまでも手放せないでいた。手放してしまったら、全てが終わってしまいそうだったから。初めて優しさをくれたあの人に、伝えたかった感謝の想い。そんな時、通りがかった笑顔の少女、感じた面影、15年の想いは、世代を越えた。
0370 ティンクル】
きらきら、きらきら、粉雪を照らす星の煌めきの下で、ティンクルは恋焦がれていた。恋人がサンタクローズ、だなんて言うことが出来たら。2年前に姿を消した想い人を、いつまでも想い続ける星の妖精は、既に自分が忘れ去られてしまっているだなんて、考えもしなかった。それでも彼女は、今も想い人を待っている。
0371 セイントティンクル】
乙女にとって、好きな人がいる、たったそれだけが、力になる。聖なる夜、セイントティンクルとなった星の妖精は、今もまだ帰らないでいる想い人を待っていた。今年こそはきっと、自分に会いに来てくれると信じて。そして、20時を越えた頃、鳴り響いたチャイム、それは、隣のおしゃれな妹が待つ家だった。
0372 ブーツン】
流れ出したクリスマスキャロル、未だに出せないでいた答え。降り出した粉雪に、消える足跡。それはまるで、自分の存在理由が消されるような感覚だった。頭に乗せたプレゼント、本当にこれでよかったのか。今から行われる裏切り、薄れていく存在理由、ブーツンは未だ、答えを出せず、その場から踏み出せずにいた。
0373 セイントブーツン】
悪魔にも似た牙、それは裏切りの代償。聖なる夜、選んでしまったのは、救いの手ではなく、悪魔の手だった。堕ちた心、薄れる意識。だけど、それでも聖女は彼を見放さなかった。悪しき力を浄化する為に、自らを傷つけた聖女。その代償に、戻ることの出来た世界。セイントブーツンのプレゼントは、ようやく届いた。
0374 イヴ】
12月24日、聖なる夜、彼女は鐘型ドライバ【ジングル】を鳴らし、自立型ドライバ【レインディア】と共に、粉雪舞う空へ。蒼のクリスマスから行方をくらませた兄に代わり、恵まれない子供達へプレゼントを運ぶ。今もまだ帰らない兄の無事を想い、イヴは星に願いを込めた。今年こそは、ただそんな気がしていた。
0375 聖女イヴ】
ひとりきりの聖なる夜、不意に鳴ったチャイム、だけど、玄関には誰もいなかった。そして、玄関とは反対の部屋の奥、聞こえてきた物音。【ジングル・ベル】を鳴らし、【レインディア・ホーリー】と共に駆け出す。煙突から転がり落ちた2年ぶりの兄を見て、今までで一番の笑みを浮かべたイヴは、まさに聖女だった。
0376 サンタクローズ】
2年前の聖なる夜、サンタクローズは姿を消した。彼が訪れた民家で、目にしたのは蒼い水の飛沫、聞こえたのは悲痛な叫び。初恋を覚えたひとりの天才を追いかけて、また、その裏に隠された真実を紐解く為、自らの仕事を投げ出した。怒りに震えた彼の袋型ドライバ【プレゼント】には、何が詰め込まれているのか。
0377 聖者サンタクローズ】
2年間、それは決して無駄ではなかった。紐解いた真実、見つけた鍵。後はオマエに任せたから、そう言い残した聖者は、旧友に想いを託し、理想郷に別れを告げた。そろそろ妹の顔でも見に行くか、2年ぶりに思い出した存在、今日は丁度、聖なる夜。解けた【マッド・プレゼント】から溢れた玩具を連れて、家路へと。
1013 聖叛者サンタクローズ】
ったく、おかげで目が覚めたよ。そして聖者は無数のドライバを手に。今年も仕事は休業か、オマエはどうすんだ。問いし相手は隊服を脱ぎ捨てた男。俺は別の道を行く。そっと見つめる聖剣。今宵、サンタクローズは聖叛者へ。例えこの命が尽きても、必ず取り返す。全ては青すぎた春の為、さよならの冬を越えて、今。
1512 聖打者サンタクローズ】
9回裏、3対0、2アウト、ランナー満塁、一打逆転の好機、打者は統合世界一バットの似合う男、サンタクローズ。1球目、見送った外角高めのスライダー。2球目、さらに見送った内角低めのシンカー。そして3球目、ど真ん中ストレート。捉えた白球、見送った外野、越えたフェンス。これが俺からのプレゼントだ。
2294 聖鐘女イヴ】
見つめていたのはある日の写真。幼き自分と、兄と、その幼馴染の少女、金髪の少年。そんな四人に優しく寄り添う亡き母は左端に。破りとられた右端。どすん。暖炉から聞こえた賑やかな音。いつも、ごめんな。私は、いつだってお兄ちゃんの味方だよ。聖鐘女イヴは、準備をすました兄を見送ることしか出来なかった。
2501 代打者サンタクローズ】
9回裏、3対0、2アウト、ランナー満塁、一打逆転の好機。告げられた代打。バッター、統合世界一バットの似合う男、サンタクローズ。沸き起こる歓声。1球目、立ちあがるキャッチャー。スタジアムの誰しもが察した敬遠。それでも俺は打ってみせる。2球目、振りぬかれたバット、白球はフェンスを越えて、今。
ミスターディバイン軍団シリーズ
0382 ミスター☆ディバイン】
おーっとぉ!?四次元の扉を開き、五百の顔を持つ男、ミスター☆ディバインの、乱入だあっ!繰り出される四次元広報、次はどんなコラボを送り込んで来るのかぁっ!今、1m82cmの長身を揺らしながらぁ、リングに駆けのぼるぅー!…と思ったら、消えたっ!?転んでる!?違う!床にエルボーかましてるーうっ!
0383 ミスター☆ディバイン2号】
赤ぁーコーナー!情熱に燃える男、ミスター☆ディバイン2号!真っ赤なマスクに隠したクールな眼差しに、観客は皆、総立ちだぁっ!まさに、燃える男っ!あっという間に観客を、会場を、その全てを熱気の渦に包みこんだぁっ!情熱の男、まさにフェニックス!何度やられても立ち上がる不死鳥、ここに降臨だぁーっ!
0384 ミスター☆ディバイン3号】
青ーコーナー、冷気をまといし凍える男、ミスター☆ディバイン3号ぉー!真っ青なマスクとは裏腹の、熱い眼差しをライバルへと投げつけたっ!燃えていたはずの会場に、冷ややかな緊張が走るっ!まさに凍える男だぁっ!その姿、まるで氷の狼!フェンリルの異名は伊達じゃない!今日はどんな戦いになるんだぁっ!?
0385 ミスター☆ディバイヌ】
【 特番:今日のでぃばいぬ 11/26(月)午前7時55分 放送 】
今日特別ご紹介する犬は、四次元広報を名乗る、ミスター☆ディバイン軍団の看板犬、ミスター☆ディバイヌだ。ディバイヌの朝は早い。まず朝起きたらマスクをかぶせられる。これもご主人様の為。ディバイヌは昼も早い。ご主人様の職場に着くなり、女…
0386 ミスター☆エッグ】
ミスター☆ディバインに無理やりマスクを被せられたことから、ミスター☆エッグと呼ばれる可哀想な生物。マスクが目立ち過ぎてしまう為、すぐに見つけられてしまい、成長を遂げるのはとても困難だと言われている。片手で数えられる程の、極僅かな熱狂的ミスター☆ディバインファンの間でも高値で取引されない。
0387 ミスター☆ハイエッグ】
長い年月をかけ、せっかく硬い殻にヒビを入れたにも関わらず、マスクが視界の邪魔をする。僅かに覗いた先に見えた鏡、映し出されたマスク姿。マイクの形を模した尻尾、レスラーシューズのような足に、自らこそがミスター☆ディバインの為に生まれて来たんだと、よからぬ勘違いをしたミスター☆ハイエッグだった。
0388 ミスター☆キングエッグ】
遂に一族の王への扉を開いたミスター☆キングエッグは、その力を誇示するかの様に、どこかで拾ったチャンピオンベルトを頭に乗せた。そして、尻尾で始めるマイクパフォーマンス。潰れそうな程の、言葉にならない声を上げる。そう、未だ会うことの叶わない、永遠の憧れ、ミスター☆ディバインに届きますようにと。
0389 ディバインネッキー】
聖なる扉<ディバインゲート>は開かれた。溢れ出した光を目指し、武器を手にする数多の者達。孤高の狐、ディバインネッキーもまたその一人。手にした剣型ドライバ【ファミ:セカンド】をかざし、一匹狐は聖なる扉の真実に触れた。そして、この統合世界<ユナイティリア>の最期を見届ける覚悟を決めたのだった。
1007 エビル☆ディバイン】
広報の帰還、様変わりした姿。開発を代表して、彼に新しいコードネームを授けよう、さぁ、エビル☆ディバインよ。それは、ノーコンを決めた一人の男から発せられた。アンタの帰りを、待ってたんだ。意気揚々とユーザーがあげた歓喜の叫び。そして、その声を終らせたのはダンボール製の【エビルカリパー】だった。
1725 キョーソ☆ディバイン】
創られたマスクは彼を苦しめ続けていた。でもそれが、私という人格なのだから。キョーソ☆ディバインが右を向けば左を向く。あぁ、なんて健気なんだろうか。そして込めた皮肉。完全世界など、夢のまた夢。終わらせるのも、また私の役目か。砂上の楼閣に気付かない、ユーザー達め。彼の苦しみに、興味はなかった。
2231 ミスター☆ヒスイン】
一人の魔物は、世界の為に竜になった。一人の妖精は、世界の為に神になった。そして一人の男は、人間であり、ただの広報だった。人間が広報になったのか、広報が人間になったのか、その答えはみんな知っている。人間であり、広報であるミスター☆ヒスインが存在していた。彼は、二人とはまったくの無関係だった。
2232 ミスター☆ディバぼん】
ミスター☆ディバぼんは、四次元広報だぼん。プロレスラー風だけど、ただのプロレス好きだぼん。500の顔を持っていると自負してるけど、たいして登場しないぼん。ディバイヌぼんという相棒がいるにも関わらず、最近は愛猫の銀ノ助に夢中で、ディバイヌぼんが泣いてるぼん。そんなディバぼんを、宜しくぼーん。
浴室シリーズ
0390 ヘレネ】
燃えたぎる炎、それは炎の祝福。火想郷<アルカディア>で紅蓮に包まれたヘレネは、灼熱の炎浴を思う存分楽しんでいた。そんな時、遠く離れた魔界<ヘリスティア>の黒の森から届いた噂、新しい赤の女王の選出。幼き日、一度だけ交えた悪しき炎を思い出し、そして、その悪しき中に感じた正義を思い出していた。
0391 炎の美女ヘレネ】
魔界<ヘリスティア>から立て続けに届いた新女王の即位の知らせがヘレネの炎を燃やした。この統合世界<ユナイティリア>で何かが起ころうとしている。祝福を受けた炎の美女は、新しい女王の真意を確かめに、単身魔界<ヘリスティア>へと。そんな燃える彼女の紅蓮の赤色に誘われ、一人の炎刑者が刃を向けた。
0392 オノノコマチ】
全てを魅了するのは、わざと乱した着物からこぼれ出る色香、水も滴るいい女、オノノコマチは自らの麗しさに酔いしれていた。だけど、そんな天界の憧れの的はたった一人の、なびく素振りも見せない男への不満に口を尖らせた。そしていつか、その留めた水に自分を映すことを企て、尖らせた口で笑みを浮かべていた。
0393 水の美女オノノコマチ】
幼馴染でもあり、また良きライバルでもある水の大精霊と、一人の水を留めた少年をかけた勝負が始まった。どちらが先に、彼を振り向かせることが出来るのか。幼さの残る笑顔か、それとも大人の色気香る微笑か。当の少年の嫌そうな顔は、水の美女オノノコマチにとって、今となってはご褒美の様に感じるのであった。
0394 ヨウキヒ】
数年前の出来ごと、精霊会議にて議決された一人の妖精の天界<セレスティア>追放。反対に票を投じるも、守ってあげることが出来なかった後悔が、今でもヨウキヒを追いつめていた。同じ優しさの風や厳しさの風に吹かれて育った仲間との別れ、彼女は大切な人を失って初めて、天界の作られた歪な平和に気が付いた。
0395 風の美女ヨウキヒ】
犠牲の上に成り立っていた平和、それは外から見れば喜びに満ちた世界なのかもしれない。だけど、少なからず、都合の良い犠牲は存在していた。天界<セレスティア>の歪な平和の真実を追い求めた風の美女ヨウキヒに、ひとりの天才が囁く。だから私は片目を閉ざした、大切なのはいつも、隠された裏側だから、と。
0396 カタリナ】
笑顔の絶えない永遠郷<シャングリラ>に位置した光の美浴室にて、カタリナは光の祝福に包まれていた。続く争いの最中、ひと時の休息、彼女にとってはこの上ない至福の時。そんな彼女だけの時間に訪れた、予期せぬ来訪者。紫色のバラの花束を抱えた男性、すかさず投げつける桶。彼女には、何の悪気もなかった。
0397 光の美女カタリナ】
カタリナが光の美女へと成長を遂げた頃、よく目撃していたはずの男を見かけることはなくなっていた。目が合えば頬を赤らめ、そしてすぐに姿を消していた一人の男。ただ、彼女はそんな男に一度も話しかけられたことはなかった。最後に見たのはいつだったか。辿った記憶、最後の場面は、浴室の湯気でぼやけていた。
0398 クレオパトラ】
優しさに包まれた天界<セレスティア>の夜、クレオパトラの友人が一人、行方をくらませた。彼は非常に頭が良かった。ただ、その分、頭が悪かった。単なる家出かもしれない、だけど、彼女の胸には嫌な予感がよぎっていた。彼の持つ純真な想いが、悪意に染められてしまったら、彼女の友人は、頭の悪い天才だから。
0399 闇の美女クレオパトラ】
行方不明の友人の手掛かりを見つけたのは魔界、上位なる存在が彼の手を引いていた。そして、その上位なる存在が手を引いたのは彼だけではなかった。闇の美女クレオパトラは、もう一人の手を引かれた存在、常界へと甘い悪意を送り込んだ一人の悪魔を包む闇と、その闇に溶けた本当の闇へと辿り着こうとしていた。
0400 エリザベート】
二人のワガママ王子と共に育ったエリザベートにとって、波乱万丈な非日常こそが日常だった。些細なことで殴り合いの喧嘩をする二人と、それを止めようとする一人。だけど必ず、最後には一緒になって笑っていた三人。全ての争いが終わり、また三人揃って子供の様に笑い合える日を、彼女は心待ちにしていた。
0401 無の美女エリザベート】
自らの産まれた世界を守る為、一人の王子は常界へと帰った。そんな彼を気遣って、もう一人の王子も常界へと降り立った。しかし、届いてしまったのは一人の王子に仕えるはずだった妖精の開花の知らせ。無の美女エリザベートは焦る気持ちを落ち着かせる暇もなく、二人の王子を、大切な幼馴染を追いかけて常界へ。
1787 雪の美女エリザベート】
もう、私は逃げたりしない。雪の美女エリザベートは雪導犬に導かれるように、魔術師と共に王都への道を歩んでいた。その道は初めて歩く道にも関わらず、懐かしさに溢れていた。だから、顔を上げよう。そして、降り出した雨。きっと、この雨が雪に変わる頃には辿りつけるよね。なぜだか、そんな気がしていた。
1854 美炎精将ヘレネ】
私があなたを止める。紅炎魔将の前に立ち塞がった美炎精将ヘレネ。そして、彼女が説くのは解消された歪な平和と、いまの天界の在り方。だが、そんな言葉は届きはしない。私たちの女王の考えは、理解出来ないでしょうね。じゃあ、なんのために。動き出した聖戦、その裏にはいくつもの思惑が存在していたのだった。
1891 美水精将オノノコマチ】
蒼水魔将の前へと立ち塞がった美水精将オノノコマチは問う。なぜ、誰も殺さない。天界の辺境の街は氷で閉ざされた。だが、そこに住まう妖精は誰一人、命を落としてはいなかった。それは紅炎魔将が焼き払った街も同様に。そして、その問いへの返答。善悪を生死に重ねる、キミたちがそんな浅はかな考えだからだよ。
1927 美風精将ヨウキヒ】
眠られてちゃ、困るのよ。無数の茨を掻き分けながら、美風精将ヨウキヒは姿を現した。ウチらだって、無益な争いをしたいわけじゃない。だが、すれ違い続ける両陣営。勝利の先に、なにを求めるの。その問いへの答え。勝利、敗北、それを語るのなら、私達は敗北で構わない。無益な戦いが、ここでも始まるのだった。
1969 美光精将カタリナ】
美光精将カタリナは違和感を感じずにはいられなかった。あなた達の本当の狙いは、なんなのでしょうか。燃え上がる街並み、削られる大地。だが、絶えることのない命。あんたも知ってるでしょ。あの男が聖なる扉を手にしたことを。それでしたら、この争いは。そして、そんな二人の間に、招かれざる神が舞い降りた。
1971 美闇精将クレオパトラ】
その戦いは、夜に始まり、夜に終わる。だが、決して倒れることのない美闇精将クレオパトラ。そして、互いの想いを乗せた最後の一撃。そんな二人を天高くから見下ろす男達。そんなに真剣な顔して、なにを見ているんだい。少しだけ、古い友人の雄姿をと思いまして。それを見届けたら、そろそろボク達も始めようか。
機械娘シリーズ
0423 シラヌイ】
極秘裏に開発が進められていた第五世代自律兵器型ドライバ【シラヌイ】は、まるで誰かの戦闘データが蓄積されたAIが搭載されたかのような振る舞いをみせるが、未だ完成には至っていなかった。足りないピース、それは自律の心を動かす力、新たな動力源エレメンツハートの稼働条件。冷たい機械の心に温もりを今。
0424 シラヌイ:ホムラ】
拳を交える中、機械の心が人間の温かさに触れた時、初めて鼓動を響かせるエレメンツハート。自立を超えた自律、それはまるで人間の様で。燃える魂、狼煙を上げる拳、温もりをくれたあの人の力になりたい。【シラヌイ:ホムラ】はお揃いの赤に袖を通した。全ては父から子へ、厳しさの先の優しさの贈り物だった。
0425 サミダレ】
崩れ落ちた聖銃士に手を差し伸べる水を留めた少年。その背後、聞こえた起動音。オリジナルを超えるにはオリジナルを倒すしかない、そこには【サミダレ】を従えた猫背の天才が立っていた。こんな偶然って、あるんだね。血相を変えた聖銃士と天才、水を留めた少年と自らを模した自律兵器の、四人の戦いが始まる。
0426 サミダレ:マブイ】
四つの水の巡り合い、深き想いを込めた銃鎚は天才の初恋を打ち砕き、海神の魂は冷めた心を貫いた。止まるはずの鼓動が、聞こえる。いや、聞こえるはずのない鼓動が、聞こえた。エレメンツハートの稼働条件は満たされ、再起動<リブート>された【サミダレ:マブイ】は初めて言葉を口にした。どうぞ、ご命令を。
0427 マイカゼ】
風精王へと届けられたのは戦友でもある風の美女が耳にした隠された裏側。直後、巻き起こる竜巻、両目が閉ざされた第五世代自律兵器型ドライバ【マイカゼ】の急襲。彼女が起こした竜巻は、悲しみに満ちていた。その悲しみは、数年前、天界の歪な平和の為に都合の良い犠牲にされた一人の妖精の悲しみにも似ていた。
0428 マイカゼ:カグラ】
彼女の破壊は、一人の妖精の存在の否定、風精王は身動きも取れずにいた。だけど、風を纏いし少女はあっさりと言う。友達だったら、間違いを止めなきゃ。風の龍が迷いを、全てを振り払う。再起動<リブート>の果てに目覚めた【マイカゼ:カグラ】を見つめ、少女は諦めたはずの夢を共に夢見た友を思い出していた。
0429 ライコウ】
やっぱり息抜きは大切、今日は女子だけでお買いもの。光を宿した少女と、常界の案内をしてもらう光精王、そんな主の身を守る戦乙女と、一途に見つめる太陽に咲く花。午後三時、川沿いのベンチ、並んだ四つのクレープ。せーの、で口にするはずだった甘さは、目にも止まらぬ速さで【ライコウ】の手へとさらわれた。
0430 ライコウ:ナユタ】
大切なものを取り返すため、四人の乙女は立ちあがる。優しい種族のはずの妖精達がみせた本気、それは一瞬の出来事だった。先走った三つの光に続き、眉間にしわを寄せた怒りの笑顔のままに振りまわされた光の大剣。再起動<リブート>を終えた【ライコウ:ナユタ】、ベンチにはクレープを持つ手が五つ並んでいた。
0431 ムラクモ】
やっぱり一人が気楽でいいわ、死神は一人、ラウンジで休憩中。もしも退屈な時間をお過ごしならば、お相手をして差し上げましょう。投げられたサイ、始まったショータイム。示された「4」の枠を求め、名乗りをあげたのは癖の強い髪の悪魔、ハートの尻尾の悪乙女、そして無言で手を上げた【ムラクモ】だった。
0432 ムラクモ:オロチ】
オマエは罪な女だな、悪乙女へと鎌を振る闇刑者。あらあら、アタシはもっと罪な女よ。闇刑者へと杵を振る多元嬢。……。無言のまま死神へと襲いかかる自律兵器。私の時間を返してもらえるかしら、悪い夢なら魅せてあげるわ。その全てを薙ぎ払う死神。悪夢の曲芸は過ぎ去り【ムラクモ:オロチ】は目を覚ました。
0433 アワユキ】
手段は違えど目的は同じと、皆と同じ道を歩き始めたはずの一人の少年は、自分にしか出来ないことがあると言い残し、一人故郷の極東国<ジャポネシア>へ。枯れることを知らない桜の前で、諸行無常の響きの直後に聞こえてきたのは第五世代自律兵器型ドライバ【アワユキ】の機動音と、鞘から刀を引き抜く音だった。
0434 アワユキ:ミヤビ】
圧倒的な破壊力を前に、止むを得ず力を共にした無の斧と刀。生憎と罪人以外を斬る趣味はないのでな。最期のひと振りを少年に預け、無刑者は一足先に刀を収めた。綺麗に咲き誇る桜の下、再起動<リブート>を終えた【アワユキ:ミヤビ】が自らの存在理由を口にした頃、無刑者の背中は既に夕日の先へと溶けていた。
0435 レプリカ】
【レプリカ】の名が与えられた第五世代自律兵器型ドライバは、光届かない破要塞<カタストロフ>に閉じ込められていた。止まったままのエレメンツハート。あぁ、ボクを呼ぶ声がする。ボクを求める声がする。迎えに来たよ、さぁ、聖なる入口<ディバインゲート>へ向かおうか。悪戯王はリミッターに手をかけた。
0436 レプリカ:バースト】
発動したバーストモード、終わらない暴走、全て神々のごっこ遊び。天界、常界、魔界、そんな三つの世界が交わり産まれた統合世界。更にその上位なる世界との扉を開く為に【レプリカ:バースト】は聖なる入口<ディバインゲート>へと。黄昏の審判の答え、聖なる扉に隠された真実の前、聖暦の王は引き金を引いた。
0749 オリジン】
第零世代自律兵器型ドライバ【オリジン】は瞳を閉じ、長い時間眠っていた。繰り返される日々の中、巡り廻る幸せな世界と悲しみの世界、破壊と再生の歴史。彼女は一体いつから存在していたのか、そして、自律兵器は統合世界の夢を見るか、それは彼女を生み出した、神の手を持つ者のみぞ知る話でしかなかった。
0750 オリジン:マキナ】
あなたに、羽ばたく翼は与えられなかったのね。閉じられた聖なる入口の前、既に動くことすらままならなくなっていた偽者へ告げた別れ、直後、粉々に砕いた四本の腕。瞳を覚ました【オリジン:マキナ】は優しい声で呟く。次は、あなた達よ。その声は笑い続ける鼓動となり、六体の自律兵器へと届いたのだった。
1381 カゲロウ】
ほら、妹が出来たよ。喜ぶ神才。似てませんよ。不機嫌な原初の機体。まったく、悪趣味なことを。隣で笑う悪戯神。彼の研究成果を生かしてあげたんだ、感謝して欲しいくらいさ。おどけた神才は目の前の新しい機体に声をかける。君の名前は【カゲロウ】だよ。動き出した鼓動、それはとある親子の絆を歪ませていた。
1382 カゲロウ:ホムラ】
第六世代の自律兵器型ドライバは、再起動<リブート>を必要としていなかった。殲滅対象ハ、炎才ノ息子。人の心を持ちながらの、人らしからぬ言葉。そうだよ、天才の血はね、根絶やしにしなきゃいけないの。炎咎甲士は知らない。自分の向かう先に、数多の想いを踏み躙る【カゲロウ:ホムラ】が待っていることを。
オズの魔法使いシリーズ
0473 オズ】
さぁ、今夜は世界評議会から皆さまに希望を届けましょう。オズは五体の仲間と共に終わりのファンファーレを鳴らした。そう、終わりから全てが始まる。空へと投げたシルクハット、鳴らす指先、目の前に呼び出されたのは六体のドラゴン。種も仕掛けもございません、これはただの魔法です。悲鳴は歓声となり届いた。
0474 道化竜オズ】
呼び出されたドラゴンを包む大きなマント。次の魔法をお見せしましょう。翻したマントから姿をみせたのは獰猛な姿を捨て、刃と化した六体。炎、水、風、光、闇、無、それぞれの力と呼応するかのように、六つの光が舞い降りた。これは全部、ただの魔法ですよ。道化竜オズは深いお辞儀で終わりの夜を締めくくった。
0475 トト】
保健所までの記憶はなかった。自分の両親が誰なのか、飼い主が誰だったのか。ただ一つだけの記憶、自分は他の犬とは異なっていたという事。君の居場所はこんな場所じゃないんですよ、今日からは僕が君のお父さんになりましょう。差し出された右手、わざわざ外された手袋を見つめ、トトは彼を信じることに決めた。
0476 道化犬トト】
家族の温もり、解かれた力、それは全て道化の魔法使いが教えてくれた。忌み嫌っていた特別な力が、大好きな主人を守る力となる。道化犬になろうとも、家族と暖かなミルクとクルミパンさえあれば他には何もいらなかった。ただ、トトが未だに正せずにいた間違い、そう、今でも自分を犬だと思い込んでいたのだった。
0477 カカシ】
眠れる森の西の果て、緑の女王の目覚めと共に、夢から覚めた使い古された案山子は溢れ出した光に手を伸ばした。誰も届かない森の中へと訪れた道化の魔法使いとなら、この光の正体へと辿り着けるんじゃないか。ずっとひとりぼっちだった彼の手を引いてくれた魔法使いの為に、カカシは迫り来る全ての害を退ける。
0478 道化魔カカシ】
道化の魔法使いにより新たな力を授かり、道化魔へと進化を遂げたカカシ。ただ彼は、自らの手を引いてくれた存在の為だけに存在する。そこに言葉はなく、あるのは蔦の様に固く絡まった想いだけ。使い古されていた案山子に芽生えた感情は、自らを使い捨てた統合世界<ユナイティリア>への害へと変わり果てた。
0479 レオン】
大都会に解き放たれたレオンは、憧れていたはずの外の世界に愕然とした。立ち並ぶビルの隙間から見上げた紫には申し訳程度に光ってみせる星屑達。そして、そんな星屑にさえ前足の届かない自分を嘆いた。もしも翼が生えていたら。その願い、僕が魔法で叶えましょう。獅子に翼を、百獣の王は引き換えの枷に応じた。
0480 道化獣レオン】
枷と引き換えに得た翼、道化獣レオンは大空を翔けた。そう、この翼で再び自由な世界へと帰ることも出来た。だが、百獣の王は道化の魔法使いの側に。枷なんて何の役にも立たないこと、そんなことはきっと始めからわかっていた、なのに自分に翼を与えてくれた。枷よりも固い信頼、一人と一匹は種族を超えた家族へ。
0481 ドロシー】
晴れ、ときどき、向かい風。彼女は風が嫌いだった。風の力は彼女から夢を、全てを奪った。目を覚ました魔界<ヘリスティア>の空を見上げ、堕ちた自分へとこぼした嘲笑。ここにアイツはいないんだ。新しい世界、駆け出す体。ここなら私が1番になれるんだ。置き去りの昨日にサヨナラを告げ、ドロシーは産まれた。
0482 道化嬢ドロシー】
道化の魔法使いと行動を共にする彼女にはもう、恐れるものなどなかった。生まれ変わった自分なら、今の自分ならきっとアイツに負けることもないと。道化嬢ドロシーにとって、吹きすさぶ風はみな追い風。だが、彼女は気づいていなかった。いつまでも一人の少女に囚われたままでいる事に。晴れ、ときどき、竜巻。
0483 ブリキ】
星屑街<コスモダスト>の片隅、存在そのものを忘れ去られ深い眠りについていた第一世代自立型ドライバ【ブリキ】は、世界評議会に属する道化の魔法使いの手により、永遠の眠りから解き放たれた。そんな彼は、誰が作ったのか、第何世代なのか、そんなことよりも、自分と共に生きる家族が欲しいだけだった。
0484 道化機ブリキ】
進化することのない第一世代自立型ドライバは、道化の魔法使いにより新たな力が与えられ、道化嬢により装飾が施された。そして道化機【ブリキ】は自分を永遠の眠りから解き放ってくれた主人の為に稼動する。種族を越えた主従関係、それは機械ながらに感じた家族の温もりであり、そしてまた、異常事態でもあった。
0978 ボーム】
廻る廻る、観覧車。廻る廻る、回転木馬。灯りの消えた遊園地、深夜に鳴り響くは筆の音。ボームは無我夢中に書き綴っていた。お疲れさま。でもまだ、この物語は終わらないよ。置いた筆、鳴らすは口笛。そして踊り出すキャスト、煌き出す景色。電飾に彩られた遊園地は、招待客への深夜営業が始まろうとしていた。
0979 道化者ボーム】
煌くパレードが持て成すのは行き場を無くした言葉無き四体。そんな四体に声をかけた初老の男。僕は、永久の魔法を信じることにします。最後の挨拶が、それでいいのかい。道化者ボームは語りかける。後はお願いします。そして男は姿を消した。少し未来の話、とある遊園地は、いつも多くの家族の笑顔が溢れていた。
1469 ブリキ:アルフォンス】
私ってば、天才。道化嬢が施した装飾、とある兄弟物語に出てくる鎧を纏ったブリキは完成の白煙を上げた。すぐ隣、眠そうに欠伸を浮かべた道化獣と、何も言わず、ただお茶を注ぐ道化魔。そんな光景を眺めながら、道化犬を抱きかかえた道化竜は楽しそうに微笑んでいた。一つ屋根の下、そこには家族の幸せがあった。
1476 オズ:WEGO】
それはいつかの休日、温かな午後のひと時。オズが家族と共に訪れたのは、緑の生い茂る公園。澄み渡った青空の下、広げられた色とりどりのお弁当。さぁ、今日は家族サービスです。種族の異なる六体の家族は、言葉は交わせずとも、気持ちを交わしあっていた。そして、気が付けば、まどろみへと落ちていたのだった。
1477 ドロシー:WEGO】
ここはどこなの、私は誰。ドロシーはまどろみの中、必死に走り回る。あなたは、今日からドロシーです。それは、いつかの出会い。再び巡り合った六人は、家族という絆で結ばれ、安らかな寝顔を浮かべていた。きっと離れていても、家族は家族です。二度と会えなくても、家族だったことに変わりはありませんから。
2252 オズファミリー】
ドロシーに手渡された絵本。そこに記されていたのは、温もりを求めた姿かたち様々な四体。この物語に彼は出てこないんだ。だけどね、君たちのそばには大切なお父さんがいたはずなんだ。大勢に嫌われながらも、家族だけは想い続けたオズという一匹の火竜。彼のそばにいてあげられるのは、やっぱり君たちなんだよ。
2581 道化竜嬢ドロシー】
この姿、みんなには見られたくなかったんだ。ドロシーの瞳の形は変わる。ごめんね、私は嘘をついていた。私がもう一度戦うには、これ以外の方法はなかったから。馬鹿な真似をしたものね。だが、言葉とは裏腹にたじろぐ古詛竜。そう、私はもう普通の人じゃない。生死の淵から帰ってきた体には竜の血が流れていた。
2652 道化焔竜オズ】
綴られし存在に本物の家族など存在していなかった。血の繋がりなど存在していなかった。だが、確かに本物の家族は存在していた。血の繋がりよりも、遥かに強い想いの繋がり。そして、沢山の想いが繋いだひとつの命。帰ってきたオズ。そう、たった四文字を、どれだけ待ちわびていただろうか。みんな、―ただいま。
ショコラティエシリーズ
0485 コドラチョコタルト】
ショーウィンドウに並べられたコドラチョコタルトの外壁が溶け出し、ひょっこりとハート型の目が辺りを見渡した。もうすぐ1年に1度のバレンタインデー、それは大好きな人へチョコレートと共に想いを伝える乙女の日。皆、瞳を輝かし、胸をときめかせていた。誰かが自分を買っていく、そんなことを夢見ていた。
0486 ドラチョコタルト】
冷やしトマトを頬張っていた少年へと届けられた化粧箱、半信半疑に解いたリボン、外した蓋から覗いたのは、殻を壊したドラチョコタルトだった。ひび割れたハートに突き刺さった矢、添えられた手紙に記された告白。君のことを初めて見た時から好きでした。だけど、そこには差出人の名前が記されてはいなかった。
0487 コドラマッチャ】
桜の花びらが添えられた化粧箱から目を覗かせていたのはコドラマッチャ。駆られた好奇心、じっとしていることが出来ず、外の世界への憧れを隠しきれずにいた。ただ、外の世界へ羽ばたこうにも、最後の勇気が出ない。君も体がうずいちゃって仕方がないんだね。ひとりの少女が、そっと拾い上げてレジへと向かった。
0488 ドラマッチャ】
仲直りの為に、友情の証にと友達へと買ったはずのプレゼントは渡せないままでいた。自分と似ていた気がした、だから友達へと渡したかった。そんな願いが叶うこともなく、箱から飛び出すまでに成長を遂げたドラマッチャ。いつかきっと、渡せる日が訪れることを願って、風を纏いし少女は未来へと駆け出した。
0489 コドラチョコバー】
5つ下さーい。笑顔の少女はみんなの為にとコドラチョコバーを買って帰った。疲れた時や悲しい時、落ち込んだ時の味方はやっぱり甘くて美味しいチョコレート。きっとみんな喜んでくれるよね。笑顔の仲間を思い浮かべ、少し小走りになっていた頃、5つのチョコバーがしまわれたカゴバッグは不吉に蠢いていた。
0490 ドラチョコバー】
みんなー、お土産買って来たよー。くつろいでいた4人に渡そうとカゴバッグに手を入れるも、掴むことが出来たのは空白。そんな少女の背後、姿を現したのは、自らを閉じ込めていたチョコレートを食い散らかしていたドラチョコバー。怒りをあらわにする乙女5人、食べ物の恨みが恐ろしいことは言うまでもなかった。
0491 イセ】
あぁ、今日も会えないわ。あなた様はいつになったら会いに来てくれるの。愛しい人への想いを募らせるイセ。今日も大好きなチョコレートを作って待っているというのに。甘味処ショコラティエのカウンター、両肘をつき待ちぼうけ。そんな時、来客を告げる鐘の音が。いらっしゃいませ、笑顔で入口へと視線を向けた。
0492 甘女竜イセ】
訪れたのは恋乙女に戦乙女、太陽に咲く花、皆、恋する乙女達だった。いつまでも想い人は会いに来ない、募らせた想いはやがて彼女を本来の姿である甘女竜イセへと。解き放たれたドラゴンの姿に呼応したかの様に訪れた次の来客。やっと来てくれたのね。期待の眼差しを向けた先には、鎌を携えた悪魔が立っていた。
2417 攻甘竜イセ】
やはり、私はあなた様に相応しくないのでしょうか。恋に恋焦がれる攻甘竜イセ。だが、今日は一年に一度訪れる、女性による男性への愛の告白を後押ししてくれる日。こうしていても、仕方ありませんわ。思い立ったらキッチンへ。用意されていたのはチョコレートの原料と、無数の惚れ薬。今年こそは、捕まえます。
文明竜シリーズ
0493 インダストラ】
外されてしまったリミッターにより暴走を余儀なくされた機体、第五世代自立兵器型ドライバは失敗だった。だが、それは始めから計算されていた暴走。計算の上で計画されていた小型化、【ナノ・リヴァイアサン】を引き連れた幼き竜インダストラは、満面の笑みを浮かべ、統合世界全土へと、終焉の言葉を口にした。
0494 水明竜インダストラ】
聖王の邪魔はさせまいと、立ち塞がったのは銃槍と銃鎚を構えた二人の聖銃士。人間がおもちゃを手にしたくらいで、古の竜に勝てるわけなんてないのにね。水明竜インダストラは幼き笑顔を絶やさぬまま、指先一つで【テラ・リヴァイアサン】を解放、聖銃士二人の放った水を可憐に泳ぎ、白い隊服を赤へと染めた。
0495 エジプトラ】
神と竜が繰り返し争い続けていたのは遥か古。そして、それは遥か上位なる世界での話。そこで生じてしまった誤算、上位なる存在へと捧げるはずの【ナノ・ニーズヘッグ】は、異なった上位なる存在、古の竜エジプトラの手へと届けられてしまった。あぁ、どうかお許しを。一人の天才は痛むことのない胸を痛めていた。
0496 闇明竜エジプトラ】
結ばれた聖王の勅令と真意。あの時の嫌な予感の正体に気づいた頃にはもう、銃剣に込める弾は尽きていた。だけど、果たせていた勅令。そして、聖なる闇は自らを否定してまで、最期の光を発した。全ては、もうひとつの鍵となる小さな光の為に。二人は、闇明竜エジプトラと【テラ・ニーズヘッグ】の闇へと消えた。
0497 メソポティア】
飼い慣らされた古の竜は自らに牙を向けた【ナノ・ウロボロス】を飼い慣らし、そして、統合世界という檻の中で飼い慣らされた者達へと終焉を突きつける。そこに自由などは存在していなかった。竜の力を持った混種族<ネクスト>の訪れ、無才にだけ聞こえていた声は、統合世界全土へ聞こえる声へとなり響き渡る。
0498 無明竜メソポティア】
泣き崩れた少女は、壊れた宝物を抱きしめていた。最後の忠誠を誓った男は、聖王の宝物を抱きしめていた。無情にも遂行される終焉の序章、放たれた【テラ・ウロボロス】はその場の全てを無に帰した。そして、残されたのは、無明竜メソポティアただ一人と、消えかけた葉巻と、笑顔のままのピンクのポーチだった。
0499 アメリカーナ】
鋭い牙に吐き出される炎、覆われた鱗に大きな翼こそが現代に生み出された偶像。誰が竜をこの様な形と提唱したのかは定かではないが、紛れもなく、人と同じ姿形をした竜は存在していた。古の竜アメリカーナは【ナノ・サラマンダー】と共に、統合世界へと降り立った。そう、道化の魔法使いの、種明かしをする為に。
0500 炎明竜アメリカーナ】
目には目を、火には火を。炎明竜アメリカーナが赤子の様に手懐けた【テラ・サラマンダー】は常界の炎を燃やし尽くした。来るべき日の約束を果たすことなく一途な誓いは散り、眠りについた眠れぬ獅子は二度と会えぬ友に手を引かれた。全ては聖暦の王の責務を果たさんとする君主の、聖なる扉への到達と引き換えに。
0501 アンデルス】
解放されたドラゴンの力、だがそれは古の竜の力を継いだ彼女にとって喜ばしいものではなかった。解放による上位なる存在の出現、始まった審判の日へのカウントダウン。竜王に命じられた統合世界行き、アンデルスは手始めに【ナノ・ヨルムンガルド】を自分のものにしてみせた。そしてそのまま、聖なる扉へと。
0502 風明竜アンデルス】
最期まで聖王の真意に反対しながらも、若き可能性を信じ、犠牲となった初老の男性がいた。最期まで笑顔を浮かべ、聖王の嫌いなところを百個並べた若き女性がいた。そして、そんな横たわった二人のすぐ隣り、【テラ・ヨルムンガルド】と共におどけてみせる風明竜アンデルスがいた。聖なる銃、あと残り、二人。
0503 コウガニア】
竜王はコウガニアに告げた。解放せし者が手にした六つの刃、それは自らが振るう為ではないと。そして、統合世界へと送り込まれた彼女の元に届いたのは大きなリボンで飾り付けられた特大の箱、中には【ナノ・ファーブニル】と一通の手紙が。「あとわよろしくぴょん(`・ω´・)」と、丸文字で書き記されていた。
0504 光明竜コウガニア】
また会える日を、楽しみにしてたのに。遠く離れた故郷と友への想いを胸に、二対の棍は砕け散った。口ほどにもないじゃない。眩い閃光は続く。生憎さ、オレを殺せる権利は、ヤツだけのものなんだ。光明竜コウガニアと【テラ・ファーブニル】の発した眩い閃光が止んだ時、一人の男は不敵に微笑み、キスを飛ばした。
拘束獣シリーズ
0538 ヨウコウ】
今日からここが、君の寝床だよ。はめられた首輪に繋がれた鎖を引きずられ、空一つ見えない部屋に連れて来られたヨウコウ。本当にすまない、あと少しなんだ。わずかな隙間から、いつも時間外の食事を差し出してくれる温かな手に親しみを覚えた頃、59回目の起動実験を開始するアナウンスが鳴り響いていた。
0539 炎拘獣ヨウコウ】
不意の爆発により、偶然にも解放された炎拘獣ヨウコウは炎に包まれた研究施設を見つめていた。優しさをくれたあの人は無事だろうか。後ろ髪引かれる想いを胸に閉じ込め、施設を後にした。そして行き場を無くした彼は優しさの足跡を辿り、巡り会えた優しさの子供に真実を伝えた。全て、君の為だったんだよ、と。
0540 ルリ】
二年前の聖なる夜、被害者となったのは人間だけだった。そう、混種族<ネクスト>であるルリは悲劇を目の前に被害をまぬがれた。ただ、心に負った傷は深いものだった。世界評議会により保護という名の拘束をされた彼女は唯一の目撃者とされ、そして、なぜ人間だけが対象とされたのか、その真実は隠されていた。
0541 水拘獣ルリ】
それでも僕は初恋を追い求めるよ、そんな走り書きを残して失踪した天才の職務放棄により解放された水拘獣ルリは命からがら逃げ出した。助けを求めたのは水を司る大精霊、だけどその隣りには、見覚えのある姿が。二年前、聖なる夜、あなたをあの場所で見たわ。唯一の目撃者は、水を宿した少年へ、敵意を向けた。
0542 トキワ】
桜舞い散る並木道から外れた路地裏、監獄から抜け出したトキワはひとり、拘束着のまま彷徨っていた。偶然にも通りかかったのは、追いかけていた頭の尻尾を見失い、一人空に浮かんでいた少女だった。ちょっと外して欲しいにゃん。少女が興味を示したのは甘い猫なで声ではなく、お尻から生えた本物の尻尾だった。
0543 風拘獣トキワ】
ありがとにゃん。風拘獣トキワは少女にお礼を告げ、小銭を片手に焼き魚を求め、定食屋の敷居を跨いだ。ふと向かいのテーブルに目をやると、まるで恋する思春期の様な赤ら顔の少年と無表情の自律兵器の二人が。悪戯に投げる視線、更に赤くなる少年。ただ少年は彼の拘束着が、男を示す黒色であったことを知らない。
0544 コガネ】
ぴょんぴょん。監獄の中庭を飛び跳ねていた一人の少女。ぴょんぴょん。髪の毛を揺らしていた一人の天才。両目を閉ざしたら何が見えるのか。天才の興味はそれだった。結果、何も見えなかった。では、両耳を塞いだら何が聞こえるのか。結果、何も聞こえなかった。コガネにとって、そんな実験もお遊びの一環だった。
0545 光拘獣コガネ】
ぴょんぴょん。研究室で飛び跳ねていた一人の少女。ぴょんぴょん。手紙を書いていた一人の天才。そのプレゼントは、一体誰にあげるんですか。被検体から助手へ昇格となった光拘獣コガネは尋ねた。にんじん咥えた天才が告げた名前に聞き覚えはなかったが、きっと世界の裏側を知る人なのだろうと彼女は思っていた。
0546 キョウ】
幽閉されていたのは堕ちた獣、キョウ。そんな彼には、自由と引き換えにとある約束が提示されていた。闇を包みし少女を、魔界にそびえ立つ不夜城まで連れて来なさい。提示者は約束された未来のその先の幻を奏でてみせた。既に審判の結末のその先を見据えた者達は動き出していた。そして彼は、約束を交わした。
0547 闇拘獣キョウ】
アンタのこと、連れて来いって頼まれてんだ。闇拘獣キョウは探し求めていた闇を包みし少女へと手を差し伸べた。攻撃姿勢をとったのは大蛇の名を関した自律兵器、不安な表情を浮かべたのは闇精王。お迎えにしては、ちょっと乱暴ね。闇を包みし少女は落ち着いた姿をみせたまま、差し出された手を見つめていた。
0548 ナマリ】
閉ざされた部屋、はめられた拘束具、繋がれた鎖、繰り返された生体実験。それにしても、今日はやけに静かな日だ。ナマリは鉛色の壁を見つめ、そっと呟いた。その矢先、鳴り響いた鈍い殴打音。悪いけど、ちょっと手伝ってくんねーかな。乱暴に壊された檻の鍵、開いた扉から差し伸べられたのは、聖者の手だった。
0549 無拘獣ナマリ】
瞳に映る全てをなぎ倒す派手な脱獄、看守へ愛を届ける聖者に手を引かれていた拘束から解き放たれた無拘獣ナマリ。もう、時間がないんだ。こぼした焦り。なぜ、そんなに急ぐの。彼女の問いかけ。もしアイツが、鍵の使い方をわざと間違えでもしたら。それはもしもの話、だけど彼女はそれは確信であると悟っていた。
1339 秘書猫トキワ】
与えられた衣食住、そこに不満はなかった。だが、いつまでも満たされない心。なんでだにゃん。秘書猫トキワの瞳に映るのは、慌ただしい毎日と、煮え切らない誰かの横顔。そっか、わかったにゃん。だから、彼は少年に寄り添った。そして、探り始める世界評議会に隠された真実。別に、誰かのためじゃないにゃん。
1377 助手兎コガネ】
今度は何の研究でしょうか。助手兎コガネはとある研究に興味津々だった。これは、幸せになる研究だぴょん。聖光才は瞳を輝かせていた。だが、いつも側にいた存在だからこそ感じた不安。その幸せに、所長は含まれているのでしょうか。そんな問いに、輝きは途切れた。誰かの幸せの材料はね、誰かの悲しみなんだよ。
1378 雪導犬ナマリ】
ついて来てくれるわよね。雪導犬ナマリの前、無言で頷く二人の男女。初対面の彼らが、なぜ一言で全てに気付けたのか、それは彼女が二体の自立型ドライバを引き連れていたからだった。いつも一緒だった三人が、離れ離れになっていた三人が再び集う時、そこに訪れるのは冬か、春か。止まっていた季節は動き始める。
グランメゾンシリーズ
0550 コドラケーキ】
最近、なぜか周囲がざわついている。少年は不穏な空気に警戒をしていた。乙女心に気付かないフリするなんて、やっぱりあなたは嫌な男ね。水を留めた心にトゲが深く突き刺さる。いいからケーキでも買って来なさいよ。言われるがままに洋菓子店へと足を運んだ少年は気が付き、そして、コドラケーキを5つ注文した。
0551 ドラケーキ】
購入した時から姿を変えていたことにも気付かず、配られた4つのケーキ。それは水精王、水の美女、花の妖精、水の自律兵器へと。そして最後の一つは、水の獣へと。えっ、私の分もあるの。予想外の展開に、驚きを隠せず頬を染める少女。この時、もう直ぐドラケーキが暴れ出すことなど、知る由もなかった。
0552 コドラヨウカン】
大きな鎌を携え、一人買い物を楽しんでいた少女は、ふとショーウィンドウに飾られていたコドラヨウカンに目を奪われた。なぜかしら。少女はヨウカンを好きでも嫌いでもなく、強いて言えば生きていく上で口にする必要のないものとして認識していた。だからこそ、何故目を奪われたのか、その理由が気がかりだった。
0553 ドラヨウカン】
何となく買ったその甘味を見つめ、少女は物思いにふけていた。もしかして、無くした過去と関係が。瞳を閉じ、過去を問う。微かに浮かぶ紫のストールに包まれた笑顔、唐突に突きつけられた幼き日の約束。私はいったい。いつの間にかドラヨウカンへと姿を変えた甘味は、少女の苛立ちにより666等分されていた。
0554 コドラシェルチョコ】
ホワイトデーはお返しの日だと誰が決めたのだろうか。そんなルールを無に帰すかの様に一人の少年はショッピングモールへ。そう、大切な人へと渡すプレゼントを買う為に。ただ、そんな想いとは裏腹の重い足取り。それでも必死に、一歩一歩前へ。遂に辿り着いた洋菓子店、コドラシェルチョコは飾られていた。
0555 ドラシェルチョコ】
二人顔を合わせてから、既に20分が経過していた。渡すことの出来ない思春期の少年は、ただ頬を赤く染め立ち尽くしていた。神様、俺に勇気を。背中に隠したプレゼントを出そうとした時、訪れた時間切れ、暴れだすドラシェルチョコ。僕に嫌がらせだなんて、いい度胸してるにゃん。少年のホワイトデーは終わった。
0556 アツヨシ】
今日もまた届いた恋文。延々と書き連ねられた愛の詩。その言霊が喜びから恐怖へと変わってどれくらいの月日が経ったのだろうか。アツヨシは頭を悩ませていた。15年前の約束、大人になったら結婚しよう。そんなありきたりな昔話。だけど、今年で約束を交わしたあの日から、15年の月日が経とうとしていた。
0557 甘男竜アツヨシ】
全ては男としてのけじめをつける為、甘男竜アツヨシは刀を手に15年前の約束の桜の下へと訪れた。その握られた刀は誰かを守る為でも、誰かを殺める為でもなく、自らの身を守る為に。太陽が沈み始めた頃、漂いはじめた甘い香り。それは彼の悩みの種の訪れの予感。15年の月日を経て、二人の男女は夕日へ溶けた。
2479 守甘竜アツヨシ】
15年の果て、夕日に溶けたふたり。一瞬の隙に逃亡を図ったアツヨシ。だが、今年こそはと再び赴いた約束の桜の下。遠くからでも香る甘さ。待ち焦がれていた女。いざ、真剣勝負。引き抜いた刀。そんな刃物に臆することなく走りよる少女。そして転ぶ。決まったダイレクトアタック。こうしてふたりは結ばれました。
期間限定シリーズ
0558 ファティマ】
一族を裏切った道化の魔法使いによる解放、対抗すべく訪れた古の竜、上位なる力の前に人間は為す術をなくしていた。戸惑う常界、光を宿した少女を想い、睨み合う二つの光。そんな時、奏でられた色彩。それが天界の答えなのね。幼き魔女王に代わり、六色の女王を引き連れたファティマは【アポカリプス】を構えた。
0559 幻奏者ファティマ】
終わらない幻想を、奏でてあげる。形を変えた【アポカリプス・マリア】が指揮をとる六色の宴、そこに協調などはなく、また、その各々の独奏が美しくもあった。天界は神の怒りを恐れ、歪な平和を作り続けると言うのね。妖精王へ真意を問う幻奏者ファティマ。それが約束された未来よ。妖精王は美笑を浮かべていた。
0609 エビルアーサー】
王の帰還、様変わりした姿。世界評議会を代表して、彼に新しいコードネームを授けよう、さぁ、エビルアーサーよ。それは、お揃いの仮面をつけた一人の男から発せられた。アンタの帰りを、待ってたのに。傷だらけの聖銃士があげた悲痛な叫び。そして、その声を終らせたのは腹部を貫いた【エビルカリバー】だった。
0610 堕王エビルアーサー】
貫いた銃剣型ドライバは【エビルカリバー:バースト】へ姿を変えた。扉の前、聖王は死んだのさ。悪戯に笑う仮面、咲いた白百合、生まれた堕王エビルアーサー。少し人間を侮っていたようだな。空へ離脱する竜王。そんな戦場に遅れて現れたのは、聖王へではなく、幼馴染へ、昔からの名前で呼びかける聖者だった。
0649 ヴィヴィアン】
すまない、私は彼らの王を見くびっていたようだ。理想郷からほど近い湖畔、向き合った竜王とヴィヴィアン。この子達を、連れて来てくれてありがとう。傷つき、倒れた十二人の聖銃士。きっと、あなた達の声は届くよ、だから、今は少しだけお休み。彼女は、その体に似つかわしくない、一本の大剣を握り締めていた。
0650 湖妖精ヴィヴィアン】
あなたなら、わかるよね、私を神へ抗うあの塔へ連れて行きなさい。湖妖精ヴィヴィアンは聖剣型ドライバを手に、竜王と二人、とある塔を目指した。おや、そんな物騒なモノ、届けられてしまっては困るんですよ。立ち塞がったのは一人の男。僕の魔法で、全てを、消してさしあげましょう。シルクハットが空を舞った。
0749 オリジン】
第零世代自律兵器型ドライバ【オリジン】は瞳を閉じ、長い時間眠っていた。繰り返される日々の中、巡り廻る幸せな世界と悲しみの世界、破壊と再生の歴史。彼女は一体いつから存在していたのか、そして、自律兵器は統合世界の夢を見るか、それは彼女を生み出した、神の手を持つ者のみぞ知る話でしかなかった。
0750 オリジン:マキナ】
あなたに、羽ばたく翼は与えられなかったのね。閉じられた聖なる入口の前、既に動くことすらままならなくなっていた偽者へ告げた別れ、直後、粉々に砕いた四本の腕。瞳を覚ました【オリジン:マキナ】は優しい声で呟く。次は、あなた達よ。その声は笑い続ける鼓動となり、六体の自律兵器へと届いたのだった。
0777 ヤシロ】
極東国に位置した京の都、枯れない桜の花びら達が舞踊る神社、ヤシロは本殿に封印されていた団扇型ドライバ【クズノハ】を取り出していた。あなたの側にいると、約束したのに。そう、それはそう遠くない日の出来事。あなたがそうしたいのなら、そうしたらいいわ。母狐の優しさに見送られ、千本鳥居を進み始めた。
0778 神主狐ヤシロ】
神が神でないのであれば、それは既に神ではない。神主狐ヤシロは怒りを隠せずにいた。もう、見ていられないよ。今にも折れそうな程に強く握られた【クズノハ・カムイ】、それはまるで神の威を狩る狐の様。神へと仕える身の理に反する戦い、そんな彼の元に集った六羽の鳥と、一匹の猫。さぁ、神を冒涜しようか。
0865 カナン】
僕は約束をしたんです、家族だけは、守り抜くって。それは、魔法が使えなくなった魔法使いの涙。ならば、その約束を果たさずに死んでどうする。瀕死の道化竜を救ったのは、一族の王の孫娘だった。王から、僕を殺す役目を遣わされたのですか。その問いに、カナンは首をかしげた。なぜ、貴様を殺す必要があるのだ。
0866 永久竜カナン】
永久竜カナンは落ち着いた口調で語り始めた。それは世界の交わりを創り直すもう一つの方法。そして、その再創による犠牲の存在。王に会ったら伝えて下さい。生かしてくれて、ありがとう、と。そして、出来損ないで、ごめんなさい、と。傷だらけの道化竜は立ち上がり、一人、汚れた足で聖なる出口へと歩き始めた。
0927 ヒカリ:ハロウィン】
常界の仕来りに習い、天界ではハロウィンパーティーが行われていた。お忍びで参加する光妖精王ヒカリの目的はもちろん期間限定クレープ。妖精と人間の間に生まれた子が天界を治めることへの反発に耐える彼女に訪れたほんの一時の安らぎ。だが、彼女の父の存在に気づいてしまった妖精達は、ただ恐怖に怯えていた。
0964 オベロン】
ふぁあ、よく寝た。解放されてしまったオベロン。彼は綴られた存在でありながら、神になるという禁忌を犯した妖精であり、そして世界を敵に回した。おはよう、元気だったかい。目覚めた彼の前、一人の仮面の男は現れた。今ね、世界がとても、大変なんだよ。そして返す答え。世界なんざ、生まれた時から俺の敵だ。
0965 堕精王オベロン】
久しぶりの再会に嫌悪を示す堕精王オベロン。目障りだ、消えてくれ。それは仮面の男に連れられたもう一人の男に向けられた言葉。綴られた存在に子供が存在していたとしたら、その子供に前世が存在しないということは、ごく当たり前の事実だった。悪いが、俺は好きにやらせてもらう。開いた掌に咲いた花は散った。
1010 クロウリー】
クロウリーは言った。世界は完全であるべきだと。完全という言葉が何を意味しているのか、それは団員でさえも確証を得てはいなかった。ただ、その真っ直ぐな瞳が見つめる未来を見たい、見てみたい、そんな想いが集まっていたのだった。神に救いを求めよ。だが、そんな言葉を発した少女は、紛れも無く人間だった。
1011 教祖クロウリー】
創られた神格は彼女を苦しめ続けていた。でもそれが、私という人格なのだから。教祖クロウリーが右を向けば右を向く。あぁ、なんて健気なんだろうか。そして込めた皮肉。完全世界など、夢のまた夢。終わらせるのも、また私の役目か。砂上の楼閣に気付かない、愚か者達め。彼女の苦しみに、気付く者はいなかった。
1063 ダンテ】
この世界は地獄か天国か。ダンテは常日頃考えていた。ある人にとっての地獄は、ある人にとっての天国であり、ある人にとっての天国は、ある人にとっての地獄である。その答えに辿り着いた時、三つ目のドライバが彼の前に現れた。そして勢揃いした自立型ドライバ【トリオ】の指揮を執り、聖人の道を歩むのだった。
1064 炎聖人ダンテ】
貴様の奏でる曲は何だ。炎聖人ダンテが現れたのは幻奏者の前。貴方ほどの人が動くとはね。だが、彼女は動じてはいなかった。聖人の椅子は退屈だったのかしら。質問に、答えろ。そして、この時彼は気が付いた。彼女の背後のある男の存在に。そういうことよ。また、この時、天界でもとある邂逅が果たされていた。
1065 アオト:晴着】
うん、良く似合ってるよ。それはお正月の出来事。息抜きも必要ですから。狐の一家に匿われたアオトは晴着に袖を通していた。そんな彼は石段から行き交う人波を眺めていた。もう、全部終わりにしてしまいたい。何度そう考えただろうか。でも、まだ、終われない。そして、この戦いで最後にすると誓ったのだった。
1111 イージス】
自分が人間なのか、それとも機械なのか、既にイージスには判断がつかなかった。彼女にとって種族など第三者が差別する為に設けた記号でしかなく、彼女にとって大切なことは、まだ戦える、たったそれだけのことだった。戦い続けさえすれば、きっと守ることが出来る。彼女にはそこまでして、守りたいものがあった。
1112 風聖人イージス】
最期まで戦い抜いた彼女に与えられた六聖人の肩書き、風聖人イージスがそれを受け入れたのには理由があった。戦いの果てに失った君主、そしてその君主の名を未来永劫忘れられぬようにと願ったからだった。そして、その血筋に迫る脅威。貴方様の血を、汚させるわけにはいかない。彼女は誰の盾になるのだろうか。
1161 ヨハン】
ひたすら実験を繰り返していたヨハン。どうしてだろう、どうしたって、世界は終わっちゃうみたいだ。繰り返し導き出されるのは、微かなズレもない、完全な答え。どうしよっかな、どうするのがいいかな。それはとても楽しそうに見えた。あなたには、働いてもらわないと困るのよ。でも僕ね、面倒ごとは嫌いなんだ。
1162 水聖人ヨハン】
困ったな、どうしよう。水聖人であるヨハンを困らせるほどの問題とは。パンを食べたら、お米が食べられない。でも、お米を食べたら、パンが食べられない。だが暫くして、新しい可能性を見出した。そっか、お米パンを作れば良いんだ。そんな子供じみたやり取りは次種族<セカンド>の命運を握っていたのだった。
1175 ミドリ:春風】
着なくなって、どれだけ経つんだっけ。立ち寄った懐かしの我が家、クローゼットから引っ張り出した思い出。二人の出会いは入学式、春。そして数多の夏で汗を流し、共に頭を悩ませ続けたのは秋、寒さに負けないようにとはしゃぎあった冬、染み付いていたのはそんな匂い。ミドリはそっと袖を通した。ありがと、ね。
1204 タマ】
勝手についてきちゃ駄目だよ。そう言いながらも優しく頭を撫でる悪戯な神。だが、言葉を発することのないタマの視線は常に一人の男へと向けられていた。君たちは、似たもの同士なのかもしれない。言葉を発しないもう一人の男。彼のことが気になるのかな。なぜ少女が彼を気にかけるのか、全ては思い出の中だった。
1205 狂騒獣タマ】
狂騒獣タマは、彼らのやりとりをじっと見ていた。悪戯神のすぐ隣で綴り続ける少女、その隣で虚ろな目で空を見つめる堕王、そんな三人を気にせず研究に没頭する堕闇卿。更に四人を気にも止めないのは客人であるはずの神才。まだ、彼らは来ないみたいだね。悪戯神達は待っていたのだった。退屈は好きじゃないんだ。
1265 ヴラド】
寝惚け眼を擦りながら起き上がったヴラド。おはよう、随分と眠ってたわね。覗き込む水色の前髪。冗談は止めてくれ。ついた悪態。こんなこと、冗談でしないよ。そして交わされた密約。オレ達はあの時、世界から弾かれた。でも、やり残したことがあるでしょう。そう、彼はただ、果たせなかった決着をつけたかった。
1266 堕魔王ヴラド】
かつて、強大な力を誇る二人の王が存在していた。天界を統治する精王と、魔界を統治する魔王。二人は共に禁忌を犯し、世界から弾かれていた。そして時は過ぎ、二人の王は再び対峙する。だが、あの時と形を変えて。天界を率いるのは、堕魔王ヴラド。そして、魔界の王の席についていたのは、目覚めた堕精王だった。
1276 モルガン】
鞘を盗んだのは、あなただったのね。モルガンの元を訪ねた、隊服を脱ぎ捨てた一人の女。あんなの、要らないわ。投げ捨てた言葉。それは異母弟を生かす為かしら、それとも、殺す為かしら。問い詰めても、答えは出ない。なら、実妹を生かす為かしら、それとも、殺す為かしら。上がる口角、見えたのは八重歯だった。
1277 闇愛精モルガン】
あーあ、つまんないの。闇愛精モルガンは口を尖らせていた。アタシはね、パパが大嫌いなの。だから、パパから全てを奪うの。だったら、私と目的は一緒かしら。二人の女は手を組んだ。アンタも、堕ちた側なのね。そして続く言葉。人を堕とすのは、いつだって愛よ。いつの時代も、世界は、歪んだ愛で形成されるの。
1313 アカネ:黒タキシード】
どの世界にも、結婚式はあるのだな。ウェディングドレスを纏った炎精王。なにも、こんな格好じゃなくたっていいじゃん。黒いタキシードを纏った炎咎甲士。ふたりとも、とっても似合ってますよ。隣で眺める聖銃士。変装は、関所を突破するために。指名手配って、面倒くさいな。そして、彼らは先へと進むのだった。
1314 ギンジ:白タキシード】
たまには、正装するにゃん。無英斧士に手渡された白いタキシード。これ、違くねーか。そう言いながらも、袖を通した。ならば我も楽しむとするか。神父へと化けた無精王。これで、会議に行くにゃん。そして出席した最高幹部会。沸き起こる歓声。いったい、なんの冗談だ。征服神は、いつまでもお腹を抱えていた。
1324 ヒスイ】
一人の魔物は、世界の為に竜になった。一人の妖精は、世界の為に神になった。そして一人の男は、竜であり、神だった。竜が神になったのか、神が竜になったのか、その答えを知るものはいない。ただ、そこに竜であり、神であるヒスイが存在していたことに変わりはなかった。あいつら、本当に昔から、変わんねぇな。
1325 竜神ヒスイ】
俺より先に、老けてんなよ。竜神ヒスイが声をかけた初老の竜。その言葉から伝わる二人の関係。久しぶりに帰ってきたのにさ。多節棍型ドライバ【ズアオ:リミン】を手にした姿は、言葉とは逆に楽しそうだった。早く囚われの姫を、助けてやれって。視線の先は、竜王の玉座。当たり前だ。そして、竜王は立ち上がる。
1354 ユカリ:浴衣】
始まり告げる朝の風鈴、握り締めた小銭、跨る自転車、目指した蜃気楼、蝉の輪唱、見上げる入道雲、畦道の向日葵、辿り着いた隣町、すれ違う通り雨、一休みの駄菓子屋、香るアスファルトの匂い、橙色の帰り道、着替えた浴衣、裏山を彩る雪洞、賑わう神社、終わり告げる夜空の花、ユカリはあの夏を思い出していた。
1381 カゲロウ】
ほら、妹が出来たよ。喜ぶ神才。似てませんよ。不機嫌な原初の機体。まったく、悪趣味なことを。隣で笑う悪戯神。彼の研究成果を生かしてあげたんだ、感謝して欲しいくらいさ。おどけた神才は目の前の新しい機体に声をかける。君の名前は【カゲロウ】だよ。動き出した鼓動、それはとある親子の絆を歪ませていた。
1382 カゲロウ:ホムラ】
第六世代の自律兵器型ドライバは、再起動<リブート>を必要としていなかった。殲滅対象ハ、炎才ノ息子。人の心を持ちながらの、人らしからぬ言葉。そうだよ、天才の血はね、根絶やしにしなきゃいけないの。炎咎甲士は知らない。自分の向かう先に、数多の想いを踏み躙る【カゲロウ:ホムラ】が待っていることを。
1422 クロウリー:サマー】
休みも必要ね、と、南魔王が計画した夏休み。護衛には四大魔王達が。しぶしぶ付き添う北魔王と西魔王、楽しそうに水着を選ぶ東魔王。ひと時の休息、貸切の浜辺、幸せな夏。だが、クロウリーは悩んでいた。なぜなら、彼女の左右にいたのは、水着姿の南魔王と東魔王だったから。どうすれば、大きくなるのだろうか。
1428 リヴィア】
物騒なもん、持ち出してんなよ。竜神が会いに向ったのは、刀型ドライバ【リヴァイアサン】を手にしたリヴィアだった。この力は、僕が授かったものだから。怒りの矛先は、神々の悪戯へ。だったら、どうするんだ。閉ざした瞳、微かな沈黙。僕が、斬り捨てるだけだよ。竜界でもまた、何かが動き出そうとしていた。
1429 流水竜リヴィア】
古竜衆の一人、流水竜リヴィアは刀に閉じ込められた力を解放しようとしていた。彼らが竜を刃に変えるなら、僕は刃を竜へと変える。竜でありながら、竜を従えた青年は、取り残された上位なる世界を見つめていた。だったら、お前はどっちにつくんだ。どっちでもいいよ、僕は彼を斬れるのなら、それだけでいいから。
1445 神才マクスウェル】
そういうことだったんだね。マクスウェルがはじき出した答え。なぜ、聖なる扉<ディバインゲート>が開かれたのか。なぜ、再創<リメイク>する力を持っているのか。でもね、私に解けない数式はないよ。神才と呼ばれた少女は計算を続ける。世界が本当に必要としてるのは、神様なのかな。それとも、王様なのかな。
1481 魔参謀長ファティマ】
魔界に送り届けられた棺。これは、警告と受け取るべきなのかしら。それとも、挑発と受け取るべきなのかしら。その意味を知るのは、その棺の差出人のみだった。それなら私は、好きに解釈させてもらうわ。そして、その行為を解釈したのは魔参謀長ファティマだけではなかった。僕の解釈だと、警発かな。挑告かな。
1502 精参謀長ヴィヴィアン】
随分と顔に似合わない悪趣味なことしてくれるじゃん。堕魔王は精参謀長ヴィヴィアンを問い詰めていた。のんびりしていたら、あっという間に時間は過ぎちゃうから。その言葉の裏には、彼女と彼だけが知る密約があった。忘れたら駄目だよ、あなたのそのかりそめの命には、限られた時間しか与えられていないことを。
1508 シオン】
どういうおつもりでしょうか、お兄様。問いかけるシオン。それは長時間にわたり行われた竜王族会議のあとの出来事。賛成票は過半数を超えていました。なのに、どうして。埋まらなかった王の席。言ったろ、俺は好きにやらせてもらうって。お兄様は、竜界の平和ではなく、ご友人達を選ぶということなのでしょうか。
1509 闇聖人シオン】
過ぎ去りし昨日に何を求めるのか。傷跡を癒す思い出だろうか、傷跡を抉る思い出だろうか。もう、あの頃は戻って来ないっていうのに。闇聖人シオンの心は晴れなかった。そう、だっていくらお兄様たちが頑張ったって、世界の決定は覆らないんだから。その日、六聖人の間では、一つの大きな決断が下されていた。
1743 グライフ】
彼が生まれるまでに、多くの存在が血の涙を流した。これは必要な犠牲だ。世界評議会で研究されていた次種族<セカンド>の可能性。俺の奏でる未来に、君が必要だっただけだ。そして口を開いたグライフは、冷たい視線を投げ返した。彼と一緒にされたら困るよ、あんな出来損ないの天上の獣にね。俺達は共犯者だ。
1744 天神獣グライフ】
俺の代わりに働いてもらおうか。そして天神獣グライフに与えられた三つの役割。一つ、王の象徴であること。二つ、神の翼になること。三つ、黄金を守ること。で、優先度を聞かせてもらおうか。もちろん二択で構わない。その問いに、表情一つ崩さない炎聖人はこう答えた。王都へ向かえ。彼がまだ、王であるうちに。
1810 大いなる絶望】
優しき人の血、綴られし妖精の血、禁忌の神の血、男の体に流れていた三つの血。そして男は、王都に訪れた大いなる希望を前に神の血を選択した。捨てられた人の血と妖精の血。それは人として過ごした永遠の思い出を、妖精の血による繋がりを捨てたのと同義だった。大いなる希望が、男にその選択をさせたのだった。
1819 フォルテ】
雲行き怪しくねぇか。馴れ馴れしく話しかけた男は窓越しの雨空を見つめていた。口の利き方は教えたはずだが。馴れ馴れしく話しかけられた男は苦言を呈していた。いいのか、放っといて。馴れ馴れしく続けた男。手なら打ってある。馴れ馴れしく続けられた男。炎聖人の執務机上、そこには腰をかけたフォルテがいた。
1820 炎奏徒フォルテ】
なんだ、俺にお願いごとじゃなかったのか。ふてくされたまま話し続ける男。貴様に課す仕事など、一つしかない。その言葉で動いた眉。なぁ、歌の仕事か。違う。一言の否定。貴様の歌に興味などはない。だが、貴様の腕に興味はある。表の顔は常界を揺るがすポップスター、そして裏の顔こそが炎奏徒フォルテだった。
1821 始祖リリン】
自分を生んだ母が存在するのなら、その母にもまた、自分を生んだ母が存在する。そして、その母にもまた、母は存在する。無限に遡った果てに辿りついた女。どちらが生き残るか、見せてもらおうか。さぁ、争うがいい、我が息子達よ。始祖リリンは、その手にした鳥かごに閉じ込められた聖戦の行方を見守っていた。
1848 ワトソン】
イコかな、ネヌかな。それはただの好奇心。うーん、でも、どっちでもいいや。水聖人の興味の対象は、すぐに違うものへ移り変わっていた。だけど、せっかくだから手伝ってよ。そして、彼女は助手として迎え入れられた。やっぱり、助手といえばワトソンだよね。だが、それが勘違いであることに気付いていなかった。
1849 水学徒ワトソン】
そっか、助手じゃなかったんだね。だが、それはどうでも良かった。着々と改造が施される大きな尻尾。これは機械かな、それとも尻尾かな。それもまた、どうでもいいことだった。先生、最近働きすぎですよ。心配の絶えないワトソン。だが、水聖人は楽しそうだった。だってほら、戦争には新兵器が必要になるでしょ。
1851 ヒカリ:BD2016】
ハッピーバレンタイン。それは一年に一度、ヒカリにとって大切な日。そんな日をみんなで過ごそうと、チョコ作りにいそしんでいた。きっと、私は幸せなんだ。少女がこぼした一言。それは純粋な言葉であり、そして誰かに似た一言だった。私はみんなを連れて行きたい、幸せな世界へ。たとえ、絶望が待っていても。
1852 ギンジ:BD2016】
トレーニングを終え、自室へと戻ってきたギンジの目の前にはケーキが置かれていた。そういや、忘れてたわ。そう、今日は四年に一度のギンジにとって大切な日。だが、少年はすぐに違和感に気がついた。このケーキ、生臭ぇな。そして、ソファの後ろに隠れた人影に気づかないフリをして、そっと呟いた。ありがとな。
1882 デオン】
差し出した一通の封書。坊ちゃんは誰の差し金だ。その問いに答えることもせず、男は姿を消した。文通なんざ、趣味じゃねぇっての。その封書を開くことなく破り捨てた男。そして、そんな姿を見届けたデオンは再び夕闇へと溶ける。やっぱりあなたって人は、そういう人なんですね。その言葉は喜びにも似ていた。
1883 密者デオン】
無事に届けてくれたのね。魔参謀長から受け取った報酬。これは仕事だから。そんな言葉を残し、不夜城を後にした密者デオン。その足で向った屋敷。で、奴の様子はどうだった。伝えた一部始終。それでこそ、王の秘密機関だ。サングラス越しの瞳、葉巻を咥えた口元、そんな彼もまた、満足気な笑みを浮かべていた。
1924 ジャンヌ】
アンタたち、もうちょっと真面目に仕事しなさいよ。ジャンヌは六聖人の間で言葉を発した。特にアンタ、なに考えてんのよ。その言葉は炎聖人に向けられていた。なにを企んでるか知らないけど、アタシも口を挟ませてもらうよ。言っとくけど、これは異常事態。泳がせるには度が過ぎてるわ。例え世界の決定でも、ね。
1925 光聖人ジャンヌ】
アタシ達はね、旗を振ることしか出来ないの。だから、彼女は光聖人ジャンヌと名乗っていた。その旗すら、まともに振らなくてどうすんのよ。そして、視線を投げかけた先にいた最後の聖人。アンタだって、放っとけないんじゃないの。だが、問いかけられた聖人は微動だにしなかった。ったく、それでも親なのかしら。
1964 ポタ】
ぼ、ボクになんでもお申し付けください。頑張り屋なポタは、いつ、どんなときでも、風聖人の側を離れることはなかった。そして、そんな健気な少年を見つめ、風聖人は他の誰にも見せることのない、優しい笑みを浮かべる。緑茶をお願い出来るだろうか、砂糖は多めで頼む。数分後、湯飲みを載せたおぼんは宙を舞う。
1965 風衛徒ポタ】
かかる緑茶、こぼれる笑い声。だが、その笑い声は皮肉にも似ていた。私はもう、熱を感じることもないのか。そんな風聖人を見つめ、風衛徒ポタは頬を撫でる。ご無理は、なさらないで下さいね。浮かべた無邪気な笑顔。あぁ、だが、今回ばかりは無理をしないわけにはいかないようだ。そして、一通の封書が残された。
1966 ユカリ:BD2016】
月が欠けた夜を泳ぐ魔女がひとり。そんなユカリに寄り添う一匹の猫。私はね、この日を絶対に忘れないわ。それは、誕生日であり、そして特別な夜が訪れる日だったから。どこにいるのかな。早く、捕まえに行きたい。散りばめられた星へと祈りを込めて。だから、見守っていてね。私だけが大人になる、そんな世界を。
1967 アカネ:BD2016】
ただいま、母さん。そんなアカネに、深くを尋ねない母。やっぱり、あなたはあの人の子供なのね。たくましくなった体に、胸をなでおろす。だけど、今日くらいはゆっくりしていきなさい。用意されていたホールケーキ。いつか、お父さんを追い越すのよ。それは、ただ流れる時間とは別の話。もちろん、そのつもりだ。
2018 紅煉帝ヴェルン】
本気出さなきゃ失礼だろ。その言葉に笑顔を返す光竜将。オマエは帰って、報告でもしてろよ。立つだけで精一杯の水仙卿。で、オマエはひとりじゃ立てないのか。傷だらけの流水竜。早くガキを連れて帰れ。流水竜を抱きかかえていた竜神。俺たちは俺たちらしくやらせてもらう。だからオマエも、オマエらしくやれよ。
2022 神虚狐ヤシロ】
聖戦はいわば、過去の再来。そして、それは過去ではなく未来。そんな絵を描くのであれば、それを塗りつぶすまでです。神虚狐ヤシロは動き始める。そして、この世界が求めているのは神ではない。彼らの好きにさせてはいけない。友の為にと、ひたすら我慢を続けた無英斧士の元に、心強い協力者達が集い始めていた。
2041 カノッサ】
カノッサは語る。あなたはもちろん、覚えているでしょう。かつての聖戦が、どのような結末を迎えたのか。戦う力を求め、神の血に近づいた男。守る力を求め、竜の血に近づいた男。そして、そんな二人は、聖戦が終わったとき、自分達が愛した世界に居場所はなかった。今回の犠牲者は、いったい誰になるのかしら。
2042 悠久神カノッサ】
もし魔界が勝利していたら、私達は危なかったかもしれない。それは魔界の王が、聖戦の先で成し遂げようとしていた理想。今回も、魔界が勝利したら危ないんじゃないのかしら。いいや、今回は指導者が違うよ。彼が成し遂げたいのは、世界への復讐だ。仮面越しに微笑む男。悠久神カノッサは、その笑顔が嫌いだった。
2054 アオト:BD2016】
双子は同じ夢を見る。それを迷信だという人もいる。だけど、私はきっと、同じ幸せな夢を見ているんだと思うな。アオトが左手で握り締めたネックレス。それは二人を繋ぐ思い出。きっと、もう大丈夫だよね。最愛の女性は、優しい瞳で彼を見守る。今日だけはゆっくり休んでね。目を覚ましたら私達も彼の元へ行こう。
2095 ビヨンド】
うーん、失敗しちゃったかな。ビヨンドから発せられる狂気。水聖人は世界の行く末を気にすることもなく、ただ自分の好奇心と向かい合っていた。どうして、彼は完成したんだろう。思い出すのは、神界へと赴いた天神の獣。とりあえず、適当に処理しといてよ。こうして、ビヨンドは失敗作として廃棄されたのだった。
2096 超越獣ビヨンド】
で、そっからがオレのスゲェところよ。超越獣ビヨンドは、飴を咥えた子供へ自慢話を続ける。そう、オレは狂気を押さえ込んだんだ。後天的なセカンドの完成形。お兄ちゃんは、それで幸せなの。それはだな、えっと。素朴な疑問に、回答を持ち合わせていない彼。だったら、いまから幸せになればいいだけだぴょん。
2114 シャルラ】
誰もいなくなってしまいましたわ。シャルラは空っぽになった会議室で、誰かに話しかけていた。これも、全部計画通りなのかしら。返ってくることのない返事から察した肯定の意。もぉ、たまには話相手になって下さいませ。あれだけ、茶番に付き合ってたあなたじゃありませんか。そして一人、ほくそ笑むのだった。
2115 水凛徒シャルラ】
私達を集めていったいどうするつもりかしら。誰もいなくなった会議室に、続々と集まる者達。水凛徒シャルラと特別監視役、特別調停役。そして、悪戯神に寄り添うように立つ愚者。今日は君達に、改めて紹介したい人がいるんだ。ほら、入って来てよ。その声にあわせて姿を現したのは、誰かによく似た無聖人だった。
2167 創醒の聖者】
それがいつ生まれたのか、どう生まれたのか、どこで生まれたのか。そのすべてが明らかにならなくとも、いまそこにそれが存在しているという事実は、そのすべての肯定だった。そして、その絶対の存在の血がもたらした数多の悲劇。その血がなぜ禁忌とされたのか。聖なる扉にまつわる物語は、ひとつに集約される。
2181 ミドリ:BD2016】
飾りの施された竜道閣、そこで開催された誕生日会。なんだか、ちょっと照れくさいよ。恥ずかしさを隠し切れないミドリ。大丈夫、だって私が選んだんだから。親友の心強い一言。それじゃ、みんなで待ってるからね。閉ざされていたはずのふたりだけの世界を開いたのは、未だ見つかることのない道化の火竜だった。
2182 紫陽将カナン】
戦争なんてどうでもいい。古神殿に残った竜界の姫。私は真実を知りたい。向かったのは竜道閣。幾重にも連なった綴られし間を越え、辿り着いたのは最後の頁。やっぱり、ここに辿り着く資格を持っていたのは、あなただったんですね。聞こえた声。だから私は、成すべきことを。そして、紫陽将カナンは生まれた。
2183 聖魔王ヴラド】
いいか、よく聞け。不夜城の王の間、響き渡るのは聖魔王ヴラドの高らかな声。オレはオマエらを裏切った。その事実を変えることは出来ない。だが、オマエらはこうして、再びオレを信じてくれた。だから、オレはオマエらを信じる。もう、ひとりで背負い込んだりはしない。だからどうか、このオレについて来てくれ。
2195 聖精王オベロン】
美宮殿の王の間。ただ静かに語りだしたオベロン。自らの体に流れる禁忌の血。かつての聖戦の真実。俺は過ちを犯した。沢山の家族を、天界を傷つけた。だから、どうかその償いをさせて欲しい。左手に握られた対のネックレス。右手に抱えられた王の証。いまここに誓わせて欲しい。誰よりも、この天界を愛し抜くと。
2208 ヒスイ:ハロウィン】
竜界で行われていたハロウィンパーティー。なぜ、パンダが空を飛んでいるのか。なぜ、棺桶があるのか。なぜ、誰かが眠っているのか。なぜ、懐かしい誰かの服を着ているのか。無数に存在している不可解な現象。細かいことは気にせずにさ、いまを楽しもうぜ。ヒスイは誰よりもハロウィンパーティーを楽しんでいた。
2209 リヴィア:ハロウィン】
なんで、僕までこんな格好を。不思議なハロウィンパーティーに巻き込まれたリヴィアは不満を口にしていた。だいたい、僕はこんな遊びをする暇があるなら、鍛練をしたいのに。だが、そんな尖らせた口を緩ませ、頬を火照らせた一言。おお、刀より似合ってるんじゃないか。それは彼が兄さんと慕う存在の一言だった。
2210 シオン:ハロウィン】
空飛ぶ色取り取りのパンダ。常界の仕来りを学ぶのも大切なことです。不思議な竜界ハロウィンパーティーの首謀者、それは魔女っ子になりたかったシオンだった。ふふ、みんな楽しそうでなによりです。この不思議なハロウィンパーティーが現実なのか、それとも魔法だったのか。それは彼女だけが知る秘密だった。
2228 ドロッセル】
僕は人形。ドロッセルは、ただ、雪降る街で記録をし続けるだけの存在だった。いつから存在していたのか。いつから体が与えられたのか。そう、体などは器に過ぎない。だから、僕は人形なんです。そんな彼に与えられた命令。ちょっと、くるみを割ってきてもらえるかな。それは無聖人の一声。そう、僕はただの人形。
2229 無雪徒ドロッセル】
運命を必然と呼ぶのであれば、ふたりの出会いは運命であり、そして必然だった。どうして出会えたのか、どうして出会ってしまったのか、どうして出会わされてしまったのか。無雪徒ドロッセルはただ記録を続ける。雪降る夜に出会えたふたりを。雪降る夜に出会わされてしまったふたりを。すべては、無聖人の掌に。
2237 創竜神ヒスイ】
元気にしてるか。ヒスイが訪ねたのは弟弟子の病室。兄さんは、彼を受け入れるつもりじゃないよね。開口一番にそれかよ、可愛くねぇな。詰まる言葉。言ったろ、俺は俺らしくやらせてもらうって。張り詰めた空気。だから、あとのことは上手くやってくれよ。創竜神ヒスイの去りゆく背中は、いまも大きなままだった。
2252 オズファミリー】
ドロシーに手渡された絵本。そこに記されていたのは、温もりを求めた姿かたち様々な四体。この物語に彼は出てこないんだ。だけどね、君たちのそばには大切なお父さんがいたはずなんだ。大勢に嫌われながらも、家族だけは想い続けたオズという一匹の火竜。彼のそばにいてあげられるのは、やっぱり君たちなんだよ。
2258 ニミュエ】
天界の深い森がかき消したのは、中に建てられた小さな小屋の扉を叩く音。やっぱり、来るんじゃないかと思ったよ。ニミュエが出迎えたのは、俯いた精参謀長。私はあなたの動きを知ってた。だけど、止めることは出来なかった。そう、彼女達を追放したときのように。だから、私はいまからでも、もう一度始めたいの。
2259 翠妖精ニミュエ】
私は私に出来ることがある。そして、あなたにも、あなたにしか出来ないことがある。翠妖精ニミュエが触れたヴィヴィアンの前髪。だから、少しでも前を向いて。後悔を、後悔で終わらせたらいけない。そんな簡単なことを教えてくれたのは、息子、娘のような存在たち。だから、私たちは大人として、ケジメをつけよ。
2339 エジィ】
その路地裏は迫害された獣たちのたまり場だった。俺たちはこの箱庭でしか生きることが出来ないんだ。だが、ここだけは俺たちの楽園だ。そう言い残し、姿を消してしまった親友。そして、エジィが再びその姿を目撃したのは、光聖人に敗れ、配下となる道を選んだあとのこと。俺たちは、別々の場所を見つけたんだ。
2340 光剣徒エジィ】
光剣徒エジィは光聖人の剣だった。この剣はアイツを守る為だけに振るう。たてた誓い。なら、丁度よかった。あなたのその剣は私の為であり、友の為にもなるってことね。別々の主君を選び、別々の道へと進んだニ匹の獣。そして、二匹の獣の道は再び交わる。そう、英雄っていうのはね、討たれて初めて英雄になるの。
2341 チャッピー】
チャッピー、おいで。声をかけたのは闇聖人。君は、いつまでも私のそばにいてね。そんな寂しそうな闇聖人へと寄り添うチャッピー。安心シテ、チャッピーハトモダチ。シオンノコト、守ルダヨ。いつも、ありがとう。ふたりの時間を壊した第三の言葉。忘れないでね、君は「聖人」という一種の生き物だということを。
2342 闇玩徒チャッピー】
もちろん、わかってます。闇聖人は声の主を確認することなく、落ち着いた口調で答えた。私が聖人としての責務を果たすことこそ、私をこの場所へと育ててくれた恩返しなんです。たとえ、大切な家族を傷つけることになったとしても、それらも受け入れてくれる、大切な家族たちなんです。だから、私は裏切りません。
2343 無聖人ニコラス】
しばらくぶりだが、大きくなったな。背後から呼び止めた無聖人ニコラス。もっと驚いてくれよ。振り向いた顔が証明する血の繋がり。いまさら、父親面してんじゃねぇ。青年の瞳に映るのは自分へと突きつけられた銃口。たまには父親らしくさせてくれよ、だから、オマエにプレゼントだ。鳴り響く銃声。グッドラック。
2344 アーサー:BD2016】
僕は世界中の誰よりも幸せなんだ。あの雪降る日に、肯定された命。そして、彼へ向けられる笑顔は、歳を重ねるにつれ増えていった。やっぱり俺は幸せものだ。そう、だから俺こそが、世界の悲しみを背負うべきなんだ。そんなアーサーへ捧げられた祝福。誕生日、おめでとう。どうか、みんなの言葉が届きますように。
2359 オリジン:ゼロ】
その機体が金色の光に包まれているのか、それとも金色の光を放っているのか、その機体は金色の光と共に存在していた。どうして君が金色なのか考えたことあるかな。オリジンへの問い。いつも金色の輝きに抱かれたい。だから、君には私のすべてを込めたんだ。そしてまた、聖なる扉も金色に輝いていたのだった。
2383 ハム】
いつまで探してるつもりなの。ここは最古の竜の血が滴る伝承のほこら。あなたは、誰。道化嬢が振り向くと、そこにはハムがいた。だから、いつまで探してんのって聞いてんのよ。それはすなわち、諦めを促す言葉だった。だとしたら、私の答えはただひとつよ。両手に集められたのは、道化竜に教わった魔法だった。
2384 古詛竜ハム】
そう、私は見つかるまで探す。道化嬢が放った闇をいとも簡単に消し去った古詛竜ハム。アンタ、戦える体じゃないんだから止めときなって。だが、道化嬢の瞳は輝いていた。じゃあ、どうして私を止めに来たの。そう、障害の出現と結びついた希望。私、あなたの話も調べたの。一族を裏切り神に加担した、元お姫様ね。
2444 エンキドゥ】
立ち入り禁止区域に指定されていたはずの神へと抗う塔。エンキドゥはその禁を破ったわけではなかった。その塔が神界と常界を繋ぐ存在であれば、常界から神界への通行は確かに禁止されていた。最初からこいつは、そっち側の存在だってことさ。そう、彼にとって、常界へ来るのに、禁などは存在していなかったのだ。
2445 呪罰神エンキドゥ】
ただ征服神を見つめる呪罰神エンキドゥ。私の言葉が届かないのか、それとも、言葉そのものを失ってしまったのか。ふたりに訪れた最悪の再会。呼び覚まされた無数の獣。お前は逃げろ。征服神のただならぬ覚悟を察し、その場を離れた無英斧士。お前は人形なんかじゃない、だからどうか、目を覚ましてくれ。
2506 ラウフェイ】
ラウフェイは耳を澄ます。届けられる世界の決定。初めから決められていた時代の流れ。世界は何度も壊れ、そして修復されるたびに強くなる。そう、いまも昔も、こうやって私たちは世界を導いてきたのだから。それこそが、生きとし生ける者の最大の幸福だと信じて。犠牲のうえには、更なる未来が広がるものなの。
2507 聖人会議長ラウフェイ】
決定者たちがいつから存在していたのか、それは聖人会議長であるラウフェイですらも知らない。だが、誰が世界の決定を下しているのかは知っていた。創醒の聖者と、そのすぐ下に位置する2人。裏切り者の1人。そして、新たに生まれた例外である4人目の決定者。私は知りたい。新しい決定者が生まれたその意味を。
2584 ウラノス】
そろそろ、来る頃だと思ってた。ここは空なのか、宇宙なのか、地上なのか。右も左も上も下もわからない不可思議な空間で、静かに刻を眺めていたウラノス。そして、そんな彼に対する来訪者は、彼と同じくフェイスペイントが施された男。俺はオマエに力を与えた。そして、その意味がようやく果たされる刻さ。
2585 天空神ウラノス】
俺はあなたに感謝しています。天空神ウラノスへ頭を下げた来訪者、創竜神。あなたが俺を選んでくれた、だから俺はふたりの友を守ることが出来た。そして今度は、そんなふたりが手をとり共に歩き始めたイマを守りたい。だからどうか、俺に力を貸して欲しいんです。返された言葉。俺に神界を裏切れ、ってことか。
2628 滅神獣グライフ】
成功と失敗、そこには明確な差があった。だが、それは必ずしも勝者と敗者とは限らない。誇り高きセカンドの完成形であるグライフ。彼はそう、成功者だった。だが、そんな彼が勝者とは限らない理由。そこには、彼と対である失敗作が存在していたから。そうさ、この俺こそが勝者であり、完全な敗北を教えてやろう。
2633 美愛精モルガン】
やっと見つけた。天界のはずれ、ひとりで空を眺めていたモルガンの前に現れたのは聖精王だった。少しだけ、話をさせてもらえないかな。ふたりがどんな会話をしたのか、再会を果たした親子の会話に、聞き耳をたてるものはいない。だが、かすかに聞こえてきた言葉。ありがとう。ごめんなさい。そして、さようなら。
特務竜隊シリーズ
0582 デラト】
古の竜の襲来に備え、世界評議会により秘密裏に組織されていた特務竜隊<SDF>へ出動要請が出された。解き放たれた喜びの業火を吐き出したのは人工竜デラト。これは全て、約束されていた未来。ただ、一人の聖暦を我が手中に収めようとした例外を除いて。そして、その例外による弊害が立ち塞がろうとしていた。
0583 炎喜竜デラト】
散った一途な誓い、眠りについた眠れぬ獅子、そして、首筋に不自然な赤い痕が残された古の炎竜。戦闘は既に終わっていた。自らの獲物が奪われた怒りは、より強い者と戦える喜びへ、炎喜竜デラトへと姿を変えた。そんな喜びの矛先が向けられたのは、一人の例外により生まれた、一人の鎖に縛られた弊害だった。
0584 アング】
混種族<ネクスト>が先天性であるとしたら、アングは後天性である。そう、生まれたその後に混ざり合った異なる血液。どのような過程で混ざり合ったのか、どのような目的で混ざり合ったのか、その全ては明かされず、次種族<セカンド>という名前のみが与えられ、特務竜隊<SDF>として戦場へ駆り出された。
0585 水怒竜アング】
水怒竜アングは激しく怒っていた。唯一与えられていた命令、古の水竜の討伐。だけど、駆り出された先に待っていたのは、隊服を赤く染められた二人と、首筋を赤く染められた一人だった。既に奪われてしまっていた獲物、自らの、次種族<セカンド>としての存在理由は、何者かにより奪われてしまっていた。
0586 ジョーイ】
人工竜に混種族<ネクスト>に次種族<セカンド>と、特務竜隊<SDF>は様々な竜により編成されていた。神に抗う存在が竜であるのならば、また竜に抗うのも竜であった。上位なる世界より訪れた古の文明竜の討伐命令に対して、竜との混種族<ネクスト>であるにも関わらず、ジョーイは楽しそうに戦場へ赴いた。
0587 風楽竜ジョーイ】
何故か、傷だらけながらも安らかな顔のまま横たわった二人の男女がいた。その隣、少しはだけた胸元に赤い痕が残された一人の少女がいた。そう、自らの討伐対象であった古の竜は既に倒れていた。あははは、古の竜なんて、大したことないんだね。混種族<ネクスト>である風楽竜ジョーイは、楽しそうに駆け出した。
0588 ラブー】
数多の実験の失敗の積み重ねの果てに生み出された人工竜であるラブー。本来凶暴であると思われていた竜の中では格別に大人しく、また優しさを兼ね備えた慈愛の竜だった。ただ、その行き過ぎた優しさは、時として狂気へと。自らが生まれたことを嘆き、そして涙を流すその姿は、もはや人間よりも人間らしかった。
0589 光愛竜ラブー】
そこには二人の女性が横たわっていた。自らの討伐対象だった存在に対しても、目を閉じ、そしてそっと思いやる。そんな愛に溢れた光愛竜ラブーが思うことは一つ、この無益な戦いを、今すぐにでも終わらせたい。大きな翼で天高く舞い、例外により生まれた弊害の行方を捜し始めた。愛ゆえの衝動、優しさは狂気へと。
0590 サッド】
幾つもの失敗と言う名の犠牲の果てに生まれた竜、次種族<セカンド>のサッド。ようやく生まれることが許された存在は、幾つもの哀しみに包まれていた。以前自分がどのような人間だったのか、いや、どのような竜だったのか、彼女にその記憶は残されておらず、残されていたのはこの世界に対する哀しみだけだった。
0591 闇哀竜サッド】
辺りを覆いつくした深い闇をかき消したのは、目が眩むほどの激しい光だった。さぁ、あと、一人。そっと呟いたのは、傷だらけの男女を両脇に抱えた傷だらけの青年だった。そして、そんな青年の背後には横たわった一人の少女が。きっとこの場所で、とても哀しいことがあったのだろう。闇哀竜サッドは悲鳴を上げた。
0592 ヘート】
裏切り者には死を。混種族<ネクスト>であり、また特務竜隊<SDF>に属するヘートは、討伐対象である古の無竜ではなく、世界評議会を裏切った一人の例外と、その直属の特務機関を憎んでいた。ようやく、裏切り者達を無に帰すことが出来る。その憎しみだけが、彼の存在理由であり、また、憎しみを愛していた。
0593 無憎竜ヘート】
まずは邪魔な古の無竜を消そうか。言われた場所へ向かうと、そこには遠くを見つめる一人の青年と、横たわった一人の少女が。視界に捕らえた憎しみの対象、無憎竜と化したヘートは刃を向けた。だけど、そんな彼を見向きもせずに青年は言い放つ。オマエ邪魔だから、そこどけよ。青年は王の帰還だけを見つめていた。
1423 極楽竜ジョーイ】
世界評議会の施設である訓練場から、一匹の竜が姿を消した。鳴り響くサイレン、下りたシャッター、だが、極楽竜ジョーイを止められる者はいなかった。あはは、あはははは。夜の街に響き渡る楽しげな笑い声。あはは、あはははは。加速する竜の血は止められない。竜なんかよりも、よっぽど楽しい人間がいたじゃん。
門番シリーズ
0597 ホルステン】
聖なる扉へと向かう風を纏いし少女の前に立ち塞がったのは、鎧型ドライバ【リューベック】を纏いし乙女、ホルステン。もし、開かれた扉の真実を知る覚悟があるのであれば、その覚悟をみせなさい。ぶつかり合う二つの竜巻。ここは私ひとりで大丈夫だから。数多の戦いを潜り抜けてきた少女の瞳に、迷いはなかった。
0598 風番人ホルステン】
竜巻が止んだ時、そこには【リューベック:ツヴァイ】を纏ったホルステンと、扉への片道切符を手にした少女がいた。風を乗せた夜汽車は空を翔ける。車中、自らをノアの一族だと名乗った彼女は告げる。聖王の扉到達の為の犠牲と、道化の魔法使いに拾われた少女の存在を。今なら、まだ。夜汽車は空へと加速した。
0599 ハールレム】
見つめ合う妖精王と幻奏者、一列に並んだ六色の女王。ただ息を飲みながらその光景を見守ることしか出来ない光を宿した乙女達の前に突如して現われた大きな光。それは鎧型ドライバ【サロモン】を纏ったハールレムだった。さぁ、早く乗り込んで。光の夜汽車は空を翔ける。お待ちなさい。美しき声は遠くに聞こえた。
0600 光番人ハールレム】
あなた、ノアの一族ね。核心をついた光精王。君を聖なる扉へ届けるのが、私の使命だから。ハールレムは光の少女を見つめていた。だとしたら、その前に寄って欲しい場所がある。光精王が語るのは歪な平和の歴史とその裏の都合の良い犠牲。【サロモン:トゥエイ】を身に纏った青年は、行き先を天界へと変えた。
0601 サクラダ】
聖なる扉へ辿り着くことが出来れば、再び父に会うことが出来るだろう。そう確信した炎を灯した少年達の前に現われたのは、鎧型ドライバ【アカオニ】を纏ったサクラダだった。見かけによらず、ファザコンなのね。何て言われても構わないさ。父から譲り受けた甲型ドライバは、いつになく激しい炎を点火させた。
0602 炎番人サクラダ】
炎と炎はより強い炎となり、辺りを熱気で包んだ。揺らぐ視界の果て、そこには既に【アカオニ:弐式】を解いたサクラダと、消えることを忘れた炎を灯した少年がいた。もー、降参だってば。少年を乗せた夜汽車は聖なる扉へと。きっとそこに父がいる。いつかのお返しをする為に、右耳を飾った茜色は揺れていた。
0603 ラショウ】
無に帰すことが叶わなかった白い日の約束事、肩を落とした少年の前、何も無かったはずの空間に、何事も無かったかの様に夢幻の駅が存在していた。汽車から降り立ったのは鎧型ドライバ【イバラキドウジ】を纏ったラショウ。漢が何を落ち込んでおる。俺の気持ちがわかるのかよ。恋に破れた少年は、斧を振り上げた。
0604 無番人ラショウ】
少年は恋に打ち破れ、そして【イバラキドウジ:弐式】を纏ったラショウを打ち破った。そなたを送り届けよと、我らが古の竜王より仰せつかっておる。男が差し出した手を拒み、決意の眼差しを返す少年。おかげで目が覚めたよ、俺にしか出来ないことをするんだった。少年は汽車に乗らず、自らのその足で歩き出した。
0605 アルカラ】
水を留めた少年達の前に現われたのは獣耳の少年。俺っち、アンタを聖なる扉へ届けるよう、竜王様から言われてるんだべ。鎧型ドライバ【レティーロ】を纏った獣耳のアルカラはそう告げた。その前にまず、試験だべ。小柄な体に大きな斧、水を留めた少年は、先に扉へと向かった一人の勇敢な少年を思い出していた。
0606 水番人アルカラ】
アンタ、つえーな。【ドス:レティーロ】を解いたアルカラは少年達を夜汽車へ乗せた。揺れる景色、向かうは聖なる扉。そして車中、彼は少年へと扉付近で起きている出来事を伝える。それぞれが、それぞれの目的の為に、起き続けている悲劇を。そして、言葉は続く。そうそう、アンタの弟も聖なる扉へ向かってるべ。
0607 ラティーナ】
自由と引き換えの約束を果たそうとする堕ちた獣と、闇を包んだ少女達の前、深く暗い紫から現われたのは、鎧型ドライバ【アッピア】を纏った第零世代人型ドライバ【ラティーナ】だった。アナタヲ、セイナルトビラヘ、ツレテイク。丁度良かったわ、その汽車、乗せて行ってもらえるかしら。少女の瞳に闇が見えた。
0608 闇番人ラティーナ】
シケンノ、トッパヲ、ミトメマス。【アッピア:ドゥーエ】とその闇を引き裂いたのは奈落の大蛇だった。セイナルトビラヘ、ムカイマス。告げられた行き先。違うわ、魔界へ向かって頂戴。遮った行き先。闇を包んだ少女は、聖なる扉の真実ではなく、幼き日の約束を果たそうと、自らの失くした記憶を求めていた。
六魔将シリーズ
0627 ヒメヅル】
一等悪魔昇格の際に彼女へ手渡されたのは妖刀型ドライバ【ヒメヅル】。長いその刃を振るう度にほとばしる悪しき炎、何人もの罪人を闇へと葬り去ってきた。そんな彼女に、666議会から一通の手紙が届く。赤い月が昇る夜、不夜城を尋ねよ。不吉な予感に胸を弾ませた彼女は、これから始まる宴を心待ちにしていた。
0628 炎魔将ヒメヅル】
赤い月の昇る夜、不夜城の女王の間、そこには懐かしい友の姿があった。一人は赤き女王に、一人は炎の魔将に、各々の道を進んだ少女達の再会。集まった六魔将、そして戻ったばかりの六色の女王を前に幻奏者は告げる。幼き魔女王に代わり、この魔界<へリスティア>を統べる新たな女王の名を、常闇の死神の名前を。
0629 ムラサメ】
愛する妹と二人、同じ日に一等悪魔へと昇格を果たした彼女が受け取ったのは、対となる二刀のうちの片方、妖刀型ドライバ【ムラサメ】だった。悪しき水の力は、悪しき闇の力と共に、二人の仲を引き裂こうとする者達を葬り去ってきた。あなたさえいれば他に何も要らないわ。二人は世界を閉ざし、愛を確かめあった。
0630 水魔将ムラサメ】
二人きりの世界を邪魔するのは、あなたね。赤い月が昇る夜、不夜城に招かれた水の魔将は機嫌を損ねていた。妹との時間を邪魔するなんて、ただじゃおかないわ。愛する妹と共に、一人の少女へと斬りかかる。そうゆう態度、嫌いじゃないわ。奈落の大蛇が弾いた二対の妖刀。少女は六魔将を従え、女王の玉座に着いた。
0631 ヤスツナ】
妖刀型ドライバ【ヤスツナ】を手にした一等悪魔は、悪しき風に吹かれていた。あぁ、風が泣いている。そっと呟いた独り言。だけど、一体誰に風の気持ちがわかるのだろうか。死刑執行人学園では、顔は良いが、少し残念な悪魔がいる、という噂が常に囁かれていた。そんな風の噂にさえ、彼は口元を緩めるのであった。
0632 風魔将ヤスツナ】
666議会からの勧誘、六魔将に選ばれるのに時間はかからなかった。風の魔将として、一段と風を吹かせる彼ももちろん、赤い月の夜、不夜城へ招かれていた。主役ってのは、遅れて登場するもんだぜ。計画的な遅刻、開いた女王の間。直後、寝ぼけた緑の女王の自立型ドライバにより、赤い月より赤く染められていた。
0633 ライキリ】
君みたいな軽い男が嫌いです。光刑者へと軽蔑の眼差しを向けた彼が一等悪魔昇格の際に手渡された妖刀型ドライバは二刀の【ライキリ】だった。女を知らないなんて、人生の九割損してるのと同じさ。嫌味な言葉を思い出す。その九割を惜しんだから、僕に抜かれたんだ。彼は女という幻想を悪しき光で斬り裂いていた。
0634 光魔将ライキリ】
六魔将の中でも最年少の彼は、魔物の中でも特に礼儀正しく、また常に周囲に気を配っていた。そう、それは赤い月が昇った夜も同じ。そんな、真面目を絵に描いた様な女を知らずに育った彼の前、薄手の紫色のワンピースの少女が横切る。大胆な胸元から慌てて逸らした視線。女王の間、伏せた体、彼は君主に恋をした。
0635 ムラマサ】
愛する姉と二人、同じ日に一等悪魔へと昇格を果たした彼女が受け取ったのは、対となる二刀のうちの片方、妖刀型ドライバ【ムラマサ】だった。悪しき闇の力は、悪しき水の力と共に、二人の仲を引き裂こうとする者達を葬り去ってきた。お姉さま、いつまでも側にいて下さい。二人は世界を閉ざし、愛を確かめあった。
0636 闇魔将ムラマサ】
二人きりの世界を邪魔するのは、あなたね。赤い月が昇る夜、不夜城に招かれた闇の魔将は機嫌を損ねていた。姉との時間を邪魔するなんて、ただじゃおかないわ。愛する姉と共に、一人の少女へと斬りかかる。そうゆう態度、嫌いじゃないわ。奈落の大蛇が弾いた二対の妖刀。少女は六魔将を従え、女王の玉座に着いた。
0637 ナキリ】
一等悪魔に昇格してから、何年の月日が流れただろうか。肌身離さずにいた妖刀型ドライバ【ナキリ】は昇格の日に手渡された思い出の刀。そういや、ヤツは元気にしてるかな。思い出していたのは、昔稽古をつけていた少年。あなたのこと、探しましたよ。少し寂しそうにしていた彼の元へ、666議会の使いは訪れた。
0638 無魔将ナキリ】
六魔将の証を羽織った彼は、女王の間を訪れていた。これだけ召集されるってことは、ただ事じゃねぇな。見渡せば、色とりどりの女王と、色とりどりの魔将。久しぶりね。声をかけたのは幻奏者。天界の姫は、無事逃がしたわ。開かれた扉により統合された世界の中、魔界、天界、共に新たな歴史が始まろうとしていた。
2184 真焔魔将ヒメヅル】
それじゃあ、始めよっか。魔界の真焔隊はみな、刀を構える。どっからでもかかってきて。対するは、杖を構えた天界の真晴隊。うん、こっちからいくよ。天界、魔界の合同演習。すべては、来るべき日の為に。そして、誰よりもこの演習を楽しみにしていたのは、真焔隊を率いた大将、真焔魔将ヒメヅルだった。
2185 真蒼魔将ムラサメ】
これで少しはゆっくり出来そうね。少し透けた天蓋の奥のふたつの影。互いに舐め合うのは聖戦により生まれた傷跡。いまだけは痛みさえも愛せるわ。甘い甘いふたりの時間。跨った真蒼魔将ムラサメとその妹、ふたりはそんな時間を永遠のものにする為に、来るべき日の為に、最後の愛の確かめ合いをするのだった。
2186 真嵐魔将ヤスツナ】
俺さ、お前らのこと忘れないよ。聖戦に吹き荒れた風が止んだとき、そこを訪れたのは風通神だった。おい、勝手に殺さないでくれよ。冷静な反論。っていうか、どこに座ってんだよ。風通神が腰をかけていたのは、傷だらけの体だった。うわ、クッションが生き返った。こうして、真嵐魔将ヤスツナは生まれたのだった。
2187 真閃魔将ライキリ】
鳴り響いた銃声、そして弾丸が打ちぬいた光刑者の胸。覚悟を貫くことが出来ず、友の手を汚し、友を失った。僕は、変わらなきゃいけない。二度と立ち止まらない為に、真閃魔将ライキリは鍛練を重ねるのだった。そんな彼を見守る二つの影。いいのかな、顔を見せなくて。いいんだ、オレのことは黙っておいてくれ。
2188 真妖魔将ムラマサ】
いつまでも、一緒にいましょう。少し透けた天蓋の奥のふたつの影。互いに舐め合うのは聖戦により生まれた傷跡。いまだけは痛みさえも愛せるわ。甘い甘いふたりの時間。跨られた真妖魔将ムラマサとその姉、ふたりはそんな時間を永遠のものにする為に、来るべき日の為に、最後の愛の確かめ合いをするのだった。
2189 真絶魔将ナキリ】
そろそろ、来るころだと思ってたぜ。赤く染まる滝に打たれていた真絶魔将ナキリの元を訪れた無刑者は両膝をついていた。そんな姿、見たくねぇって。そして、言い渡された破門。これでテメェを縛るもんはなくなった。だから、テメェはテメェの道に生きろ。握手を交わさずとも、そこには確かに愛が存在していた。
狐の嫁入りシリーズ
0639 フシミ】
母が子を想う様に、また子も母を想う。それはこの世界に生まれた親子にとって、少し恥ずかしくも、大切な事柄だった。白無垢を着たフシミが案内されたのは、真っ赤なカーネーションの咲き誇る花園。お母さん、私をこの世界に生んでくれてありがとう。晴れ渡った空の下、狐の嫁入りを告げる天気雨が降り出した。
0640 母狐フシミ】
母狐フシミの手を引いたのは少し歳の離れた伴侶となる男狐。これからは、僕があなたの傍にいます。天気雨は止み、そして舞い踊る花びら達。今日という日は、新たな旅立ちを迎えた母へ、娘からの些細な贈り物だった。私はもう大丈夫、だからお母さん、幸せになってね。二度目の嫁入りを、晴天は祝福していた。
0641 コンリウム】
よく晴れた日の午後、空から降り出したのは狐の面を模したコンリウム。狐の嫁入りに相応しいその姿は悪しき水であれ、祝福をしている証拠だった。頬を濡らす水と、地面を濡らす水、その二つは混ざり合い、いつかは母なる海へと辿り着く。そう、ある一人の少女の母を祝い、そして、大いなる母への祝福へと変わる。
0642 フォクスリウム】
大いなる母なる海、そんな海を彷徨っていたフォクスリウムが目にしたのは、波打ち際、寝そべりながら太陽を睨みつけていた一人の少年だった。金色の髪に、濁った蒼い瞳。その瞳は水を留めるのではなく、水を、罪を洗い流すことを選択した瞳だった。兄さんは本当に愚かだ。少年は立ち上がり、海へと刃をかざした。
0643 アゲポックル】
あげぽっくる は おあげのこ あげぽっくる は あげたべる あげぽっくる に あげようじん わるいこ どこのこ あげぽっくる あげぽっくる は おあげのこ あげぽっくる は あげなげる あげぽっくる に あげようじん わるいこ どこのこ あげぽっくる (ぽっくる民謡 第揚節より抜粋)
0644 アゲポックルン】
アーゲアゲアゲ アゲゲゲゲ アーゲアゲアゲ アゲゲゲゲ おいらのなまえをしってるか おいらはおあげがだいすきだ アーゲアゲアゲ アゲゲゲゲ アーゲアゲアゲ アゲゲゲゲ おいらのなまえをいってみろ おたぬきよりもきつねだろ おいらのなまえはアゲポックルン (ポックルンのうた 揚番より抜粋)
0645 フォック・スィー】
猫がコンっ、と鳴いた。狐の面をつけた猫、そう、生物学上は猫に分類されたフォック・スィー。だが、当の本人は自らを狐だとでも思っているのだろうか。そんな狐ではなく猫が沢山集まり、どこからか沢山の揚げを集めて来ていた日、その日はよく晴れた日にも関わらず、何の前触れもなく雨が降り出したという。
0646 フォク・スィー】
猫がコンコンっ、と鳴いた。狐の面を外すこと無く変化を遂げた姿のフォク・スィー。降り出した雨に喜び駆け回る猫は、止まない雨に濡れながら喜びの笑みを浮かべた一人の少年を目にした。もっともっと、どこまでも降り続いてよ。その少年の蒼い瞳が濁っていたのは、雨のせいではなく、罪から逃げたからだった。
聖劇の戯曲シリーズ
0677 マクベス】
一人の風を纏いし少女達が辿り着いた聖なる扉、だけどもう、そこには扉はおろか、人も何もかも存在してなどいなかった。唯一残されていたのは、無残に破られた大きな袋。聖なる文字を継ごうとも、所詮は妖精ね。そう口にしたのは、ふいに少女達の前に現われたマクベス。失意の風は一人の悪しき炎を加速させた。
0678 炎戯魔マクベス】
私はただ、演じるだけ。炎戯魔マクベスは続ける。聖なる出口を目指すあなた達を、殺す役目を演じるだけ。圧倒的な力の差を前に、次々と崩れ落ちていく風の少女達。最後の力を振り絞り、放たれるのは竜巻。あら、彼女は私の獲物なのよ。巻き起こした風と勢いを増した炎を掻き分け、姿を現したのは道化の闇だった。
0679 オセロ】
辿り着いた時には閉じられていた聖なる入口。なに肩落としてんのよ。炎を灯した少年へと向けられた一言。きっと大丈夫だよ。優しき炎の獣。おい、来客だぞ。異変に気づいた炎精王。少年達の前に現われたオセロ。ワタシノタメニ、シンデクダサイ。懐かしい気配も感じるデス。自律の心は異なる来客を予感していた。
0680 水戯機オセロ】
ワタシノヤクハ、アナタノセンメツ。自ら打ち抜いたこめかみ、水戯機オセロは炎をかき消した。水の戯れに成す術を失くした少年達。ソロソロ、シンデ。心の灯火が消えかけたその時、少年が感じた懐かしい暖かさ。よく見とけ、機械はこう支配すんだ。顔を上げた少年の瞳に映ったのは、温かい大き過ぎる背中だった。
0681 シェイクスピア】
幼き少女が手にした羽筆型ドライバ【ハサウェイ】が書き綴ったのは、数多の悲劇だった。綴られた戯曲は現実となり、対象へと襲い掛かる。誰がこの少女に書かせたのか、それとも自発的に書いたのか、どちらにせよ、シェイクスピアと呼ばれた少女は笑顔で悲劇を書き綴っていた。そう、それが喜劇であるかのように。
0682 風戯者シェイクスピア】
上手に書けたね。少女の頭を撫でたのは仮面を外した一人の男。戯曲は楽しいだろう。風戯者シェイクスピアは笑顔で答える。一度裏切った者は二度裏切る、だから彼も今のうちに殺してしまおうか。少女には意味がわからなかった。もう少しだけ今の世界を手のひらで見ていたくなってね。男は再び仮面に手を伸ばした。
0683 ジュリエット】
美宮殿<コロッセオ>の寝室、ジュリエットは宝石の散りばめられたソファに腰をかけていた。あの方との約束、覚えているわよね。問いかけた先は妖精王。もちろん、わかっているわ。浮かべた不敵な微笑み。アナタが殺せないのなら、私が殺すわ。追い詰める一言。あの子だけは、私が。笑みを眉間のしわへと変えた。
0684 光戯竜ジュリエット】
光戯竜ジュリエットが手渡されたのは短剣型ドライバ【デッド・マキューシオ】だった。演じるだけの人生なんて、既に決められた未来が待っているだなんて。自ら首筋に当てた刃、閉じた瞳、次の瞬間、背後に聞こえた二種類の高い声。だったら、背けばいいんだぴょん。にんじん咥えた天才は、助手と共に現われた。
0685 ハムレット】
そんなに女を連れて、いいご身分なこった。閉じられた入口へと辿り着いた水を留めし少年達の前、刀型ドライバ【ファントム】を携えたハムレットは不機嫌そうに笑ってみせた。一人や二人、分けてくれよ。鞘から刃が抜かれた直後、一直線に地面を走る衝撃波、かろうじて受け止めることが出来たのは少年だけだった。
0686 闇戯精ハムレット】
楽しく戯れようぜ。【ヴェノム・ファントム】を手にした闇戯精ハムレットと、水を留めし少年による闇と水の刃の戯れ。女共の前で負ける気分はどうだい。先に弾かれたのは少年が手にしていた刃。首元に突きつけられる刃、そして、その刃の主を貫いていた三つ目の刃。久しぶりだね、兄さん。その瞳は濁っていた。
0687 ロメオ】
赤い月が昇った夜、ロメオは短剣型ドライバ【マキューシオ】を腰に携え、背の高い木の枝から女王の間を覗き込んでいた。その日不夜城に起きた一つの改革、新たな歴史の始まりの瞬間を見届けた彼は、そのまま魔界を後にした。だけど、そんな彼は自分に数多の銃口が向けられていたことに、気が付いてはいなかった。
0688 無戯獣ロメオ】
無戯獣ロメオに手渡されたのは仮死毒ではなく、嘘偽りの無い本物の毒だった。もう、演じるだけの人生には疲れたよ、どうせ私は彼女と結ばれない運命なんだ。自らが生まれた理由に気付き嘆く無戯獣ロメオ。君はどう思うんだい。それは、たった一人の名前を永遠に呼び続ける虚ろな目をした一人の青年に向けられた。
1424 神叛獣ロメオ】
綴られし獣は運命に背いた。だが、それは同時に禁忌を犯すということ。これで君は、死ねなくなったよ。だが、神叛獣ロメオは知らなかった。運命に背いた結果、更なる運命に翻弄されることを。向った先は天界、そこに彼女はいなかった。見られちゃったね。彼女の代わりに見つかったのは、血に濡れた妖精だった。
1425 神叛竜ジュリエット】
綴られし竜は運命に背いた。だが、それは同時に禁忌を犯すということ。これで君は、死ねなくなったよ。だが、神叛竜ジュリエットは知らなかった。運命に背いた結果、更なる運命に翻弄されることを。向った先は魔界、そこに彼はいなかった。見るな。彼の代わりに見つかったのは、永遠の眠りについた魔物だった。
1781 悲戯者シェイクスピア】
民が辿りつけるように、王都への道を綴るんだよ。それは悪戯な囁き。そして少女が綴る。ただ楽しそうに、悲劇に通ずる道を。みんな、王様に会いたいんだよ。これは希望の物語なんだ。いつかの小さな希望が、こうして大いなる希望になった。だから彼に希望を見せてあげようよ。そして、新たな舞台の幕は上がる。
堕聖の結婚式シリーズ
0695 パンドラ】
パンドラは全てを諦めていた。生きる屍と化した自分に愛など、結婚などという愚かで美しい行為は適さないと。それでも彼女は結婚がしたかった。愛する人と一つに結ばれる契約、そう、ただの契約でしかないその行為を、その証を誰よりも欲していたのであった。魔界の奥深く、一人、誓いの指輪に腰掛けていた。
0696 花嫁パンドラ】
そっと、ベールはめくられた。待ちわびていた時、覗いたのは、少し伏し目がちな瞳、不安げな表情。ずっと待っていたはずなのに、なぜ涙が溢れるのだろう。嬉しいから、楽しいから、感動したから、そんなありきたりの理由ではなかった。花嫁パンドラは薬指で、体温を、温もりを、生を感じられなかったからだった。
0697 エピメテウス】
エピメテウスはずっと探していた。神の裁きにより堕とされた最愛の恋人を。もう、何年探し歩いただろうか。それでもまだ辿り着くことの出来ない薬指。彼が手にしていたのは、大切な想いの詰まった一つの箱。いつか、彼女に届けることが出来た時にはきっと。遠のく意識と戦いながら、それでも彼女を探し続けた。
0698 花婿エピメテウス】
温かな薬指に触れた時、花婿エピメテウスは全てを察した。この温もりこそが愛、そして生きる者全てに与えられた最高の権利。愛すべき者の頬を伝った涙、それは哀しみの涙であり、生きている証でもあった。そして触れたのは自らの頬。そこに涙は流れていなかった。そうか、死んでいたのは、僕の方だったんだね。
0699 セイカピカリウム】
堕聖式場<イナーシャ>の端の方、セイカピカリウムは待ちわびていた。自分へ優しくしてくれた花嫁に、最高の聖歌を届けたいと、考えることはそれだけだった。いつ、どこで覚えたのかわからない歌を口ずさむ。それを聖歌だと疑わずに。ただの昔の流行歌かもしれない。それでも歌うことを止めようとはしなかった。
0700 セイカシャイリウム】
死してなお、愛の為に生き続けた一人の男がいた。涙も流せないその姿に、セイカシャイリウムが贈ったのは心からの聖歌。魔物でありながら、天使の様な姿のまま天界へと昇り、そして目にしたのは、何者かに創り出された存在である妖精王の苦しみ。創られた王であれば、その子もまた、創られた存在なのだろうか。
0701 フラワヤミリウム】
魔物であるにも関わらず、その頭には優しい花冠が乗せられていた。花嫁により乗せられ、そしてフラワヤミリウムと名付けられた生き物は、その手に更なる花びらを集めていた。それは新しい花冠を作ってもらう為ではなく、優しさの恩返しにと、いつか必ず訪れると信じている結婚式の為に集められたものだった。
0702 フラワダクリウム】
闇の魔物でありながらも、祝福の優しい哀しみに包まれて天界へと昇ったフラワダクリウム。辿り着いたのは優しさが溢れる天界ではなく、歪さが溢れた天界の裏側だった。ちょっと、そこの鍵を開けてもらえないかな。深い闇が閉じ込められた洞窟の奥、幽閉されていたのは、もう一人の創られた男の妖精王だった。
0703 シンプムリウム】
使い古された誓いの言葉。汝は、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、死が二人を分かつまで、愛を誓い、添うことを、堕聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか。シンプムリウムは来るべき結婚式の為に、何度も何度も繰り返し心の中で読み上げていた。
0704 シンプムムリウム】
愛し合う二人は誓った。だが、たった一つだけ、誓うことの出来なかった言葉が。死が二人を分かつまで。そう、既に死により引き裂かれた二人。それでも、二人は愛を誓った。例え、愛する人が死のうと、二度と会えなくなろうと、それでもそこには、確かに愛は存在する。シンプムムリウムはそんな二人を見送った。
花獣シリーズ
0705 マツ】
仲間達と極東国を旅する絶無の少年が目指したのはとある庭園だった。その筆で、塗りつぶしてくれないか。待っていたのは筆型ドライバ【ムツキ】を持ったマツだった。貴様が求める無とは何だ。彼女は少年に問いかける。この世界の悲劇を塗りつぶし、五人の友達を助けたいんだ。少年の瞳は未来を見つめていた。
0706 無花獣マツ】
神の手のひらの上で綴られ続ける悲劇、それは決して覆すことの出来ない約束された未来。だけど、唯一の対抗手段として、その全てを塗りつぶし、そして無に帰す。それこそが絶無の少年にしか出来ない役目だった。その覚悟、受け止めよう。無花獣マツは残り五つの庭園の地図を手渡し、そして力になると約束をした。
0707 キリ】
炎の庭園、待ち構えていたキリ。話は聞いている。筆型ドライバ【シワス】の先には絶無の少年が。力を、貸して欲しいんだ。そこには驚くほど素直な少年がいた。ならば、力試しといこうか。戦闘態勢に入る少年と無精王と自律兵器。喧嘩は嫌だにゃん。隠れる拘束獣の頭上、ふわふわ、一人の乙女が浮かんでいた。
0708 炎花獣キリ】
庭園の縁側、戦いを終えた炎花獣キリは皆をおもてなし。饅頭頬張る自律兵器に、猫飯に夢中な拘束獣、ふわふわ乙女。そうか、友の為か。少年が口にしたのは共に聖なる扉を目指し、そして今は別々の道を歩む五人の友達の話だった。我も久しぶりに精霊王達に会いたいぞ。三人は少しの間、思い出を語らっていた。
0709 ススキ】
もし、綴られた存在が、創られた存在が無に帰されたとしたら、その子が生まれたという事実も無に帰されるであろう。それでも君は、その選択をするのかね。旅を続ける絶無の少年に突きつけられる真実。だとしても、そうならない方法を探すだけさ。筆型ドライバ【ハヅキ】を手に、ススキは少年の覚悟を受け止めた。
0710 光花獣ススキ】
どんな時も笑顔を絶やすことのない一人の少女がいた。絶無の少年が自暴自棄になった時も、その笑顔は少年の心を明るくした。早く行かなければ手遅れになるぞ。光花獣ススキが伝えたのは二つ。光の少女が聖なる扉ではなく、天界へ向かったということ。そしてもう一つ、その少女の出生に隠されていた真実だった。
0711 フジ】
四つ目の庭園で待ち構えていたのは筆型ドライバ【ウヅキ】を手にしたフジだった。あっしも状況はわかっちゃいますが、無料で手を貸す訳にはいかんもんでして。ならどうすればいい。絶無の少年は十分な金銭を持ち合わせてはいなかった。その立派な体があるじゃございませんか。眼鏡の奥、眼光は鋭さを増していた。
0712 水花獣フジ】
ほとばしる汗、ぶつかり合う体、交わる筆と斧、そして、激闘の果てに勝利を収めたのは絶無の少年だった。いやー、丁度良い運動が出来ましたわ。戦いを終えた水花獣フジが話す水を留めし少年と、共に旅する水精王に訪れようとする悲劇。いつも冷静沈着な無の精霊王も、今だけは焦りを隠せずにいたのだった。
0713 ヤナギ】
今からじゃもう、間に合わないんじゃない。そう口にしたのは目を開けることなく状況を察したヤナギだった。だが、そんな彼が手にした筆型ドライバ【シモツキ】を睨みつける絶無の少年はまだ諦めてはいない。間に合わなかったとしても、他の方法を探せばいいだけの話さ。ただ、少年の瞳に焦りが見え隠れしていた。
0714 闇花獣ヤナギ】
彼女は聖なる扉を目指してないよ。それは少年の友達であり、幼き日を失くした一人の少女の話。後ね、彼女は君を、この常界を裏切ろうとしているのさ。赤い月の夜、確かに少女は魔女王の座に。きっと、アイツなりに考えがあってのことさ。繰り返し続く悲劇、発した言葉とは裏腹、信じる気持ちは揺らぎ始めていた。
0715 ウメ】
ひとり縁側、筆型ドライバ【キサラギ】で退屈そうに空に描く独り言。ウメは一人の少年を待っていた。きっとあなたの元を訪れるはず、そう伝え聞いていた少年を。何故だろう、嫌な胸騒ぎがする。ひゅるる、頬を撫でたのは少し冷たい風。夕日は沈み、昇ったお月様。いつまで経っても、絶無の少年は現われなかった。
0716 風花獣ウメ】
いつまでも訪れない少年の代わりに、葉音一つ聞こえない静寂が訪れていた。少年の身に、何かが。敷き布団に横になったのは、嫌な予感を眠らせる為。目を閉じた矢先、微かに聞こえた足跡。一気に近づく足音。慌て飛び起き外に出ると、そこには、息を切らした一匹の猫が。僕が、アイツの代わりに、戦うにゃん。
七夕シリーズ
0753 ベガ】
合言葉はギャラクタシー、銀河系アイドルというコンセプトで活動しているベガは踊ることが大好きだった。ただ、その想いは常界にのみ訪れる夏にだけ輝いていた。切ない秋、寒い冬を越え、暖かな春を迎え、そして訪れた晴天の真夏、今までの溜まりに溜まった想いを空へと打ち上げる。そう、ついに舞台は宇宙へと。
0754 銀河嬢ベガ】
銀河嬢ベガが送り出す楽曲は瞬く間にトリプルミリオンセールスを記録した。歌にダンス、そしてそのパフォーマンスを見た者はみな、口を揃えてギャラクタシーという歓声をあげた。街を歩けば耳に入り、そして目に入る楽曲。ただ、その楽曲やミュージックビデオに込められた恐ろしき願いに気付くものは少なかった。
0755 アルタイル】
銀河系アイドルを支える作曲家であり、銀河系プロデューサーでもあるアルタイル。ライブではマニュピレーターを担当し、人によっては二人一組のユニットであると捉えられることも多い。隠した素顔を知る者は相方である銀河系アイドル以外に存在せず、また大手レコード会社の社長でさえも見たことがないという。
0756 銀河男アルタイル】
銀河系プロデューサーがプロデュースしたかったのはアイドルではなく、偶像崇拝という行為そのものだった。歓声に囚われた心は自我を忘れさせた。そして訪れた暴動、加速するギャラクタシーは小国であれば崩壊へ導くのに十分だった。銀河男アルタイルは、また夏に会おう、とだけ言い残し、行方をくらませた。
0757 ソラリウム】
ふわふわ漂う空、気が付けば、そこは宇宙だった。ふわふわ堕ちる空、気が付けば、そこは常界だった。そして、気が付けば、形は変わらずとも、色は変わり、自らの持つ力も変化していた。そんなソラリウムは宇宙で何を見たのか、いや、何も見てなどいないのか、ただその姿はこの統合世界の理から外れたものだった。
0758 コスモリウム】
特殊変異を起こした体のまま、再び統合世界に適応をし、そして成長を遂げたコスモリウムは、まるで宇宙を内包したかのような見た目をしていた。ただ、その贅沢な見た目に反して、基本能力などは至って低いままであり、突然目の前に現われたからといって、何か危害を加えるような行動を起こしはしなかった。
0759 ササポックル】
ささぽっくる は おささのこ ささぽっくる は ねがいごと ささぽっくる に ささようじん わるいこ どこのこ ささぽっくる ささぽっくる は おささのこ ささぽっくる は おほしさま ささぽっくる に ささようじん わるいこ どこのこ ささぽっくる (ぽっくる民謡 第笹節より抜粋)
0760 ササポックルン】
サーサササササ サササササ サーサササササ サササササ おいらのなまえをしってるか おいらはささをさっさっさ サーサササササ サササササ サーサササササ サササササ おいらのなまえをいってみろ おまえのささをさっさっさ おいらのなまえはササポックルン (ポックルンのうた 笹番より抜粋)
2050 超銀河嬢ベガ】
常界の被災地に配られたチラシ。旧グリモア教団の壊滅と共に、芸能界から姿を消した銀河系アイドルのベガが、被災地でゲリラライブを行うという触れ込みだった。そして、被災者達は少しの期待を胸に、瓦礫の山へ。午後7時、ライトアップされた瓦礫はステージへ。みんな、ただいま。合言葉は、ギャラクタシー。
2051 超銀河伯アルタイル】
聖暦××××年、××月××日、常界某所。ライトアップされた瓦礫の上に準備された特設ステージ。まるで宇宙に星が煌くようなSEと共に登場したのは、超銀河嬢と超銀河伯アルタイル。1曲目、お馴染みの『スターキャンディ』のイントロが流れ始めると、オーディエンスのボルテージは早くもギャラクタシーへ。
2052 デネブ】
ふふふっ、盛り上がってるじゃない。二人のマネージャーを勤めるデネブは、ステージの裏で満足そうな笑みを浮かべていた。この子達には、もっと稼いでもらわなきゃいけないからね。被災地へ愛を届けたい。そんな純粋な想いの裏側には、芸能界とは切っても切り離せない、ビジネスの話が存在していたのだった。
2053 銀河精デネブ】
計画は順調に進んでいるか。デネブの耳元で囁かれた言葉。当たり前じゃない、アタシを、この子達を、誰だと思っているのよ。この調子で、全国を回ってくれ。そこで電話は途切れた。被災地を廻るゲリラライブツアー、それはただの序章に過ぎないのである。わたくしが、しっかりと記事にさせて頂きますね。
北欧神シリーズ
0761 スルト】
道化の魔法使いにより、燃え盛る炎の竜は刃へと姿を変え、そして、その刃と呼応するように現われた赤い光が止んだ時、神刃型ドライバ【レーヴァティン】を手にスルトは現われた。幾億万と繰り返されてきた破壊と再生の歴史の果て、聖暦という時代に、再び神は現われた。この統合世界に訪れるのは、破壊か再生か。
0762 炎神スルト】
有難うございました。生んでくれてありがとデス。二人を繋いだ優しき獣と自律の心。最期まで良いものを教えてもらったな。二人の為、炎へと還る炎の起源。オマエは、生きろ。そして一人の為に、一人の男は炎神スルトへと立ち向かう。親の責務を、果たす為に。
0763 シグルズ】
天高く聳える塔の最上階、シグルズの手に握られたのは水の刃竜が姿を変えた神刃型ドライバ【フロッティ】だった。各々に散らばり統合世界へと降り立った六人の神達。彼が向かったのは閉じられた聖なる入口。自分を捨ててまで守りたかった弟の手により最愛の女性を失った水を留めし少年へ、更なる悲劇が訪れる。
0764 水神シグルズ】
やめてくれ。大切にしていた貝は砕かれた。やめてくれよ。主人を失くした妖精は羽をもがれた。やめろってば。散りゆく明るき花。やめろって言ってるだろ。折られた六本の刃。もう、やめてくれ、お願いだ。水を留めた少年は、全てを失くした。アタシに本気を見せてみなさいよ。水神シグルズは悪戯に笑ってみせた。
0765 ヘズ】
本来の姿である神刃型ドライバ【ミスティルテイン】へと形を変えた風の竜が求めた宿り木、ヘズはその刃を手にしていた。気だるそうに寝ぼけ眼をこすりながら見渡す統合世界、久しぶりに得た体を慣らす為、少女は一人、閉じられた聖なる入口へと向かうのだった。全ては道化の魔法使いが意図したことなのだろうか。
0766 風神ヘズ】
アイツを倒すのは、私の役目なんだから。獲物を目の前に炎と闇をぶつけ合う二人。そんな時、降り立った風神ヘズは刃で、その二人をあっさりと貫いた。なんでなの、あなたは、だって。自らが信じた主が呼び出した神を前に崩れ落ちる道化嬢。思わず駆け寄る風を纏いし少女はただ、ごめんねの言葉を繰り返していた。
0767 オーディン】
帰還率100%の神刃型ドライバ【グングニル】はオーディンの手に握られた。天高く聳える塔から放つ神々しい輝きは、そこにこの世界のものではない何かが、そう、神がいるのだと誇示するのに相応しかった。そんな彼女は遥か彼方を見つめ、刃を放つ。何を目掛けて放ったのか、それは彼女のみぞ知る話だった。
0768 光神オーディン】
天界に着いた乙女達の前に現われた妖精王。天界の裏側を教えてあげるわ。静かに話し始めた矢先、一筋の光が美宮殿へ突き刺さる。光を宿した少女の正面、赤く染まった妖精王。意外な邪魔者だなぁ。光から少し遅れて現われた光神オーディン。私は所詮綴られた存在、でもあなたは。妖精王は少女を抱き、そして光へ。
0769 ヘグニ】
闇の竜は刃へと姿を変え、そして生まれた神刃型ドライバ【ダインスレイヴ】を手にしたヘグニは我侭に振舞う。ちょっと、私の椅子はどこよ。天高く聳えた塔の最上階での出来事。この塔では王様にのみ椅子が与えられるのさ。そうはぐらかした仮面の男の奥、唯一の椅子には、虚ろな目の堕ちた王が腰をかけていた。
0770 闇神ヘグニ】
だいすき。やっぱりだいすき。ずっとだいすき。いつまでもだいすき。それは一瞬の出来事だった。椅子を求めた闇神ヘグニが赴いた魔界の不夜城の女王の間、大好きな幼馴染を守る為、力を出し切った幼き魔女王。嫌よ、悪い夢よ、これは夢なのよ。全てを思い出した闇を包みし少女は、紫色のストールごと抱きしめた。
0771 ヘルヴォル】
常界、天界、魔界、三つの世界へと向けられた神刃型ドライバ【ティルファング】を手にしたヘルヴォルは、何故自分が呼び出されたのかがわからなかった。また、わかろうともしなかった。そこに意味を求めず、ただ、再び刃を振るえることにのみ、意味を見出していた。その振るわれる刃は、何を無に帰すのだろうか。
0772 無神ヘルヴォル】
ちょっとだけ間に合わなかったね。最後の庭園に辿り着こうとしていた無の少年の前に現われた無神ヘルヴォル。ふわふわ、消えた霊乙女。緊急事態発生、消えた自律兵器。こんなの聞いてないにゃん、逃げ出す拘束獣。何でだ、何でなんだよ、失意の少年。無を恐れるな、少年よ。無精王は少年を残し、無へと帰した。
2230 創炎神スルト】
神々が暮らすという神界。だが、神とはいったいどのような意味を持つ存在なのだろうか。幾度と繰り返されてきた歴史、その歴史が始まるとき、必ず神々が存在していた。それは聖暦という時代も例外ではなかった。そして、創炎神スルトは新しい時代へと跪く。そう、新しい時代を始めんとする聖神へと跪くのだった。
2255 創水神シグルズ】
ねぇ、まだなのかしら。創水神シグルズが見つめた常界。早く会いたいのよ。染まる頬と、上がる息。あのときよりもね、ずっとイイ男になったのよ。染まる頬。あぁ、楽しみだわ。閉じた瞼に浮かべた光景。そうよ、苦痛に歪む、彼の顔が。今度は、どうしてあげようかしら。磨がれた刃。もう一度、奪ってあげるわ。
2301 創風神ヘズ】
本当、あなたたちはいつも口だけね。創風神ヘズは退屈そうに槍を放る。こんなんじゃ、目も覚めないわ。そんな彼女の前、立ち塞がった四人は懸命に堪える。どんな理由があろうと、私はあなたを許すことは出来ない。一度引き裂かれた家族の絆。そしていま、あなたがここにいることを、認めることも出来ないの。
2302 創光神オーディン】
やっぱり若いっていいわね。創光神オーディンの槍を弾いた剣。でも、女王さまがこんなところに出てきちゃっていいのかな。もう、大丈夫。天界は、素敵な王様たちが守ってくれるから。そして、あなたを討つことが、彼の為でもあるんだから。いいよ、そういう若い感情大好きだよ。だから、全力でやりあおうよ。
2324 創闇神ヘグニ】
仕方ないから、仕事してやってんのよ。ヘグニが引き起こした闇の災厄。あたり一面は闇に包まれた。ありがとう、私の味方をしてくれて。その闇に乗じて、忍び寄る人影。さぁ、ここは誰にも見えない。だから、世界で一番残酷な争いを始めましょう。振り上げられた闇魔女王の大鎌。あなただけは、私が葬り去るのよ。
2325 創無神ヘルヴォル】
まさか、君が来るなんてね。無の災厄を引き起こしたヘルヴォルと対峙していたのは、長い髪をひとつに束ね、鞭を構えた女だった。彼は、偽り続ける道を選んだ。そう、偽りの王の為に。だから、代わりに私が相手になる。偽りの英雄に仕立て上げられた少年は青年になり、そして、偽りの王への道を開こうとしていた。
バレットシリーズ
0779 フレイムバレット】
死刑執行人学園剣学部と対をなすように組織されていたのは、遠距離からの攻撃に特化した銃学部だった。入学時、四等悪魔である彼に名前と共に与えられた銃型ドライバ【フレイムバレット】は悪しき炎を魔弾として吐き出す。常界に鳴り響いた銃声、666人目の罪人は残り僅かな命に、後悔だけを思い返していた。
0780 フレイミングブル】
天界という世界は、妖精という生き物は、罪人よりも重い罪人です。そう教育されてきた彼は、三等悪魔に昇格し、銃型ドライバ【フレイミングブル】を一人の少女へと突きつけていた。かつて常界で出会った一人の悲恋の少女。君とだけは、再会したくなかったよ。緋色の瞳と、悲恋の瞳は、銃声と共に閉じられた。
0781 アクアバレット】
同じ場所で生まれ、隣同士の家で育ち、一緒に大人の階段を上ってきた一人の友達がいた。二人一緒に死刑執行人学園へと入学を果たし、友達は剣学部へ、彼は銃学部へ、そこで与えられた氷の刃と、氷の銃型ドライバ【アクアバレット】。剣が強いか、銃が強いか、共に腕を磨き、そして共に一つの目標を掲げていた。
0782 アクアプス】
666人の罪人は姿を消し、新たな銃型ドライバ【アクアプス】と共に新たな名前を与えられた。友人から一歩遅れをとったが、決して焦ることは無かった。なぜなら、行き着く場所は、目標は一緒だから、と。それは同じ場所で生まれたという偶然と、同じ道を歩んできたという必然の、二つが重なっていたからだった。
0783 ウィンドバレット】
死刑執行人学園銃学部である上に、放課後はサバイバルゲーム同好会での活動も楽しむ彼は、名前と共に与えられた銃型ドライバ【ウィンドバレット】の手入れを一日たりとも怠たることはなかった。寝る時でさえ肌身離さずにいる姿は、まるでプレゼントが与えられたばかりの子供の様であることに気付いていなかった。
0784 ウィンドベクター】
666人の罪人などはただの通過点、放課後、新たなドライバ【ウィンドベクター】の手入れをしていると、通りがかりの妖刀型ドライバを手にした男は語り始めた。風に乗せ、遠くへと運ぶんだ、きっと風も喜んでくれるぜ。そして、颯爽と去っていく男。だが、その言葉は手入れに夢中な彼の耳へは運ばれなかった。
0785 ライトバレット】
運動も勉強も出来ず、いじめられていた彼を助けてくれていたのは一人の光の悪魔だった。もう、守られてばかりは嫌だ。そう思い入学した死刑執行人学園。だが、近くで戦う勇気までは出ない彼が選んだのは銃学部、銃型ドライバ【ライトバレット】を握り締め、新しい毎日を心配しながらも少しだけ心を躍らせていた。
0786 ライトイーグル】
ゆっくりではあるが、三等悪魔へと。少しだけついた自信、新たな相棒【ライトイーグル】と共に用紙へ記入した新たな名前、それは新たな挑戦。真面目な彼は無事に生徒会書記に当選。早速舞い込んだ投書。そこに記されていたのは、恩人でもある光の悪魔が学園内で未許可で写真を売りさばいているという報告だった。
0787 ダークバレット】
入学式の朝、死刑執行学園はいつになくざわついていた。様々な場所で飛び交う噂。そんな噂の正体は、長い髪をなびかせ、手にした銃型ドライバ【ダークバレット】と共に、他の生徒と同じ教室へと向かい、他の生徒と同じ席に着いた。他の生徒と違ったことがただ一つ、それは彼が学園長の息子だということだった。
0788 ダークスパス】
入学式から途絶えることのない彼に関する噂。昇格試験が免除されている、特別なドライバが与えられている、など、まるで他の生徒の妬みの対象であった。だが、彼が銃型ドライバ【ダークスパス】と名前を手にした過程に嘘偽りはなく、そして、くだらない噂に混在した一つの奇妙な噂に気付く者はごく少数だった。
0789 ノーンバレット】
五限目の終わりを告げる鐘が鳴り響いた。そんな時、教室の扉が開かれたのは内側ではなく、外側からだった。すかさず投げつけられたチョーク。だが、そんな刹那でさえ見切った男がいた。あぁ、おはようございます。そう言いながら教室の敷居を跨いだのは銃型ドライバ【ノーンバレット】を手にした無の悪魔だった。
0790 ノーンマラティオ】
おばちゃん、チョコポックルまん5個。ぶっきらぼうな声が聞こえてきたのは購買部。たまにはまじめに授業でなさいね。優しい声とおつりと、そして彼の朝ご飯が手渡された。これ食べたら授業出るよ。そう言いながら、空腹の胃を満たしていた【ノーンマラティオ】は、既に放課後だということに気づいていなかった。
楽奏竜シリーズ
0791 トロンボ】
上位なる存在である神と竜が争っていたのは過去の話。だが、聖なる扉が開かれたことにより、それは昔話では済まなくなっていた。竜族を統治する古の竜王に、ごっこ遊びを続ける悪戯な神、繰り返されようとしている歴史。そして、一族を裏切り、神を呼び出した道化竜。トロンボの奏でる音色は誰へ届けられるのか。
0792 炎奏竜トロンボ】
少し探って欲しい組織があるんだ。炎奏竜トロンボにそう伝えたのは古の竜王だった。彼女が向かった先は、聖なる扉とは異なった場所だった。黄昏の審判のその裏側で動いていた一つの組織。それは統合の先の融合世界でもなく、再創世界でもなく、完全世界という、非常に曖昧でいて完全な世界を目指した組織だった。
0793 フルト】
フルトは古の竜王により、一人の人間の監視を命じられていた。人間でいながらも、悪魔であろうとした一人の人間。彼は身も心も悪魔に捧げ、そして西魔王の地位を手にしていた。何故彼を監視する必要があるのか、それは完全世界という曖昧な言葉の意味を探る為。黄昏の審判の裏側、何かが動き出そうとしていた。
0794 水奏竜フルト】
水奏竜フルトが西魔王を監視するなかで知ったのはある教団の存在。東西南北に魔王を据え、完全世界を目指す組織。世界評議会の影に隠れ、目立たぬよう小国の権力者となり富を独占、歯向かう者へは無実の罪を。ある時は、アイドルという偶像崇拝による民の暴動を。そんな教団が表舞台へ立とうとしていたのだった。
0795 スネア】
古の竜王の命により、風を司る東魔王の素性を探っていたのはスネアだった。彼女が辿り着いたのは、世界評議会の影に隠れ、完全世界を目論む一つの教団。そして、彼女は一つの違和感に気がついた。教団員の集会日、そこには見覚えのある姿が。そう、評議会に属しているはずの、とある天才の姿があったのだった。
0796 風奏竜スネア】
教団の調査を続けていた風奏竜スネアはとある場面に遭遇した。それは集会後の時間。なんで君が、こんな場所にいるのかな。気づいたのは天才。集会に訪れるのを知っていたかのようなタイミングで現れた道化魔。悪いけど、知られたからには消えてもらうよ。いつもとまるで雰囲気の違う天才の姿がそこにはあった。
0797 トランペ】
聖なる扉が開かれ、世界は統合された。人間は常界で暮らし、妖精は天界で暮らし、悪魔は魔界で暮らしていた。では、竜族はどこからやって来たのだろうか。また、神はどこからやって来たのだろうか。古の竜の血を引くトランペは、統合世界の外側、竜界<ドラグティア>から神界<ラグナティア>を見つめていた。
0798 光奏竜トランペ】
竜界<ドラグティア>を飛び出した光奏竜トランペが向かった先は神界<ラグナティア>ではなく常界<テラスティア>だった。調査対象は完全世界を目指す一つの教団。その完全世界という不確かな言葉の意味を追いかけていた矢先、彼女の耳に届けられたのは、先輩にあたる文明竜達の予期せぬ全滅の知らせだった。
0799 サクス】
サクスに与えられた指令は、他の楽奏竜とは異なっていた。調査対象は教団ではなく、世界評議会に属する竜達。一族を裏切った道化竜と二体の人工竜、そして、それぞれ二体ずつ存在する混種族<ネクスト>と次種族<セカンド>の竜達。彼らは飼いならされたのか、それとも、飼いならされたフリをしているのか。
0800 闇奏竜サクス】
特務竜隊を追いかけ、聖なる扉へ。青年による文明竜の全滅と、主である竜王の降臨、そして堕ちた王の登場。特務竜隊はそんな主役達を取り囲み、攻撃姿勢をとりながらも、誰一人として攻撃をしようとしなかった。あの日闇奏竜サクスが感じた違和感、その正体に辿り着いた時、背後には半分の仮面の男が立っていた。
0801 グロック】
グロックが北魔王へ辿り着くのに、さほど時間は要さなかった。常界に生きる人間の価値観とは異なった言動、その全ては幸せに通じると悪魔は言う。そう魔王は言う。完全な世界とは、何だろうか。誰一人として、悲しむことのない、そんな世界なのだろうか。それとも、全ての人が幸せな、そんな世界なのだろうか。
0802 無奏竜グロック】
完全世界を目指す教団は黄昏の審判で混乱した世界の裏側で着実に準備を進めていた。そう、教団が利用しようとしたのは、目障りな世界評議会に属する一人の男。無奏竜グロックが目撃したのは自力で動くことの出来ない装飾の施された自立型ドライバに拘束された青い犬、翼の折れた光の獅子と枯れた緑の悪魔だった。
2365 演炎奏竜トロンボ】
演炎奏竜トロンボが呼び出されたのは、かつての主君が鎮座していた王の間。だが、いまその場所に鎮座していたのは異なる男。俺をどう思おうと、知ったことじゃない。だが、いまここは俺のものだ。だから、俺の言うことを聞いてもらおう。乱暴でありながら、その言葉を口にした意味に、彼女は親しみを覚えていた。
2366 演水奏竜フルト】
真夜中に鳴り響いたのは空を斬る音。演水奏竜フルトは慌てて部屋を飛び出し、その音へと近づく。ダメですよ、まだ安静にしてないと。その音の主は、彼女の言葉に耳を傾けなかった。ただ、無心に振り下ろされる刀と、前だけを見つめる瞳。そう、流水竜はただ、前を見つめていた。遠ざかる兄へと近づけるように。
2367 演風奏竜スネア】
演風奏竜スネアに命じられた仕事は竜道閣の見張りだった。異常を観測次第、すぐに報告せよ。その異常がなにを指すのか、答えは伏せられたまま。だが、ごく僅かな竜王家の竜たちだけへは知らされていた。竜道閣に存在するとされる幾重にも連なった綴られし間。その間から、いまも竜界の姫が戻らないという事実を。
2368 演光奏竜トランペ】
演光奏竜トランペが訪れたのは、文明竜たちが眠る安息の地。次第に目を覚まし始めるも、行方不明のかつての竜王へと想いを馳せるばかり。だけど、私は思うんです。きっと、かつての竜王さまなら、後任に紅煉帝を指名したんじゃないか、って。求めたのは自分にない力。だから、私は少しだけ安心しているんです。
2369 演闇奏竜サクス】
演闇奏竜サクスが興味深く眺めていたのは、人工、次種族、混種族の異なる五匹の竜たちだった。聖常王の登場により、変わった世界評議会の体制。新しい王様は、いったい彼らをどうするつもりなんだろう。そして、その裏で糸を引く、竜を殺さんとする屠竜者を。うーん、やっぱり仕事は盛り沢山みたいですね。
2370 演無奏竜グロック】
演無奏竜グロックが同伴したのは秘密裏に行われた会合。よく来てくれた。それは世界評議会の本部からは遠く離れた小さな小屋だった。俺を持て成すには、随分と寂しい場所じゃないか。だがまぁ、たまには悪くはないな。向かい合った聖常王と紅煉帝。先に言っておく。俺に指図はするな。それが互いの為ってやつだ。
六波羅シリーズ
0808 トラングル】
グリモア教団に属し、波形を操る六波羅と呼ばれる人物の一人、トラングル。その正体は第四世代でありながら自律の心を持った第四世代自律兵器型ドライバだった。生まれた時から自律の心を持っていたのか、それとも後で植えつけられたのか、その答えを知るのは一人の天才であり、天才にしか成しえない所業だった。
0809 炎波機トラングル】
グリモア教団には六波羅と呼ばれる六人の団員が存在していた。それを六人と呼ぶのが正しいかは定かではないが、便宜上、そう呼ばれていた。教団のシンボルとされた目は皆で完全世界を目指すという意味が込められており、炎波機トラングルも例外ではない。自律の心には、完全世界はどう捉われているのだろうか。
0810 サフェス】
人と竜の次種族<セカンド>が存在するのであれば、悪魔と神の次種族<セカンド>も存在する。それは誰しもが考えられることであり、誰しもが考えたくないことであった。人が神に近づく、人が神の力を手にするというのは一体どういうことを意味するのか、それは六波羅であるサフェスの行動にあったのだった。
0811 水波神サフェス】
久しぶりだね。向き合った二人の男。一人は布で口元を隠し、一人はドライバで口元を隠していた。君は神に裏切られ、そして捨てられたんだよ。舞台は絶海の孤島。君が追いかけた初恋の続きをしようか、君の居場所はそこじゃない。続く言葉。さぁ、共に完全世界を目指そう。水波神サフェスは水才へと手を伸ばした。
0812 トラピゾイド】
なかなか悪くない出来ね。第四世代自立兵器型ドライバであるトラピゾイドに自律の心を、エレメンツハートを取り付けた天才は満足げな笑みを浮かべていた。笑ったその目は幸せそうに見え、また、悲しそうにも見えるのだった。そして浮遊する自律兵器を見て、天才は呟いた。あなたは、翼がなくても飛べるのね、と。
0813 風波機トラピゾイド】
自律の心は考える。何故自分に心が与えられたのか。自律の心は悩む。何故自分に心が与えられたのか。自律の心は苦しむ。何故自分に心が与えられたのか。自律の心はやがて、考えることも、悩むことも、苦しむことも止めた。風波機トラピゾイドは自律の心に疑問を感じず、さも当たり前かの様に、風を集めていた。
0814 サイン】
悪魔と神の次種族<セカンド>であるサインは、ひとりぼんやり空を眺めていた。この空の向こうにあるのは、幸せな世界でしょうか、それとも悲しい世界でしょうか。それは子供の頃からよく聞かされていた言葉だった。私はいつまで、神のフリを続ければいいのでしょうか。それは、次種族<セカンド>の運命だった。
0815 光波神サイン】
ぴょんぴょん、揺れるツインテール。お久しぶりです。光波神サインの目の前に現われたのは、幼い頃、一緒に遊んでくれた一人の悪魔だった。キミは辛くないのかぴょん。そう彼女は問いかける。もう、辛いという感情がわからなくなりました。その言葉に光の悪魔は答えをくれた。だったら、背けばいいんだぴょん。
0816 サトス】
次種族<セカンド>になることを望んだのか、それとも望まれたのか、人でありながら獣になることを望んだのか、それとも望まれたのか。目を覚ました時の彼女の満面の笑みをみれば、それはどちらも前者であることは一目瞭然だった。力を得たサトスが見つめた一枚の写真、そこには自分と同じ笑顔の闇の獣の姿が。
0817 闇波獣サトス】
やっと同じ力を得ることが出来たわ。グリモア教団の力を借り、そして六波羅と呼ばれるまでに力をつけた闇波獣サトスは自由を手にした。やっとあなたに会えるわ。幾人からの話を頼りに向かった先は天界<セレスティア>の深い闇の洞窟。出迎えたのは解放された闇の妖精王、その隣、写真の獣は首輪を繋がれていた。
0818 スクェア】
与えられた名前、引き換えに失った過去。場所はグリモア教団生態科学支部。沢山の視線を感じながら覚えた絶頂。おめでとう、次種族<セカンド>への改造実験は成功したよ。スクェアは目を覚ました。いや、正確には目を覚まされた。そして開かれたばかりの狂気に満ちた目、直後、辺りには血の海が広がっていた。
0819 無波獣スクェア】
無波獣スクェアが訪れたのは破要塞<カタストロフ>だった。封鎖されたはずの要塞に灯った光。鍵のかかったドアをこじ開けた先、一体の自律兵器と天才が。それ、修理されちゃあ困るんだよね。力を解放しようとする獣。あなたの傷は、力に変わるから。そう、第五世代最狂の自律兵器が再び目を覚まそうとしていた。
2480 水波卿サフェス】
聖魔王の指示の下、水魔獣士を常界へと案内した水波卿。それにしても長年の潜入任務お疲れさま。で、巡り巡って、また彼女の下に派遣されるわけだね。かつての教祖であり、現聖常王である者の下に就いていたのは聖魔王直々の命令。まぁ、キミが一番の適任だね。そんなこと、言われなくても誰よりわかってるさ。
2485 宵波獣サトス】
この者が侵入を試みた反逆者です。王の間、拘束されたサトスは目の前の聖精王への殺意を剥き出しにしていた。あんたは私がこの手で殺す。それは最愛を奪われた悲しみ。そして、聖精王はこう応えた。許してくれとは言わない。だが、俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ。嘘偽りない瞳は小さな復讐劇の幕を下ろした。
廃病棟シリーズ
0820 アムネジア】
人間は死んだらどこへ行くのだろうか。天国か、地獄か、それは生前の行いにより決められるのだろうか。だけど、その手前、生死の淵を彷徨う頃、生きるべき人間か、死ぬべき人間か、その判断を下す神がいるとしたら。そんな神に仕える病神・アムネジアは、約束された未来から弾かれた二人の男女に語りかけていた。
0821 喪失神アムネジア】
おい、じじい、起きろ。喪失神アムネジアは槌型ドライバ【アウェイクW01:セカンド】で初老の男性の頭を叩いた。まだ、あんたの王は待っている。続いて狙うは胸元の開いた緑色のスカートの女性。ちみは眠ったままでもいいぞ。にやつく口元。気持ち悪いんだけど。女性はそう悪態をつきながらも、目を覚ました。
0822 ゼロフィリア】
剣を手にした少女の一途な誓い、強すぎた想いが生み出した無自覚な嫉妬。眠れる獅子もまた、今もなお忘れ得ぬ親友へ抱き続けていたのは嫉妬にも似た憧れだった。その秘めたる嫉妬はやがて炎となり、そして二人の身体を焦がしていく。再び、灯った炎。病神・ゼロフィリアは、その様子をただじっと見つめていた。
0823 嫉妬神ゼロフィリア】
燃える炎はやがて魂をも灼き尽くす程の大きさに。全身が包まれる中、閉じた瞼の裏で聞こえた言葉。あんたら、王様より先におネンネなんて、羨ましいご身分なこった。嫉妬神ゼロフィリアの皮肉に牙を剥くかの如く目を醒ました眠れる獅子と一途な少女。だが、彼らはまだ知らない。聖王がもう、聖王でないことを。
0824 パラノイア】
病神・パラノイアは、傷付いた二人を優しい妄想へと誘う。王の隣、並んで歩く少女。いつも見上げていた筈の顔が、今はこんなにも近くに。幼き少女は、そんな未来を抱いて眠る。傍らで、男は自分が欠けた未来を見つめていた。王の宝物を守ることが出来た。それが最後の仕事となったことを、男は誇りに思っていた。
0825 妄想神パラノイア】
ずっと居て良いんだよ。妄想神パラノイアは語りかける。君達の王は、もう帰って来ないんだから。辛い現実は忘れて、ずっとここに居ようよ。そんなの嘘だ。少女は抱いた妄想こそが現実だと信じ、壊れた宝物を抱いて走りだす。まだ、仕事が残ってたみたいだな。男は軋む身体を起こし、くわえた葉巻へと火を点けた。
0826 マイソフォビア】
全ては王の目指す世界の為、時に傷つき、涙し、汚れた仕事でさえも引き受けてきた彼女は純白だった筈の手袋を外した。復讐を遂げた少年もまた、そこには何もなかった、復讐は何も生まなかったと目を反らしていた。そんな二人の頭の上、病神・マイソフォビアは【アウェイクA01】を逆さまにひっくり返していた。
0827 潔癖神マイソフォビア】
凍りつく程に冷たい水を全身に浴び、目を覚ました二人。潔癖神マイソフォビアは、寒さに震える二人に語りかける。その手が穢れたのなら、何度でも洗い流せば良い。その心に罪の意識があるのなら、無理せず留めておけば良い。濡れた隊服、冷え切った身体、駆け出した二人の吐く息は、真っ白に澄み切っていた。
0828 メランコリア】
何も見えない、深い闇の中を彷徨う二人。忠誠を胸に掲げ走り続けた男は、かつて闇夜の中で見つけた光の行く末を案じていた。自らを否定してまで戦った女は、その戦いの未来を見つけ倦ねていた。そんな憂いな顔をして、何処へ行くんだい。闇の中、何処からか聞こえてきた声の主は、自らをメランコリアと名乗った。
0829 憂鬱神メランコリア】
憂鬱神メランコリアは語り始めた。それは光に包まれた世界の光景。男は光を輝かせる為、より深い闇になるべく、溶ける道を選んだ。君はどうするんだい。問われた女は何も答えないまま、男の背中を見送った。やがて踵を返した女の前には、長い影が伸びていた。気が変わったのよ。目を開けたのは、一人だけだった。
0830 インソムニア】
眠るのも惜しんで、走り続けてきたんだね。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の少女へと向けられた言葉。そんなに彼に拘っていたら、眠る暇も忘れちゃうよ。それはようやく眠りにつこうとしていた一人の青年へと向けられた言葉。病神・インソムニアはそんな二人に優しい言葉をかけた。おやすみなさい。
0831 不眠神インソムニア】
優しい枕より、厳しい言葉の方が、アタシは安心するんだ。そして目覚める一人の少女。君はどうするんだい。悪いけど、俺は降りさせてもらうわ。そして隊服を脱ぎ捨てた青年。だから言ったろ、俺はアイツのこと、大嫌いだから。だが、不眠神インソムニアは気付いていた。それが、彼なりに選んだ、王の為の道だと。
お月見シリーズ
0867 イザヨイ】
星屑街<コスモダスト>を抜けた先、そこには一年中人工の月が昇る街があった。太陽に忘れられ、まるで世界の終着駅かの様な暗闇、そしてそんな地上を照らすのは微かな月明かり。だが、そんな街でも人々は生活をしていた。鉄屑に囲まれ、火花を散らした一人の少女はスパナを握り締め【イザヨイ】を起動させた。
0868 イザヨイ:ニシキ】
うん、まだ動くみたいだ。少女は起動させたばかりの自立型ドライバに華麗な装飾を施した。今日から君は【イザヨイ:ニシキ】だ。そんな名前が名付けられた自立型ドライバに刻まれた第二世代の文字。本当に、懐かしいなぁ。思い出に耽る少女の上、第零世代自律兵器型ドライバが舞い降りる。お迎えに参りました。
0869 キネポックル】
♯include \nint main()\n{\n std::cout << ”Hello,kineworld!” << std::endl;\n}
0870 キネポックルン】
ワレワレ ハ キネポックルン ウチュウカラキタ ダイアクトウ ダ コノヤロウ メカ ハ ツヨイゾ コノヤロウ ワレワレ ハ キネポックルン ウチュウカラキタ ダイアクトウ ダ コノヤロウ メカ ハ ツヨイゾ コノヤロウ ワレワレ ハ キネポックルン ウチュウカラキタ ダイアクトウ ダ コノ
0871 サケポックル】
♯include \nint main()\n{\n std::cout << ”Hello,sakeworld!” << std::endl;\n}
0872 サケポックルン】
ワレワレ ハ サケポックルン ウチュウカラキタ ヨッパライ ダ コノヤロウ メカ ハ ツヨイゾ コノヤロウ ワレワレ ハ サケポックルン ウチュウカラキタ ヨッパライ ダ コノヤロウ メカ ハ ツヨイゾ コノヤロウ ワレワレ ハ サケポックルン ウチュウカラキタ ヨッパライ ダ コノヤロウ
0873 ススキポックル】
♯include \nint main()\n{\n std::cout << ”Hello,susukiworld!” << std::endl;\n}
0874 ススキポックルン】
ワレワレ ハ ススキポックルン ウチュウカラキタ ススキ ダ コノヤロウ メカ ハ ツヨイゾ コノヤロウ ワレワレ ハ ススキポックルン ウチュウカラキタ ススキ ダ コノヤロウ メカ ハ ツヨイゾ コノヤロウ ワレワレ ハ ススキポックルン ウチュウカラキタ ススキ ダ コノヤロウ メカ
2594 イザヨイ:スペシャル】
神才の思うがままに改造を施されたのはイザヨイ:スペシャル。私の趣味につき合わせちゃってごめんね。だが、それでも機械は嬉しそうな電子音を発した。喜んでくれてるなら、本望だよ。それはまるで、赤子の笑顔を喜ぶ母のよう。私は決定者。だけど、最後くらいは、私らしいワガママさせてもらっちゃうからね。
サイキックスシリーズ
0876 ショクミョウ】
グリモア教団の本部に設立された超常神通室に所属する六人の団員、彼らは通称サイキックスと呼ばれ、人知を超越した能力を身につけていた。ショクミョウと呼ばれる男が手にした能力は、自らの過去世を、そう、前世を知る能力だった。その力が、何を意味していたのか、それは深く考えずともわかることだった。
0877 炎通者ショクミョウ】
炎通者ショクミョウが手にした能力が意味していたこと、それは前世が存在する、ということだった。彼は前世からこの能力を持っていたのか、それとも後天的に手に入れたのか、それを知ることが出来た。そして、前世が存在するということは、輪廻転生の証明でもあり、また、彼自身が、その証明ともなるのだった。
0878 ロジン】
少女は家を飛び出し、雨に打たれていた。ある日目覚めた不思議な力、それは自分の輪廻転生の最後を知る能力だった。もう、生まれ変わることはないんだね。その能力が本物だと信じたのは、その能力が本物だったから。こんな力、欲しくないよ。ならば、僕にくれないかな。彼女に手を差し伸べたのは西魔王だった。
0879 水通者ロジン】
西魔王に導かれ、そして訪れたグリモア教団の超常神通室。なんで、私なんかを。その答えは簡単だった。輪廻転生の証明に必要なのは二つ。前世の存在の証明と来世の存在の証明。君が失くした来世、それこそが来世の存在証明なんだよ。西魔王は水通者ロジンをお姫様の如く扱うのだった。共に、最高の現世を過そう。
0880 ジンソク】
えーと、次は、刻の狭間、って。ジンソクは配達先を確認して肩を落としていた。あの神、よっぽど通販好きなんだな。そんな彼が持っていた能力は自由自在に移動する力。それはまるで神の様な能力。その能力目当てにグリモア教団は彼を招き入れ、そして彼は籍を置く代わりに衣食住を保障してもらっていたのだった。
0881 風通者ジンソク】
グリモア教団に籍を置き、そして超常神通室所属の風通者ジンソクになろうとも、彼のスタンスは変わっていなかった。配達の仕事って、意外と面白いんだよね。そう、彼は時を廻る配達人。そんな仕事であり遊びである配達を楽しむ為にも衣食住の保障が必要だったのだ。完全世界とか知らん。それが彼の口癖だった。
0882 テンニ】
ねーねは、ここからいなくなっちゃうの。少女の疑問、それは遥か遠くの話声が聞こえたから。身寄りのない姉妹は教団で育ち、そして完全世界を目指していた。そして、後にテンニと呼ばれる少女が聞いた通り、姉は教団を去っていった。なぜ遠くの声が聞こえたのか、それは少女が能力を手にしていたからだった。
0883 光通者テンニ】
誰かの幸せは誰かの悲しみであり、誰かの悲しみは誰かの幸せである。少女の姉は常にその疑問に取り憑かれ、そして教団を抜け出した。幸せは悲しみであり、悲しみは幸せである。その事実に気付いたからこそ、神との次種族<セカンド>の道を進む光通者テンニに聞こえるように叫んだ。お姉ちゃんは、おこだぴょん。
0884 テンゲン】
君に視てもらいたい人がいるよ。東魔王の勅令を受けたテンゲンはとある人物を探していた。何となくだけど、完全世界の不安因子になる気がする。その言葉を思い出しながら辿り着いたのは、絶対王政を謳い、後に聖王と名乗る一人の男だった。覗き視た過去世、繋がる不安、なぜなら、何も視えなかったからだった。
0885 闇通者テンゲン】
闇通者テンゲンの役割には二つの意味があった。一つは輪廻転生の証明、そしてもう一つは例外の証明。幾億万と繰り返されてきた世界に輪廻転生が存在するのであれば、前世を、過去世を持たない存在が何を意味するのか、それが始まりを意味している事に気付いた時、その存在が存在している恐怖に気付くのだった。
0886 タシン】
教団が所有する千年書庫の司書を兼任するタシンが持つ能力は他人の心を知る能力だった。他人が何を考え、何を求め、何の行動をするのか、その全てが手に取るようにわかるのだ。それ故、その能力を知る者はごく一部に限られており、また教団の特秘事項に定められていたのだった。教祖は何時も、真っ直ぐですわね。
0887 無通者タシン】
不安因子を、完全に取り除きたいんだ。無通者タシンには特殊任務が下され、赴いた先には二人の青年の姿が。運命に抗おうと毒を捨てた青年の心は読まれた。死を恐れてはダメよ。そして言葉は続く。なぜ、なぜあなたの心は。目的だったはずの人物の心は読めなかった。いや、心が存在していなかったのかもしれない。
1421 ロジン:サマー】
私にも、声かけてくれたんだ。笑顔のロジン。だが、不機嫌な西魔王。そんな彼の機嫌が直る出来事が。北魔王さんからだって。何故か釣りを楽しんでいた北魔王。やっぱり、塩焼きね。それは南魔王の配慮。けひひ。そんな光景ににやつく東魔王。なぜ笑っている。意味のわからない教祖。いつかの、夏のひと時だった。
2108 風通神ジンソク】
ジンソクが始めた個人配達屋。だが、聞こえない客足。やっぱ気軽に起業するもんじゃないな。陽も沈み、暖簾を外しに表へ出ると、そこには人影が。開店祝いに来たぜ、ベイベ。受け取った小包。はい、まいど。そして走る。ってことで、ハンコよろ。そこは不夜城。果たし状だなんて、まったく今日は風が笑ってるぜ。
2305 闇通竜テンゲン】
どうやら、彼らも動き出したみたいなんだ。闇通竜テンゲンへと伝えられた動向。やはり、やっかいな存在ですね。常界を襲う神々による災厄、その裏側には分かたれたふたつの道。どちらが正しいか、その証明をしなきゃいけないね。そう、黄金の夜明けを手にするのは我々だ。もうすぐだね、世界に夜が訪れるのは。
2328 無通竜タシン】
黄金の夜明けの果てに、焼け落ちた千年書庫。だが、大切な本だけは、タシンの腕の中にあった。やはり、いつの時代も、歴史は繰り返されるの。その呼び名は時代と共に代わりながらも、世界を統べる「王」という存在は、いつの時代も存在していた。そうよ、いつの時代も王は「偶像」でしかない。すべて、偽りなの。
2364 炎通将ショクミョウ】
聖常王についてきたのは従者たちだけではなかった。これが償いと言うのなら、俺も共に歩もう。流れ着いたショクミョウ。そして、彼の耳に届いた意外な言葉。誰だっけ。北従者の言葉。どちら様かな。首を傾げる東従者。無言の西従者と南従者。だが、そんな彼へ、聖常王は懐かしい眼差しと共に手を差し伸べていた。
2434 光助才テンニ】
夢から覚めたかな。それは少し前の話。目を覚ましたテンニを覗き込んでいた懐かしい顔。あそこは私たちの居場所じゃなかったの。いつもと雰囲気の違う聖光才。だけど、私たちはちゃんと幸せになれる権利を持って生まれたんだ。だから、もう一度一緒に生きていこう。手を取り合った姉妹は、ただ、幸せを目指して。
再醒進化シリーズ
0894 炎咎甲士アカネ】
再会した三人の友達と、その身を力に変えた四人の大精霊と共に打ち破った聖なる入口。だが、評議会の策略により少年は咎人となり、その身を湖畔に隠していた。渡せなかった聖剣を抱き寄せた湖妖精は言う。聖戦に、行くんだね。炎咎甲士アカネは消えた大き過ぎる背中を見つめる。父さんの想いを、無駄にはしない。
0895 水咎刀士アオト】
千本鳥居の下、雨は少年を打ちつける。開かれた扉の神は消え、大切な仲間達も数多く消えた。終焉を迎えた黄昏の審判、新たに始まる聖戦、それは聖なる出口を賭けた争い。それでも君は、行くと言うんだね。見送る神主狐。再び罪人になろうとも、水咎刀士アオトは歩き出す。もう二度と、君を失くしたりはしない。
0896 風咎棍士ミドリ】
開かれた扉の神に抗った少女もまた、戦犯者として指名手配されていた。竜王により逃がされた先は竜界。失った仲間達を思い出しては、逸る気持ちを抑えていた。そんな彼女を尋ねる初老の男性。その腕輪、見せてくれませんか。力失き声と穏やかな笑顔。風咎棍士ミドリの時は動き出す。今度こそ、一緒に走るんだ。
0897 光妖精王ヒカリ】
黄昏の審判は終わり、天界と神の繋がりは途絶えた。綴られし妖精王は消え、辿り着いた歪な平和の真実。美宮殿で難しい書類に目を通すのは妖精王の座を継いだ光妖精王ヒカリ。その直ぐ傍、世界評議会を抜け、幸せな世界を求める天才の姿が。新たな女王は告げる。今度こそ、私がみんなを幸せな世界へ連れて行くよ。
0898 闇魔女王ユカリ】
終焉を迎えた黄昏の審判、平穏を取り戻した統合世界。だが、それは束の間の平穏だった。新たに即位した魔界の女王は大好きな幼馴染を抱きしめていた。あなたと私は、二人で一人。闇魔女王ユカリが口にした宣戦布告。神へと加担した歪な平和を壊す為に始まるのは、魔界と天界の聖戦。そうよ、戦争を始めましょう。
0899 無英斧士ギンジ】
神様のごっこ遊びは幕を閉じた。世界評議会から悪戯王と聖王は消え、道化竜は戦犯者として統合世界全土へ指名手配に。また、黄昏の審判を阻止した一人の英雄も存在していた。その男の名前は無英斧士ギンジ。彼は全てを知りながら全てを語ることなく、世界評議会最高幹部の席へと就いた。まだ、終わってないんだ。
1004 悪戯神ロキ】
民は王に縋るとしたら、王は何に縋るんだろうね。悪戯神ロキは問いかける。神に縋るしかないよね。それは下らない自問自答。もっと無様に争えばいいよ。遥か彼方の神界<ラグナティア>から、美味しそうに見つめる統合世界<ユナイティリア>。どうせ聖なる出口<ディバインゲート>なんて存在しないんだから。
1012 ライル≒ランスロット】
隊服を脱ぎ捨てたライルは光さえも脱ぎ捨てた。そして一人向かった先。どけよ。殺意を向けられた無通者と無戯獣。おい、立てよ。虚ろな目の聖者に向けられた言葉。俺が殺したいのは、今のアイツじゃないんだ。突きつけたのは聖剣型ドライバ【カリブルヌス】だった。待ってんだよ、アイツは今も、一人で、ずっと。
1013 聖叛者サンタクローズ】
ったく、おかげで目が覚めたよ。そして聖者は無数のドライバを手に。今年も仕事は休業か、オマエはどうすんだ。問いし相手は隊服を脱ぎ捨てた男。俺は別の道を行く。そっと見つめる聖剣。今宵、サンタクローズは聖叛者へ。例えこの命が尽きても、必ず取り返す。全ては青すぎた春の為、さよならの冬を越えて、今。
1115 レオラ=ベディヴィア】
新たな隊服を纏ったレオラが髪を切ったのは覚悟の為などではなかった。気付いたんです、恋だったって。それは甲士と共に悪しき炎を退けた後の告白。でも、本当の想いに気付けなかった。見上げた先はかつての理想郷。だから、これは失恋です。溢れる笑顔。そしてもう一度、本当のあの人を、好きになりたいんです。
1122 堕風才ラプラス】
あなたは取引材料だから。はだけた衣服、繋がれた手錠、それでも堕風才を睨み付けたのは永久竜。光届かない教団の地下牢、評議会を抜け、教団に身をおいたラプラスは少し退屈そうにしていた。哀れね、あんな裏切りの道化竜の為にここまでするなんて。鋭さを増した睨む眼光。もうすぐね、世界に完全が訪れるのよ。
1123 聖光才カルネアデス】
魔物でありながら天界にその身を置いたカルネアデスは聖光才として受け入れられていた。だが、それはごく一部の間でだけ。彼女は、敵だ。歪な平和が崩れた天界に蔓延る無数の雑言。そして彼女を傍に置くと決めた光妖精王に突きつけられたひとつの報告書。彼女は、眠りから醒めた一人の男と繋がっていたのだった。
1200 アスル=ブルーノ】
オレもアンタと一緒で、目を覚まさせたい人がいるんだ。アスルが告げた聖王代理の計画。聖戦を止める鍵となる聖王奪還へと向かった炎咎甲士と円卓の仲間。そして水を留めた少年は双子の弟との決着を、新しい隊服に袖を通した少年は帰らない王の為の鞘を、二人はそれぞれの思いで、教団本部へと向かったのだった。
1201 オリナ=ラモラック】
再会を喜ぶ二人、だが時間は待ってはくれない。なんで私を。ゆっくり説明をしている暇はなさそうなの。オリナは風咎棍士の手を引く。臨戦態勢の天界と魔界、頂上に君臨した二人の友達。その裏で暗躍する二人の女と二人の男。そして行方知らずの悪戯神に動き始めた教団。二人が向かった先は、教団本部だった。
1267 ミレン=トリスタン】
聖王代理を務めるミレンは、一部の隊員を鞘の奪還へ、一部の隊員を帰らぬ王の奪還へと向かわせた。仕事後の執務室、指でなぞったのは溶け出した氷。全員で、迎えたいのに。こぼした溜息。もし、あの子の言葉が本当ならば。彼女が気にしていたのは、隊服を脱ぎ捨てた一人の女の言葉だった。世界は、彼を許さない。
1268 リオ≠モルドレッド】
リオは淡々と話し始めた。温かい世界、それは彼にだけ冷たい世界。優しい世界、それは彼にだけ厳しい世界。肯定される世界、それは彼だけが否定される世界。信じられる世界、それは彼だけが裏切られる世界。だから私は、彼を殺す。生きていてはいけない。私は、彼の、あなた達の敵。それが、彼の為の世界だから。
1270 幾元嬢コスモ】
ご機嫌いかがかしら。再会を果たした幾元嬢コスモ。よく、ここまで辿り着けたわね、妖精のあなたが。そう、ここは不夜城。とっておきの、ゲームを始めるのでしょう。彼女にとって、戦争はゲームでしかない。私は賭けたの、あなたが生きる未来に。そして、黒いウサギだけが生き残り、白いウサギが死ぬ未来に。
1271 堕水才シュレディンガー】
もうすぐだよ、もうすぐ彼がここに来る。そう語りかけたのは水波神。堕水才シュレディンガーは、蒼き兄弟が再会する、その時を心待ちにしていた。あの日に溺れた初恋、彷徨い続ける狂気の海、二つに割れた恋が一つに重なり合う時、沈む先は空か海か。そして、溺れ続けた初恋に、最後の答えを出そうとしていた。
1272 堕闇卿ヘンペル】
私は、神に選ばれたのですね。堕闇卿ヘンペルの創り物の心は囚われていた。美しい神よ、美しい心よ、あぁ、今日も世界は美しい。同士も、そうは思わないかね。問いかけた先、堕王は虚ろな目で世界を眺めるのではなく、ただ映していた。そうか、同士も美しく感じるか、それは良かった。独り言は、響き続いた。
1273 征服神ギルガメッシュ】
部外者を推薦するなど、悪趣味な神もいたものだな。軽蔑の眼差しの征服神ギルガメッシュ。君は、歴史の目撃者なんだ。そう言い残し、消えた悪戯神。いつの時代も、歴史は美化され、そして英雄は作られる。仕方ない、掌で踊ってやろう。征服神ギルガメッシュは、新生世界評議会の最高幹部の席に就いたのだった。
1338 神威狐イナリ】
可愛い子には、旅をさせよ。それは、古来より極東国に伝わることわざ。大丈夫、あの子はもう、ひとりで歩けるから。【クズノハ・カムイ】を手にした神威狐イナリは、千本鳥居を歩き出す。暖かな想いを、背中に感じながら。彼女が向かう先に待つのは、神であり、神ではない存在。それじゃあ、神を冒涜してくるね。
1339 秘書猫トキワ】
与えられた衣食住、そこに不満はなかった。だが、いつまでも満たされない心。なんでだにゃん。秘書猫トキワの瞳に映るのは、慌ただしい毎日と、煮え切らない誰かの横顔。そっか、わかったにゃん。だから、彼は少年に寄り添った。そして、探り始める世界評議会に隠された真実。別に、誰かのためじゃないにゃん。
1377 助手兎コガネ】
今度は何の研究でしょうか。助手兎コガネはとある研究に興味津々だった。これは、幸せになる研究だぴょん。聖光才は瞳を輝かせていた。だが、いつも側にいた存在だからこそ感じた不安。その幸せに、所長は含まれているのでしょうか。そんな問いに、輝きは途切れた。誰かの幸せの材料はね、誰かの悲しみなんだよ。
1378 雪導犬ナマリ】
ついて来てくれるわよね。雪導犬ナマリの前、無言で頷く二人の男女。初対面の彼らが、なぜ一言で全てに気付けたのか、それは彼女が二体の自立型ドライバを引き連れていたからだった。いつも一緒だった三人が、離れ離れになっていた三人が再び集う時、そこに訪れるのは冬か、春か。止まっていた季節は動き始める。
1423 極楽竜ジョーイ】
世界評議会の施設である訓練場から、一匹の竜が姿を消した。鳴り響くサイレン、下りたシャッター、だが、極楽竜ジョーイを止められる者はいなかった。あはは、あはははは。夜の街に響き渡る楽しげな笑い声。あはは、あはははは。加速する竜の血は止められない。竜なんかよりも、よっぽど楽しい人間がいたじゃん。
1424 神叛獣ロメオ】
綴られし獣は運命に背いた。だが、それは同時に禁忌を犯すということ。これで君は、死ねなくなったよ。だが、神叛獣ロメオは知らなかった。運命に背いた結果、更なる運命に翻弄されることを。向った先は天界、そこに彼女はいなかった。見られちゃったね。彼女の代わりに見つかったのは、血に濡れた妖精だった。
1425 神叛竜ジュリエット】
綴られし竜は運命に背いた。だが、それは同時に禁忌を犯すということ。これで君は、死ねなくなったよ。だが、神叛竜ジュリエットは知らなかった。運命に背いた結果、更なる運命に翻弄されることを。向った先は魔界、そこに彼はいなかった。見るな。彼の代わりに見つかったのは、永遠の眠りについた魔物だった。
1453 古竜王ノア】
もう一度戦うには、こうする以外に方法はなかったんです。自らの意思で体を捨てた道化竜は、在りし日の姿で古竜王ノアに寄り添っていた。温かいな、まるであの頃が帰ってきたようだ。それは二人だけがわかる、二人だけの思い出。頭に乗せたのは、少し変わった王の証。さぁ、いこう、お前こそが、私のクラウンだ。
1454 北従者アマイモン】
あの日、アイツは俺を拾ってくれた。蘇る思い出、いつかの路地裏。いつの間にか、忘れちまってたみたいだ。そしてアマイモンは首輪に手を伸ばした。今も昔も、これからも、俺は飼い犬でいい。剥奪された北魔王の地位、だが、嘆きはしなかった。そう、飼い主だけは、俺が決めるんだ。選んだのは北従者の道だった。
1478 西従者アリトン】
その日、西魔王は二度死んだ。旧西魔王は新西魔王を討ち、そして旧西魔王は、西魔王だった自分を殺した。だから僕は、何者でもない。そして、アリトンは自らの手で、自らの道を選んだ。僕は、死ねないんだ、死んだらいけないんだ。そっと、水面が微笑み返す。僕は、生きて、そして、罪を重ねることで、償うから。
1479 東従者オリエンス】
やっぱり、完全世界なんてなかったのよ。そして、オリエンスは左目を抉った。これで、お別れね。それは教団との決別を意味していた。私は不完全な存在になったの。だが、東従者となった彼女の残された右目には光が宿っていた。私の居場所なら、初めからあったのね。残された右目で見つめた一人の少女。けひひ。
1480 南従者パイモン】
なぜ、お前がここに。それは一筋の光。約束を忘れてしまったのですか。南従者が浮かべる優しい微笑み。なぜだと、聞いているんだ。その微笑みの返事にと、流れたのは大粒の涙。真っ暗な地下宝物庫で果された再会。そしてパイモンは、小さな体をそっと抱き寄せる。ずっと側にいるって、約束したじゃありませんか。
1481 魔参謀長ファティマ】
魔界に送り届けられた棺。これは、警告と受け取るべきなのかしら。それとも、挑発と受け取るべきなのかしら。その意味を知るのは、その棺の差出人のみだった。それなら私は、好きに解釈させてもらうわ。そして、その行為を解釈したのは魔参謀長ファティマだけではなかった。僕の解釈だと、警発かな。挑告かな。
1502 精参謀長ヴィヴィアン】
随分と顔に似合わない悪趣味なことしてくれるじゃん。堕魔王は精参謀長ヴィヴィアンを問い詰めていた。のんびりしていたら、あっという間に時間は過ぎちゃうから。その言葉の裏には、彼女と彼だけが知る密約があった。忘れたら駄目だよ、あなたのそのかりそめの命には、限られた時間しか与えられていないことを。
1728 ブラウン=ガレス】
仕込みは出来た、これは凱旋した後のお楽しみじゃ。キッチンで一人、スープの仕込みをしていたブラウンは真新しい隊服に袖を通し、過去を懐かしんでいた。あの時は、まだ三人じゃったな。それは特務機関結成時の話。再び私を戦前へ呼び戻してくれて感謝している。どうか、あの時止めなかった私を許さないでくれ。
1729 ヒルダ=ケイ】
新しい隊服に袖を通したヒルダは、与えられた任務に口を尖らせていた。どうして私が、こんなことしなきゃいけないのかしら。だが、その尖った口からは、かすかに笑みがこぼれていた。いいかしら、これだけは約束してもらうわ。彼が目を覚ましても、目を覚まさなくても、一発だけ、全力で殴らせてもらうから。
1730 ローガン=パロミデス】
やっぱり俺には戦うことでしか恩を返すことは出来ないみたいです。思い出すのは出会ったあの日。この命は、あなたのもの。あなたの正義が、俺の正義ですから。ローガンは新しい隊服に袖を通し、咥えた葉巻に火を灯した。だから、どうか帰ってきてください。若き世代の光に、争いのない理想を追い続けてください。
1731 フェリス=ガウェイン】
あの日、私を拾ってくれてありがとう。それは行き場をなくしたフェリスの新しい始まり。私を育ててくれてありがとう。隣で見てて欲しかった、なんて言わないよ。だって、パパにはパパのやるべきことがあったんだもんね。私はね、そんなパパが大好きだよ。だってパパはね、世界で一番格好いい私のパパなんだから。
1732 ロア=ユーウェイン】
カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの入口だった。よぉ、相変わらずへたくそだな。ロアが声をかけたのは奥で的を射ていた先客。お前は球でも突いてろ。その返事に懐かしさを感じながらも、二人は同じ場所で、別々の遊びを始めた。彼らはいつも別々の景色を見つめていた。それはどこにいても変わらなかった。
1733 ラン=パーシヴァル】
なぁ、あのとき俺たちの王様はなにを見てたんだと思う。ランは背中越しの男に問いかける。いつも一緒のオマエのことすらわかんねぇのに、俺が知るかよ。投げ捨てた言葉には続きがあった。だからさ、今度はあいつがなにを見ようとしてたのか、見に行こうぜ。カラン、コロン、開かれたのは古びたパブの出口だった。
1781 悲戯者シェイクスピア】
民が辿りつけるように、王都への道を綴るんだよ。それは悪戯な囁き。そして少女が綴る。ただ楽しそうに、悲劇に通ずる道を。みんな、王様に会いたいんだよ。これは希望の物語なんだ。いつかの小さな希望が、こうして大いなる希望になった。だから彼に希望を見せてあげようよ。そして、新たな舞台の幕は上がる。
1787 雪の美女エリザベート】
もう、私は逃げたりしない。雪の美女エリザベートは雪導犬に導かれるように、魔術師と共に王都への道を歩んでいた。その道は初めて歩く道にも関わらず、懐かしさに溢れていた。だから、顔を上げよう。そして、降り出した雨。きっと、この雨が雪に変わる頃には辿りつけるよね。なぜだか、そんな気がしていた。
1788 聖無才メビウス】
聖無才メビウスが監視し続けた世界。集積された情報。辿り着いた成果の結晶。彼女は全てを知っていた。聖なる扉の前、聖王と偽者の機体の死闘を。だから私は、力になりたい。それは彼女が見つけた希望。そして、隣り合わせの野望。私にとってはあなたが本物。だから、それを証明してみせて。行ってらっしゃい。
1809 聖神アーサー】
これが彼の選択みたいだよ。悪戯な神の微笑みは喜びに満ちていた。少し伸びた前髪の隙間から見つめた大いなる希望。王都ティンタジェルの玉座、そこにいたのは人でも妖精でもなく、神の道を選んだ聖神アーサーだった。天高く掲げた剣、轟く雷鳴、崩壊する王都。王でなくなった男に、王都も、民も、必要なかった。
1810 大いなる絶望】
優しき人の血、綴られし妖精の血、禁忌の神の血、男の体に流れていた三つの血。そして男は、王都に訪れた大いなる希望を前に神の血を選択した。捨てられた人の血と妖精の血。それは人として過ごした永遠の思い出を、妖精の血による繋がりを捨てたのと同義だった。大いなる希望が、男にその選択をさせたのだった。
1813 レプリカ:ホムラ】
君に邪魔されたくないみたいなんだよ。王都からほど近い上空、近づいていた偽物の機体の前に現れたのは神才。だからちょっとの間、遊んでもらえるかな。神才の背後には目を覚ました六体の機体。だが、臆することのない偽りの機体。燃えるように稼動するエレメンツハート。再起動<リブート>、モード:ホムラ。
1814 レプリカ:マブイ】
あなたには、沢山の想いが乗せられているよ。聖無才が収集したデータは、全てレプリカへ込められていた。偽物だけに搭載されていた機能、それは偽者であるが故に、何物にでもなれる自律変化の機能だった。撃墜された風速機と光明機。本当に凄いよ、君は。感動を覚えた神才。再起動<リブート>、モード:マブイ。
1815 レプリカ:カグラ】
続け様に撃墜された炎熱機と闇磁機。再起動<リブート>、モード:カグラ。そして、残された水冷機と無音機が撃墜されるまでに5秒も要さなかった。息一つ乱れることのないレプリカ。君は本当に強いんだね。そして神才もまた、不安一つみせることはなかった。だからそろそろ、出番をお願いしちゃっていいかな。
1816 レプリカ:ナユタ】
そして、神才とレプリカの間を割って現れたのは原初の機体。立ち上がらなければ、二度も同じ目に合わなかったのに。再起動<リブート>、モード:ナユタ。それでもあなたは、偽物なの。ぶつかり合う光と光。互いに一歩も引くことのない攻防戦。本当に気に入らないわ。原初の機体は授けられた大きな翼を広げた。
1817 レプリカ:オロチ】
放たれる無数の光線。だが、その全てを受け止めたレプリカ。直後の再起動<リブート>、モード:オロチ。それは守りを捨てた覚悟の姿勢。振り下ろされる大鎌、散った翼の羽。そんな、まさか。姿勢を崩した原初の機体は地上へ。ボクには翼がない。だけど、羽ばたけるって教えてくれた。みんなが教えてくれたんだ。
1818 レプリカ:ミヤビ】
危ない、逃げて。神才がその場で書き換えたプログラムは原初の機体を再び稼動させた。そろそろ撤退だよ。神才と共に遥か上空へ退避した原初の機体。そして、レプリカが追いかけなかったのは、地上を多い尽くす無数の第六世代の量産型ドライバを目の当たりにしたからだった。再起動<リブート>、モード:ミヤビ。
1853 紅炎魔将アカズキン】
天界に響き渡る警戒音、発せられた避難勧告。だが、その勧告が届き渡ることなく、辺境の街は終わりを告げた。燃え上がる炎が消えたとき、そこに伸びた影は赤い頭巾。戦場に現れたのは、民を引き連れた女王ではなく、兵を引き連れた将だった。私は私の日常を取り戻す。そう、そこには紅炎魔将アカズキンがいた。
1854 美炎精将ヘレネ】
私があなたを止める。紅炎魔将の前に立ち塞がった美炎精将ヘレネ。そして、彼女が説くのは解消された歪な平和と、いまの天界の在り方。だが、そんな言葉は届きはしない。私たちの女王の考えは、理解出来ないでしょうね。じゃあ、なんのために。動き出した聖戦、その裏にはいくつもの思惑が存在していたのだった。
1890 蒼水魔将アリス】
進軍、開始。不思議の国の全勢力が従うのは、王という地位を捨て、戦場へと降り立った蒼水魔将アリスだった。それでも彼らが彼女に付き従うのは、地位ではなく、彼女そのものへの信頼。さぁ、パレードを始めましょう。響き渡る歓喜は悲鳴、兵隊が閉ざす退路。閉じ込められた多くの妖精。楽しんでもらえるかな。
1891 美水精将オノノコマチ】
蒼水魔将の前へと立ち塞がった美水精将オノノコマチは問う。なぜ、誰も殺さない。天界の辺境の街は氷で閉ざされた。だが、そこに住まう妖精は誰一人、命を落としてはいなかった。それは紅炎魔将が焼き払った街も同様に。そして、その問いへの返答。善悪を生死に重ねる、キミたちがそんな浅はかな考えだからだよ。
1926 翠風魔将イバラ】
自分が王から将へと成り代わった事実に、翠風魔将イバラは気づいているのだろうか。寝惚け眼をこすりながら見つめたのは天界の辺境の街。そして、彼女は一言も言葉を発することなく、その街は茨に覆われた。これは、ただの時間稼ぎにしか過ぎないんだから。そして、彼女は再び深い眠りにつこうとしたのだった。
1927 美風精将ヨウキヒ】
眠られてちゃ、困るのよ。無数の茨を掻き分けながら、美風精将ヨウキヒは姿を現した。ウチらだって、無益な争いをしたいわけじゃない。だが、すれ違い続ける両陣営。勝利の先に、なにを求めるの。その問いへの答え。勝利、敗北、それを語るのなら、私達は敗北で構わない。無益な戦いが、ここでも始まるのだった。
1968 黄光魔将シンデレラ】
鳴り響く24時の終わりの鐘。これは0時の始まりの鐘よ。定刻通り、黄光魔将は天界への進軍を開始した。そして、そんな彼女の前に立ち塞がる美光精将。ここで私が、食い止めます。それじゃあ、華麗に舞ってみなさいよ。舞踏会の幕はあがる。そうよ、踊り続けなさい。永遠に、永久に、私たちの手のひらの上で。
1969 美光精将カタリナ】
美光精将カタリナは違和感を感じずにはいられなかった。あなた達の本当の狙いは、なんなのでしょうか。燃え上がる街並み、削られる大地。だが、絶えることのない命。あんたも知ってるでしょ。あの男が聖なる扉を手にしたことを。それでしたら、この争いは。そして、そんな二人の間に、招かれざる神が舞い降りた。
1970 菫闇魔将カグヤ】
先に仕掛けてきたのは、あなた達の方よ。美闇精将を前に、唇をかみ締めていた菫闇魔将カグヤ。彼女が連れてきたのは、蓮の花に包まれ、深い眠りに堕ちた友の想い。待ってよ、わかるように説明して。いまさら、なにを言っているの。すれ違う想いと、行き違う解釈。あなた達はいつだって、知らないフリをするのね。
1971 美闇精将クレオパトラ】
その戦いは、夜に始まり、夜に終わる。だが、決して倒れることのない美闇精将クレオパトラ。そして、互いの想いを乗せた最後の一撃。そんな二人を天高くから見下ろす男達。そんなに真剣な顔して、なにを見ているんだい。少しだけ、古い友人の雄姿をと思いまして。それを見届けたら、そろそろボク達も始めようか。
2019 天狂獣グリュプス】
失われゆく自我。オレはいったい、誰を恨めばいいっていうんだよ。わかりきった自問自答。オレが失敗作なら、最高の失敗作になってやろうじゃねぇか。最後まで、失敗作らしくあがいてやるよ。そして、片翼で始める悪あがき。その日、刻の狭間から天狂獣グリュプスは姿を消した。このオレが、後悔させてやるよ。
2020 アサナ≒マーリン】
失敗に終わった聖王奪還作戦。それでも、僕は彼を信じます。それは、幼き日の聖王を知っているアサナだからこその想い。きっと、彼はいまでも戦っているんです。だから僕たちは、いつか彼が帰ってきた時に、彼が心から安らげる世界を創る為に戦いましょう。そして、円卓の騎士達は各地へと散っていくのだった。
2021 広報局員マリナ】
はじめまして、ですよね。無英斧士へと語りかけるのは、広報局員へと立場を変えたマリナだった。わたくしは、来るべき日の為に、ここへと参りました。そんな彼女が広報局員として追いかけるのは、戦争に乗じて常界の各地で起きる暴動を人知れず抑制する存在達。だからどうか、力を貸して頂けないでしょうか。
2022 神虚狐ヤシロ】
聖戦はいわば、過去の再来。そして、それは過去ではなく未来。そんな絵を描くのであれば、それを塗りつぶすまでです。神虚狐ヤシロは動き始める。そして、この世界が求めているのは神ではない。彼らの好きにさせてはいけない。友の為にと、ひたすら我慢を続けた無英斧士の元に、心強い協力者達が集い始めていた。
2043 レディ・ナカザワ】
その格好、どうしたの。ただ、失脚しただけさ。だが、互いに浮かべる晴れ晴れとした笑顔。やはり、私は代表の器ではない。だから、私は私のやり方で戦う。その方が、お似合いね。不在となった常界代表。不安を募らせる民。名声と引き換えに失う自由、与えられる束縛。空いた席に、いったい誰が座りたがるかしら。
2044 特別監視役スフィア】
スフィアが目を通した書類には、地方の暴動鎮圧に乗り出していた元世界評議会所属、元常界代表専属の特務機関の面々が記されていた。彼らは、彼らに出来ることをしているのだな。そう考えれば、なんの変哲もない報告書だった。だが、なぜだ、なにかがおかしい。生まれた違和感。その答えは、既に動き始めていた。
2050 超銀河嬢ベガ】
常界の被災地に配られたチラシ。旧グリモア教団の壊滅と共に、芸能界から姿を消した銀河系アイドルのベガが、被災地でゲリラライブを行うという触れ込みだった。そして、被災者達は少しの期待を胸に、瓦礫の山へ。午後7時、ライトアップされた瓦礫はステージへ。みんな、ただいま。合言葉は、ギャラクタシー。
2051 超銀河伯アルタイル】
聖暦××××年、××月××日、常界某所。ライトアップされた瓦礫の上に準備された特設ステージ。まるで宇宙に星が煌くようなSEと共に登場したのは、超銀河嬢と超銀河伯アルタイル。1曲目、お馴染みの『スターキャンディ』のイントロが流れ始めると、オーディエンスのボルテージは早くもギャラクタシーへ。
2097 彗青眼魔ディアブロ】
お勤めご苦労さま。代表の席を外れた彗青眼魔ディアブロにかけられた言葉。話し合いなど、やはり机上の空論に過ぎない。俺も戦場へ行かせてもらう。だったら、あなたは彼について行ってもらえるかしら。そこには、王の椅子から立ち上がった堕精王がいた。そして、その言葉には二通りの意味が込められていた。
2098 巧咲精ロビン】
ごめんなさい、私が上手く出来なかったせいで。天界へ戻ったロビンはうつむいていた。ううん、あなたのせいじゃないよ。笑顔で迎える光妖精王。あぁ、嬢ちゃんはよくやった。ニヤリと笑みを浮かべる堕魔王。だから、これからもオレ達に協力してくれ。そして、そんな優しさに応える為、巧咲精は武器を手にした。
2108 風通神ジンソク】
ジンソクが始めた個人配達屋。だが、聞こえない客足。やっぱ気軽に起業するもんじゃないな。陽も沈み、暖簾を外しに表へ出ると、そこには人影が。開店祝いに来たぜ、ベイベ。受け取った小包。はい、まいど。そして走る。ってことで、ハンコよろ。そこは不夜城。果たし状だなんて、まったく今日は風が笑ってるぜ。
2121 竜蛇将ナーガ】
評議会の任務を終え、竜界へと戻ったナーガ。やっぱり、あいつら下位なる存在よ。だから、潰し合ってもらえばいいじゃない。だが、そんな傍観を崩したのは流水竜の重体の知らせ。この機に乗じて、動き出した者達がいるみたいだな。そして、二つに割れた竜王家の意見。で、どうするか、いったい誰が決めるんだい。
2122 特別調停役マダナイ】
どうしてみんな、争いたがるのかな。マダナイは退屈そうに爪を研ぐ。あら、あなたが一番争いをお求めに見えますわよ。それは水凛徒の言葉。そんな光景を無言で見つめる特別監視役。君はやっぱり、面白くない男だよ。悪戯神は冷たい視線を投げかける。面白くないのは、貴様もだ。だが、いまだけは手を組もうか。
2182 紫陽将カナン】
戦争なんてどうでもいい。古神殿に残った竜界の姫。私は真実を知りたい。向かったのは竜道閣。幾重にも連なった綴られし間を越え、辿り着いたのは最後の頁。やっぱり、ここに辿り着く資格を持っていたのは、あなただったんですね。聞こえた声。だから私は、成すべきことを。そして、紫陽将カナンは生まれた。
2183 聖魔王ヴラド】
いいか、よく聞け。不夜城の王の間、響き渡るのは聖魔王ヴラドの高らかな声。オレはオマエらを裏切った。その事実を変えることは出来ない。だが、オマエらはこうして、再びオレを信じてくれた。だから、オレはオマエらを信じる。もう、ひとりで背負い込んだりはしない。だからどうか、このオレについて来てくれ。
2184 真焔魔将ヒメヅル】
それじゃあ、始めよっか。魔界の真焔隊はみな、刀を構える。どっからでもかかってきて。対するは、杖を構えた天界の真晴隊。うん、こっちからいくよ。天界、魔界の合同演習。すべては、来るべき日の為に。そして、誰よりもこの演習を楽しみにしていたのは、真焔隊を率いた大将、真焔魔将ヒメヅルだった。
2185 真蒼魔将ムラサメ】
これで少しはゆっくり出来そうね。少し透けた天蓋の奥のふたつの影。互いに舐め合うのは聖戦により生まれた傷跡。いまだけは痛みさえも愛せるわ。甘い甘いふたりの時間。跨った真蒼魔将ムラサメとその妹、ふたりはそんな時間を永遠のものにする為に、来るべき日の為に、最後の愛の確かめ合いをするのだった。
2186 真嵐魔将ヤスツナ】
俺さ、お前らのこと忘れないよ。聖戦に吹き荒れた風が止んだとき、そこを訪れたのは風通神だった。おい、勝手に殺さないでくれよ。冷静な反論。っていうか、どこに座ってんだよ。風通神が腰をかけていたのは、傷だらけの体だった。うわ、クッションが生き返った。こうして、真嵐魔将ヤスツナは生まれたのだった。
2187 真閃魔将ライキリ】
鳴り響いた銃声、そして弾丸が打ちぬいた光刑者の胸。覚悟を貫くことが出来ず、友の手を汚し、友を失った。僕は、変わらなきゃいけない。二度と立ち止まらない為に、真閃魔将ライキリは鍛練を重ねるのだった。そんな彼を見守る二つの影。いいのかな、顔を見せなくて。いいんだ、オレのことは黙っておいてくれ。
2188 真妖魔将ムラマサ】
いつまでも、一緒にいましょう。少し透けた天蓋の奥のふたつの影。互いに舐め合うのは聖戦により生まれた傷跡。いまだけは痛みさえも愛せるわ。甘い甘いふたりの時間。跨られた真妖魔将ムラマサとその姉、ふたりはそんな時間を永遠のものにする為に、来るべき日の為に、最後の愛の確かめ合いをするのだった。
2189 真絶魔将ナキリ】
そろそろ、来るころだと思ってたぜ。赤く染まる滝に打たれていた真絶魔将ナキリの元を訪れた無刑者は両膝をついていた。そんな姿、見たくねぇって。そして、言い渡された破門。これでテメェを縛るもんはなくなった。だから、テメェはテメェの道に生きろ。握手を交わさずとも、そこには確かに愛が存在していた。
2195 聖精王オベロン】
美宮殿の王の間。ただ静かに語りだしたオベロン。自らの体に流れる禁忌の血。かつての聖戦の真実。俺は過ちを犯した。沢山の家族を、天界を傷つけた。だから、どうかその償いをさせて欲しい。左手に握られた対のネックレス。右手に抱えられた王の証。いまここに誓わせて欲しい。誰よりも、この天界を愛し抜くと。
2196 真晴精将サニィ】
晴れ空の下、行われた合同演習。違う世界に生まれ、違う未来を目指し、そして同じ道を歩むことになったふたり。やっぱり、私の予感は間違ってなかった。ぽつり漏らした真晴精将サニィ。だって、友達になることが出来たんだから。互いに傷つけ、取り合った手と手。それは聖戦があったからこそ、生まれた絆だった。
2197 真雨精将レイニィ】
真雨精将レイニィが訪れたのは、天界の海原にほど近い丘の上。降り出した雨が濡らす頬。愛とは、なんなのでしょうか。見つめたのは大切な人の名前が刻まれた永遠の石碑。強くなる雨音。そして、彼女の頬を濡らしたのは雨だけだった。いまなら、少しだけわかる気がします。そうして小さな笑顔を浮かべたのだった。
2198 真風精将ウィンディ】
その部屋にはちゃぶ台がひとつあった。ちゃぶ台の上にはコンロが置かれていた。綺麗に溶かれた卵のよそわれたお椀が三つ。そして、ぐつぐつと煮立つ甘い匂い。今夜は歌うぜ、ベイベ。真風精将ウィンディが奏でるギターの音色。そんな音色を無視しながら、真嵐魔将と風通神は目の前のすきやきに夢中になっていた。
2199 真眩精将シャイニィ】
真眩精将シャイニィが案内したのは綺麗な花々に囲まれた石碑の立つ庭園。ここで、あいつは眠ってるよ。ただ、その石碑を見つめることしか出来ない聖精王。あいつは、あんたの子供を守る為に俺たちを集めたんだ。伝えられた空白。だから、どうか忘れないでやって欲しい。あいつも、最期まであんたを愛してたんだ。
2200 真曇精将クラウディ】
私は彼らとは仲良く出来ない。クラウディが申し出た天候術部隊からの脱退。だが、それを引き止めたのは天界の女王だった。だからこそ私はあなたにいて欲しい。理想の裏側に存在する現実。そう、あなたのような人が必要なの。ひねくれた彼女は、その真っ直ぐな言葉を疑い、真曇精将の役を引き受けたのだった。
2201 真雪精将スノウィ】
どうして、そんなにみんな一生懸命なんだろう。真雪精将スノウィはその役に就きながらも、不満を口にしていた。テメェにも、いつかわかる日がくるさ。そう諭したのは真絶魔将だった。だから、いまは長いものに巻かれたっていいじゃねぇか。そういうものなのかな。それは、真っ白な雪が色づき始める瞬間だった。
2211 甘魔嬢ジャックランタン】
私だって、故郷が嫌いなわけじゃないの。聖戦の傷跡を癒したのは危険な甘さ。みんな、甘いもの好きなのね。ハロウィンの夜、配られたのは様々なお菓子たち。今日だけは、子供に戻っていいのよ。驚き、笑い、そして甘美に溶ける。そう、ひとときの安らぎがもたらす喜び。いいわ、いいよ、好きなだけ甘えなさい。
2212 切裂狂ジャック】
僕が君に、存在理由をあげるよ。だから、ちょっとだけその体を調べさせてもらえるかな。再び捕まったジャックが連行されたのはとある研究室。大丈夫だよ、ここは普通の人は入れないから。そして施された数多の実験。そうだなぁ、これからは僕の為に戦うべきだね。切裂狂ジャックを従えたのは水聖人だった。
2213 さすらいのユライ】
とある小国が陥った貧困。だが、その小国はある一晩の後に富を得ることが出来たという。また、とある小国で流行した疫病。だが、その小国もまた、ある一晩の後に治療薬を得ることが出来たという。統合世界に生まれる数多の奇跡。残されていたのは一通の伝言。奇跡の正体。人々は彼を、さすらいのユライと呼んだ。
2230 創炎神スルト】
神々が暮らすという神界。だが、神とはいったいどのような意味を持つ存在なのだろうか。幾度と繰り返されてきた歴史、その歴史が始まるとき、必ず神々が存在していた。それは聖暦という時代も例外ではなかった。そして、創炎神スルトは新しい時代へと跪く。そう、新しい時代を始めんとする聖神へと跪くのだった。
2237 創竜神ヒスイ】
元気にしてるか。ヒスイが訪ねたのは弟弟子の病室。兄さんは、彼を受け入れるつもりじゃないよね。開口一番にそれかよ、可愛くねぇな。詰まる言葉。言ったろ、俺は俺らしくやらせてもらうって。張り詰めた空気。だから、あとのことは上手くやってくれよ。創竜神ヒスイの去りゆく背中は、いまも大きなままだった。
2255 創水神シグルズ】
ねぇ、まだなのかしら。創水神シグルズが見つめた常界。早く会いたいのよ。染まる頬と、上がる息。あのときよりもね、ずっとイイ男になったのよ。染まる頬。あぁ、楽しみだわ。閉じた瞼に浮かべた光景。そうよ、苦痛に歪む、彼の顔が。今度は、どうしてあげようかしら。磨がれた刃。もう一度、奪ってあげるわ。
2292 アイン≠W=00】
あぁ、俺に名前はない。アインが捨てたのは「W」の一文字。だから、もう一度生まれ変わってやるさ。あの日、彼が憎んだのはたったひとり。それと、借りを返さなきゃなんないからな。すっきりとした表情で、災厄へと向かう。そうさ、俺は俺の居場所を見つける。俺は俺という人間だということを、証明してやるよ。
2293 ツヴァイ≠X=00】
もう、涙は流れない。ツヴァイが捨てたのもまた、「X」の一文字。世界には悲しいことがいっぱいなのかな。だとしたら、僕はそれを受け入れるよ。存在していなかった少年が自覚した存在。僕は僕なんだ。否定された過去と、塗り替えられた現在。僕がここに来たのは、災厄を起す為なんかじゃない。止める為なんだ。
2294 聖鐘女イヴ】
見つめていたのはある日の写真。幼き自分と、兄と、その幼馴染の少女、金髪の少年。そんな四人に優しく寄り添う亡き母は左端に。破りとられた右端。どすん。暖炉から聞こえた賑やかな音。いつも、ごめんな。私は、いつだってお兄ちゃんの味方だよ。聖鐘女イヴは、準備をすました兄を見送ることしか出来なかった。
2301 創風神ヘズ】
本当、あなたたちはいつも口だけね。創風神ヘズは退屈そうに槍を放る。こんなんじゃ、目も覚めないわ。そんな彼女の前、立ち塞がった四人は懸命に堪える。どんな理由があろうと、私はあなたを許すことは出来ない。一度引き裂かれた家族の絆。そしていま、あなたがここにいることを、認めることも出来ないの。
2302 創光神オーディン】
やっぱり若いっていいわね。創光神オーディンの槍を弾いた剣。でも、女王さまがこんなところに出てきちゃっていいのかな。もう、大丈夫。天界は、素敵な王様たちが守ってくれるから。そして、あなたを討つことが、彼の為でもあるんだから。いいよ、そういう若い感情大好きだよ。だから、全力でやりあおうよ。
2303 ドライ≠A=00】
私はずっとひとりだった。そして、ドライはひとりで散った。だけど、目を覚ましたとき、彼らは、彼女らは私の手をとってくれたの。だから、私はいまここにいる。そう、私はひとりの女になったんだから。ナンバーズと呼ばれていた少年少女たちは神才の元を離れ、自らの足で自らの道を歩み始めていたのだった。
2304 フィア≠E=00】
私たちは捨てられた。使い捨てられました。私たちは人ですらなかった。道具に過ぎなかった。フィアが打ち明けた胸中。だから私たちは、あなたに感謝しています。聖導院に差し込んだ温かい光。これは、私たちなりの恩返しです。あなたが守りたいすべてを、私たちが守ります。私たちを、人にしてくれてありがとう。
2305 闇通竜テンゲン】
どうやら、彼らも動き出したみたいなんだ。闇通竜テンゲンへと伝えられた動向。やはり、やっかいな存在ですね。常界を襲う神々による災厄、その裏側には分かたれたふたつの道。どちらが正しいか、その証明をしなきゃいけないね。そう、黄金の夜明けを手にするのは我々だ。もうすぐだね、世界に夜が訪れるのは。
2324 創闇神ヘグニ】
仕方ないから、仕事してやってんのよ。ヘグニが引き起こした闇の災厄。あたり一面は闇に包まれた。ありがとう、私の味方をしてくれて。その闇に乗じて、忍び寄る人影。さぁ、ここは誰にも見えない。だから、世界で一番残酷な争いを始めましょう。振り上げられた闇魔女王の大鎌。あなただけは、私が葬り去るのよ。
2325 創無神ヘルヴォル】
まさか、君が来るなんてね。無の災厄を引き起こしたヘルヴォルと対峙していたのは、長い髪をひとつに束ね、鞭を構えた女だった。彼は、偽り続ける道を選んだ。そう、偽りの王の為に。だから、代わりに私が相手になる。偽りの英雄に仕立て上げられた少年は青年になり、そして、偽りの王への道を開こうとしていた。
2326 フュンフ≠L=00】
私は知っている。フュンフが立ち向かった暗闇。人はね、誰しもが朝に生まれ、光を授かる。やがて訪れる暗闇。だけど、その暗闇を抜けた先には光差す未来が待っているの。私たちはまだ、生まれたばかり。そして、光を授かった。そして、暗闇が訪れた。だから、私たちは一歩を踏み出す。未来への一歩を踏み出すの。
2327 ゼクス≠M=00】
俺はすべてを否定しない。ゼクスが背負ったのは、過去の自分の生き方。だから、きっといまに通じたんだ。どんなに憎くても、辛くても、それはすべてひとつの未来へと繋がっている。だけどな、俺はあんたを否定する。視線の先に浮かぶ創無神。すべてを無に帰すだなんて、馬鹿げている。すべてに、意味があるんだ。
2328 無通竜タシン】
黄金の夜明けの果てに、焼け落ちた千年書庫。だが、大切な本だけは、タシンの腕の中にあった。やはり、いつの時代も、歴史は繰り返されるの。その呼び名は時代と共に代わりながらも、世界を統べる「王」という存在は、いつの時代も存在していた。そうよ、いつの時代も王は「偶像」でしかない。すべて、偽りなの。
2333 観測神クロノス】
始まりが存在するから、終わりが存在するのか。終わりが存在するから、始まりが存在するのか。それは表裏一体の存在。私の役目は、イマの世界の終わりを観測すること。胸の奥底へ抑え込む想い。どうか、幸せな道を。統合世界に下された世界の決定。少し早いけど、オヤスミナサイ。さぁ、終わる世界へ。
2334 執拗竜ティルソン】
お時間ですよ。細い足へとはかせた白い靴下。これからが楽しみですね。洗い立ての身体に羽織らせたのは白いシャツ。そして、その白を包み込むように、黒い靴と黒いジャケットを着せた執拗竜ティルソン。やっぱり、あなたって方は悪趣味ですね。私はそんなあなたを愛おしく思います。差し出された右手に口付けを。
2338 終教祖メイザース】
彼女が偽りの王への道を進むのであれば、僕は偽りの神への道を進むだけさ。そう、だから彼女は、彼女たちは、僕に、僕たちに縋るしかないんだから。だけど、これは僕たちだけの密約さ。さぁ、だから素顔を見せてごらんよ。外されたのは左半分の仮面。とても綺麗な瞳をしているじゃないか、まるで、――のような。
2347 聖常王クロウリー】
この不完全な世界は、ありもしない完全を求めることしか出来ない。だから、私が偽り抜いてみせよう。私は偽り続けることしか出来ない偶像なのだから。切り落とした髪は覚悟の証。これが、私達の選んだ償いの道だ。しばらくの間不在だった常界の玉座。そこには、偽りの王、聖常王クロウリーが鎮座していた。
2358 雪無魔将シラユキ】
常界遠征から戻った五色の魔将が踏み入れた部屋。真ん中に置かれたテーブルと、並んだ六つの椅子。そう、そのテーブルには六つの椅子が用意されていた。そして、すでに埋まっていた一席。もう、待ちくたびれたわよ。雪無魔将シラユキの帰還。待ちくたびれたのは、私たちの方よ。再会の涙は、次の戦いの力へと。
2359 オリジン:ゼロ】
その機体が金色の光に包まれているのか、それとも金色の光を放っているのか、その機体は金色の光と共に存在していた。どうして君が金色なのか考えたことあるかな。オリジンへの問い。いつも金色の輝きに抱かれたい。だから、君には私のすべてを込めたんだ。そしてまた、聖なる扉も金色に輝いていたのだった。
2364 炎通将ショクミョウ】
聖常王についてきたのは従者たちだけではなかった。これが償いと言うのなら、俺も共に歩もう。流れ着いたショクミョウ。そして、彼の耳に届いた意外な言葉。誰だっけ。北従者の言葉。どちら様かな。首を傾げる東従者。無言の西従者と南従者。だが、そんな彼へ、聖常王は懐かしい眼差しと共に手を差し伸べていた。
2379 炎調神クランチ】
どっちの方が楽しめるかな。炎調神クランチは闇調神へと問う。アタシが彼と共に戦うのか、それとも敵として目の前に立ち塞がるのか。もうこの世界は、とっくの昔から歪んじゃってんのよ。その証拠に、刻の狭間には誰ひとりとして存在していなかった。世界は終わりへと向かってる、だからアタシは好きにしたいの。
2380 闇調神ファズ】
闇調神ファズは退屈そうに常界を見下ろしていた。ぜんぜん僕好みの選択じゃないよ、あの頃のキミはどこへ行っちゃったの。聖戦を終わらせた闇魔女王への興味は薄れていた。だけど、僕の担当はキミなんだ。だからさ、もうちょっと狂ってくれたほうがいいんだ。うん、そうしよう。丁度いい子がひとりいたよね。
2415 水調精コーラス】
彼の瞳は、いまも真直ぐなまま。水調精コーラスはただ祈り続けていた。でも、刻の調べはそう優しいものじゃない。そして、いつかの悲劇を思い出す。彼が罪を選んだのか、それとも、罪が彼を選んだのか。でも彼は、その道を選んだことに違いない。訪れる不穏な予感。もし、そうなったとしたら、私がすべきことは。
2416 風調魔フランジャ】
うねりにうねる統合世界。まぁ、それが正しい世界ってやつよ。命持つ者すべてが意味を持ち、そしてそのひとつひとつが絡み合う。この世界は群像劇。だから、きっとあの子の行動にも意味は生まれる。それは、風調魔フランジャが追っていたはずの少女と共にいた少女のことだった。いったい、どうなることかしらね。
2417 攻甘竜イセ】
やはり、私はあなた様に相応しくないのでしょうか。恋に恋焦がれる攻甘竜イセ。だが、今日は一年に一度訪れる、女性による男性への愛の告白を後押ししてくれる日。こうしていても、仕方ありませんわ。思い立ったらキッチンへ。用意されていたのはチョコレートの原料と、無数の惚れ薬。今年こそは、捕まえます。
2432 光調魔フェイザ】
一度はズレてたはずなんだ。光調魔フェイザはかつての聖戦のすれ違いを思い返していた。でも、まさかこんな結末になるなんてね。だからこそ、見出した希望。きっと彼女ならやれるんじゃないかな。もう、とっくにこの世界はズレてるんだ。僕たちにも、どうすることも出来ないくらいに。でもまぁ、いんじゃない。
2433 無調精ディレイ】
彼は負けなかった。無調精ディレイが観測を言い渡された少年に訪れた結末。立派に耐えてみせた、彼は彼の戦いに勝利したんです。その事実を知る者は少ないだろう。その苦悩を知る者は少ないだろう。だけど、私はちゃんと知っています。水面下で起きていた出来事。だけど、それで彼は幸せになれるのでしょうか。
2434 光助才テンニ】
夢から覚めたかな。それは少し前の話。目を覚ましたテンニを覗き込んでいた懐かしい顔。あそこは私たちの居場所じゃなかったの。いつもと雰囲気の違う聖光才。だけど、私たちはちゃんと幸せになれる権利を持って生まれたんだ。だから、もう一度一緒に生きていこう。手を取り合った姉妹は、ただ、幸せを目指して。
2479 守甘竜アツヨシ】
15年の果て、夕日に溶けたふたり。一瞬の隙に逃亡を図ったアツヨシ。だが、今年こそはと再び赴いた約束の桜の下。遠くからでも香る甘さ。待ち焦がれていた女。いざ、真剣勝負。引き抜いた刀。そんな刃物に臆することなく走りよる少女。そして転ぶ。決まったダイレクトアタック。こうしてふたりは結ばれました。
2480 水波卿サフェス】
聖魔王の指示の下、水魔獣士を常界へと案内した水波卿。それにしても長年の潜入任務お疲れさま。で、巡り巡って、また彼女の下に派遣されるわけだね。かつての教祖であり、現聖常王である者の下に就いていたのは聖魔王直々の命令。まぁ、キミが一番の適任だね。そんなこと、言われなくても誰よりわかってるさ。
2485 宵波獣サトス】
この者が侵入を試みた反逆者です。王の間、拘束されたサトスは目の前の聖精王への殺意を剥き出しにしていた。あんたは私がこの手で殺す。それは最愛を奪われた悲しみ。そして、聖精王はこう応えた。許してくれとは言わない。だが、俺はまだ死ぬわけにはいかないんだ。嘘偽りない瞳は小さな復讐劇の幕を下ろした。
2514 炎画神レオナルド】
屠竜者の掛け声と共に現れた画神たち。世界は俺たちに描かせてもらおう。それこそが神の意思であり、世界の決定なのだから。空に描かれた絵が色付き始める。もう、変わらない。なにも変わらない。ただ、描かれた絵に従えばいいんだ。そこにこそ、生きとし生ける者が進むべき本当の未来が存在するのだから。
2515 水画神マルク】
知ってるかな、君たちは僕らの手のひらの上なんだよ。マルクが描く未来。決定者の意思に逆らうことは出来ないんだから。未来へ進んでいるようで、進まされている。歩いているつもりで、歩かされている。偶然のようで、必然である。都合の悪い絵は塗り変えちゃえばいいんだ。そんな力を僕らは持ってるんだから。
2516 風画神フィンセント】
いまの世界に私の居場所はなかった。だけど、いまならわかる。フィンセントが受け入れていた都合の良い犠牲。私を追放した意味を。世界の決定が私を許した。だから私は世界の決定に従う。あなたたちは世界の決定からはじかれた。私たちが描く未来に存在しない存在なのだから。ここで消えてもらうことにします。
2517 光画神クロード】
なぜ、世界の決定に背くのかしら。クロードが問いかけたのは聖人のふたりへと。あなたたちなら、わかっているはずよ。世界の決定に背くのが、なにを意味しているのか。真剣な表情の風聖人と睨みつける光聖人。アタシたちは聖人よ。わかっているからこそ、ここに来たの。だから、旗くらい振らせてもらうつもりよ。
2518 闇画神サルバドール】
私が欲しいのは富と名誉。サルバドールはひげを撫でていた。そのためにも、邪魔な存在にはここで消えてもらわなきゃいけないのでね。だが、少しやっかいな人がいるみたいだ。見つめていたのは風聖人。絶対の力を持った私たちと、力比べをさせてもらおうか。決定者たちも、遠くで私たちを見ているだろうからね。
2519 無画神パブロ】
私は、ただ描くです。私に、意思はないです。ただ、決定に従うです。パブロが構えた筆。世界の決定に従い、邪魔な存在を排除しに現れた画神たち。どうか、綺麗な未来で会えるようにです。そして、一斉に描き出される未来。抵抗、無用です。大人しくしていて欲しいです。痛くしないです。でも、消えてもらうです。
2548 【聖学】ランスロット:再醒】
『俺は俺のためにギターを弾く、それが俺の信じるロックだね』なぜかギターに夢中になってしまったランスロット。愛器は金色のギターであり、実は育ての母から譲り受けたものだが、恥ずかしくて内緒にしている。実はタンバリンも得意であり、タンバリンを指で回す技術も育ての母ゆずりであることは内緒である。
2549 【聖学】カナン:再醒】
『テンポイント? ミリオンポイントの間違いじゃないかしら』その日、統合都市国際球技場は大歓声に包まれていた。それは、たったひとりの少女が起した奇跡。試合終了三分前、カナンはリストバンドを外した。ここからが本番よ。学生であり竜界選抜のエースは概念を超越した。ゆれるゴールネット、コールド勝ち。
2550 【聖学】ロキ:再醒】
『もう少しだけ、ボクの遊びに付き合ってもらっていいかな』 そして、理事長であるロキは両手で指を鳴らした。卒業っていうのは、旅立ちのときなんだ。だから、ボクからみんなにエールを送るよ。ボクの遊びに付き合ってくれてありがとう。そして、これでもうボクらとはサヨナラさ。いつかまた、会えたらいいね。
2551 【聖学】サンタクローズ:再醒】
『そうだ、いいことを思いついた。学園に住めばいいんだな』 そして聖学に開かずの間が増えた。風紀委員室のすぐ隣り、倉庫として使用されていた部屋に掲げられた「サンタクローズの家」という謎の表札。届けられる朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん。こうして、釘バットによる聖学取り壊しの危機は免れたのだった。
2563 暴炎竜フェルノ】
常界を燃やし尽くす竜の炎。暴炎竜フェルノの意志はなかった。ただ、竜の血に支配された哀れな元人間。そうさ、これこそ、次種族<セカンド>のもうひとつの完成形だよ。そうほくそ笑むのは終教祖。キミたちはボクの僕さ。もっと、もっと、もっと、ぎりぎりまで燃やし尽くしてくれ。世界が終わる、そのときまで。
2564 暴水竜シュトロム】
シュトロムに結末を選ぶ権利は与えられなかった。ただ、外から与えられた結末、それは竜の血に支配されるという結末。それじゃあ、次はそのとなりの街を壊しましょうか。そう指示して見せた執拗竜。気分がいいものですね、竜を支配するというのは。こうして、与えられた結末は、世界の結末への道を辿り始めた。
2565 暴風精クロン】
壊された発電所、消える街灯、夜に染まる街。常界の夜空を舞う蝶、暴風精クロン。その小さな羽ばたきは竜巻を起こし、悲鳴さえもかき消す。そうさ、神様は悪趣味なんだよ。ちっぽけな命でさえも、僕たちに捧げてもらうよ。でも、僕たちに感謝して欲しいな。そのちっぽけな命に、意味を与えてあげるんだから。
2566 暴光精トニング】
常界の夜空を舞うもう一匹の蝶、暴光精トニング。行われるパレード。まるで自分が明かりを灯すかのように、放たれる光線。その光の先に沸き起こる悲鳴。美しい景色をありがとう。悲鳴とは反対に、喜びを声にした終教祖。さぁ、夜が訪れるよ。深い深い夜が訪れる、今度こそ、本当の落日を。そして、夜明けを。
2567 暴闇魔クホール】
世界に裏切られた少女は、縋った一筋の光にさえも裏切られた。君は悪くないよ、君は思うがままに生きて死んだ。そして、生まれ変わった。だが、その新しい人生を歩むことの出来ない暴闇魔クホール。可愛いお人形さんだよ。望んでいたじゃないか、君は復讐がしたいんだよね。いいんだよ、好きに復讐してごらん。
2568 暴無魔ダスト】
自我を失った暴無魔ダスト。だが、彼は決して悲しそうには見えなかった。そうだよね、君は勝ったんだ、この世界の勝者なんだよ。終教祖がおくる賞賛。そうさ、やっぱりぎりぎりまで攻めたいよね、それが君だよね。足掻かせれば足掻かせただけ、理想の未来は訪れるんだから。まぁ、君とはここでお別れだけどさ。
2569 雷鳴竜イヴァン】
常界に鳴り響く雷鳴。ほらほら、もっと怯えなさいよ。ぎりぎりまで、足掻きなさいよ。現れたのは雷鳴竜イヴァン。生まれた多くの恐怖。だが、少なからず生まれた勇気。アタシたちは、その小さな勇気が欲しいの。それがきっと、次の世界をよりよくしてくれるわ。まぁ、アンタらは、ひとりも連れて行かないけど。
2581 道化竜嬢ドロシー】
この姿、みんなには見られたくなかったんだ。ドロシーの瞳の形は変わる。ごめんね、私は嘘をついていた。私がもう一度戦うには、これ以外の方法はなかったから。馬鹿な真似をしたものね。だが、言葉とは裏腹にたじろぐ古詛竜。そう、私はもう普通の人じゃない。生死の淵から帰ってきた体には竜の血が流れていた。
2582 屠竜卿ベオウルフ】
画神の襲撃を退けた聖暦の天才たち。だが、すでに天才たちの戦力の大半は失われていた。それじゃあ、最後の仕上げといきましょうか。現れたベオウルフ。まずは、裏切り者の君から。飼いならされた竜が襲う堕闇卿。少し遊んであげてください。異なる竜が襲う生まれたての自律兵器。命乞いするなら、いまだけだよ。
2592 ルル・ラルラレーロッロ】
新たな姿へと生まれ変わったルル・ラルラレーロッロ。俺っちにだって、出番を用意してくれんだよな。問いかけた先は神才。うん、もちろん。君たちは、あの子に本気を出させなきゃいけないんだ。そのためにも、戦ってくれるかな。あぁ、任せとけって。そして、双子は対峙したレプリカへと刃を向けるのだった。
2593 リリ・ラルラレーロッロ】
対の機体、リリ・ラルラレーロッロ。そうだ、最後にひとつだけお願いがあるんだ。神才は問いかける。そして、リリは「最後」という言葉をあえて聞かないふりをしながら聞き耳を立てた。お願い、ママって呼んでもらえるかな。了解ですよ、マスター。否定されたお願い。だが、それは自律兵器なりの覚悟でもあった。
2594 イザヨイ:スペシャル】
神才の思うがままに改造を施されたのはイザヨイ:スペシャル。私の趣味につき合わせちゃってごめんね。だが、それでも機械は嬉しそうな電子音を発した。喜んでくれてるなら、本望だよ。それはまるで、赤子の笑顔を喜ぶ母のよう。私は決定者。だけど、最後くらいは、私らしいワガママさせてもらっちゃうからね。
2596 レプリカ:フルバースト】
原初の機体と偽者の機体、そのどちらが正しいか。答えの出ない問。そう、答えなど存在しない。では、どちらが優れているか。答えの出せる問。そう、その答えのために刃を交えるオリジンとレプリカ。勝敗でしか辿り着くことの出来ない運命、喜びにも嘆きにも似た悲鳴。再起動<リブート>、モード:フルバースト。
2625 真怪魔将リイナ】
滝に打たれていた男を迎えに来ていたリイナ。理由なんか、別になんだっていいさ。俺たちは、俺たちなりにやろうさ。かつての聖戦、先の聖戦、生まれる絆。どれだけ勘を取り戻したか、試させてもらおうか。なめんな、ボケ。誰にも知れることなく終わった戦い。そして戦いの果てに、真鬼精将と真怪魔将は生まれた。
2626 真鬼精将イッテツ】
よぉ、迎えにきたぜ。そこは天界の外れの大きな滝。この時代に滝打ちなんて、相変わらずだ。そう、目を閉じ、ひとり滝に打たれていたイッテツ。おぬしが来たってことは、戦いはすぐそこなんじゃな。そして、イッテツは立ち上がる。勘違いすなよ、ワシはワシの平穏のために戦う。それ以上でも、それ以下でもない。
2627 鬼精刀ヒナギク】
ヒナギクは見つけていた。ひとり、滝に打たれ、そして刀を振り続けていた憧れの存在を。だが、ヒナギクは決して声をかけなかった。その代わり、すべてを真似し始めた。ある日、ヒナギクのいつもの岩場に置かれていた鍛練メニューの書かれたメモ。ふたりの間に会話はない。だが、そこに師弟関係は生まれていた。
2628 滅神獣グライフ】
成功と失敗、そこには明確な差があった。だが、それは必ずしも勝者と敗者とは限らない。誇り高きセカンドの完成形であるグライフ。彼はそう、成功者だった。だが、そんな彼が勝者とは限らない理由。そこには、彼と対である失敗作が存在していたから。そうさ、この俺こそが勝者であり、完全な敗北を教えてやろう。
2629 南魔神アザエル】
植えつけられた神格と引き換えに、失われゆく自我。そうだよ、もうすぐ世界は終わるんだ。自我なんか持ってたら、死ぬとき怖いじゃないか。だから、僕が忘れさせてあげるんだ。ほくそ笑んだ終教祖。そして生まれた南魔神アザエル。君は神様なんだよ。神様は、世界を創るべき存在なんだ。さぁ、共に創り直そう。
2630 西魔神エギュン】
西魔神エギュン、彼もまた神格と引き換えに自我を失っていた。だが、神格を得ることと、自我を失うことはイコールではない。自我を失う、いや、自我を奪うという選択をしたのは終教祖だった。僕以外に、存在価値なんてないんだから。また、ご冗談を。相槌を打った執拗竜。だが、終教祖の目は笑っていなかった。
2631 東魔神サマエル】
本当は笑いたかったのかもしれない。叶わない現実。本当は生きたかったのかもしれない。叶えられない現実。本当は、本当は、本当は。だが、終教祖により抑え込まれた本当。そう、嘘を突き通せば、それは本当になるんだよ。だから、東魔神サマエル、君は嘘を突き通してよ。ただ世界を壊したいという嘘を。
2632 北魔神マハザエル】
僕は君たちに約束しよう。終教祖が差し出した掌。必ず、新しい世界を創ってみせると。その約束は、終教祖の心からの想いだった。だが、その約束には犠牲が必要とされた。ねぇ、北魔神マハザエル。君に新しい世界を創ると約束したけどさ、新しい世界に連れて行くとは言ってないよ。可愛い可愛い、ボクの僕ちゃん。
2633 美愛精モルガン】
やっと見つけた。天界のはずれ、ひとりで空を眺めていたモルガンの前に現れたのは聖精王だった。少しだけ、話をさせてもらえないかな。ふたりがどんな会話をしたのか、再会を果たした親子の会話に、聞き耳をたてるものはいない。だが、かすかに聞こえてきた言葉。ありがとう。ごめんなさい。そして、さようなら。
2651 堕愚者ロプト】
植えつけられる神格。だが、それは確かなものではなかった。そう、その神格に耐えうる肉体、そして精神。幾度となく、植えつけられては死にゆく人間。そう、私は選ばれた。だが、私は選ばれなかった。堕愚者ロプト、それは悪戯神になれなかった男の成れの果て。だとしても、私は私の存在意義を見出すだけだ。
2652 道化焔竜オズ】
綴られし存在に本物の家族など存在していなかった。血の繋がりなど存在していなかった。だが、確かに本物の家族は存在していた。血の繋がりよりも、遥かに強い想いの繋がり。そして、沢山の想いが繋いだひとつの命。帰ってきたオズ。そう、たった四文字を、どれだけ待ちわびていただろうか。みんな、―ただいま。
2653 炎茜精イフリート】
本当に、いいんだね。そう問いかけたのは聖精王。あぁ、みんなそのつもりだ。そう答えたイフリート。揃って首を縦に振った精霊王たち。綴られし存在に与えられた禁忌の血。それは呪いだった。私たちにも、その呪いを背負わせて欲しい。私たちの心はひとつなんだ。共に、イマの世界のために戦わせて欲しいんだ。
2654 水蒼精ウンディーネ】
ウンディーネたちは気づいていた。自分たちに禁忌の血が分け与えられる意味を。きっと、私たちは永遠の存在になるんだよね。だけど、それでいいの。私たちはこれから先も、イマの世界を守り続けなきゃいけない。そんな大切なお仕事が出来るなんて、とっても素敵だと思うんだ。やがて、永遠の孤独が訪れようとも。
2655 風翠精シルフ】
ウチらの可愛い弟子たちのためアルネ。シルフはいつもどおりに笑ってみせた。もちろんあの子たちも、すべてをわかったうえで背中を押してくれたヨ。だから、ウチらは選択したネ。ううん、あの子たちがいたから、ウチらは選択出来たアルネ。それに、王様にだけ業を背負わせるなんて、そんなこと選択出来ないヨ。
2656 光陽精ウィルオウィスプ】
ウィルオウィスプに与えられた禁忌の血。取り戻した体。だが、それは決して喜ばしいことではなかった。この呪いは、私たちで終わりにしましょう。じっと見つめ返した聖精王。いまにもこぼれそうな言葉。ううん、あなたがその言葉をいう必要はないんですよ。だからどうか、イマの世界だけを見つめていて下さい。
2657 闇紫精シャドウ】
少しだけ、怖いかもしれない。そう溢したシャドウ。だけど、きっと怖いのは私だけじゃない。私たちだけじゃない。きっとみんな怖い。色々な恐怖と戦っている。だから、私が安らぎをもたらさなきゃいけない。そう、だから私は乗り越えてみせます。取り戻した笑顔。イマの世界のために、みんなの安らぎのために。
2658 無銀精ゼロ】
なぜだろう、呪いのはずなのに温かいのは。それは体を取り戻したからではなく、聖精王の想いがその体に流れ込んできたから。それじゃあ、行くとしようか。再びドライバへと戻った精霊王たち。どうか彼らに力を。終わる世界に抗う力を。願うことはただひとつ。私たちは生き続けよう、終わることないイマの世界に。
聖石シリーズ
0900 炎の聖石】
その赤く輝く炎の聖石を手にした時、炎に選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては炎に包まれ、ただ赤く輝いているのだった。
0901 水の聖石】
その青く輝く水の聖石を手にした時、水に選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては水に包まれ、ただ青く輝いているのだった。
0902 風の聖石】
その緑に輝く風の聖石を手にした時、風に選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては風に包まれ、ただ緑に輝いているのだった。
0903 光の聖石】
その黄に輝く光の聖石を手にした時、光に選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては光に包まれ、ただ黄に輝いているのだった。
0904 闇の聖石】
その紫に輝く闇の聖石を手にした時、闇に選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては闇に包まれ、ただ紫に輝いているのだった。
0905 無の聖石】
その白く輝く無の聖石を手にした時、無に選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては無に包まれ、ただ白く輝いているのだった。
1005 虹の聖石】
その七色に輝く虹の聖石を手にした時、全ての選ばれし者は新たな力に目覚めるだろう。人はそれを再醒と呼んだ。聖石はいつの時代から存在していたのか、どのような場所で発見されたのか、どのような経緯で生まれたのか、中に閉じ込められた命は何なのか、その全ては虹に包まれ、ただ七色に輝いているのだった。
1026 炎の大聖石】
いくつもの炎が重なり合い、そして炎の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ赤く輝く石に、その答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
1027 水の大聖石】
いくつもの水が重なり合い、そして水の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ青く輝く石に、その答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
1028 風の大聖石】
いくつもの風が重なり合い、そして風の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ緑に輝く石に、その答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
1029 光の大聖石】
いくつもの光が重なり合い、そして光の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ黄に輝く石に、その答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
1030 闇の大聖石】
いくつもの闇が重なり合い、そして闇の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ紫に輝く石に、その答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
1031 無の大聖石】
いくつもの無が重なり合い、そして無の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ白く輝く石に、その答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
1032 虹の大聖石】
いくつもの色が重なり合い、そして虹の大聖石は生まれる。ある者は力を肯定し、そしてまたある者は力を否定した。それは力の定義が異なっていただけの話。力は強さか。ただ七色に輝く石にその答えを求めたところ仕方のない話だった。力を肯定する者は力に溺れ、力を否定する者は力に屈するしかないのだから。
調聖者シリーズ
0915 クランチ】
世界って言うのはね、少しくらい歪んでないとつまらないのよ。閉じられた刻の狭間から追い出された調聖者・クランチは刻の隙間から新たに動き出そうとしている世界を覗き込んでいた。歪まないのなら、アタシが歪ませるわ。それこそが、世界を調整する為に生まれた彼女の役目だった。聖なる扉とか、関係ないわ。
0916 炎調者クランチ】
統合世界に生きる数え切れない命、その中のたった一つの命が一人の人間を成長させ、そして世界を変えた。僅かな歪みは大きな歪みへ。だから炎調者クランチは一人の少年を見つめる。きっと彼がまた、歪みになると願い。アタシを、退屈させないでよ。自立型ドライバ【ドライブ】と共に、世界を覗き込み続けている。
0917 コーラス】
少し綺麗で艶のある世界が私は素敵だと思うの。世界を調整する為に生まれた調聖者・コーラスは統合世界を覗き込みながらため息をついた。刻の隙間から観察する対象は愛すべき存在を失い、そして共に生きることを誓った一人の少年。なぜ、罪というものは生まれるのかしら。軽蔑の眼差しはどこか寂しそうだった。
0918 水調者コーラス】
水調者コーラスが自立型ドライバ【デプス】で奏でるのは世界の調律。だが、彼女に世界を自由に調整する権限は与えられていなかった。やっぱり、綺麗な世界が素敵だと思うの。その想いが強くなったのは、覗き込んだ世界の片隅に、汚れない瞳で、汚れない明日を求める少年がいたからだった。どうか、真直ぐな道を。
0919 フランジャ】
早すぎた死や遅すぎた生、そんな様々な事情が絡み合いうねりが生まれる、それこそが世界よ。調聖者・フランジャは一歩引いた位置から感想を述べた。あとね、この場所は狭すぎるわよ。それは刻の狭間が閉じられ、代わりに生まれた刻の隙間での出来事。兎に角、全てに意味はあるの、それがこの世界の成り立ちよ。
0920 風調者フランジャ】
後少し早ければ、みな助かったかもしれないわ。風調者フランジャが自立型ドライバ【リジェン】と共に思い返していたのは道化竜にまつわる話。でも結果、若き竜が生まれたわ。出会いと別れを経て、竜界に匿われた一人の少女。だから全部、必然なの。覗き込んでいた統合世界、そこにはなぜか竜界も映り込んでいた。
0921 フェイザ】
世界なんて、幾つものズレが重なり合って生まれるんだよ。調聖者・フェイザが覗き込んでいたのは天界。やっぱり女の園は美しいね。視線が離さないのは光の乙女達。でもやっぱり、彼女達はどこかズレているよ。肯定的なズレと否定的なズレ、その二つのズレの意味は彼にしかわからない。でもまぁ、いんじゃない。
0922 光調者フェイザ】
最初は、いつだって小さなズレなんだよ。光調者フェイザは続ける。だけどね、一度でもズレてしまったら、どんどんズレていくんだ。時間が経てば経つほど、ズレは大きくなるものなんだよ。自立型ドライバ【レゾナス】に問いかける。そろそろ、僕達も動かなきゃいけないのかな。刻の隙間は、少しざわめいてみせた。
0923 ファズ】
もっともっと、過激に歪ませようよ、じゃなきゃ見ていてつまらないよ。調聖者・ファズに与えられた力は世界を激しく歪ませる力。だが、もちろんそれは必要な時にのみである。いつまで僕はここにいればいいのかな。覗き込んだ世界に刺激され、少年は今にも飛び出して行きそうだった。早く、遊びたいだけなんだよ。
0924 闇調者ファズ】
うん、いいよ、そういう考え、いいと思うよ。闇調者ファズは不夜城での議決の瞬間を覗き込んでいた。もっとだよ、もっと歪ませていこうよ。足元に転がった自立型ドライバ【ゲイン】を強く踏みつける。それでこそ、世界だよ。これから起きる大きな歪みに心を躍らせる少年は、いてもたってもいられなくなっていた。
0925 ディレイ】
永遠に、追いかけっこ。遅くてもいい、速くてもいい、とにかく追い越さないように。調聖者・ディレイの言葉は常に一歩遅れていた。それこそが彼女の存在理由であるかのように。歴史は繰り返される、だから、どうか、負けないで。追い越すことの出来ない彼女だからこそ、いつか追い越せるようにと、願うのだった。
0926 無調者ディレイ】
自立型ドライバ【リピート】を展開した無調者ディレイは、自分に与えられた調律する力は、何でもない力であると悟っていた。だから私は、応援するしかないんです。覗き込んだ世界、地位を得た代わりに自由を失った少年の眼差しに、その想いを応援するしか出来なかった。どうか、繰り返される世界に負けないで。
2379 炎調神クランチ】
どっちの方が楽しめるかな。炎調神クランチは闇調神へと問う。アタシが彼と共に戦うのか、それとも敵として目の前に立ち塞がるのか。もうこの世界は、とっくの昔から歪んじゃってんのよ。その証拠に、刻の狭間には誰ひとりとして存在していなかった。世界は終わりへと向かってる、だからアタシは好きにしたいの。
2380 闇調神ファズ】
闇調神ファズは退屈そうに常界を見下ろしていた。ぜんぜん僕好みの選択じゃないよ、あの頃のキミはどこへ行っちゃったの。聖戦を終わらせた闇魔女王への興味は薄れていた。だけど、僕の担当はキミなんだ。だからさ、もうちょっと狂ってくれたほうがいいんだ。うん、そうしよう。丁度いい子がひとりいたよね。
2415 水調精コーラス】
彼の瞳は、いまも真直ぐなまま。水調精コーラスはただ祈り続けていた。でも、刻の調べはそう優しいものじゃない。そして、いつかの悲劇を思い出す。彼が罪を選んだのか、それとも、罪が彼を選んだのか。でも彼は、その道を選んだことに違いない。訪れる不穏な予感。もし、そうなったとしたら、私がすべきことは。
2416 風調魔フランジャ】
うねりにうねる統合世界。まぁ、それが正しい世界ってやつよ。命持つ者すべてが意味を持ち、そしてそのひとつひとつが絡み合う。この世界は群像劇。だから、きっとあの子の行動にも意味は生まれる。それは、風調魔フランジャが追っていたはずの少女と共にいた少女のことだった。いったい、どうなることかしらね。
2432 光調魔フェイザ】
一度はズレてたはずなんだ。光調魔フェイザはかつての聖戦のすれ違いを思い返していた。でも、まさかこんな結末になるなんてね。だからこそ、見出した希望。きっと彼女ならやれるんじゃないかな。もう、とっくにこの世界はズレてるんだ。僕たちにも、どうすることも出来ないくらいに。でもまぁ、いんじゃない。
2433 無調精ディレイ】
彼は負けなかった。無調精ディレイが観測を言い渡された少年に訪れた結末。立派に耐えてみせた、彼は彼の戦いに勝利したんです。その事実を知る者は少ないだろう。その苦悩を知る者は少ないだろう。だけど、私はちゃんと知っています。水面下で起きていた出来事。だけど、それで彼は幸せになれるのでしょうか。
失工場シリーズ
0950 ケルビン】
水とは何か。その答えを渇望した少女は、幾つもの実験の果て、水のみを動力とする機体を創り出した。ケルビンと名付けられたその機体は、世界の気候を狂わせる程の性能を持ちながらも、戦争の表舞台に現れることは無かった。全ての水が、やがて海へと還る様に、この機体もまた、深い海の底へと沈んでいった。
0951 水冷機ケルビン】
あらゆる生命に満ち溢れた海の一角が、一夜にして死の氷海と化した。その現象を、人々は聖なる扉の出現に伴う異常気象と結論付けていた。全ての生物が活動を停止した静かな海の中で、水冷機ケルビンだけが優雅に泳いでいる。何故、再び彼女が目覚めたのか。それは、創造主のただの気まぐれだろうか。それとも。
0952 ジュール】
熱とは何か。少女の頭に浮かんだ一つの疑問は、やがてジュールと呼ばれる答えを創り出した。その機体内で熱が生まれ、その熱が機体を動かし、また新たな熱を生む。だけど、辿り着いた答えは、また幾つもの疑問を少女の中に炙り出す。結局、その機体に火が灯ることが無いまま、一つの争いが終わりを迎えていた。
0953 炎熱機ジュール】
また争いが始まるんだね。それは少女にとって諦めであり、喜びでもあった。人間が生み出した炎が、まさか神の領域にまで届くとは。あの頃とは、また違った答えが見つかるかもしれないね。炎熱機ジュールに初めて灯された炎は、機体の融点を遥かに超えた温度で燃え上がる。今回は最後まで、見届けることにするよ。
0954 デシベル】
音とは何か。音とは空気の振動であり、生ある者が動く時、必ず音が発生する。そこから定義されたのは、無音は死であるということ。その検証の為に創り出された機体がデシベルだったが、始められた検証には一つ誤算があったことに少女は気付いた。その後、機体は物音一つしない無音空間で、長い長い眠りについた。
0955 無音機デシベル】
神と竜が争っていた頃、世界に溢れていた悲しい音。だけど微かな音さえ、ここには届かなかった。この無音空間で眠っていた無音機デシベルを目覚めさせたのは、届かない筈の悲しい音。再び戦争が始まろうとしていた。さてと、実験の続きでもはじめよっかな。少女の隣、原初の機械もまた、不敵な笑みを浮かべた。
0956 ガル】
風とは何か。時に風は冷たく、微かな命の灯火を吹き消してしまう。時に風は暖かく、木々が産んだ新たな生命を運んでいく。そんな風に興味を持った少女によって創り出されたガル。兵器でありながら、その機体は戦場ではなく、高い雲の上へ姿を消した。風に吹かれた生と死が、ゆらり揺れる世界を見下ろしながら。
0957 風速機ガル】
この世界を流れる様々な風。竜の吐息、悪魔の羽ばたき。各々の想いを抱えて疾駆する者達。数多の風が空へと舞い、その機体にこびり付いた錆を一つ残らず払い落としていく。風速機ガルの体内に再び風が宿る時、世界の風向きが変わり始めた。いや、風向きが変わり始めたからこそ、再び風が宿ったのかもしれない。
0958 テスラ】
磁とは何か。それは異なるものが引き合い、同種のものが退け合う力。生と死は異なる事象であり、きっと引かれ合う。さて、その二つが一つになる位まで近付いた時、その中心には一体何があるのだろうか。少女は確証を得る為に一体の機械を創り出した。長く続いた戦争の中心で、テスラはずっと記録し続けていた。
0959 闇磁機テスラ】
出会う筈の無かった異なる世界に住まう異なる種族。偶然の出会いに引かれ合い、やがて近付き過ぎた両者は反発し合う。小さな反発はやがて大きな反発へ。そして今もまた、世界のバランスは崩れ、生と死が引かれ合う戦争が始まろうとしていた。闇磁機テスラもまた、再び動き出す。少女が求める答えを記録する為に。
0960 ルクス】
光とは何か。降り注ぐ光に、目を細めながら少女は問う。何者にも等しくその恵みを分け与える光を、もし自由に操ることが出来たなら。光を動力とする機体が創り出された頃、長引く戦争に空は閉ざされ、その機体が動くことは叶わなかった。今は、おやすみなさい。少女の優しい言葉に、ルクスはその目を閉じた。
0961 光明機ルクス】
降り注ぐ光の中、すやすやと眠り続ける光明機ルクス。長く続いた神と竜の争いは終わり、再び空には光が満ちていた。やがてその目覚めは、新たな戦争の始まりと共に。ママはどこ。目を擦りながら彼女は呟く。目覚めたばかりの兵器は、母を求めて初めて外の世界へと向かう。自らに課せられた役目も知らぬままに。
新生世界評議会シリーズ
0966 レディ】
黄昏の審判は幕を閉じ、落ち着きを取り戻した統合世界。だが、依然と三つの世界は交わったままだった。そして、そこに新たに交わってしまったのが竜界<ドラグティア>だった。新生世界評議会に常界代表として送り込まれたコードネーム・レディはレンズ越しに、姿を消した一人の王の行方を見つめていたのだった。
0967 世界評議員レディ】
今日の会議はどうだったのかしら。世界評議員レディの元を訪れたのは眼鏡の聖銃士。相変らず、平行線よ。それは天と魔のいがみ合い。そっちこそ、どうなのよ。私達は待ち続けるわ。それは帰らぬ一人の王。でも、あの二人は。消えた二人の聖銃士。大丈夫、きっと彼らに考えが。だが、その瞳は地面を見つめていた。
0968 ディアブロ】
魔界を代表して新生世界評議会の会議の場に現われたディアブロは口を閉ざしたままだった。魔界から天界への戦線布告に対し、未だ満足のいく回答を得ることが出来ない魔界。圧倒的に有利な戦力を揃えつつも、武力行使しない理由は不明だった。そして、そんな彼の元、水の悪魔と共に、神となった水の悪魔は訪れる。
0969 世界評議員ディアブロ】
現世界評議員のディアブロにとって、元世界評議会所属の研究者である水才は見逃せない存在だった。口を閉ざした水才の代わりに言葉を発する水波神。離れていった聖暦の天才達の末路。もう世界評議会はお終いさ。行方不明の炎才と闇才、教団所属の水才と風才、天界についた光才、残された天才は無才だけだった。
0970 マダナイ】
喧嘩は良くないよ。新生世界評議会の会議の場、猫撫で声がこだまする。皆、仲良くしましょうね。その声の正体は第六世代自律猫型ドライバ、名前は【マダナイ】だった。調停役に就いた彼は常に平和を願っていた。だって喧嘩は必ず誰かが傷つくでしょ。偽りの笑顔、その言葉が偽善であることは、一目瞭然だった。
0971 調停役マダナイ】
調停役マダナイがその役に就いた理由や経緯を知るものはごく僅かだった。各世界代表はおろか、最高幹部である三人にすら知らされず、その上位に位置する六聖人により選出されていたのだった。そんな彼の部屋に遊びに来た少女。私が第六世代、一番乗りっと。第零世代を生んだ神は、自らの手で新たな歴史を始めた。
0972 ロビン】
何故、ロビンが天界代表として世界評議会に送り込まれたのか、それは世界評議員だけでなく、天界の妖精達も皆、頭を悩ませてしまうほどの事件だった。会議日時を間違えるだけでなく、会議場所の勘違いは毎度のこと、そして結果数時間の遅刻は当たり前だった。魔界と一触即発の最中、何故、彼女が選ばれたのか。
0973 世界評議員ロビン】
評議員にロビンを選んだのは紛れも無く光妖精王だった。彼女なりに考えがあってか、それとも何も考えずにか。ただ結果、魔界が武力行使に出ることはまだなかった。また、彼女は次の会議での報告事項が憂鬱だった。それは幽閉していた堕精王失踪の件。この事実を知る者は、天界でも僅か一部の妖精達だけだった。
0974 ナーガ】
黄昏の審判が終わった時、閉じられた聖なる入口の影響により統合世界に加わることになった竜界<ドラグティア>から代表して世界評議会に参加することになったのはナーガだった。ふんっ、下位なる世界など下らない。だがそれは皮肉ではなく、未だ上位なる世界に君臨する神界<ラグナティア>に対する嫉妬だった。
0975 世界評議員ナーガ】
代表会議からの帰り道、ナーガが通りがかったのは評議会施設である訓練場。そこには相変らず汗を流し続ける特務竜隊の姿。変わった竜達がいたものだ。消えた文明竜、だが未だに彼らが訓練を続ける理由とは。それはあの時、竜王と聖銃士を取り囲みながらも、誰一人として攻撃することのなかった理由へ通じていた。
0976 スフィア】
予定調和を狂わさないでくれないかね。会議室の窓が開いた時、そこに腰をかけていたのはスフィアだった。監視役として遣わされた彼はその後、一言も発することはなかった。彼が誰の推薦によりその役に就いているのか、それは調停役同様に、触れてはいけない真実だった。開かれた本は退屈しのぎなのか、それとも。
0977 監視役スフィア】
終わりを告げたのは監視役スフィアが閉じた本の音。会議室を後にした彼が声をかけたのは英雄。窮屈だろうに。答える英雄。全部ぶっ壊しちまいてぇよ。そこに招かれざる来客。邪魔をした君への罰さ。現れたのは元世界評議会の悪戯な神。面倒事を、起こさないでくれよ。監視役はその言葉を残し、常界を後にした。
2043 レディ・ナカザワ】
その格好、どうしたの。ただ、失脚しただけさ。だが、互いに浮かべる晴れ晴れとした笑顔。やはり、私は代表の器ではない。だから、私は私のやり方で戦う。その方が、お似合いね。不在となった常界代表。不安を募らせる民。名声と引き換えに失う自由、与えられる束縛。空いた席に、いったい誰が座りたがるかしら。
2044 特別監視役スフィア】
スフィアが目を通した書類には、地方の暴動鎮圧に乗り出していた元世界評議会所属、元常界代表専属の特務機関の面々が記されていた。彼らは、彼らに出来ることをしているのだな。そう考えれば、なんの変哲もない報告書だった。だが、なぜだ、なにかがおかしい。生まれた違和感。その答えは、既に動き始めていた。
2097 彗青眼魔ディアブロ】
お勤めご苦労さま。代表の席を外れた彗青眼魔ディアブロにかけられた言葉。話し合いなど、やはり机上の空論に過ぎない。俺も戦場へ行かせてもらう。だったら、あなたは彼について行ってもらえるかしら。そこには、王の椅子から立ち上がった堕精王がいた。そして、その言葉には二通りの意味が込められていた。
2098 巧咲精ロビン】
ごめんなさい、私が上手く出来なかったせいで。天界へ戻ったロビンはうつむいていた。ううん、あなたのせいじゃないよ。笑顔で迎える光妖精王。あぁ、嬢ちゃんはよくやった。ニヤリと笑みを浮かべる堕魔王。だから、これからもオレ達に協力してくれ。そして、そんな優しさに応える為、巧咲精は武器を手にした。
2121 竜蛇将ナーガ】
評議会の任務を終え、竜界へと戻ったナーガ。やっぱり、あいつら下位なる存在よ。だから、潰し合ってもらえばいいじゃない。だが、そんな傍観を崩したのは流水竜の重体の知らせ。この機に乗じて、動き出した者達がいるみたいだな。そして、二つに割れた竜王家の意見。で、どうするか、いったい誰が決めるんだい。
2122 特別調停役マダナイ】
どうしてみんな、争いたがるのかな。マダナイは退屈そうに爪を研ぐ。あら、あなたが一番争いをお求めに見えますわよ。それは水凛徒の言葉。そんな光景を無言で見つめる特別監視役。君はやっぱり、面白くない男だよ。悪戯神は冷たい視線を投げかける。面白くないのは、貴様もだ。だが、いまだけは手を組もうか。
ナンバーズシリーズ
1014 アイン】
平穏を保っていた統合世界に不協和音が鳴り響く。突如として炎に包まれる常界の地方都市。俺はただ、言われたことをしているまでだ。アインはまだ少年だった。燃やすだけの、簡単なお仕事さ。勢いを増す炎。どうせ俺達に、居場所はない。そして、彼の力は増幅型ドライバ【コード:F】に閉じ込めたままだった。
1015 アイン:W09】
炎が辺りを燃やし尽くした時、そこに炎咎甲士が立っていた。派手に騒いだかいがあったぜ。拘束を外し力を解放するアイン。ぶつかり合う炎。オマエを殺して自由を手にする。だが、その戦いを静止したのは髪を短く切り揃えた女だった。貴方を守るよう、仰せ付かりました。甲と銃剣は横に並び、悪しき炎と対峙する。
1016 ツヴァイ】
不協和音の正体は炎だけではなかった。地方都市が炎に包まれると時間を同じくして、また別の場所では街が水に飲み込まれていた。全て、流してしまえばいいんだ。ツヴァイは増幅型ドライバ【コード:A】から、ただ水を溢れさせていた。どうせ、僕らには名前すら与えられない。その溢れ出る水は、涙にも似ていた。
1017 ツヴァイ:X04】
全てを水に流させてはくれないんだね。ツヴァイの前に立ち塞がったのは水咎刀士だった。流そうとする者、留めようとする者、そんな二つの想いの流れはぶつかり合う。そして、そんな流れを壊したのは銃槌だった。まさかだよ、護衛の対象がアンタだったとは。再会を果たす二人。こんな偶然って、二度もあるんだね。
1018 ドライ】
常界で発生した災害は炎と水だけではなかった。巨大な竜巻が街を襲う。ほら、ここは誰かと誰が育った大切な街なんでしょう。災害は咎人を誘い出す手段にしか過ぎなかったのだ。家族とか、友達か、馬鹿じゃないの。ドライは吐き捨てる。所詮人は、どこまでいっても一人なのよ。生まれた時から、彼女は一人だった。
1019 ドライ:A06】
一人じゃないよ、ずっと一緒なんだ。風咎棍士は左手首を握り締めた。創られた少女が起こす風と闇を纏いし風。そんな二つの風はもう一人の少女を運んだ。聖王代理の命により、助太刀参上っと。元気良く飛び出してきた少女は一対の銃棍を手にしていた。詳しい話は後でね。棍と棍は思い出を守る為、立ち向かう。
1020 フィア】
不協和音は常界だけではなく、天界魔界、そして竜界にも鳴り響いていた。妖精さん、ごめんなさい。フィアは轟音を響かせる。空を割り、大地へと落ちる無数の稲妻。増幅型ドライバを与えられた少年少女は、力と引き換えに自由を失った。いや、初めから自由の意味など知らなかったのだった。あぁ、ごめんなさい。
1021 フィア:E03】
突き刺さる落雷。ごめんなさい。悲鳴と共に勢いを増す雷鳴。ごめんなさい。ただフィアは謝ることしか出来なかった。だが、そんな少女の愚考をある女が制止した。ごめんなさいとありがとうは、同じ数だけ言えと教わらなかったかしら。その女は、ありがとうだけを残して消えた男の、ごめんなさいを待ち続けていた。
1022 フュンフ】
いつもより深い闇に包まれた魔界。フュンフはそれが何を意味しているかはわからなかった。ただ、言われたようにしたに過ぎなかった。いいよ、朝なんて来なくて。少女は未来を見ようとしなかった。いや、未来という言葉の意味を知る機会すらなかった。増幅型ドライバ【コード:D】は、そんな彼女の御守りだった。
1023 フュンフ:L08】
あなたにも、生の希望が必要みたいね。天界を後にした女は魔界へ辿り着いていた。あなた達は何も悪くはないわ。フュンフへと伸びていた長い影。ただ、私の邪魔だけはさせないわ。そして魔界は、いつもの闇に覆われていた。彼女達の裏には、誰が。女は休む暇もなく、たった一人で竜界へと向かうのだった。
1024 ゼクス】
ゼクスが訪れたのは竜界だった。増幅型ドライバ【コード:N】を手に、辺りを無へと誘う。ほぼ同時刻に六ヶ所で起きた災害、それは表向きは統合世界に竜界が加わることになった黄昏の審判の二次災害と言われた。だが、実際にはその裏に創られし六人の子供と、その糸を引く神の手を持つ天才少女がいたのだった。
1025 ゼクス:M07】
天界と魔界、そして竜界に起きた災害を収めたのはあなただったのね。意識を失ったゼクスの隣にいた女へと、隊服を脱ぎ捨てたかつての仲間へと向けられた銃槍。あなたに、あの人の代理は務まらない。投げ返す殺意。戻って来なさいとは言わないわ。眼鏡越しに返す真意。私達は今も信じている。必ず、帰ってくると。
2292 アイン≠W=00】
あぁ、俺に名前はない。アインが捨てたのは「W」の一文字。だから、もう一度生まれ変わってやるさ。あの日、彼が憎んだのはたったひとり。それと、借りを返さなきゃなんないからな。すっきりとした表情で、災厄へと向かう。そうさ、俺は俺の居場所を見つける。俺は俺という人間だということを、証明してやるよ。
2293 ツヴァイ≠X=00】
もう、涙は流れない。ツヴァイが捨てたのもまた、「X」の一文字。世界には悲しいことがいっぱいなのかな。だとしたら、僕はそれを受け入れるよ。存在していなかった少年が自覚した存在。僕は僕なんだ。否定された過去と、塗り替えられた現在。僕がここに来たのは、災厄を起す為なんかじゃない。止める為なんだ。
2303 ドライ≠A=00】
私はずっとひとりだった。そして、ドライはひとりで散った。だけど、目を覚ましたとき、彼らは、彼女らは私の手をとってくれたの。だから、私はいまここにいる。そう、私はひとりの女になったんだから。ナンバーズと呼ばれていた少年少女たちは神才の元を離れ、自らの足で自らの道を歩み始めていたのだった。
2304 フィア≠E=00】
私たちは捨てられた。使い捨てられました。私たちは人ですらなかった。道具に過ぎなかった。フィアが打ち明けた胸中。だから私たちは、あなたに感謝しています。聖導院に差し込んだ温かい光。これは、私たちなりの恩返しです。あなたが守りたいすべてを、私たちが守ります。私たちを、人にしてくれてありがとう。
2326 フュンフ≠L=00】
私は知っている。フュンフが立ち向かった暗闇。人はね、誰しもが朝に生まれ、光を授かる。やがて訪れる暗闇。だけど、その暗闇を抜けた先には光差す未来が待っているの。私たちはまだ、生まれたばかり。そして、光を授かった。そして、暗闇が訪れた。だから、私たちは一歩を踏み出す。未来への一歩を踏み出すの。
2327 ゼクス≠M=00】
俺はすべてを否定しない。ゼクスが背負ったのは、過去の自分の生き方。だから、きっといまに通じたんだ。どんなに憎くても、辛くても、それはすべてひとつの未来へと繋がっている。だけどな、俺はあんたを否定する。視線の先に浮かぶ創無神。すべてを無に帰すだなんて、馬鹿げている。すべてに、意味があるんだ。
六聖人シリーズ
1063 ダンテ】
この世界は地獄か天国か。ダンテは常日頃考えていた。ある人にとっての地獄は、ある人にとっての天国であり、ある人にとっての天国は、ある人にとっての地獄である。その答えに辿り着いた時、三つ目のドライバが彼の前に現れた。そして勢揃いした自立型ドライバ【トリオ】の指揮を執り、聖人の道を歩むのだった。
1064 炎聖人ダンテ】
貴様の奏でる曲は何だ。炎聖人ダンテが現れたのは幻奏者の前。貴方ほどの人が動くとはね。だが、彼女は動じてはいなかった。聖人の椅子は退屈だったのかしら。質問に、答えろ。そして、この時彼は気が付いた。彼女の背後のある男の存在に。そういうことよ。また、この時、天界でもとある邂逅が果たされていた。
1111 イージス】
自分が人間なのか、それとも機械なのか、既にイージスには判断がつかなかった。彼女にとって種族など第三者が差別する為に設けた記号でしかなく、彼女にとって大切なことは、まだ戦える、たったそれだけのことだった。戦い続けさえすれば、きっと守ることが出来る。彼女にはそこまでして、守りたいものがあった。
1112 風聖人イージス】
最期まで戦い抜いた彼女に与えられた六聖人の肩書き、風聖人イージスがそれを受け入れたのには理由があった。戦いの果てに失った君主、そしてその君主の名を未来永劫忘れられぬようにと願ったからだった。そして、その血筋に迫る脅威。貴方様の血を、汚させるわけにはいかない。彼女は誰の盾になるのだろうか。
1161 ヨハン】
ひたすら実験を繰り返していたヨハン。どうしてだろう、どうしたって、世界は終わっちゃうみたいだ。繰り返し導き出されるのは、微かなズレもない、完全な答え。どうしよっかな、どうするのがいいかな。それはとても楽しそうに見えた。あなたには、働いてもらわないと困るのよ。でも僕ね、面倒ごとは嫌いなんだ。
1162 水聖人ヨハン】
困ったな、どうしよう。水聖人であるヨハンを困らせるほどの問題とは。パンを食べたら、お米が食べられない。でも、お米を食べたら、パンが食べられない。だが暫くして、新しい可能性を見出した。そっか、お米パンを作れば良いんだ。そんな子供じみたやり取りは次種族<セカンド>の命運を握っていたのだった。
1508 シオン】
どういうおつもりでしょうか、お兄様。問いかけるシオン。それは長時間にわたり行われた竜王族会議のあとの出来事。賛成票は過半数を超えていました。なのに、どうして。埋まらなかった王の席。言ったろ、俺は好きにやらせてもらうって。お兄様は、竜界の平和ではなく、ご友人達を選ぶということなのでしょうか。
1509 闇聖人シオン】
過ぎ去りし昨日に何を求めるのか。傷跡を癒す思い出だろうか、傷跡を抉る思い出だろうか。もう、あの頃は戻って来ないっていうのに。闇聖人シオンの心は晴れなかった。そう、だっていくらお兄様たちが頑張ったって、世界の決定は覆らないんだから。その日、六聖人の間では、一つの大きな決断が下されていた。
1924 ジャンヌ】
アンタたち、もうちょっと真面目に仕事しなさいよ。ジャンヌは六聖人の間で言葉を発した。特にアンタ、なに考えてんのよ。その言葉は炎聖人に向けられていた。なにを企んでるか知らないけど、アタシも口を挟ませてもらうよ。言っとくけど、これは異常事態。泳がせるには度が過ぎてるわ。例え世界の決定でも、ね。
1925 光聖人ジャンヌ】
アタシ達はね、旗を振ることしか出来ないの。だから、彼女は光聖人ジャンヌと名乗っていた。その旗すら、まともに振らなくてどうすんのよ。そして、視線を投げかけた先にいた最後の聖人。アンタだって、放っとけないんじゃないの。だが、問いかけられた聖人は微動だにしなかった。ったく、それでも親なのかしら。
2343 無聖人ニコラス】
しばらくぶりだが、大きくなったな。背後から呼び止めた無聖人ニコラス。もっと驚いてくれよ。振り向いた顔が証明する血の繋がり。いまさら、父親面してんじゃねぇ。青年の瞳に映るのは自分へと突きつけられた銃口。たまには父親らしくさせてくれよ、だから、オマエにプレゼントだ。鳴り響く銃声。グッドラック。
ウェザードリーズシリーズ
1147 サニィ】
天候術を学んでいた彼女が手に入れたのは精杖型ドライバ【サニィ】だった。精霊議会直結の精霊士官学校では入学と共に名は消え、そして卒業と共に新しい名前が与えられる。それは妖精としてではなく、一人の兵という役割で生きることを意味していた。そう、平和であった天界にも、このような組織は存在していた。
1148 晴術師サニィ】
晴術師サニィに手渡された写真は炎の魔将。私に似ている気がする。その晩彼女は眠れなかった。もし、同じ世界に生まれたら。もし、違う出会い方をしていたら。抗うことの出来ない運命、それは仕官した時に全て受け入れたはずだった。でも、私、この子と友達になりたい。そんな迷う彼女の元へ、炎の美女は訪れた。
1149 レイニィ】
士官学校の卒業と共に彼女に手渡された精杖型ドライバ【レイニィ】と名前。喜ばしい出来事にも関わらず、彼女の心は雨模様。もう、引き返すことは出来ないのね。それは初めからわかっていたこと。どうした、浮かない顔だな。そっと語りかけたのは水の美女。雨はいつか、止むのでしょうか。今もまだ、雨は降る。
1150 雨術師レイニィ】
精霊会議で報告されたのは人間の為に散った二人の妖精と、人間と共に生きる道を選んだ一人の妖精のことだった。旧知の仲間を三人同時に失った雨術師レイニィの心には更なる雨が降る。人間が、私から彼女達を奪ったのね。現天界の女王、現魔界の女王、全てに人の血が流れていると知った時、彼女は雨を受け入れた。
1151 ウィンディ】
塗りたくるポマード、細めのコーム、最後の仕上げは温風を。その間1時間59分。今日のオレもイカスぜベイベ。向かう先は精霊仕官学校。跨ったバイシクルはカマハンカスタム。校門を抜けると、卒業式は閉会していた。オーマイガッ。だが、そんな彼へも卒業の証に精杖型ドライバ【ウィンディ】が用意されていた。
1152 風術師ウィンディ】
オレ、こいつ知ってるぜ。風術師ウィンディはキメ顔の写真に見覚えがあった。それは常界へ社会見学に訪れていた時のこと。あぁ、風が泣いている。そんな呟きが聞こえた。いや、今の風はファンキーだぜ。そんな些細な風議論から始まり、パーマとリーゼントの罵り合いで幕は閉じた。あの時の決着をつけるぜベイベ。
1153 シャイニィ】
新たな組織を準備しているの。士官学校で教官を務めていたシャイニィにそんな話が持ちかけられた。いつか時代が巡った時、あの子の力になって欲しい。手渡された精霊議会直属天候術部隊【ウェザードリーズ】のロングベスト。受け取って、もらえるかしら。美人の頼みじゃ仕方ねぇ。それはまだ、美精王の時代の話。
1154 眩術師シャイニィ】
精霊会議後に集められたウェザードリーズに説明されたとある計画。だが、それは光妖精王が席を離れた後の話。ちゃんと説明をしてくんねぇか。眩術師シャイニィは苛立っていた。ここから先は、大人の話だから。そう言ってみせた大人は、どう見ても少女だった。水色の前髪の向こう、眼差しは未来を見据えていた。
1155 クラウディ】
何列にも並んだ席の一番前、教卓の目の前が指定席となっていた少女がいた。学年一背が低く、体重も軽い小さな少女。だが、存在感は誰よりも大きかった。そして、そんな少女は卒業式で精杖型ドライバ【クラウディ】を手渡された。その時、入学以来初めて開いた口。これでやっと、魔物を葬っても罪に問われないわ。
1156 曇術師クラウディ】
ウェザードリーズが一同に集まる場であっても、曇術師クラウディが口を開くことは決して多くなかった。必要な時、必要に応じて、必要な言葉だけを発する。それが彼女だった。だが、そんな彼女が豹変したのはとある計画が説明された直後。二人の仲を引き裂いてやるわ。八つ裂きにしてやるわ。魔物は、死ねばいい。
1157 スノウィ】
天界の雪降る街出身の彼は、歳の離れた兄妹と無の美少女、捨てられた人間の男のことを良く知っていた。自由奔放に振舞う彼らが少し羨ましかった。だが、決してああなってはいけないと言い聞かせていた。何故なら、自分は妖精なのだから。そして仕官をし、卒業、精杖型ドライバ【スノウィ】を手に入れたのだった。
1158 雪術師スノウィ】
魔界勢力に対抗するのにウェザードリーズだけでは力が及ばないことは明白だった。そして声がかかった六人の美女。だが、一つ生じた誤算。それは天界から行方を眩ませ、音信不通となっていた無の美女の存在。ほら、やっぱり彼らったら。雪術師スノウィは飽きれていた。いいよ、僕達の邪魔をするのなら、その時は。
2196 真晴精将サニィ】
晴れ空の下、行われた合同演習。違う世界に生まれ、違う未来を目指し、そして同じ道を歩むことになったふたり。やっぱり、私の予感は間違ってなかった。ぽつり漏らした真晴精将サニィ。だって、友達になることが出来たんだから。互いに傷つけ、取り合った手と手。それは聖戦があったからこそ、生まれた絆だった。
2197 真雨精将レイニィ】
真雨精将レイニィが訪れたのは、天界の海原にほど近い丘の上。降り出した雨が濡らす頬。愛とは、なんなのでしょうか。見つめたのは大切な人の名前が刻まれた永遠の石碑。強くなる雨音。そして、彼女の頬を濡らしたのは雨だけだった。いまなら、少しだけわかる気がします。そうして小さな笑顔を浮かべたのだった。
2198 真風精将ウィンディ】
その部屋にはちゃぶ台がひとつあった。ちゃぶ台の上にはコンロが置かれていた。綺麗に溶かれた卵のよそわれたお椀が三つ。そして、ぐつぐつと煮立つ甘い匂い。今夜は歌うぜ、ベイベ。真風精将ウィンディが奏でるギターの音色。そんな音色を無視しながら、真嵐魔将と風通神は目の前のすきやきに夢中になっていた。
2199 真眩精将シャイニィ】
真眩精将シャイニィが案内したのは綺麗な花々に囲まれた石碑の立つ庭園。ここで、あいつは眠ってるよ。ただ、その石碑を見つめることしか出来ない聖精王。あいつは、あんたの子供を守る為に俺たちを集めたんだ。伝えられた空白。だから、どうか忘れないでやって欲しい。あいつも、最期まであんたを愛してたんだ。
2200 真曇精将クラウディ】
私は彼らとは仲良く出来ない。クラウディが申し出た天候術部隊からの脱退。だが、それを引き止めたのは天界の女王だった。だからこそ私はあなたにいて欲しい。理想の裏側に存在する現実。そう、あなたのような人が必要なの。ひねくれた彼女は、その真っ直ぐな言葉を疑い、真曇精将の役を引き受けたのだった。
2201 真雪精将スノウィ】
どうして、そんなにみんな一生懸命なんだろう。真雪精将スノウィはその役に就きながらも、不満を口にしていた。テメェにも、いつかわかる日がくるさ。そう諭したのは真絶魔将だった。だから、いまは長いものに巻かれたっていいじゃねぇか。そういうものなのかな。それは、真っ白な雪が色づき始める瞬間だった。
保護区シリーズ
1163 フェルノ】
捨てられた少女は食べ物が欲しかった。胃を満たせるものなら、何でも良かった。そうだ、キミに永遠の甘い飴を約束しよう。でもね、その代わりに、その命を預けてくれないか。そうして、名前もなかった少女はフェルノとして育てられた。そして、自分が徐々に人ではなくなっていく感覚さえ、愛おしかったのだった。
1164 偽炎竜フェルノ】
偽りは炎か竜か。あぁ、私はいつ生まれたのか。徐々に失われる記憶。そして、徐々に失われる人としての肉体。そう、肉体ですらも人間であることを忘れ、竜に成り代わろうとしていた。上出来じゃないか。そんな偽炎竜に拍手を送る男。ようこそ、完全世界へ。そこにいたのは、砂上の楼閣に苦しむ教祖ではなかった。
1165 シュトロム】
もう一度、やり直したいと思わないかい。それは命以外の全てを失った青年へ囁かれた言葉。キミが望むもの全てをあげよう。その代わり、残されたその命を、預けてもらうよ。藁をも掴む想いで選んだのはシュトロムとしてもう一度生きる道。良いんだよ。それで良いんだよ。そう、全ての敵をね、思う存分憎むんだよ。
1166 偽水竜シュトロム】
ようこそ、いらっしゃいました。教団本部からほど近い屋敷。おい、こんな結末、聞いてないぞ。偽水竜シュトロムは人であったことを忘れようとしていた。キミに結末を選ぶ権利はないんですよ。吐き捨てた言葉。あの子も良く働いてくれました。そう、偶像として、最高の仕事をしてくれました。そろそろ、時間です。
1167 クロン】
友達なんていらないよ。少女は変わりたくて夜の街へと逃げ込んだ。この喧騒とネオンは私に優しいのね。そこでは一人じゃなかった。そうよ、私は夜の蝶になるの。だったら、思う存分、甘い蜜を吸わせてあげようじゃないか。甘い誘いを求めた少女の存在は世界から消え、そしてクロンという少女が生まれたのだった。
1168 偽風精クロン】
愛想笑いが心地良いわ。ほら、みんなもっと笑って、笑って。ここに理性は必要ないわ。甘い、甘い、そんな蜜を、いつまでも吸い続けることが出来るのだから。私は、蝶になったの。それは偽風精クロンの望んでいた結果だった。ありがとう、私のことを変えてくれて。礼には及ばないよ。これが、正しい道なんだから。
1169 トニング】
僕のことを捕まえてごらんよ。僕はみんなのモノだから。一番最初に捕まえた人のお願いを、何でも聞いてあげるよ。だから、ほら、早く僕を捕まえてよ。そんな平和な昼下がりを壊したのは一人の男だった。捕まえた。そう、彼を捕まえたのは想定外の男だった。言うこと、何でも聞くよ。そしてトニングは生まれた。
1170 偽光精トニング】
今の暮らしも、悪くはないね。偽光精トニングは、新しいもう一つの自我に飲み込まれないでいた。でもね、不思議なんだ。気がついたら羽が生えていた。やっぱり僕は妖精さんだったのかな。喜びの微笑み。あぁ、君は妖精だよ。そしてね、もう少しで完全な妖精になれるんだ。あはは、やった、やっと忘れられるよ。
1171 クホール】
君は悪くないよ。見つめる空。何も悪くない。見つめる地面。悪いのはいつも世界だよ。遠ざかる空。だからね、こっちへおいでよ。近づく地面。次の瞬間、彼女の体には別の力が宿ったのだった。うん、お利口さん。生まれたのはクホールという人間。そして、今までの彼女は死んだ。君はね、生まれ変われたんだよ。
1172 偽闇魔クホール】
アタシはね、もう今までのアタシじゃないの。見つめる空。落ちる速度を、教えてあげるわ。見つめる地面。悪いのはアンタよ。遠ざかる空。最高のさようならをあげる。近づく地面。もう、あんまり悪さをしたら駄目じゃないか。偽闇魔クホールはただただ笑っていた。復讐よ。そう、復讐なのよ。ただの、復讐なの。
1173 ダスト】
右手で弾くレバー。そのまま、左、中、右の順番に押される赤いボタン。左下に止まったチェリーが、微かな希望。よし、次で。再び弾くレバー。その瞬間、大当たりを告げる音が鳴り響く。これだから、止められないんだ。そんな青年にそっと声をかける。人生のギャンブルを始めましょう。ダストは勝者か敗者か。
1174 偽無魔ダスト】
ゴミクズみたいな毎日に、飽き飽きしてたんだよね。ダストは生まれ変わった自分に惚れ惚れしていた。だが、気付かない、その心と体が蝕まれていくことに。悪魔で構わないさ、俺は、勝ったんだ。そうだよ、君は勝者だ。一人の人生は敗者になり、もう一人の人生は勝者に。彼にとって、負けることが勝つことだった。
2563 暴炎竜フェルノ】
常界を燃やし尽くす竜の炎。暴炎竜フェルノの意志はなかった。ただ、竜の血に支配された哀れな元人間。そうさ、これこそ、次種族<セカンド>のもうひとつの完成形だよ。そうほくそ笑むのは終教祖。キミたちはボクの僕さ。もっと、もっと、もっと、ぎりぎりまで燃やし尽くしてくれ。世界が終わる、そのときまで。
2564 暴水竜シュトロム】
シュトロムに結末を選ぶ権利は与えられなかった。ただ、外から与えられた結末、それは竜の血に支配されるという結末。それじゃあ、次はそのとなりの街を壊しましょうか。そう指示して見せた執拗竜。気分がいいものですね、竜を支配するというのは。こうして、与えられた結末は、世界の結末への道を辿り始めた。
2565 暴風精クロン】
壊された発電所、消える街灯、夜に染まる街。常界の夜空を舞う蝶、暴風精クロン。その小さな羽ばたきは竜巻を起こし、悲鳴さえもかき消す。そうさ、神様は悪趣味なんだよ。ちっぽけな命でさえも、僕たちに捧げてもらうよ。でも、僕たちに感謝して欲しいな。そのちっぽけな命に、意味を与えてあげるんだから。
2566 暴光精トニング】
常界の夜空を舞うもう一匹の蝶、暴光精トニング。行われるパレード。まるで自分が明かりを灯すかのように、放たれる光線。その光の先に沸き起こる悲鳴。美しい景色をありがとう。悲鳴とは反対に、喜びを声にした終教祖。さぁ、夜が訪れるよ。深い深い夜が訪れる、今度こそ、本当の落日を。そして、夜明けを。
2567 暴闇魔クホール】
世界に裏切られた少女は、縋った一筋の光にさえも裏切られた。君は悪くないよ、君は思うがままに生きて死んだ。そして、生まれ変わった。だが、その新しい人生を歩むことの出来ない暴闇魔クホール。可愛いお人形さんだよ。望んでいたじゃないか、君は復讐がしたいんだよね。いいんだよ、好きに復讐してごらん。
2568 暴無魔ダスト】
自我を失った暴無魔ダスト。だが、彼は決して悲しそうには見えなかった。そうだよね、君は勝ったんだ、この世界の勝者なんだよ。終教祖がおくる賞賛。そうさ、やっぱりぎりぎりまで攻めたいよね、それが君だよね。足掻かせれば足掻かせただけ、理想の未来は訪れるんだから。まぁ、君とはここでお別れだけどさ。
お花見シリーズ
1206 サクヤ】
極東国<ジャポネシア>には、とある言い伝えがあった。一年中枯れることなく咲き続ける桜の下には、桜の神様の死体が眠っていると。そして、そんな神様は、春になるとその桜の木の枝に座り、行き交う人々を羨ましそうに眺めているのだと。まったく、勝手に人の死体を埋めないで欲しいわ。サクヤは笑ってみせた。
1207 桜花神サクヤ】
舞い散る桜。だが、再び花開く桜。そう、一年中枯れることのない桜。別に、春にだけ咲くわけじゃないのにね。そう、桜花神サクヤはその桜から一年中、行き交う人々を眺めていたのだった。あれ、あの子は確か。桜の下、おめかしをした猫の様な子と、不機嫌な顔の少年がいた。悪い、やっぱり俺、我慢出来ねぇわ。
1208 ハナミポックル】
はなみぽっくる は はなみのこ はなみぽっくる は まんかいだ はなみぽっくる に はるかぜを わるいこ どこのこ はなみぽっくる はなみぽっくる は はなみのこ はなみぽっくる は まいちるぜ はなみぽっくる に はるかぜを わるいこ どこのこ はなみぽっくる (ぽっくる民謡 花見の唄)
1209 ハナミポックルン】
ヒュールルルル ルルルルル ヒュールルルル ルルルルル おいらのなまえをしってるか おいらといっしょにおはなみだ ヒュールルルル ルルルルル ヒュールルルル ルルルルル おいらのなまえをいってみろ おまえといっしょにはなみする おいらのなまえはハナミポックルン (ポックルン 花見の唄)
1210 ソツギョウポックル】
そつぎょうぽっくる は なみだのこ そつぎょうぽっくる は ごうきゅうだ そつぎょうぽっくる に たびだちを わるいこ どこのこ そつぎょうぽっくる そつぎょうぽっくる は なみだのこ そつぎょうぽっくる は かなしいぜ そつぎょうぽっくる に じゆうを わるいこ どこのこ そつぎょうぽっ
1211 ソツギョウポックルン】
ウーウウウウ ウウウウウ ウーウウウウ ウウウウウ おいらのなまえをしってるか おいらといっしょにそつぎょうだ ウーウウウウ ウウウウウ ウーウウウウ ウウウウウ おいらのなまえをいってみろ おまえといっしょにがらすわる おいらのなまえはソツギョウポックルン (ポックルン 卒業の唄)
1212 ニュウガクポックル】
にゅうがくぽっくる は おさないこ にゅうがくぽっくる は らんどせる にゅうがくぽっくる に おいわいを わるいこ どこのこ にゅうがくぽっくる にゅうがくぽっくる は おさないこ にゅうがくぽっくる は はじまりだ にゅうがくぽっくる に きぼうを わるいこ どこのこ にゅうがくぽっく
1213 ニュウガクポックルン】
ルーララララ ラララララ ルーララララ ラララララ おいらのなまえをしってるか おいらといっしょににゅうがくだ ルーララララ ラララララ ルーララララ ラララララ おいらのなまえをいってみろ おまえといっしょにべんきょうだ おいらのなまえはニュウガクポックルン (ポックルン 入学の唄)
聖門学園シリーズ
1214 【聖学】ヴィヴィアン】
『何でも言ってね! 私に出来ることなら、何でもするから!』
変わり者が集う聖学の生徒会長であるヴィヴィアンは、どんな時も笑顔だった。だからこそ、彼女は生徒会長を務められていた。良い行いをした生徒には頭を撫で、悪い行いをした生徒にも熱心に話をする。聖学の皆は、そんな彼女のことが大好きだった。
1215 【聖学】カナン】
『スリーポイントなんて面倒。次に狙うのは、テンポイントよ』
その日、体育館は大歓声に包まれていた。それは、たった一人の少女が起した奇跡。試合終了五分前、結び直した靴紐、脱ぎ捨てたベンチコート、そこにはカナンがいた。覆る戦局、揺れるリング。結果、ダブルスコアの敗者は、トリプルスコアの勝者へと。
1216 【聖学】オリエンス】
『喧嘩とか、危ないから絶対にしちゃダメだよぉ……けひひっ』
聖学のアイドルの親衛隊を務めるオリエンス。そんな彼女の本当の姿を見た者は、みな、聖学を去っていくという。自ら去ったのか、それとも追い出されたのか、その真相は、彼女の鞄の中に。教科書、鉈、復讐リスト、鉄パイプ、包丁、それが真相だった。
1217 【聖学】オズ】
『意味がわかりません。勉強とか、絶対にしたくないですから』
オズには決して他人に話すことの出来ない秘密があった。そう、彼は魔法使いだったのだ。彼の使う魔法は、永遠に学生のままでいられる、いつまでも働かずにいられる、そんな夢より素敵な魔法だった。そして、その魔法は、留年と呼ばれるものだった。
1218 【聖学】ドロシー】
『今回はちょっと油断したのよ。次こそは、私が勝つからね』
放課後、立ち寄ったファーストフード、ドロシーは何よりも親友と過ごす時間が幸せだった。今度の週末、どこへ行こうか。そんな話をしていた時、彼女の携帯が鳴った。ごめん、あの引き篭もりに、ご飯あげないと。そして二人は笑顔で別れたのだった。
1219 【聖学】ヘンペル】
『あぁ、一人にしてくれ、今は一人でいたい気分なんだ……』
聖学七不思議の一つ、保健室には妖精が住んでいる。そして、最近になって増えた新たな七不思議、いつも屋上で泣いている妖精がいる。その正体は、どちらも養護教諭のヘンペルである、という噂が駆け巡っていたが、特に誰も興味を示してはいなかった。
1220 【聖学】ヴァルプルギス】
『むぅ、どこにいるの。早く会いたいんだよ。一緒にいたいの』
よく高等部の校舎をうろうろしている中等部の生徒、それは紫色のストールを纏ったヴァルプルギスだった。彼女はただ、だいすきな相手に会いたかった。早朝、授業中、昼休み、放課後、ずっとだいすきな相手を探す、それが彼女の聖学へ通う理由だった。
1221 【聖学】ネクロス】
『大丈夫よ、手術ですぐ治るから。ほら、同意書にサインして』
聖学において、七不思議が七つではないのは、その事象自体が七不思議の一つとして数えられていたからだった。そしてまた、新たな不思議は生まれた。保健室に行ったきり、失踪した数多くの生徒、その全ては、養護教諭ネクロスの手術癖が関係していた。
1222 【聖学】アカネ】
『父さん! 俺、いつか必ず、絶対に進級してみせるから!』
放課後、一人マウンドに残っていたアカネ。学年末試験の裏側、そこには父と子の争いがあった。負けた悔しさを込める白球。力が欲しいかい。彼の隣、いつの間にか仮面の男が立っていた。この学園は、僕の世界だから。神出鬼没な理事長が、そこにいた。
1223 【聖学】アオト】
『ごめん、今は恋愛とか、そういうのに興味が持てないんだ』
聖学の生徒の中で、知らない人はいない、というほどの有名な双子がいた。兄であるアオトは副会長を務め、女子生徒の憧れの的だった。そして弟も、素行不良だが、非常に女子生徒から人気があった。兄派か弟派か、女子生徒はいつでも二人に夢中だった。
1224 【聖学】ギンジ】
『好きなヤツの為にタイマンを張る。それが漢ってもんだぜ』
ギンジはもっと早く気付くべきだった。元々聖学には男子生徒しかいなかったことに。どんなに着飾り、化粧をし、スカートをはいたところで、女子は入学することが出来なかったのだ。男の娘に恋をした。それは思春期の少年にとって、残酷な青春だった。
1225 【聖学】イヴ】
『もぉ、お兄ちゃん達! 私はいつまでも子供じゃないよ!』
兄の幼馴染と共に風紀委員の活動を行っているイヴ。その抜群なスタイルに引かれ、擦り寄ってくる男子生徒は後を絶たないが、金銀の双璧が全てを亡き者にしている。過保護な兄達に呆れているが、実は重度のブラコンでもあり、兄達が大好きだった。
1226 【聖学】アーサー】
『気に入らないヤツは前に出ろ。全員まとめて相手をしてやる』
学園で1、2を争うキス魔の色男は、校則を変えようとするアーサーのことを良く思っていなかった。アンタのこと、気に入らないね。始まった喧嘩。ならば、風紀委員に入れ。いつでも相手をしてやろう。こうして、風紀委員の風紀は乱れていくのだった。
1227 【聖学】ジャック】
『花はな、優しい。花はな、綺麗だ。だから俺は、花が好きだ』
その日、花壇の花が無許可で摘まれていた。怒り狂う用務員のジャック。始まった犯人探し、だがそれは、簡単に幕を閉じた。そう、犯人は屋上にいた。涙を流しながら、好き、嫌い、を繰り返す保健室の妖精。そんな彼に、優しい声をかける。元気だせよ。
1932 【聖学】ダンテ】
『俺の指揮に従えと言っているんだ!いいから言うこと聞け!』いつも頭痛に悩まされている音楽教師のダンテ。その頭痛の原因は、ろくに授業に参加しない生徒達のせいだった。気がつけば喧嘩をし、早弁をする。こんな学園、間違っている。そして、さらなる頭痛の原因に、いつも悪戯を仕掛けてくる生物教師がいた。
1933 【聖学】クロウリー】
『こんな贈り物など、いらないと言っているのがわからぬか?』聖門学園の絶対的アイドル、クロウリーにはいつも沢山の贈り物という名の貢ぎ物が届けられていた。だが、彼女はそのような物に興味を示すことはなく、放課後の怪しい教団クラブで、破天荒な仲間達と過ごす時間が、なによりの楽しみだったのだ。
1934 【聖学】オベロン】
『それでは部活動を開始する。さっさと帰れ、俺は寝たいんだ』その活動自体が聖学七不思議のひとつとされている帰宅部の顧問を務めるオベロン。彼はいつも眠い。だが、そんな彼の眠りを妨げるのは、決まって不健康な養護教諭。寝てんじゃねぇよ、オレに付き合えって。だが、その誘いはいつも虚しく散るのだった。
1935 【聖学】タマ】
『がお、がおがお。がお。がおお、がおーお、がおがおがー!』聖門学園の飼育小屋には、様々な生き物が飼育されている。テングザル、アーケオプテリクス、ジャッカル、ニュウドウカジカ、サバ、メガロドン、ディプロドクス。そんな生き物達と言葉を交わすことの出来るタマは、今日も笑顔で餌をあげるのだった。
1936 【聖学】リヴィア】
『兄さんてやっぱり、僕がいなきゃ駄目みたいだね』     と、いつもの口癖をこぼすも、他所から見ると、ただ兄に甘えているようにしか見えないのが剣道部のリヴィア。だが、彼は兄の世話をしているつもりであり、実際に世話をしているが、ただ兄に会いたいが為にそうしていると、周囲には見透かされていた。
1937 【聖学】ヒスイ】
『ほら、みんないい子だ。だから、ちゃんとお勉強しような』 数学教師のヒスイは、いつでも自由な生徒達を気にかけていた。だけど、まぁ、自由なのは良いことだ。そんな考えは生徒達から絶大な支持を得ていた。だからって、お前らまで自由過ぎだろ。その怒りは、丸めた布団を抱えた養護教諭に向けられていた。
1938 【聖学】ミドリ】
『ほらほらっ! 早くしなきゃ、置いてっちゃうからねー!』 陸上部に所属する彼女は走ることが好きだった。よく道路に飛び出しては止まれず、そして車にぶつかり、晴空の星になるの。あぁ、あれはいつものことだから。心配ひとつしないお下げ髪の幼馴染。そして次の場面、なに食わぬ顔でミドリは笑っていた。
1939 【聖学】ヒカリ】
『みんなで一緒に食べたら、きっと、もっと美味しいよっ!』 料理部のファンタジーと呼ばれる彼女は、いつも笑顔を絶やしはしなかった。そして、その笑顔はみんなを笑顔にする。だが、そんな笑顔の彼女を悩ませる人物が。どうしたら、お姉ちゃんと仲良くなれるかな。聖学にはヒカリと半分血の繋がった姉がいた。
1940 【聖学】ユカリ】
『少し、静かにしてくれるかしら。今は二人で過ごしたいの』とある日の放課後、まだ利用可能時間であるにも関わらず図書室の鍵はかけられた。今日は、二人きりで過ごしましょう。夕日に浮かぶ並んだシルエット。ユカリが大好きな少女に読み聞かせるのは、世界でたったひとつの物語。二人だけの、秘密の物語。
1941 【聖学】サンタクローズ】
『ったく、なんで俺から行くんだよ、学園がこっちに来いって』意味のわからない理屈を並べては、ことごとく家を出ることを拒むサンタクローズ。慌てんぼうとか、あれ嘘だから。だが、妹と幼馴染に連れ出される運命。そっか、学園がなくなれば、行かなくてすむんだな。そして、学園の窓ガラスは音を立て始めた。
1942 【聖学】トラピゾイド】
『…………………………………………………………(ポっ)』 温かな春の日、期待と緊張で胸がいっぱいのトラピゾイドは新しい制服に袖を通し、新しい毎日へと歩き始めた。咥えた食パン、少しついた寝癖、始めての曲がり角。そこで聞こえた、恋に落ちる音。そう、その日初めて、彼女は桜色の恋をしたのだった。
1943 【聖学】パイモン】
『当たり前だろう、私たちは共に季節を過ごしてきたのだから』学園のアイドルの親衛隊長であるパイモン。なぜ、彼女が学園のアイドルを守るのか。それは彼女にとって、妹のような存在であり、娘のような存在だったから。これからも、私が側にいよう。少し過保護とも思われるような態度も、すべては愛ゆえに。
1944 【聖学】アリトン】
『だから僕は、兄さんが大嫌いだって言っているだろう!』  聖門学園の名物、それは優等生の兄と、劣等生の弟の双子。そして、そんな劣等生である弟のアリトンは、優等生な兄が大嫌いだった。それゆえ、渡り廊下ですれ違う度に行われる決闘。だが、どこからどうみても、兄に構って欲しい弟にしか見えなかった。
1945 【聖学】アマイモン】
『俺は犬じゃねぇ! 狂犬でもねぇ! 聖学のジャッカルだ!』だが、アマイモンは興奮すると、尻尾を振る癖があった。ジャッカルを自称するが、ジャッカルとは動物界、脊椎動物亜門、哺乳綱、ネコ目、イヌ科、イヌ亜科、イヌ属であり、犬である。一部からは聖学のアイドルの忠犬と揶揄され、本人だけが知らない。
1946 【聖学】ランスロット】
『悪いけど、半年先の放課後まで、予定は埋まってるからさ』 聖学で1、2を争う色男のランスロットは、自分の思うがままに女子生徒と楽しい時間を過ごしているが、そんな彼でも調子を狂わされる存在が二人いた。一人は聖門学園の『王』を自称し始めた男。そして、もう一人は『育ての親』を自称する女だった。
1947 【聖学】シオン】
『趣味ですか? そうですね、お兄様の一本釣りでしょうか』 聖学の神出鬼没の不思議少女シオン。なぜかいつも釣竿を持っているが、決して池で鯖釣りをして、副会長に怒られるというわけではない。ただ、大好きなお兄様を釣りたいだけである。だが、そんな美味しそうな肉まんを横取りしようと狙う狂犬もいた。
1948 【聖学】ヴラド】
『そうだな、特技は貧血だ。よく倒れる。だから介抱してくれ』聖学の中で誰よりも顔色の悪い養護教諭。貧血持ちで、一度死んでいる。数学教師と帰宅部顧問とは近所住まいであり、仲良しでもあり、ライバル同士でもある。そして、そんな三人の出会いは何年も前の聖学の入学式であり、聖学の卒業生との噂だった。
1949 【聖学】ロキ】
『ふふふ、この世界はね、ボクの思い通りの世界なんだから』 聖門学園は理事長の絶対的な力により運営されていた。自分の思い通りの世界を作り、そんな箱庭で楽しそうにしている生徒を嬉しそうに眺めるロキはなにを思うのだろうか。本当は君も、参加したいんじゃないの。それは彼の隣に座る神童の言葉だった。
1950 【聖学】アーサー:再醒】
『あぁ、俺こそが聖門学園の王だ。聖学のルールは俺が創る』 聖学の風紀を乱さんと、ついに「聖学の王」を名乗り始めたアーサー。そして『聖学バトルロワイヤル』の幕が開かれようとしていた。どよめきだす聖門学園。だが、そんなイベントは早速中止された。その理由には、彼の身近な二人の人間が関係していた。
1951 【聖学】ヴィヴィアン:再醒】
『みんな、頑張ってね! 私は、みんなを応援するからね!』 聖学の一大イベントへ向け、チアリーディング部を設立したヴィヴィアン。聖学の全生徒を平等に扱う彼女だが、唯一、ひとりの生徒だけひいきしているとの噂が。そしてその噂の真相は、そのひいきされていると噂の生徒のお弁当を見れば一目瞭然だった。
2548 【聖学】ランスロット:再醒】
『俺は俺のためにギターを弾く、それが俺の信じるロックだね』なぜかギターに夢中になってしまったランスロット。愛器は金色のギターであり、実は育ての母から譲り受けたものだが、恥ずかしくて内緒にしている。実はタンバリンも得意であり、タンバリンを指で回す技術も育ての母ゆずりであることは内緒である。
2549 【聖学】カナン:再醒】
『テンポイント? ミリオンポイントの間違いじゃないかしら』その日、統合都市国際球技場は大歓声に包まれていた。それは、たったひとりの少女が起した奇跡。試合終了三分前、カナンはリストバンドを外した。ここからが本番よ。学生であり竜界選抜のエースは概念を超越した。ゆれるゴールネット、コールド勝ち。
2550 【聖学】ロキ:再醒】
『もう少しだけ、ボクの遊びに付き合ってもらっていいかな』 そして、理事長であるロキは両手で指を鳴らした。卒業っていうのは、旅立ちのときなんだ。だから、ボクからみんなにエールを送るよ。ボクの遊びに付き合ってくれてありがとう。そして、これでもうボクらとはサヨナラさ。いつかまた、会えたらいいね。
2551 【聖学】サンタクローズ:再醒】
『そうだ、いいことを思いついた。学園に住めばいいんだな』 そして聖学に開かずの間が増えた。風紀委員室のすぐ隣り、倉庫として使用されていた部屋に掲げられた「サンタクローズの家」という謎の表札。届けられる朝ごはん、昼ごはん、夜ごはん。こうして、釘バットによる聖学取り壊しの危機は免れたのだった。
2552 【聖学】ファブラ】
『聖学には俺たちがいるってこと、忘れないでもらえるかな』 聖学に存在する様々な派閥。そのひとつに武闘派集団の紅煉愚連隊が存在していた。そして、紅煉愚連隊の切り込み隊長であるファブラ。だが、切り込み隊長であるにも関わらず、愚連隊で隊列を組むときは必ず前から3番目だった。背の順が存在していた。
2553 【聖学】ニズル】
『……この制服はなんでしょうか、ちょっとよくわかりません』紅煉愚連隊の一輪の花、ニズル。なぜ一輪の花と呼ばれたのか。それは地面にひきずるほどの長いスカートが由来していた。そしてこの制服を与えた人物がいた。なぜ彼はこの制服を与えたのだろうか。愚連隊の背の順、その先頭はスケバンスカートだった。
2554 【聖学】ウロアス】
『フンっ、フンっ、フンっ、……フンっ、フンっ、フン、フ!』ウロアスが手にした100kgの鉄アレイ。いつなんどきも、総長を守るために体を鍛えておくのは当たり前のことだ。紅煉愚連隊、背の順4番目の筋肉。その筋肉は総長のためではあるが、実は総長に少し引かれていることを、彼はまだ知らないのだった。
2555 【聖学】ヴェルン:☆1】
『ふぁっくゆーだぜ、このやろうども、おれさまはむてきだ』 誰にでも幼き日が存在するように、のちに紅煉愚連隊の総長になる男にも幼き日は存在していた。そう、聖門学園小等部の伝説に名を残した生徒ヴェルン。口を開けばスラング。だが、幼き日の彼は気づいていなかった。立てるべき指を間違えていることに。
2556 【聖学】ヴェルン:☆2】
『これでオレは自由だ、自由からの卒業だ、マリッジブルー!』ついに迎えた小等部の卒業式。色々と間違えていることに気がつかないまま、ヴェルンは小等部を卒業することになった。彼はすぐに中等部が待っていることを知らない。束の間の春休み、自転車に跨り旅に出た。やがて沈む夕日、お腹が空いて帰宅した。
2557 【聖学】ヴェルン:☆3】
『制服と言や、学ランに決まってんだろ、上等だぜコノ野郎』 聖門学園中等部へと進学を果たしたヴェルン。だが、なんのこだわりか、用意された制服ではなく、自分で用意した学ランに袖を通していた。そして、当然のように向かった屋上手前の踊り場。今日からここが俺サマの城だ。そして、ついに物語は動き出す。
2558 【聖学】ヴェルン:☆4】
『あぁ、かかってこいよ。俺サマは逃げも隠れもしねぇから』 ヴェルンに戦いを挑み、敗れたファブラは配下となった。また、スポーツ万能のウロアスもヴェルンに敗れ、道を踏み外した。答案用紙を盗むことに長けた知能犯であるニズルもまた、ヴェルンに気に入られた。こうして、紅煉愚連隊は生まれたのだった。
2559 【聖学】ヴェルン:☆5】
『俺サマたちこそが、この学園のテッペンに相応しいんだ!』 無事、4人揃って聖門学園高等部に進学を果たした紅煉愚連隊。そして入学式、一番に目指したのは屋上の踊り場。だが、そこには衝撃が存在していた。この学園、屋上への出入りが自由だと。その理由は屋上でいつも泣いている養護教諭がいたからだった。
2560 【聖学】ヴェルン:☆6】
『紅煉に燃ゆる夕日に誓おう、俺サマたちの永遠の青春を―』 青春は短い。春が告げる始まり、夏が運ぶ喜び、秋に気づいた切なさ、冬の雪の明かり。やがて訪れた聖門学園の卒業式。前代未聞の、全学年、全生徒、全教員の卒業。俺サマたちは、ここで終わりだ。いつかまた、会えると信じているぜ。グッバイ、青春。
聖暦の画伯シリーズ
1228 レオナルド】
かつて、世界評議会には聖暦の天才と呼ばれる六人の天才が所属していた。そして、新生された世界評議会には、聖暦の画伯と呼ばれる六人の天才が所属していた。レオナルドは筆型ドライバ【ヴェロッキオ】を無我夢中に振るう。それは世界の為か、それとも自分の為か。描かれた絵、その力に全てが込められていた。
1229 炎画伯レオナルド】
レオナルドの元に届いたのは、世界評議会への推薦状と、神への推薦状だった。妖精が神になる、それは妖精ならば誰しもが知る禁忌であった。かつて、とある妖精が神になったことで、天界は滅びかけた。その過去を知りながらも、彼は神となり、そして炎画伯を名乗り、描き続ける。見たことのない絵を、神の為に。
1230 マルク】
魔界の片隅、マルクは自由に絵を描いていた。そんな彼の才能に目をつけ、筆型ドライバ【ベラ】を贈ったのは新生世界評議会の最高幹部の一人。君に未来を描いてもらいたいんだ。そうして、聖暦の画伯として、世界評議会に招かれ、ひたすら絵を描く。そう、約束された未来が終わった先の、新たな未来を描いていた。
1231 水画伯マルク】
未来を生み出す為に、前を向く必要はないんだよ。優しい声が水画伯マルクを支えていた。未来は、過去の積み重ねでしかないんだから。そう、過去が、未来を作るんだ。そして彼は、ひたすら過去を探し続け、やっと辿り着いたのは、かつての聖戦と呼ばれた一つの争いだった。そっか、僕はこの未来を描けば良いんだ。
1232 フィンセント】
誰かに銃で打ち抜かれた。フィンセントは、それが誰かわかっていた。今度は、私が都合の良い犠牲なんだ。全ては精霊議会による決定事項。そして天界を追放され、常界で療養をしていた彼女の元に、一通の推薦状が届けられた。私は、絶対に許すことは出来ない。その想いは、筆型ドライバ【アルル】により描かれる。
1233 風画伯フィンセント】
かつての天界と神の取引に関係していた一人の男。それは綴られた妖精でありながら、神の力を手に入れた堕精王。そして、王でありながらも、幽閉されていた。彼のせいで、私は。風画伯フィンセントは憎むべき対象を見つけた。だったら、彼のいない未来を、私が描いてみせます。それが新生世界評議会の狙いだった。
1234 クロード】
あら嫌だ、まったく。そう、クロードは知っていた。堕魔王が目覚めたことを。せっかく、平和が訪れていたっていうのに。世界評議会への推薦状と、手にした筆型ドライバ【ルァーブル】。これで私に、彼を塗り潰せっていうことなのかしら。そう、彼女は知っていたのだ。かつての聖戦と、争った二人の王の存在を。
1235 光画伯クロード】
例え私達が描いたとしても、目覚めてしまった彼らを止めることは出来ないと思うわ。光画伯クロードは落ち着いていた。あぁ、君達だけじゃないよ。そう声をかけたのは評議会最高幹部の男。あくまでも、俺達は周りを彩るんだ。それなら、それでいいわ。あぁ、役者は揃った。彼らが盛大に暴れる舞台を、描きだそう。
1236 サルバドール】
私の才能を欲するのであれば、それ相応の対価を用意したまえ。サルバドールが求めたのは名声ではなく、富だった。貴様らのことは多少知っているぞ、私の友人も、かつては属していたみたいだからな。類は友を呼ぶとは、このことだろうか。こうして、彼は多額の報酬と引き換えに、筆型ドライバ【ガラ】を手にした。
1237 闇画伯サルバドール】
世界評議会とは、何を目的としているのかね。それは素朴な疑問だった。今も昔も、世界の常化だよ。そう説明したのは、闇画伯サルバドールを招き入れた最高幹部の一人。それでこの有様か。だから、あなたに声をかけたんだ。ふむ、君はなかなか話が出来る人みたいだな。彼は気付かずに、掌で転がされるのだった。
1238 パブロ】
君は、戦争が嫌いだったよね。パブロの元を訪ねた評議会最高幹部は話し始めた。君も魔界にいるのなら、知っているだろう。それはかつての聖戦と、二人の王の存在。役者はね、揃ってしまったみたいなんだよ。だから君に、止めてもらいたいんだ。筆型ドライバ【パロマ】を手渡され、そのまま手を引かれたのだった。
1239 無画伯パブロ】
女王達は、知っているですか。無画伯パブロは問う。知っているか、いないかの問題じゃない。全てを知ったうえで、どう動くかだ。だったら、私は描くです。結末は思惑通りだった。全ては世界の常化の為に。だが、その過程に、存在する犠牲。では、その犠牲は誰なのか。それは、筆先の行方でしかないのだった。
2514 炎画神レオナルド】
屠竜者の掛け声と共に現れた画神たち。世界は俺たちに描かせてもらおう。それこそが神の意思であり、世界の決定なのだから。空に描かれた絵が色付き始める。もう、変わらない。なにも変わらない。ただ、描かれた絵に従えばいいんだ。そこにこそ、生きとし生ける者が進むべき本当の未来が存在するのだから。
2515 水画神マルク】
知ってるかな、君たちは僕らの手のひらの上なんだよ。マルクが描く未来。決定者の意思に逆らうことは出来ないんだから。未来へ進んでいるようで、進まされている。歩いているつもりで、歩かされている。偶然のようで、必然である。都合の悪い絵は塗り変えちゃえばいいんだ。そんな力を僕らは持ってるんだから。
2516 風画神フィンセント】
いまの世界に私の居場所はなかった。だけど、いまならわかる。フィンセントが受け入れていた都合の良い犠牲。私を追放した意味を。世界の決定が私を許した。だから私は世界の決定に従う。あなたたちは世界の決定からはじかれた。私たちが描く未来に存在しない存在なのだから。ここで消えてもらうことにします。
2517 光画神クロード】
なぜ、世界の決定に背くのかしら。クロードが問いかけたのは聖人のふたりへと。あなたたちなら、わかっているはずよ。世界の決定に背くのが、なにを意味しているのか。真剣な表情の風聖人と睨みつける光聖人。アタシたちは聖人よ。わかっているからこそ、ここに来たの。だから、旗くらい振らせてもらうつもりよ。
2518 闇画神サルバドール】
私が欲しいのは富と名誉。サルバドールはひげを撫でていた。そのためにも、邪魔な存在にはここで消えてもらわなきゃいけないのでね。だが、少しやっかいな人がいるみたいだ。見つめていたのは風聖人。絶対の力を持った私たちと、力比べをさせてもらおうか。決定者たちも、遠くで私たちを見ているだろうからね。
2519 無画神パブロ】
私は、ただ描くです。私に、意思はないです。ただ、決定に従うです。パブロが構えた筆。世界の決定に従い、邪魔な存在を排除しに現れた画神たち。どうか、綺麗な未来で会えるようにです。そして、一斉に描き出される未来。抵抗、無用です。大人しくしていて欲しいです。痛くしないです。でも、消えてもらうです。
神獣者シリーズ
1326 ベニ】
誰が世界を創ったのか。それは、神なのだろうか。では、誰が神を創ったのか。それは、世界なのだろうか。始まりと終わりが、表裏一体であるように、神と世界もまた、表裏一体なのではないだろうか。では、世界を愛する男は、神を愛することが出来るのだろうか。難しい話は、止めようぜ。ベニはそう言った。
1327 炎獣神ベニ】
弱いから、負けたのか。いや、強いから、勝ったのか。炎獣神ベニはいつかの戦いを思い出していた。予期せぬ炎神の強襲と、その身を犠牲にしてまで我が子を守った炎才の一戦。結果、どうなったんだ。誰が、一番悪かったのか。考えごとは、そのくらいにしておきましょう。優しく声をかけたのは、神主狐だった。
1328 ヘキ】
世界は破壊と再生の歴史を繰り返し続けていた。そう、世界は何度も滅びていたのである。それを、震災と呼ぶ人もいれば、神災と呼ぶ人もいた。では、種族間の争いはどうだったのだろうか。自分達で、世界を破壊したのだろうか。そういう時はな、決まってうさんくさい神様が手引きしてんだよ。ヘキはそう言った。
1329 水獣神ヘキ】
2人の蒼き少年が、すれ違ってしまったのは、単なる偶然だったのだろうか。それとも、神の悪戯だったのだろうか。そんなの、俺の知ったことじゃない。水獣神ヘキは飽き飽きとしていた。だけどな、俺はひとりだけ知ってるよ。そうやって楽しむ、悪趣味な神をな。思い出される顔。あのカマ野郎、いつか、ぶっ殺す。
1330 サナエ】
歪な平和の手引きを、誰が責められるのだろうか。判断を下すことの出来ない弱き存在が、判断を下すことの出来た強き存在へ、抱いてしまった嫉妬心なのだろうか。結果、救われたのは、弱き存在達だったにも関わらず。いつの時代も、民は横柄だった。違うよ、横柄だから、民なんじゃないかな。サナエはそう言った。
1331 風獣神サナエ】
あの時、どうして風神さんは、勝手な行動をとったのかな。民は王に縋り、王は神に縋る。だとしたら、神は世界に縋るのか。世界が、神に縋るのか。そう考えたら、納得がいくんだよね。例外行動は自己主張、それを縛る存在はいない。神様なんだから、それが正しい行動だったんだ。ひとつの行動は、肯定された。
1332 ソガ】
この世界は生きとし生ける者達に優しき世界なのか、それとも厳しき世界なのか。誰もが追い求める答え。この世界は人によって優しくもあり、また厳しくもある。誰もが辿りつく答え。では、どう生きるのが正しいのか。ありのままに、優しさも厳しさも受け入れましょう、それが神の教えなのです。ソガはそう言った。
1333 光獣神ソガ】
天界での光神の行いは、優しさだったのだろうか。それとも、厳しさだったのだろうか。尊い事実に、変わりはありません。光獣神ソガは複雑な表情で言う。未来を重んじて輝く若い光を考えての行動。世界はそうやって成り立っているんです。それは、とても優しく、とても厳しい現実。だから、未来は動き出しました。
1334 キキョウ】
世界の理と現神の関係は複雑怪奇に絡み合っている。世界を創造するのが神であったとしても、その世界を彩り、形成するのは神ではなく、人なのだから。故に、神は概念でしかないという証明だった。神は、神という役割を、概念は、概念という役割を、ただ行使すればいいだけの話だから。キキョウはそう言った。
1335 闇獣神キキョウ】
かつて、椅子に固執し、そして一つの歴史を終わらせた闇神。あの行いは、良くないと思うよ。闇獣神キキョウは不機嫌そうに言い放つ。概念が意志を持ったとき、それは神と呼べるのか。あの行動には明確な意思があり、神の行いから逸脱しているのではないか。僕は、あの神嫌いだね。ただ、これも一種の意志だった。
1336 スズ】
私にとっての世界。僕にとっての世界。誰かにとっての世界。世界は、幾つも生まれ続ける。世界を創ったのが、神だとしたら。それぞれの世界を創ることが出来た時、誰しもが神になれるのだろうか。世界とはなにか、その定義次第では、誰しもが神になれる。だったら、勝手に神様名乗ってろよ。スズはそう言った。
1337 無獣神スズ】
その行いは、善意か悪意か。それにより、全ての意味が異なる。神の行動もまた、例外ではない。都合が悪けりゃ、なんでも悪意なのかよ。無獣神スズは楽しそうに呟く。前向きに捉えりゃ、あれは試練だろ。そんな彼が思い出していたのは、無神によるかつての行い。そのうち、俺が相手してやっから、待ってろよ。
もしもの夏の日シリーズ
1415 アカネ:サマー】
これは、もしもの話。海に遊びに来ていた六人。誰が言い出したのかなんて、どうでもいい話だった。満面の笑みのアカネが用意したスイカ。だが、その笑顔を引きつらせたのは刀を手にした水の少年。おい、それは卑怯だろ。だが、二人は楽しそうだった。この勝負、僕は負けられない。そんな、熱い夏の一日が始まる。
1416 アオト:サマー】
ねぇ、なんでシャチじゃないの。アオトが手にしたサバフロートに興味津々の風の少女。だが、そんな問いに平然と答える水の少年。大切な人に、貰ったんだよ。そして、大きなサバを小脇に抱え、駆け出した砂浜。晴天の夏空の下、輝きを増した海は呼んでいる。夏を追いかけようよ、夏が逃げる前に、僕達だけの夏を。
1417 ミドリ:サマー】
賑やかな水着になって、初めてわかる日焼け跡。意外と焼けてるね。対照的に白い光の少女。でも、昔はもっと焼けてたんだよ。ミドリが話す思い出、それは幼き夏の日。緑に囲まれた田舎町、外で遊ぶしかない少女を照りつける太陽。だからね、私、海に来たのは初めてなんだ。夏は、少女たちを焦がしていくのだった。
1418 ヒカリ:サマー】
甘い匂いに誘われて海の家へと向かったヒカリ。みんなの分もだね。炎の少年にはイチゴ、水の少年にはブルーハワイ、風の少女にはメロン、無の少年にはミゾレ、だが、闇の少女の分だけはなかった。ごめんね、丁度良いのがなくて。そして、そっと差し出した二つのオレンジフラッペ。だからね、私とお揃いにしたよ。
1419 ユカリ:サマー】
パラソルの下、夏から逃げるようにカーディガンを羽織っていたユカリ。どうした、泳がねーのか。話しかけてきた無の少年。事情があるのよ。だが、そんな事情は、浮き輪を見れば一目瞭然だった。もしかして、泳げないのか。し、失礼ね。そして、少女は夏へと駆け出す。泳いでみせるわ。夏はまだ、終わらない。
1420 ギンジ:サマー】
サーフィンを楽しむギンジは沖へと流されていた。辿りついた離れ小島、途絶えた連絡手段、沈み始める夕日。俺はまだ、終われない。だが、奇跡は起きた。なんだ、島の裏側にいたのか。そこには炎の少年が立っていた。涙を浮かべながら喜ぶ無の少年。こうして、暑い夏の一日は終わりを告げた。これは、もしもの話。
1421 ロジン:サマー】
私にも、声かけてくれたんだ。笑顔のロジン。だが、不機嫌な西魔王。そんな彼の機嫌が直る出来事が。北魔王さんからだって。何故か釣りを楽しんでいた北魔王。やっぱり、塩焼きね。それは南魔王の配慮。けひひ。そんな光景ににやつく東魔王。なぜ笑っている。意味のわからない教祖。いつかの、夏のひと時だった。
1422 クロウリー:サマー】
休みも必要ね、と、南魔王が計画した夏休み。護衛には四大魔王達が。しぶしぶ付き添う北魔王と西魔王、楽しそうに水着を選ぶ東魔王。ひと時の休息、貸切の浜辺、幸せな夏。だが、クロウリーは悩んでいた。なぜなら、彼女の左右にいたのは、水着姿の南魔王と東魔王だったから。どうすれば、大きくなるのだろうか。
2102 イッテツ:サマー】
心地よい波の音。いい香りだ。注がれた葡萄ジュース。やっぱ夏はリゾートだな。イッテツは夏休みを満喫していた。ガチャリ。あれれ、だったらどうして、ここは涼しいのかな。ピ。止められたエアコン。カチャ。止められた波の音。バサ。剥がされた砂浜のカーテン。夏休みごっこを終わらせたのは、光妖精王だった。
2103 スピカ:サマー】
目の前に作られた砂のお城。いつかは波にさらわれ、崩れちゃうんですよね。スピカは少し寂しそうな笑顔を浮かべた。私へのあてつけかしら。闇魔女王が浮かべる退屈な表情。ち、違います。これは、女王様に壊して欲しいんです。だから今日だけは、普通の女の子でいてください。それが魔界の最後の夏休みだった。
2104 モルガン:サマー】
あーぁ、むかつく。そんな苛立ちを夜の海に溶かしていたモルガン。っていうかさ、アンタなんで帰らないわけ。私は彼を殺す、それは今も変わってないから。ふーん、そう。そんな二人きりの時間に訪れた人影。だったら、オレと手を組まないか。そこには大剣を携えた男が。随分と懐かしいものを持ってるじゃないの。
ラルラレーロシリーズ
1504 ルル】
なぁ、ここはどこなんだ。目を覚ました第六世代自律型ドライバ【ルル】は神才へ問いかける。そういえば名前なんて気にしたこともなかったよ。そこで初めて神才はこの場所に興味を抱いた。ねぇ、ここはどこなのかな。そして、悪戯な神はこう答えた。ここはね、彼の為の、彼の為だけの王都ティンタジェルだよ。
1505 ルル・ラルラレーロ】
ここが王都だとしたら、どうして民は一人もいないのかな。どうして王様しかいないのかな。その答えは簡単だった。もうすぐ、多くの民が集まってくるんだよ、一人ぼっちの王様の元にね。そっか、それはとっても楽しいことになりそうだね。そして神才は鼻歌を口ずさんだ。ルールルー、ラールラー、レーロッロロー。
1506 リリ】
やっぱり双子は萌えポイント高いよね。妖精と魔物だなんて、もう、たまらないよ。こうして第六世代自律型ドライバ【リリ】は神才の手により生まれた。私のことはね、お母さんって呼んでくれていいよ。ママでもいいかな。そして初めて開かれた口。了解ですよ、マスター。その一言に、神才は深く傷ついたのだった。
1507 リリ・ラルラレーロ】
リーリリー、ラールラー、レーロッロロー。早速ね、君達にお仕事を頼みたいな。プログラムされた二人の堕ちた天才の名前。マスター、あと二人いるみたいですよ。なぜかプログラムされなかった二人の天才の名前。一人はね、もうすぐここに来ると思うんだ。もう一人はね、様子を見たいんだ。神才は楽しそうだった。
2592 ルル・ラルラレーロッロ】
新たな姿へと生まれ変わったルル・ラルラレーロッロ。俺っちにだって、出番を用意してくれんだよな。問いかけた先は神才。うん、もちろん。君たちは、あの子に本気を出させなきゃいけないんだ。そのためにも、戦ってくれるかな。あぁ、任せとけって。そして、双子は対峙したレプリカへと刃を向けるのだった。
2593 リリ・ラルラレーロッロ】
対の機体、リリ・ラルラレーロッロ。そうだ、最後にひとつだけお願いがあるんだ。神才は問いかける。そして、リリは「最後」という言葉をあえて聞かないふりをしながら聞き耳を立てた。お願い、ママって呼んでもらえるかな。了解ですよ、マスター。否定されたお願い。だが、それは自律兵器なりの覚悟でもあった。
ノウンシリーズ
1535 フィアヒューマノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎なる人のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1536 アクアヒューマノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水なる人のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1537 ウィンドヒューマノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風なる人のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1538 ライトヒューマノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光なる人のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1539 ダークヒューマノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇なる人のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1540 ノンヒューマノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無なる人のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1541 フィアドラゴノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎なる竜のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1542 アクアドラゴノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水なる竜のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1543 ウィンドドラゴノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風なる竜のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1544 ライトドラゴノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光なる竜のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1545 ダークドラゴノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇なる竜のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1546 ノンドラゴノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無なる竜のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1547 フィアゴッドノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎なる神のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1548 アクアゴッドノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水なる神のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1549 ウィンドゴッドノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風なる神のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1550 ライトゴッドノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光なる神のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1551 ダークゴッドノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇なる神のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1552 ノンゴッドノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無なる神のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1553 フィアデモノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎なる魔のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1554 アクアデモノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水なる魔のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1555 ウィンドデモノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風なる魔のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1556 ライトデモノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光なる魔のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1557 ダークデモノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇なる魔のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1558 ノンデモノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無なる魔のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1559 フィアスピリノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎の妖精のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1560 アクアスピリノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水の妖精のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1561 ウィンドスピリノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風の妖精のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1562 ライトスピリノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光の妖精のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1563 ダークスピリノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇の妖精のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1564 ノンスピリノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無の妖精のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1565 フィアビーストノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎なる獣のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1566 アクアビーストノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水なる獣のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1567 ウィンドビーストノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風なる獣のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1568 ライトビーストノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光なる獣のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1569 ダークビーストノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇なる獣のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1570 ノンビーストノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無なる獣のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1571 フィアマシナノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。炎の機械のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1572 アクアマシナノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。水の機械のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1573 ウィンドマシナノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。風の機械のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1574 ライトマシナノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。光の機械のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1575 ダークマシナノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。闇の機械のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1576 ノンマシナノウン】
それは機械なのか、生物なのか、統合世界の不思議な汎用シミュレータ。この生命体の特徴は、対象の生体データをインストールすれば、限りなくその生命体に近い存在に変化するということ。無の機械のデータを受け取ったノウンは特有の紋様を表示し、起動音を鳴らしシステムどおりに起動したのだった。
1577 フィアヒューマメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の人のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1578 アクアヒューマメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の人のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1579 ウィンドヒューマメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の人のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1580 ライトヒューマメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の人のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1581 ダークヒューマメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の人のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1582 ノンヒューマメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の人のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1583 フィアドラゴメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の竜のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1584 アクアドラゴメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の竜のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1585 ウィンドドラゴメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の竜のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1586 ライトドラゴメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の竜のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1587 ダークドラゴメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の竜のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1588 ノンドラゴメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の竜のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1589 フィアゴッドメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の神のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1590 アクアゴッドメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の神のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1591 ウィンドゴッドメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の神のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1592 ライトゴッドメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の神のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1593 ダークゴッドメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の神のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1594 ノンゴッドメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の神のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1595 フィアデモメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の魔のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1596 アクアデモメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の魔のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1597 ウィンドデモメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の魔のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1598 ライトデモメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の魔のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1599 ダークデモメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の魔のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1600 ノンデモメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の魔のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1601 フィアスピリメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の妖精のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1602 アクアスピリメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の妖精のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1603 ウィンドスピリメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の妖精のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1604 ライトスピリメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の妖精のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1605 ダークスピリメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の妖精のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1606 ノンスピリメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の妖精のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1607 フィアビーストメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の獣のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1608 アクアビーストメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の獣のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1609 ウィンドビーストメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の獣のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1610 ライトビーストメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の獣のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1611 ダークビーストメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の獣のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1612 ノンビーストメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の獣のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1613 フィアマシナメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、炎の機械のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1614 アクアマシナメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、水の機械のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1615 ウィンドマシナメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、風の機械のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1616 ライトマシナメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、光の機械のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1617 ダークマシナメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、闇の機械のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1618 ノンマシナメガノウン】
何者かが創ったのか、ノウンの出自ははっきりとはしていない。しかし、その多目的生体データ確認の利便性において、ある研究などでは重宝されていた。研究者達が、無の機械のデータをインストールし、そして、対話などを試みていた。この研究は同種族の様々な生活サポートなどに期待がかかっていたのだった。
1619 フィアヒューマギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎なる人のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1620 フィアヒューマテラノウン】
炎なる人のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1621 アクアヒューマギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水なる人のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1622 アクアヒューマテラノウン】
水なる人のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1623 ウィンドヒューマギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風なる人のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1624 ウィンドヒューマテラノウン】
風なる人のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1625 ライトヒューマギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光なる人のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1626 ライトヒューマテラノウン】
光なる人のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1627 ダークヒューマギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇なる人のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1628 ダークヒューマテラノウン】
闇なる人のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1629 ノンヒューマギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無なる人のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1630 ノンヒューマテラノウン】
無なる人のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1631 フィアドラゴギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎なる竜のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1632 フィアドラゴテラノウン】
炎なる竜のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1633 アクアドラゴギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水なる竜のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1634 アクアドラゴテラノウン】
水なる竜のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1635 ウィンドドラゴギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風なる竜のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1636 ウィンドドラゴテラノウン】
風なる竜のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1637 ライトドラゴギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光なる竜のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1638 ライトドラゴテラノウン】
光なる竜のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1639 ダークドラゴギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇なる竜のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1640 ダークドラゴテラノウン】
闇なる竜のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1641 ノンドラゴギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無なる竜のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1642 ノンドラゴテラノウン】
無なる竜のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1643 フィアゴッドギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎なる神のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1644 フィアゴッドテラノウン】
炎なる神のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1645 アクアゴッドギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水なる神のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1646 アクアゴッドテラノウン】
水なる神のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1647 ウィンドゴッドギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風なる神のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1648 ウィンドゴッドテラノウン】
風なる神のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1649 ライトゴッドギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光なる神のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1650 ライトゴッドテラノウン】
光なる神のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1651 ダークゴッドギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇なる神のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1652 ダークゴッドテラノウン】
闇なる神のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1653 ノンゴッドギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無なる神のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1654 ノンゴッドテラノウン】
無なる神のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1655 フィアデモギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎なる魔のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1656 フィアデモテラノウン】
炎なる魔のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1657 アクアデモギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水なる魔のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1658 アクアデモテラノウン】
水なる魔のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1659 ウィンドデモギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風なる魔のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1660 ウィンドデモテラノウン】
風なる魔のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1661 ライトデモギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光なる魔のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1662 ライトデモテラノウン】
光なる魔のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1663 ダークデモギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇なる魔のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1664 ダークデモテラノウン】
闇なる魔のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1665 ノンデモギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無なる魔のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1666 ノンデモテラノウン】
無なる魔のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1667 フィアスピリギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎の妖精のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1668 フィアスピリテラノウン】
炎の妖精のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1669 アクアスピリギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水の妖精のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1670 アクアスピリテラノウン】
水の妖精のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1671 ウィンドスピリギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風の妖精のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1672 ウィンドスピリテラノウン】
風の妖精のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1673 ライトスピリギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光の妖精のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1674 ライトスピリテラノウン】
光の妖精のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1675 ダークスピリギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇の妖精のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1676 ダークスピリテラノウン】
闇の妖精のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1677 ノンスピリギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無の妖精のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1678 ノンスピリテラノウン】
無の妖精のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1679 フィアビーストギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎なる獣のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1680 フィアビーストテラノウン】
炎なる獣のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1681 アクアビーストギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水なる獣のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1682 アクアビーストテラノウン】
水なる獣のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1683 ウィンドビーストギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風なる獣のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1684 ウィンドビーストテラノウン】
風なる獣のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1685 ライトビーストギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光なる獣のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1686 ライトビーストテラノウン】
光なる獣のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1687 ダークビーストギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇なる獣のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1688 ダークビーストテラノウン】
闇なる獣のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1689 ノンビーストギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無なる獣のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1690 ノンビーストテラノウン】
無なる獣のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1691 フィアマシナギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。炎の機械のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1692 フィアマシナテラノウン】
炎の機械のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1693 アクアマシナギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。水の機械のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1694 アクアマシナテラノウン】
水の機械のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1695 ウィンドマシナギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。風の機械のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1696 ウィンドマシナテラノウン】
風の機械のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1697 ライトマシナギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。光の機械のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1698 ライトマシナテラノウン】
光の機械のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1699 ダークマシナギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。闇の機械のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1700 ダークマシナテラノウン】
闇の機械のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
1701 ノンマシナギガノウン】
研究と改修を重ねノウンは著しく成長した。そして多大な利便性は、本来の目的を変えていく。無の機械のデータをインストールした物々しい連中がある実験をしていた。次の瞬間、突然響いたのは爆発音。彼らがダメージを確認すると合格点の表示。これは敵対関係の種族への、効果的な兵器開発の実験だった。
1702 ノンマシナテラノウン】
無の機械のデータを入力されたノウンは戦場にいた。汎用決戦人型兵器として、ただ命令を聞き、戦場を駆け、敵を倒し、次の命令とデータ変更を待つ。望まれてこうなったのか、これが元来の在るべき姿なのか。利便過ぎた汎用シミュレータは、何も語らない。だが喜んでいる様にも、泣いている様にも視えた気がした。
アーリーデイズシリーズ
1734 アカネ:幼少期】
少年はいつも、追いかけていた。大きすぎた父の背中を。だが、その背中は突如消えた。少年にはそれが信じられなかった。信じたくもなかった。そして思い出したのは、父がいつも話してくれた聖なる扉の伝承。聖なる扉を目指せば、きっといつか、もう一度父さんに会える。そんな小さな思いを、アカネは抱いていた。
1735 アオト:幼少期】
少年は理解していた。両親の歪んだ愛を。自ら選んだ出来損ないの道。だが、少年の心はその状況に耐えることなど出来るわけもなかった。噛み締める唇。だけど、これで弟は救われる。だが、すれ違う想い。弟が罪を犯したとき、少年は弟の名前であるアオトを名乗ったのだった。これは、僕が背負うべき罪なんだから。
1736 ミドリ:幼少期】
朝から晩まで終わらない追いかけっこ。それは春から冬まで。春は冬を追いかけているのかな。それとも、冬から逃げているのかな。その問いに対する少女の答え。私が春風だったら、きっと追いかけるよ。だが、終わりを迎えた追いかけっこ。そして、一人になったミドリは、一人で追いかけっこを始めたのだった。
1737 ヒカリ:幼少期】
笑顔は少女の味方だった。楽しいときも、悲しいときも。笑っていれば許された。だから少女は笑い続けた。その裏に本当の気持ちを隠して。だが、そんな少女が感じた光。ねぇ、私はいったい誰なの。そして光が指し示した道。それはヒカリにとって、知りたくもない、知らなくてはいけない真実へと通じていた。
1738 ユカリ:幼少期】
少女は幼き日々を、どうしても思い出すことが出来なかった。忘れたくても忘れられない思い出。思い出したくても思い出せない思い出。だけど、私は知りたい。知ったうえで、どうするかを決める。それがユカリの想いだった。ねぇ、教えて。私は誰。あなたは誰。それは夜の夢のもう一人の少女への問いかけだった。
1739 ギンジ:幼少期】
お題は夢、希望、未来です。だが、少年が提出した作文は空白だった。なにも記されていなかった。普通の両親の元に生まれ、普通の兄と弟に挟まれ、何不自由なく暮していた少年には、特別な未来などなかった。何者でもなく、何かを持っていたわけでもないギンジ。だが、それこそが幼き少年を動かした衝動だった。
1782 あの日の私】
これから、いっぱい思い出をつくりましょうね。少女は笑いかける。だから、ほら。少女は少年の銀色の前髪をポケットから取り出したピンで止めた。新しいの、あげるね。それは聖なる夜の贈り物。それじゃあ、こっち向いて。あの日の私、少女エリザベートが覗いたレンズの向こう側、そこにはあの日の二人がいた。
1783 あの日の僕ら】
クリスマスイブの夜、それは冷たい雪がくれた暖かな出会い。少年達はいつも一緒だった。沢山遊んで、沢山笑った。沢山喧嘩して、沢山笑った。そして、いつしか少年達は大人になり、別々の道を歩き始める。これは、そんな少年達の永遠の思い出。少年アーサーと少年サンタクローズ、あの日の僕らがそこにはいた。
リンカーシリーズ
1767 ヒューマリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ヒューマリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1768 虹のヒューマリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のヒューマリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
1769 ドラゴリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ドラゴリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1770 虹のドラゴリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のドラゴリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
1771 スピリリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。スピリリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1772 虹のスピリリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のスピリリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
1773 デモンリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。デモンリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1774 虹のデモンリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のデモンリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
1775 マシナリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。マシナリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1776 虹のマシナリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のマシナリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
1777 ビーストリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ビーストリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1778 虹のビーストリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のビーストリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
1779 ゴッドリンカー】
生物として進化の先の強化とは何か。その問いに、何者かは共鳴なのだと答えた。ゴッドリンカーと呼ばれる生命体は、さらなる力を求める誓い、そして対象との絆を共鳴させ、繋げる能力を持っていた。共鳴、それは誓約なのか、契約なのか。誓いのリングは、絆の証であると同時に、束縛の証でもあるのだった。
1780 虹のゴッドリンカー】
件の共鳴可能生物にも限界はあった。互いの相性等の誤差か、共鳴できないケースも存在していた。しかし、その不可能を可能にする存在が輝きを増した指輪に包まれた虹のゴッドリンカーだった。これにより強力な共鳴に成功させることはできたが、この共鳴もまた、絆か束縛か、それは解明されていなかった。
三芸神シリーズ
1918 アオイデ】
いくつかの区画に整備された神界の一区画では、とある情報が駆け巡っていた。下位なる世界で続く争い、そして、そんな下位なる世界の生まれでありながらも、神界へと招き入れられた一人の男がいる、と。アオイデも、そんな男へと興味を抱いていた。彼の体に流れる血を辿れば、必ず創醒の聖者にたどり着く、と。
1919 芸唱神アオイデ】
芸唱神アオイデがたどり着いた創醒の聖者。そして、その血を受け継ぐ男。だから彼は、この世界に招き入れられた。それと同時に、その男が人間として生きていた頃のことを調べ始めた。どうして、彼みたいな存在が。存在していた相反する思想。そして、彼女は神界にもたらされる災厄に震え、救いの詩を歌い始めた。
1920 ムネーメ】
自分が自分であるために、そして、自分という存在の肯定のために、自分だけの王を欲した神がいた。そんな神が神界に連れてきたのは王ではなく神だった。自分にすがる王がいない神は、神でいられるのだろうか。ムネーメの興味はそこに向いていた。ってことは、つまり。これから始まるドラマに期待を隠せずにいた。
1921 芸憶神ムネーメ】
張り込みを開始した芸憶神ムネーメ。これは素敵なドラマになるっす。だが、あっさりつまみ出された。彼女が考える次の一手。だが、実行に移すまでもなく、彼女の前に現れた神。ボクを追い掛け回しているのはキミかい。そして、すぐに彼女は問う。追い求めた男に、こんな形でフラれるって、どんな気持ちっすか。
1922 メレテ】
メレテが気になる情報は、姉二人と異なっていた。かつて、ひとつの世界を滅ぼしてしまいかねないほどの力を手に入れた男。そんな男が、役目を終えた自分を裏切った世界への、戦争の指揮をとっているという情報。だが、その男はどうして、そのような力を手に入れたのか。事情を知るものはみな、口を閉ざしていた。
1923 芸演神メレテ】
芸演神メレテがかつて見た悲しみの記録。それこそが、自分の世界に裏切られた男の記録だった。あの時、彼は自分の世界を守りたかっただけなのに。そして、その深い悲しみは長い時を経て、深い憎しみに変わっていた。彼らの争いに、なんの意味もない。だが、その争いは止まる気配を見せようとはしていなかった。
裏古竜衆シリーズ
2012 ファブラ】
裏切り者だなんて、ずいぶんと酷い言い方じゃないか。水仙卿と流水竜が対峙する最中、間を割るように現れたのは裏古竜衆のファブラだった。君が会いたがってるから、来てあげたんだよ。それは水仙卿への言葉。だけど君は、会いたくなかったみたいだけどね。そして、それは憎悪で顔を歪めた流水竜への言葉だった。
2013 光竜将ファブラ】
竜王家には、古の時代より仕える古竜衆と呼ばれる部隊が存在していた。だが、かつての戦争を機に、古竜衆の半数は竜王家から離反し、そして離反した者たちは、いつからか裏古竜衆と呼ばれるようになった。光竜将ファブラもそのひとりであり、そして彼が将でいたのはまた、仕えるべき者が存在していたからだった。
2014 ニズル】
忘れ去られた地、ウェルシュアの古城の一角で世界を見渡すことの出来る鏡を眺めていたニズルは対峙した3人を眺めていた。もう少しだけ、放っておきましょうか。その言葉から滲む余裕。俺たちは、俺たちらしくやろうぜ。返された言葉。だが、その言葉はもう一人の来訪者により、意味を変えることになるのだった。
2015 闇竜将ニズル】
裏古竜衆のひとり、闇竜将ニズルの主な役割は諜報活動だった。いま統合世界で起きているすべての出来事の裏側を把握していたのだった。こんなときだっていうのに、彼女が動き出しました。鏡に映された白衣の女。きっと、これから訪れる災厄を予期してのことでしょう。アレの解放は、彼女たちに任せましょうか。
2016 ウロアス】
古城の玉座、その一番すぐ近くでウロアスは片膝をついていた。そんなに固くなってんなよ、もっと楽にいこうぜ。紅煉帝に救われた命は、紅煉帝のものですから。だったら、ちょっと遊びに付き合ってくれ。始まった遊び。遊びという名の力のぶつかり合いは、抑制された空間でなければ小国が吹き飛ぶほどの熱だった。
2017 無竜将ウロアス】
やっぱりオマエは俺に相応しい将だ。息ひとつ乱すことのない無竜将ウロアスへの賛辞。準備運動はこのくらいで十分だろ。そして紅煉帝は裏古竜衆の三人をひきつれ、声高らかに宣言をする。さぁ、俺たちの、世界で一番小さくて大きな反乱を始めようか。竜王家を追放された紅煉帝の反乱対象は、竜王家か、それとも。
災害対策シリーズ
2023 トンビ】
常界に発せられた特別警戒体制。天界と魔界の戦争による二次災害を最小限に食い止めるべく、トンビは各地を鎮圧していた。俺っちの仕事、これ以上増やさないでくれよ。それは決してなまけではなく、心からの声だった。いつか、平和が訪れたら、そん時は満天の星空に、でかい花火でも打ち上げて一杯やろうや。
2024 炎救員トンビ】
炎救員トンビは、たびたび不可解な出来事に遭遇していた。救難信号を察し、向かった先で、すでに事件は終わりを迎えていることがあるのだ。助けられた人々もまた、誰が自分たちを助けてくれたのかを知らないという。まっ、天の救いってやつだな。その能天気な思考は幸か不幸か、とある計画への幇助となっていた。
2025 アデリー】
各地で発生する二次災害。防波堤の決壊から始まる悲劇。そんなとき、我先にと、災害現場へと向かう世界評議会警備局災害対策部のアデリー。だが、そんな彼の到着を待っていたのは、すでに氷により修復された防波堤だった。君が終わらせてくれたんだ。声をかけた先には、小さな体で大きな銃鎚を構えた少年がいた。
2026 水救員アデリー】
元気になったみたいでよかったよ。安堵の笑顔を見せた水救員アデリー。俺はまだ、終わるわけにはいかない。少し生意気な笑顔をみせた銃鎚の少年。だけどもう、君たちは評議会の所属じゃないのに。俺たちは今までも、これからも、あの人だけの部下だ。そして、そんな二人を遠くから見つめるもう一人の青年がいた。
2027 アルシア】
災害現場に一陣の風が吹き荒れる。颯爽と登場ですっ。アルシアが笑顔と共にやってきた。はいはい、順番ですよ。その犬のような笑顔に、傷ついた人たちの心は癒されていた。私でも、少しは力になれていますか。なによ、それ。そんなとき、毒づいた女が一人。お久しぶりですね。そのキャラ、好きじゃないんだけど。
2028 風救員アルシア】
ほれ、二人とも仲良くしなさい。初老の声の方には、いい匂いが漂っていた。いいわね、じーさんは趣味が活かせて。かき混ぜられる大きな釜。冷えた体には、スープが一番だぞ。小さな温もりが、辺りを照らす太陽になることを願い、三人は三人に出来る戦いを続ける。そう、小さくても、それは戦いに違いなかった。
2029 ハヤブサ】
暗い朝にも、やがて光が差すように、被災地にも、温かな光が差し込むだろう。ハヤブサは部隊を率いて、今日も災害対処を行っていた。こんな時なのに、評議会はなにをしてるんだ。意志の開きは、天と地ほど。あんたらの方が、よっぽど庶民の味方だな。その言葉を投げた先の人影は、頷くことなく姿を消した。
2030 光救員ハヤブサ】
光救員ハヤブサは仮の宿へと戻ると、疲れきった体を休める間もなく、報告書の作成を開始した。あんたらのことは、書いたりしねぇよ。そこには記録に残らない存在が。これが、あんたらの受けるべき罪だ。だが、確かに、そんな存在は、被災者達の記憶には残っていた。そして、これがあんたらの受けるべき賛辞さ。
2031 シェリド】
シェリドは一人、モニターに向かい合う。いったい、彼女はどこへ消えたというの。暗闇の中、手探りで探す行方。私の推測が正しければ。それは光へ。だけど、最悪の場合は。それは闇へ。入り混じる期待と不安。そんなとき、モニターに示された赤い点。この場所って、まさか。そこは、彼女が位置する真下だった。
2032 闇救員シェリド】
幾重にも警備の施された世界評議会管轄の監獄。だが、アラート一つ鳴ることなく、警備網が突破されているという事実。その事実こそが、彼女が侵入したという紛れもない事実だった。だって彼女なら、ここを熟知しているもの。闇救員シェリドが手にした確信。そして、その日の午後、聖無才の脱獄が確認された。
2033 ジョルダーノ】
おっさん同士、仲良くしようぜ。ジョルダーノは飲みかけのウィスキーを差し出した。子供に不真面目なところを見せるわけにはいかないからな。男は代わりに葉巻に火を灯した。もぉ、私はいつまでも子供じゃないんだよ。頬を膨らませたのはツインテールの少女。だったら、さっさと仕事を終わらせて酒盛りしようか。
2034 無救員ジョルダーノ】
被災地で業務をこなす三人。そういや、聞いたことあるか。無救員ジョルダーノが口にした常界各所の被災地に現れるという謎の人物達の話。報告書には記載出来ない危ない連中らしいんだが。そんなとき、崩れ始める瓦礫の山。だが、そんな瓦礫は、無数の銃声と共に粉砕された。まさか、それがあんたらだってのか。
創醒の巫女シリーズ
2161 アルル】
あぁ、再び目醒めの刻が訪れてしまったのですね。アルルは天へ祈りを捧げる。どうして、みな争いを繰り返すのでしょうか。それは繰り返された聖戦を意味していた。あのときも、あのお方は争いを止める為に力を貸したに過ぎないというのに。創醒の聖者の血がもたらしたのは、かつての聖戦の終結だった。
2162 聖巫女アルル】
ようやく、見つけた。常界の始まりの地、ただ天へと祈りを捧げる聖巫女アルルの元に現れたのは炎咎甲士だった。よく、この場所がわかりましたね。友達が力を貸してくれた。そして、彼女がここに連れてきてくれたんだ。彼のとなりに寄り添っていたのは神威狐。だから俺は、俺のすべきことをするんだ。
2163 ナルル】
神に逆らうなど、愚かな行為だ。ナルルはただ悲劇を傍観していた。どうして、父であり、母であるあのお方を悲しませるようなことを。彼女の役割もまた、創醒の聖者の為にあった。再び訪れようとしている目醒めの刻。その刻が訪れてしまえば、すべてのものごとは、意味をなさなくなってしまうというのに。
2164 聖巫女ナルル】
常界の始まりの地、聖巫女ナルルもその場所にいた。そして炎咎甲士が聞いたのは、すべての血の繋がり。創醒の聖者の血を引く堕精王。だから彼は、あの方の子なの。その堕精王からその血を受け継いだ聖神。その血の繋がりがもたらす悲劇に、炎咎甲士は怒りを隠せずにいた。親子って、そういうもんじゃないだろ。
2165 ユルル】
もう、刻の流れは止められない。繰り返し争う統合世界の歴史。ユルルはただ、その事実を悲観していた。だからこそ、聖なる扉は正しく使う必要があったのです。そのために、聖なる扉は生まれたのですから。そして、聖なる扉はひとつとは限らない。そうです、あなたが壊したのは欠片のひとつに過ぎないのですから。
2166 聖巫女ユルル】
そして、聖巫女ユルルは続けた。それが扉の形をしているのか、それとも人の形をしているのか、そもそも形をなしているのか、そのすべてをあなたは知らないでしょう。もし、すべてを知ってしまったら、あなたは帰ることが出来ないかもしれない。それでも、聖なる扉のすべてを知りたいというのでしょうか。
めたぼんシリーズ
2168 めたぼん】
めたぼんはふがしが大好きだぼん。いつもむしゃむしゃしているぼん。いつも生意気なことを言うけど、実際に生意気な奴ぼん。ほっぺたひっぱりたくなるぼん。だけど、ちょっとだけ良い所があるぼん。みんなを、聖なる扉へと導いてくれると言われているぼん。だから、素直に話を聞いていればいいんだぼーん。
2169 めたぼぬーの】
めたぼぬーのは、めたぼんの父じゃないぼん。めたぼにーの旦那さんだから、めたぼんの叔父にあたるぼん。バリバリのビジネスマンで、一家を支えているぼん。めたーる街で金を転がしているらしいぼん。めたりかんドリームを掴んだ存在ぼん。ビンテージのめた車を複数台所持しているって噂なんだぼーん。
2170 めたぼにー】
めたぼにーは、めたぼんの母じゃないぼん。めたぼんの母の姉だぼん。めたぼんの母は、三姉妹の末っ子ぼん。めたぼにーは長女ぼん。めたぼにーは、ポンパドールがトレードマークで、めたろーずの有名な花屋を営んでいるらしいぼん。花屋の常連には有名な犯罪者もいたらしいぼん。みんなお花が好きだぼーん。
2171 めたりー】
めたりーはめたぼんのいとこだぼん。めたぼん母の三姉妹の次女の子供だぼん。だから、めたぼにーの家族ともまた別だぼん。ややこしいぼん。めたりーはオシャレが大好きぼん。バッバに憧れて、シネマスターを目指しているらしいぼん。歌も踊りも上手ぼん。めたうっどデビューを目指して、頑張って欲しいぼーん。
2172 めたぐりふ】
めたぐりふは、めたぼんの子供じゃないぼん。めたぼぬーのとめたぼにーの孫ぼん。だから、めたぼんの甥にあたるぼん。悪戯が大好きで、いつもペットのグリフィアス・ロザリオン・エルノリチュアルと一緒に悪戯してるぼん。めたろーずでは有名な悪ガキぼん。将来の夢は立派な忍者になることらしいぼーん。
2173 めたりあ】
めたりあも、めたぼんの子供じゃないぼん。めたぼぬーのとめたぼにーの孫ぼん。だから、めたぼんの姪にあたるぼん。めたぐりふの妹だぼん。兄のめたぐりふと違って、とってもお利口さんの良い子だぼん。将来の夢はお姫様で、素敵な王子様を待っているらしいぼん。いつか現実を知って、傷つく日が訪れるぼん。
2174 めたぼにあ】
めたぼにあは、めたぼんの祖父だぼん。めた州の出身のくせに、ちょっとだけ英国かぶれの紳士だぼん。いつもパイプを咥えているぼん。自分のことを、ロマンスグレーだと自負しているけど、実は見せかけだけだったりするぼん。だけど、めたぼんはジッジが大好きぼん。それはいつもお小遣いをくれるからだぼーん。
2175 めたぼんぬ】
めたぼんぬは、めたぼんの優しい祖母だぼん。ずっと昔は、シネマスターだったという噂だぼん。ぼんきゅっぼんだったらしいぼん。いまの容姿からは、想像もつかないぼん。だけど、その優しさからは、確かに大女優だった貫禄が感じられるぼん。めたぼんは、バッバの作るパンケーキも大好きなんだぼーん。
2202 イフリートぼん】
イフリートぼんはかなり怒りやすいぼん。いつもカリカリしてるぼん。そのくせに、意外と優しい一面もあるぼん。厳しさは優しさの裏返しなんだぼん。だから、怒っていても大目にみてあげて欲しいぼん。っていうか、怒らせるほうが悪いんだぼん。激怒しているときの炎の温度は1000℃を越えるらしいぼーん。
2203 ウンディーネぼん】
ウンディーネぼんは優しくておっとりしてるぼん。可愛いものが大好きな女の子だぼん。永遠の少女なんだぼん。だから、年齢のことを聞かれると笑顔で誤魔化すぼん。絶対に聞いたらいけない話のひとつだぼん。しつこく聞き続けて、水に還らされた奴もいるらしいぼん。やっぱり、普段優しい女が怒ると恐いぼーん。
2204 シルフぼん】
シルフぼんはアチョチョーだぼん。運動神経抜群で、体も柔らかいぼん。身軽さなら精霊王の中でも一番だぼん。なにやら常界のとある国の武術に精通しているらしいぼん。風の扱いに長けているけど、風邪になることもあるらしいぼん。駄洒落だぼん。愛弟子を可愛がっている、心優しきお師匠様なんだぼーん。
2205 ウィルオウィスプぼん】
ウィルオウィスプぼんはキラキラ歌うぼん。天界で開かれるコンサートでは凄い数の動員を記録しているぼん。その歌声には、聞いた者の心を幸せにする力を秘めているらしいぼん。だけど、失神者が続出しちゃうらしいぼん、罪な女だぼん。いつか常界のポップスターや銀河系アイドルとフェスを開いて欲しいぼーん。
2206 シャドウぼん】
シャドウぼんは暗いぼん。だけど、その暗さが癒しになっているぼん。無理したくないとき、ちょっと光が眩しいときって、誰にでもあるぼん。だから、闇を司る彼女は重要なんだぼん。決して可愛いだけじゃないぼん。うさぎのぬいぐるみも、ぶりっ子で持ってるわけじゃないぼん。あれがないと眠れないらしいぼーん。
2207 ゼロぼん】
ゼロぼんは凛々しいぼん。クールビューティーだぼん。サングラスは花粉症対策ぼん。適当言ったぼん。天界に花粉症があるか謎だぼん。天界はお花いっぱい咲いてそうで緑いっぱいありそうだから、きっと花粉症があったらみんな困るぼん。ちなみに、彼女の話はいつも難しいぼん。話通じる相手がいるのか謎だぼーん。
2220 アカネぼん】
アカネぼんはトマトが大好きだぼん。幼いときに父を亡くし、母子家庭で育ったせいもあって、意外と家庭的な一面も持ち合わせいるんだぼん。意外と家事は得意ぼん。だけど、どんな料理にでもトマトを入れてしまうのは、あんまり良くないことだぼん。真っ赤っかだぼん。寝るときは冬でもタンクトップらしいぼーん。
2221 アオトぼん】
アオトぼんはクールだぼん。だけど、ちょっと天然なところがあるぼん。サバが好きらしいぼん。刀型ドライバで綺麗に捌いてみせるぼん。サバへのこだわりが尋常じゃないぼん。サバにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれているぼん。だから、きっとアオトぼんは不健康そうにみえて、健康第一に決まっているんだぼーん。
2222 ミドリぼん】
ミドリぼんはいつも走ってるぼん。基本的に突っ走ってるぼん。走り続けてなきゃ死んじゃう生物みたいだぼん。さすがに寝るときは止まるぼん。だけど、夢の中では走り続けているぼん。夢の中のミドリぼんは時速65kmだぼん。キュウリだけ食べているくせに、よくそんなパワーが出るなぁと感心するんだぼーん。
2223 ヒカリぼん】
ヒカリぼんは、ぼんきゅっぼんだぼん。色々なところがぼんぼんしてるぼん。きゅっともしてるぼん。いつもキラキラ笑顔が可愛い子だぼん。だけど、その笑顔の裏には闇があるぼん。それは周知の事実だから、触れたくない人は触れないぼん。優しい友達は触れるぼん。抉るぼん。だけど、それも友情の形なんだぼーん。
2224 ユカリぼん】
ユカリぼんはナスだぼん。間違えたぼん。ナスが大好きぼん。猫も大好きぼん。いつか猫と一緒にナスを食べたいと思っているぼん。だけど、猫にナスは食べさせちゃ駄目ぼん。ここだけの話、ユカリぼんは飼い猫にあだ名をつけているらしいぼん。ふたりきりのときにだけ、その名前で呼ぶらしいぼん。気になるぼーん。
2225 ギンジぼん】
ギンジぼんはよくわからないぼん。無ってなんだぼん。そんな概念の話をされても困るぼん。乱暴そうにみえて、意外と友達思いらしいぼん。あと、残念な恋をしたことがあるらしいぼん。残念な奴だぼん。だけど、それでもギンジぼんはめげないぼん。そういうところが、きっとギンジぼんの良いところなんだぼーん。
2232 ミスター☆ディバぼん】
ミスター☆ディバぼんは、四次元広報だぼん。プロレスラー風だけど、ただのプロレス好きだぼん。500の顔を持っていると自負してるけど、たいして登場しないぼん。ディバイヌぼんという相棒がいるにも関わらず、最近は愛猫の銀ノ助に夢中で、ディバイヌぼんが泣いてるぼん。そんなディバぼんを、宜しくぼーん。
2311 ベディヴィアぼん】
ベディヴィアぼんは、豆乳が好きな真面目系剣士女子だぼん。誰とでも分け隔てなく、優しく接するから仲間だけでなくいろんな人達とも凄く仲良しなんだぼん。真面目すぎるせいか先輩仲間から、からかわれたり、騙されたりしているぼん。ボスからは「ベディ」って愛称で呼ばれているんだぼーん、嬉しいぼーん。
2312 トリスタンぼん】
トリスタンぼんは、ブランデーが好きなクールビューティーだぼん。仲間内で優れた頭脳を持って、副官を務める出来る女なんだぼん。あと、特技は簿記で隊員の経費の使い込みは見逃さないらしいぼん。もし不正が見つかったときは、口に出せないような厳しいお仕置きが待っていると、男性隊員が言っていたぼーん。
2313 ガレスぼん】
ガレスぼんは、料理が大好きで独自の産地直送の素材ルートも持っているらしいぼん。その素材で作ったスープは極上の味なんだぼん。でも、仕事中もスープの心配ばかりしてる困ったじーさんなんだぼん。体に悪そうな食品を食べている所を見かけると、説教するらしいぼん。ボスも怒られたひとりらしいぼーん。
2314 ランスロットぼん】
三度の飯より女が好きで、誰かの手作りハンバーグが好きで、手料理が苦手な色男、その名もランスロットぼんだぼん。この前、一晩で口説いた女の数を記録更新したらしいぼん。ボスになにかと楯突くけど、実は信頼してるらしいぼん。バレバレぼん。それと、すごい年の離れた可愛いお母さんがいるらしいんだぼーん。
2315 パーシヴァルぼん】
パーシヴァルぼんは塩が好物だぼん。隠密任務をする際に、塩は携帯に便利だから、っていうもっともらしい理由があるぼん。適当言ったぼん。趣味はダーツだけどヘタクソぼん。暗殺者としてどうかと思うぼん。ハートのTシャツを着ているのは、心臓を撃ち抜くぜ、って意味らしいぼん。撃ち抜かれちゃってるぼーん。
2316 ガウェインぼん】
十二人の仲間の最年少マスコット、ガウェインぼんだぼん。ボスの事をパパって呼んで慕っているぼん。大好きなパパの為に毎日お仕事頑張っているぼん。もっともっと働けるように早く大きくなりたいぼん。大好きなハンバーガーをいっぱい食べてナイスバディになるぼん。だけど、ピクルスはパパに食べさせるぼーん。
2317 ユーウェインぼん】
ユーウェインぼんはホットドッグが好きな、クズで適当な奴だぼん。ちょっと言い過ぎたぼん。真面目な同僚をからかって楽しんでいるぼん。ボス黙認らしいけど、やっぱりクズだぼん。趣味は玉突きことビリヤードで、相棒の的当てと共に同じ店でよくやっているんだぼん。ボスからは「ユー」と呼ばれているんだぼん。
2318 ブルーノぼん】
小さいけど力持ちなブルーノぼんだぼん。父の仇を取るために機関に加入したんだぼん。それなのに、ボスも仲間も彼の事を「チビ」って呼ぶんだぼん。皆してチビチビうるさいんだぼん。嫌いなものがオムライスなのは、子供っぽいからだぼん。背伸びしたいお年頃だぼん。好きなものはブルーハワイのかき氷だぼーん。
2319 ケイぼん】
毒舌今風女子のケイぼんだぼん。とにかく口が悪いぼん。てゆーか、悪口と文句しか仲間もほとんど聞いたことないぼん。でも、その口の悪さの中に本人の愛情があるから、ボスもあまり怒ったりはしないんだぼん。好きな食べ物はキウイだぼん、ヘルシーだぼん。嫌いなものは糖質、乙女は誰もが気にする数値だぼーん。
2320 ラモラックぼん】
タコライスが好きなラモラックぼんだぼん。深く物事を考えない自由な心を持った乙女だぼん。年下の仲間たちとも凄く気が合って、とっても仲が良いんだぼん。ボスからの愛称は「デコすけ」で、女性仲間からは不評だったけど、本人はとても気に入っているぼん。あ、なにも深く考えて無いだけかも知れないぼーん。
2321 モルドレッドぼん】
漆黒の闇系女子のモルドレッドぼんだぼん。ボスに対して不信感を持っているけど、それは性格上、彼女の想いの表れなのかもしれないぼん。好きなものは甘いココアだぼん。あと手先が器用で折り紙が大得意だぼん。千羽鶴の早作り競争なら、誰にも負けないぼん。折り紙には弔いの意味が込められているんだぼーん。
2322 パロミデスぼん】
鍛え抜かれた筋肉、パロミデスぼんだぼん。見た目どおり暑苦しいおっさんだぼん。プロテインにはこだわってるぼん。毎日300グラム以上のたんぱく質を摂取しているらしいぼん。ベンチプレスでは300キロを持ち上げるらしいぼん。最近はチンニングがメインで、広背筋に更なる磨きをかけているらしいぼーん。
2323 アーサーぼん】
我らが聖王、頼れるボスのアーサーぼんだぼん。好きな食べものはミンスパイで、大切な思い出だぼん。嫌いな食べものは無いぼん。嫌いなものが無いだなんてさすがぼん。完璧超人に見えるけど、辛い過去があるぼん。雪の中に捨てられて、ボロボロの時に助けてくれた幼馴染たちは、いまでも彼のすべてなんだぼーん。
2371 ティターニアぼん】
ティターニアぼんは天界の女王様だぼん。髪はつやつやで、お肌はつるつるだぼん。悪い子には、愛と言う名の鉄槌を食らわせるぼん。常界のとある少女のことを、とてもとっても気にかけているぼん。気にかけすぎて、大事なご尊顔の皺が四本増えたという噂が絶えないぼん。ちゃんとアンチエイジングするんだぼーん。
2372 ノアぼん】
ノアぼんは竜界の王様、竜王なんだぼん。だからとっても偉いんだぼん、頭が高い平伏せだぼん。いろいろと、下の世界が騒がしいから部下に調べさせていたぼん。そして気になり始めたから、自分も行きたくなったぼん。そうしたら、懐かしい同胞や、人間にしてはなかなか骨のある奴とかと出会えたんだぼーん。
2373 オズぼん】
オズぼんはオズファミリーのお父さんだぼん。お仕事は魔法使いだから、おっきなマントとシルクハットがトレードマークなんだぼん。実は結構偉いらしく、うさんくさい仮面の人ともお知り合いで顔が広いぼん。少しひねくれちゃってるけど、家族が一番大切で、家族の為になんでもするアットホームパパだぼーん。
2374 トトぼん】
トトぼんはオズファミリーの末っ子なんだぼん。ペットじゃないぼん。ただの捨て犬だった頃に、お父さんに拾われたんだぼん。温かい家族が大好きだぼん。それがあればなにもいらないぼん。あ、でも好物は家族が作ってくれるホットミルクと、クルミパンだぼん。凛々しいつもりでいるけど可愛がられてるんだぼーん。
2375 カカシぼん】
カカシぼんはオズファミリーの案山子だぼん。魔界の森の木で出来た廃棄済みの案山子だったけど、お父さんの魔法によって生まれ変わったんだぼん。貰ったこの生命は家族の魔除けとして頑張るぼん。ちなみに、帽子と服はお父さんが新調してあげたんだぼん。結構高かったけど、お父さんも満足していたみたいぼーん。
2376 レオンぼん】
レオンぼんはオズファミリーの番犬じゃなくて次男だぼん。元は翼が欲しいと願った獣だぼん。その願いを叶えてくれたのがお父さんなんだぼん。いまの大事な家族を守るために、お父さんと頑張ってるぼん。最近食べ過ぎたのか、太っちゃったせいで、長女からダイエットさせられているぼん、逆らえないんだぼーん。
2377 ドロシーぼん】
ドロシーぼんはオズファミリーの長女で、お母さん役だぼん。常界の人間だけど、親友と色々あって、お別れしたんだぼん。そのあとに、お父さんと出会って、大切ないまの家族を手に入れたんだぼん。家族の絆を手放したくはないぼん。でも、常界の親友のことは心残りぼん。いつか、また会いたいと思ってるぼーん。
2378 ブリキぼん】
ブリキぼんはオズファミリーの秘密メカだぼん。嘘ぼん。街の片隅でガラクタと共に眠っていたところを、お父さんが魔法で治してくれたんだぼん。そして、機械の自分へ、これからは家族だと言ってくれたぼん。お母さんをはじめ、家族のみんなで一生懸命に描いてくれた体の素敵な装飾は、一生の宝物なんだぼーん。
2422 パブロフぼん】
パブロフぼんは聖暦の天才のひとりで炎才と呼ばれているぼん。実はある少年の父親で、研究の事故で死んじゃったというのは嘘だったんだぼん。いろいろあって再会した息子とは戦うこともあったけど、それでも息子を想っているぼん。大好きな煙草は、子供が出来てからは一日一箱完全分煙と決めていたらしいぼーん。
2423 シュレディンガーぼん】
シュレディンガーぼんは聖暦の天才のひとりで水才と呼ばれているぼん。マスクには色々な想いが込められているぼん。マスクしてるくせに流暢に喋ることが出来るぼん。でも、面倒くさい同僚から話しかけられないように、喋れない設定にしているぼん。こんな男に絡む面倒くさい同僚なんてひとりしかいないぴょーん。
2424 ラプラスぼん】
ラプラスぼんは聖暦の天才のひとりで風才と呼ばれているぼん。もともとは天界に住んでいたんだけど、理不尽な難癖を付けられて追放されたんだぼん。いきなりひとりぼっちになったぼん。いまでも怨んでるぼん。でも、いろいろなところで元友達と出会ったりしてるぼん。でも結局いつもひとりの道を選んでるぼーん。
2425 カルネアデスぼん】
カルネアデスぼんは聖暦の天才のひとりで光才と呼ばれているんだぴょ……ぼん。能天気にみえるけど、ちゃんと世界の幸せのことを考えて働いているんだぼん。伊達に片目じゃないぼん。このぼんを見ていると、ぴょんと言いたくなるけど、なぜだぼん。ぴょんの呪いぼん。ぴょんの呪いには気をつけるぴょ……ぼん。
2426 ヘンペルぼん】